2026年11月現在、女子バレーの世界バレー(FIVB世界選手権)は2026年には開催されず、次回大会は2027年8月20日から9月5日までアメリカとカナダで開催されます。2025年大会で4位となった女子日本代表は、2027年大会の予選ラウンドでロシア、アルゼンチン、ブルガリアと同じF組に入りました。10月26日に組み合わせ抽選が行われ、対戦相手と開催地も明らかになっています。
加えて、2027年大会からは従来の「世界選手権」という名称が「FIVBバレーボールワールドカップ」に変更され、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権を懸けた重要な大会になります。2025年の日本代表の成績、2027年の大会日程と開催地、FIVB世界ランキング、最新の代表メンバー、五輪出場枠まで、公式発表をもとに整理します。
【2026年に女子バレーの世界バレーは開催される?次回は2027年】

女子バレーの世界バレーを楽しみにしている人が最初に押さえておきたいのは、2026年は世界選手権の開催年ではないという点です。
FIVB(国際バレーボール連盟)は2023年に大会カレンダーの変更を発表し、世界選手権を従来の4年周期から2年周期に変更しました。この新しい開催方式は2025年大会から適用されています。
したがって、2025年に続く次の世界大会は2027年です。2026年は女子日本代表にとって国際大会がない年という意味ではありません。バレーボールネーションズリーグ(VNL)や大陸選手権などが実施され、代表チームの強化と国際ランキングを左右する試合が続きます。
2025年から2028年までの女子バレー主要大会の流れ
- 2025年:女子世界選手権をタイで開催。日本は4位。
- 2026年:VNLや大陸選手権などを実施。世界選手権は開催されない。
- 2027年:女子FIVBバレーボールワールドカップをアメリカ・カナダで開催。
- 2028年:ロサンゼルスオリンピックを開催。女子バレーは7月14日から30日までの日程が設定されている。
この変更には、国際大会の開催間隔を見直し、選手の健康とコンディションを守りながら、より多くの国に世界大会への参加機会を提供する狙いがあります。
FIVBが2023年に公表した大会カレンダーの説明では、選手の健康と福祉、国際大会日程の効率化、世界中のファンにトップレベルの試合を届けることが主要な変更理由として挙げられています。
つまり、2026年に世界バレーが見当たらないのは大会の中止や延期ではありません。2025年、2027年という隔年開催の新しい大会サイクルに移行したためです。
【2025年女子世界選手権で日本代表は4位!準決勝から3位決定戦までの結果】
2025年8月22日から9月7日までタイで開催された女子世界選手権で、日本代表は最終順位4位という成績を残しました。
優勝はイタリア、準優勝はトルコ、3位はブラジル。日本はメダル獲得まであと一歩に迫りましたが、最後の3位決定戦で敗れています。
日本代表の2025年大会の勝ち上がり
日本は決勝トーナメントで着実に勝ち進み、準々決勝ではオランダを破りました。この勝利によって準決勝に進出し、メダル獲得への期待が高まりました。
- ラウンド16:日本 3-0 タイ
- 準々決勝:日本 3-2 オランダ
- 準決勝:日本 1-3 トルコ
- 3位決定戦:日本 2-3 ブラジル
準々決勝のオランダ戦をフルセットで制した日本は、準決勝でトルコと対戦。ここでは1対3で敗れ、決勝進出を逃しました。
続くブラジルとの3位決定戦は、メダルを懸けた最後の一戦となりました。日本は2セットを獲得したものの、最終的に2対3で敗れ、4位で大会を終えています。
一方、決勝ではイタリアがトルコを3対2で破って優勝しました。ブラジルが3位、日本が4位という最終結果です。
出典:Volleyball World「Women's World Championship 2025」の公式試合結果。
4位という結果をどう評価するべきか
4位はメダル獲得には届かなかったものの、世界の強豪国と最後まで競い合った結果です。特に準々決勝でオランダに勝利し、準決勝へ進んだことは、日本の国際競争力を示す重要な成果でした。
ただし、準決勝と3位決定戦で連続して敗れたことも見逃せません。世界のトップクラスを相手に勝ち切るためには、試合終盤の得点力、相手の攻撃への対応、複数セットにわたる安定性が大切です。
2027年大会では、2025年の4位を上回る結果を残せるかが日本代表の大きな注目点になります。
【2027年から世界選手権がワールドカップに名称変更!32チームの大会方式とは】
2027年大会で注目される大きな変更点が、FIVB世界選手権の名称変更です。
FIVBは2026年3月5日、これまで「FIVB Volleyball World Championship」と呼ばれていた大会を、2027年から「FIVB Volleyball World Cup」とすることを発表しました。
