広島カープの2027年シーズンを占ううえで、11月から始まる秋季キャンプは重要なチェックポイントです。
球団は2026年10月30日、宮崎県日南市で行う秋季キャンプの参加メンバーを正式発表しました。
秋季キャンプの日程と開催場所
日南秋季キャンプ2026
開催地:宮崎県日南市・天福球場
2026年11月5日~11月21日
休日:11月9日・13日・17日
参加選手一覧
球団発表の参加メンバーは、投手・捕手・内野手・外野手に分かれています。
投手
- 齊藤汰直、黒原拓未、佐藤柳之介、赤木晴哉
- 斉藤優汰、杉田健、岡本駿、玉村昇悟
- 菊地ハルン、河野佳、杉原望来、ソーサ
捕手
- 持丸泰輝、小林結太
内野手
- 勝田成、林晃汰、渡邉悠斗、西川篤夢
- 仲田侑仁、佐藤啓介、岸本大希
- カブレラ、アルカンタラ、ゲレロ、ガルシア
外野手
- 久保修、名原典彦、中村奨成
若手選手を中心に、投打の成長を促す構成になっています。特に林晃汰、勝田成、仲田侑仁、佐藤啓介ら内野手の競争は注目です。
林晃汰は契約更改で100万円減
秋季キャンプ参加選手の中で、直近のニュースとして注目されるのが林晃汰です。
2026年11月2日、林は契約更改交渉に臨み、100万円減の推定年俸1,100万円でサインしました。
今季の成績には一軍と二軍で大きな差があります。
- 一軍:11試合、打率.056、0本塁打、2打点
- 二軍:打率.308、4本塁打、37打点
二軍では打率3割を超え、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した一方、一軍では持ち味を発揮できませんでした。
林自身も二軍での結果だけでは不十分だと受け止め、来季の一軍定着に意欲を示しています。
ここで見逃せないのが、2027年からセ・リーグに導入される指名打者(DH)制度です。
林は長打力を持つ内野手であり、守備位置の制約が緩和されれば、打撃を生かす機会が増える可能性があります。ただし、DH候補の競争を勝ち抜くためには、一軍投手への対応力を示さなければなりません。
辰見鴻之介が侍ジャパン初選出!広島から3選手
2026年10月7日発表
俊足を武器に代走の切り札として存在感を示した25歳。
2026年10月7日、辰見鴻之介が「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に出場する侍ジャパンに初選出されました。
注目されるのは、その盗塁能力です。
今季の辰見は代走で27盗塁を記録し、代走によるシーズン盗塁数のプロ野球新記録を樹立。シーズン全体では28盗塁を記録しています。
現役ドラフトで楽天から広島に移籍した選手が、日本代表にまで選ばれたことは、カープの選手育成と選手の活躍の可能性を考えるうえでも興味深い出来事です。
侍ジャパンの井口資仁監督も、接戦で辰見のスピードが必要になると選考理由を説明しています。
加えて、広島からは辰見だけでなく、佐々木泰内野手と高太一投手も代表入りしました。
11月3日には宮崎で事前合宿が始まり、3選手がそろって練習に参加しています。大会は11月12日から15日まで開催予定です。
この代表経験が2027年シーズンにどうつながるかも、若手選手育成の観点から注目したいところです。
【2026年オフのFA動向】床田・森下・坂倉の残留はどうなる?

今オフの広島カープにとって、最大級の懸案事項が主力3選手のFA問題です。
2026年は床田寛樹、森下暢仁、坂倉将吾が新たに国内FA権を取得しました。いずれもチームの中心を担う選手であり、去就によって2027年の戦力構成は大きく変わります。
床田寛樹のFA権と去就
左腕投手・国内FA権取得
先発ローテーションを支える重要な戦力。
床田は2026年に国内FA権を取得しました。
今季は8勝にとどまりましたが、2023年から4年連続で規定投球回に到達。2022年以降の5年間で47勝を挙げています。
勝ち星だけでは評価できない安定感を持ち、先発投手としての価値は依然として高い選手です。
球団側も残留を望んでおり、権利を行使した場合でも残留を認める方針を示しています。
ただし、2026年11月3日時点では本人の最終的な決断は公表されていません。
森下暢仁のFA動向
右腕投手・国内FA権取得
先発陣の柱として期待される存在。
森下も今季初めて国内FA権を取得しました。
2026年は7勝11敗と苦しいシーズンでしたが、過去には3度の2桁勝利を記録しています。
シーズン終盤には二軍での再調整を経て、安定感を取り戻す兆しも見せました。
複数球団が獲得に関心を示しているとの報道もありますが、他球団の調査報道と正式な獲得交渉は区別する必要があります。
カープにとっては、森下の残留が先発ローテーションの安定につながるだけに、交渉の行方が注目されます。
坂倉将吾のFA権行使は?