つまり、日本で長年「世界バレー」「世界選手権」と呼ばれてきた大会が、2027年から公式名称としてワールドカップを使用することになります。
なぜ大会名が変更されたのか
FIVBが説明している主な理由は、世界的なスポーツイベントとしての認知度を高めることです。
サッカーやラグビーなど、さまざまな競技で「ワールドカップ」という名称が世界大会のブランドとして定着しています。バレーボールも同じ名称を採用することで、国際的な認知と理解を促進する狙いがあります。
ここで注意したいのは、2027年に新しい別大会が誕生するわけではないことです。
大会の中心的な位置づけは、従来の世界選手権と同じです。名称だけを変更するのではなく、すでに進められていた32チーム制や隔年開催、オリンピック予選としての役割を含め、国際大会としてのブランドを再構築する動きです。
2027年大会の基本的な仕組み
2027年大会は男女それぞれ32カ国が出場します。女子大会では、32チームを4チームずつ8組に分け、予選ラウンドを実施します。
各組で総当たり戦を行い、上位2チームがラウンド16に進出。その後は負ければ敗退となるノックアウト方式で優勝国を決定します。
大会の主要な関係と仕組みを整理すると、次のようになります。
| 項目・エンティティ | 内容・関係 | 2027年大会での位置づけ |
|---|---|---|
| FIVB | 国際バレーボール連盟 | 大会主催・名称変更・競技方式の決定 |
| 女子ワールドカップ | 従来の女子世界選手権 | 2027年から新名称を採用 |
| 出場国 | 32カ国 | 8組に分かれて予選を実施 |
| 予選ラウンド | 4チーム総当たり | 各組上位2チームが勝ち抜け |
| ラウンド16 | 16チームによる決勝トーナメント | ノックアウト方式 |
| 準々決勝・準決勝 | 勝者が次のラウンドへ進出 | 優勝・メダル争いの山場 |
| 決勝・3位決定戦 | 最終順位を決定 | 9月5日に決勝を実施 |
| LA28オリンピック | 2028年の夏季五輪 | 2027年大会が出場権獲得ルートの一つ |
この方式では、予選ラウンドで上位2位以内に入ることが最初の目標になります。予選を突破しても、ラウンド16からは一度の敗戦で優勝の可能性がなくなるため、順位争いの重要性は非常に高くなります。
FIVBの2026年3月5日の発表では、2027年大会からこの新名称を適用し、32チーム制と隔年開催を継続することも明示されています。
【2027年女子バレー日本代表はF組!ロシア・アルゼンチン・ブルガリアとの対戦日程と開催地】
2027年大会について、日本のファンにとって最も重要なニュースが、2026年10月26日に行われた組み合わせ抽選です。
日本代表はF組に入り、ロシア、アルゼンチン、ブルガリアと同組になりました。日本バレーボール協会(JVA)も10月27日に正式発表しています。
日本が入ったF組の4カ国と世界ランキング
- 日本:FIVB世界ランキング6位
- ロシア:FIVB世界ランキング11位
- アルゼンチン:FIVB世界ランキング20位
- ブルガリア:FIVB世界ランキング29位
※ランキングはJVAが公表した2026年10月2日時点の大会組み合わせ基準です。
日本はF組のランキング最上位として第1ポジションに入りました。ランキング上では日本が優位ですが、対戦相手を軽視できる組み合わせではありません。
ロシアとの対戦は大きな注目ポイント
ロシアはランキング11位の強豪です。日本よりランキングは下ですが、国際大会での実績とフィジカル面の強さを持つチームであり、予選突破を考えるうえで重要な相手になります。
ランキングだけで勝敗を予測することはできません。特にロシアとの対戦では、相手の高さを生かした攻撃に対して、日本がどのように守備を組み立てるかが注目されます。
アルゼンチン・ブルガリアとの対戦にも注意
アルゼンチンは20位、ブルガリアは29位です。日本よりランキングは下ですが、世界大会では相手の戦術や試合当日のコンディションによって展開が変わります。
日本にとって重要なのは、ランキングの差を確実に結果へ結び付けることです。予選で取りこぼしを避け、できるだけ良い順位でラウンド16へ進むことが大切です。
2027年大会の日程と開催地
大会全体の日程は、2027年8月20日から9月5日までです。アメリカとカナダの2カ国、合計5都市で開催されます。
- 大会期間:2027年8月20日~9月5日
- 予選ラウンド:8月20日~25日
- ラウンド16:8月20日~29日の大会日程内で実施
- 最終ラウンド:9月1日~5日
- 決勝:9月5日
開催都市と会場は以下の5カ所です。
- オマハ(アメリカ・ネブラスカ州):CHI Health Center
- オーランド(アメリカ・フロリダ州):Kia Center
- アナハイム(アメリカ・カリフォルニア州):Honda Center
- モントリオール(カナダ・ケベック州):Bell Centre