捕手・国内FA権取得
打線の中心を担う左打者。
坂倉は捕手としてだけでなく、一塁や三塁でも起用され、2026年は打線を支えました。
今季は自身の打点記録を更新するなど、攻撃面での貢献も目立っています。
10月の取材では、FA権について慎重に考えたいという姿勢を示しました。
球団は残留を希望しており、宣言残留も認める方針です。捕手という専門性の高いポジションを考えても、坂倉の去就はチーム編成に直結する問題です。
秋山翔吾はFA権を行使せず残留を決断
2026年10月31日
海外FA権を行使せず、来季も広島でプレーする意向。
一方、明るいニュースとなったのが秋山翔吾の残留です。
秋山は2026年に海外FA権を再取得していましたが、10月31日に権利を行使しないと表明しました。
本人は「また一年カープで頑張りたい」と話し、チームの再建に貢献する意欲を示しています。
今季は76試合に出場し、打率.276、3本塁打、16打点を記録しました。
38歳という年齢を迎えるベテランですが、経験と打撃技術は若手にとっても貴重な財産です。
FA申請期限はいつ?11月9日が重要な節目
2026年のFA手続きは、10月29日に申請受付が始まりました。
- 10月29日:FA権行使の申請受付開始
- 11月9日:行使する場合の意思表示期限
- 11月10日:FA宣言選手の公示
- 11月11日:他球団との交渉解禁
したがって、2026年11月3日時点では、床田・森下・坂倉の3選手について、残留や移籍を確定事項として扱うことはできません。
また、FA権を取得したことと、FA権を実際に行使することは別の話です。宣言した場合でもカープに残留する選択肢があります。
【2027年の補強方針】新外国人・DH制・若手育成が再建の鍵
2027年の広島カープを考えるうえでは、FA選手の残留だけでなく、球団の編成戦略にも注目する必要があります。
小川淳司氏が球団副本部長・編成担当に就任
2026年10月、広島は元ヤクルトGMの小川淳司氏を球団副本部長・編成担当として迎えることを発表しました。
就任は2027年1月からの予定です。
小川氏はヤクルトでスカウト、監督、GMを経験した人物です。編成と現場の両方を理解していることが強みであり、広島の戦力再建にどのような影響を与えるか注目されます。
就任会見では、カープに必要な選手を補強することへの意欲を示しました。
この人事は、単なるコーチ交代とは異なります。
現場の育成方針と球団の補強方針を結びつけ、必要なポジションに適切な選手を配置するための組織強化という意味合いがあります。
2027年からセ・リーグにDH制が導入
もう一つの大きな変化が指名打者制度です。
NPBは2025年8月、2027年シーズンからセ・リーグでもDH制を採用することを正式決定しました。
カープにとっては、打線の組み立て方を見直す機会になります。
特に注目したい選手は次の3人です。
1.秋山翔吾
打撃技術を生かす選択肢が広がります。ただし、本人も守備力を維持する必要性を意識しており、DH起用が保証されているわけではありません。
2.林晃汰
長打力を持つ内野手として、打撃を生かせるポジションが増える可能性があります。秋季キャンプでの成長が重要です。
3.新外国人野手
DH枠を活用できれば、守備位置の制約が比較的小さい強打者を獲得する選択肢も考えられます。
ただし、具体的な獲得選手や契約が決定したという意味ではありません。
2027年の補強で優先したい3つのポイント
現状のチーム成績から考えると、補強と育成の優先課題は明確です。
- 得点力の改善: リーグ最下位のチーム打率と得点を引き上げる。
- 先発投手の維持: 床田、森下のFA問題に対応し、先発陣の軸を確保する。
- 若手の一軍定着: 林、佐々木泰、勝田成らの競争を促し、将来の主力を育てる。
特に、得点力の改善は避けて通れません。
2026年の431得点という結果を考えれば、投手力だけに依存するチームづくりには限界があります。
新外国人選手の獲得、DH制の活用、若手の打撃強化を組み合わせる必要があります。
【広島カープニュース2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:広島カープの2026年シーズンの最終順位は何位ですか?
A1:セ・リーグ4位です。61勝78敗4分け、勝率.439でレギュラーシーズンを終了しました。
Q2:田中広輔氏は2027年から何のコーチになりますか?
A2:二軍の内野守備・走塁コーチに就任します。現役引退後、指導者として球団に復帰することになりました。
Q3:秋山翔吾は2026年オフにFA移籍しますか?
A3:海外FA権を行使せず、2027年も広島に残留する意向を2026年10月31日に表明しました。
Q4:床田寛樹、森下暢仁、坂倉将吾はFA移籍が決定していますか?
A4:2026年11月3日時点では、3選手ともFA権を行使するかどうかの最終決定は公表されていません。11月9日が権利行使の意思表示期限です。
Q5:広島カープの2026年秋季キャンプはいつからですか?
A5:11月5日から21日まで、宮崎県日南市の天福球場で実施予定です。11月9日、13日、17日は休日です。
Q6:辰見鴻之介はなぜ侍ジャパンに選ばれたのですか?
A6:最大の理由は走力です。2026年に代走で27盗塁を記録してプロ野球新記録を樹立し、接戦での機動力を期待されて初選出されました。
Q7:2027年の広島カープにDH制は導入されますか?
A7:はい。2027年シーズンからセ・リーグ全体でDH制が導入されます。秋山翔吾や林晃汰など、打撃を生かした起用の幅が広がる可能性があります。
まとめ:広島カープの2027年は再建から巻き返しへの重要な一年
2026年11月3日時点の広島カープは、4位という結果を受けて新たなチームづくりを進めています。
今オフの重要ニュースを整理すると、次のようになります。
- 2026年は61勝78敗4分けの4位で終了。
- 新井貴浩監督は続投し、就任5年目へ。
- 田中広輔氏が二軍内野守備・走塁コーチに就任。
- 松本高明氏と一岡竜司氏も新たな指導体制に加わる。
- 秋山翔吾は海外FA権を行使せず残留。
- 床田寛樹、森下暢仁、坂倉将吾のFA動向が焦点。
- 林晃汰は契約更改を終え、秋季キャンプで巻き返しを目指す。
- 辰見鴻之介は侍ジャパンに初選出。
- 小川淳司氏の編成担当就任や2027年のDH制導入も重要な変化。
【プロの結論】2027年のカープは何で評価すべきか
来季の広島を評価する際、単純に新外国人選手の獲得数やFA残留人数だけを見るのは十分ではありません。
本当に注目すべきなのは、次の3点です。
第一に、得点力を改善できるか。
打率.223、431得点という数字を改善できなければ、順位を大きく引き上げるのは困難です。
第二に、若手が一軍で結果を残せるか。
田中広輔氏らの新しい指導体制が、二軍選手の技術向上と一軍定着につながるかが重要です。林晃汰や辰見鴻之介のように、それぞれ異なる強みを持つ選手の成長にも期待がかかります。
第三に、主力選手を維持できるか。
床田、森下、坂倉の去就は、2027年のチーム構想を左右します。秋山の残留はプラス材料ですが、投打の中心選手をどう確保するかが課題です。
2026年の4位という結果は厳しいものでした。しかし、コーチ陣の再編、編成部門の強化、若手育成、DH制への対応など、2027年に向けた変化はすでに始まっています。
広島カープが再び優勝争いに加わるためには、育成と補強を別々に考えず、チーム全体の得点力と競争力を高められるかが最大のポイントです。
今後は11月のFA決断、秋季キャンプでの若手の成長、そして2027年の新体制によるチームづくりが、カープファンにとって見逃せないニュースになります。
記事基準日:2026年11月3日。球団公式発表、NPB公式記録、日刊スポーツ、RCC中国放送、デイリースポーツなどの公表情報を参照。