- ケベックシティ(カナダ・ケベック州):Centre Videotron
日本が入ったF組の予選ラウンド会場は、アメリカのオマハにあるCHI Health Centerです。
なお、組み合わせ抽選で決まったのは対戦グループと開催都市です。日本対ロシア、日本対アルゼンチン、日本対ブルガリアそれぞれの具体的な試合日と開始時刻は、詳細な公式試合スケジュールの発表を待つ必要があります。
日本がF組1位・2位で通過した場合の対戦相手
2027年大会では、F組の上位2チームがラウンド16へ進出します。JVAの発表によると、日本がF組を1位で通過した場合はC組2位、2位で通過した場合はC組1位と対戦する組み合わせです。
C組にはトルコ、ドミニカ共和国、フランス、エジプトが入っています。
つまり、日本はF組の予選を突破するだけでなく、どの順位で通過するかも、その後の決勝トーナメントを左右する要点になります。
出典:日本バレーボール協会「2027FIVBバレーボールワールドカップの組み合わせが決定」、FIVB「2027 FIVB Women's Volleyball World Cup Pools Revealed During Global Draw」。
【女子バレーのLA28五輪出場枠は12カ国!2027年大会が重要な理由】
2027年大会が従来の世界選手権以上に注目される理由の一つが、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権が懸かっていることです。
FIVBが2025年12月11日に公表したLA28のバレーボール予選方式によると、女子バレーボールのオリンピック出場チーム数は12カ国です。
その12枠は、開催国枠、大陸選手権、2027年ワールドカップ、世界ランキングによって配分されます。
LA28女子バレーの出場権獲得ルート
- 開催国枠:1枠 アメリカが自動的に出場権を獲得。
- 大陸選手権:5枠 5つの大陸連盟の選手権で、それぞれ最上位の未出場チームが獲得。
- 2027年ワールドカップ:3枠 すでに出場権を獲得した国を除く、最終順位上位3チームが獲得。
- FIVB世界ランキング:3枠 2028年VNL予選ラウンド終了時点のランキングを基準に、未出場の上位3チームが獲得。
合計すると、1+5+3+3で12枠です。
2026年11月時点ですでに決まっている出場国
2026年9月14日付のVolleyball Worldの発表によると、大陸選手権の予選が終了した時点で、女子のLA28出場国は6カ国が決定しています。
- アメリカ:開催国枠
- ブラジル:南米大陸選手権
- カナダ:北中米カリブ海大陸選手権
- エジプト:アフリカ大陸選手権
- タイ:アジア大陸選手権
- トルコ:ヨーロッパ大陸選手権
残る6枠のうち3枠が2027年ワールドカップ、最後の3枠が2028年のFIVB世界ランキングによって決まります。
日本代表にとって2027年大会が持つ意味
日本は2026年10月2日時点の世界ランキングで6位に位置していますが、ランキング上位であることだけではオリンピック出場は確定しません。
2026年のアジア大陸選手権による五輪出場枠はタイが獲得しているため、日本にとっては2027年大会で上位3チームに入ることが、LA28への有力なルートになります。
ただし、2027年大会で3位以内に入っても、すでに出場権を獲得した国は枠の対象外です。したがって、実際には未出場国の中で上位3チームに入ることが条件です。
仮に2027年大会で出場権を獲得できなくても、2028年VNL予選ラウンド終了時点の世界ランキングによる残り3枠を狙う道があります。
2027年の世界大会は、メダル獲得だけでなく、2028年のオリンピック出場を左右する極めて重要な大会です。
【2026年女子日本代表の最新メンバーと歴代世界大会優勝国】
2027年大会の日本代表メンバーについても関心が集まっています。2026年度の女子日本代表は、フェルハト・アクバシュ監督のもとでチーム強化を進めています。
2026年度女子日本代表の登録メンバー
日本バレーボール協会は2026年4月15日、2026年度女子日本代表の登録メンバー37人を発表しました。初選出の選手も14人含まれており、経験豊富な選手と若手を組み合わせた構成になっています。
主な登録選手は次のとおりです。
- 石川真佑:アウトサイドヒッター。エジザジュバシュ(トルコ)所属。
- 佐藤淑乃:アウトサイドヒッター。ヴェロ・バレー・ミラノ(イタリア)所属。
- 和田由紀子:アウトサイドヒッター。UYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ(イタリア)所属。
- 関菜々巳:セッター。UYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ(イタリア)所属。
- 山田二千華:ミドルブロッカー。NECレッドロケッツ川崎所属。
- 宮部藍梨:ミドルブロッカー。アメリカのミネソタ所属。
- 小島満菜美:リベロ。LOVBソルトレークバレーボール所属。
- 岩澤実育:リベロ。LOVBマイアミバレーボール所属。
監督はトルコ出身のフェルハト・アクバシュ氏です。
ここで注意したいのは、37人の登録メンバーがそのまま2027年ワールドカップに出場するわけではないことです。登録メンバーは年間を通じた代表活動の対象となる選手の一覧であり、各大会の最終エントリーは別途選考されます。
2027年大会の正式な出場メンバーは、今後の代表活動や選手のコンディション、監督の戦術方針によって決まります。
女子バレー世界大会の歴代優勝国
女子世界選手権は1952年に始まり、長い歴史の中で複数の強豪国が優勝を経験しています。
Volleyball Worldが公開している歴代大会記録と2025年大会の結果を整理すると、主な優勝国と優勝年度は次のとおりです。
- ソビエト連邦:1952年、1956年、1960年、1962年、1970年、1978年。
- 日本:1967年、1974年。
- 中国:1982年、1986年。
- キューバ:1994年、1998年。
- イタリア:2002年、2025年。
- ロシア:2006年、2010年。
- アメリカ:2014年。
- セルビア:2018年、2022年。
日本女子バレーは1960年代から1970年代にかけて世界の頂点に立った実績があります。特に1967年と1974年の優勝は、日本女子バレーの歴史を語るうえで欠かせない記録です。
その後も中国、キューバ、ロシア、セルビア、イタリアなどが優勝を重ね、世界の勢力図は時代とともに変化してきました。
2025年大会ではイタリアが優勝し、世界ランキングでも上位に位置する強豪として2027年大会に臨みます。日本が再び世界の頂点を目指すには、こうした強豪国との直接対決で結果を残すことが必要です。
【女子バレー世界バレーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:女子バレーの世界バレーは2026年に開催されますか?
A1:2026年には女子世界選手権は開催されません。次回は2027年8月20日から9月5日まで、アメリカとカナダで開催されます。
Q2:2025年の女子バレー世界選手権で日本代表は何位でしたか?
A2:日本代表は4位でした。準決勝でトルコに1対3、3位決定戦でブラジルに2対3で敗れ、メダル獲得には届きませんでした。
Q3:2027年女子ワールドカップで日本は何組ですか?
A3:F組です。ロシア、アルゼンチン、ブルガリアと同じ組に入りました。予選会場はアメリカのオマハです。
Q4:2027年女子ワールドカップの開催地はどこですか?
A4:アメリカのオマハ、オーランド、アナハイムと、カナダのモントリオール、ケベックシティの5都市です。大会全体は8月20日から9月5日まで開催されます。
Q5:女子世界選手権と女子ワールドカップは別の大会ですか?
A5:2027年からのFIVBバレーボールワールドカップは、従来のFIVB世界選手権の名称を変更した大会です。別の新設大会ではありません。
Q6:2027年大会の日本代表メンバーは決まっていますか?
A6:2026年11月時点で2027年大会の最終メンバーは発表されていません。現在は2026年度の登録メンバー37人を中心に代表活動が行われています。
Q7:2027年の女子ワールドカップで日本が優勝すればオリンピックに出場できますか?
A7:はい。日本がすでに別ルートで出場権を獲得していない場合、2027年大会で3位以内に入ればLA28の出場権を獲得できます。ただし、対象となるのはすでに出場権を得た国を除く上位3チームです。
まとめ:2027年女子バレー世界大会は日本代表の五輪への重要な一戦
2026年11月現在、女子バレーの世界バレーは2026年には開催されず、次回は2027年8月20日から9月5日までの予定です。
2025年大会で4位だった日本代表は、2027年大会でロシア、アルゼンチン、ブルガリアと同じF組に入りました。予選ラウンドの会場はアメリカのオマハで、F組の上位2チームがラウンド16へ進出します。
また、2027年から大会名が世界選手権からFIVBバレーボールワールドカップに変更されることも大きなニュースです。32カ国が参加する新しい大会形式に加え、LA28オリンピックの出場権3枠が懸かるため、競技面でも非常に重要な大会になります。
日本代表を応援するうえで、今後注目したい要点は次の3つです。
- F組の予選突破:ロシア、アルゼンチン、ブルガリアとの3試合で確実に結果を残せるか。
- 代表メンバーの選考:石川真佑、佐藤淑乃ら実力者と若手選手がどのようなチームを形成するか。
- LA28への出場権:2027年大会で未出場国の上位3チームに入れるか。
2025年の4位から、2027年はメダル獲得、そして2028年のロサンゼルスオリンピックへ。女子日本代表が世界の強豪とどのような戦いを繰り広げるのか、今後の代表選考と大会日程の正式発表から目が離せません。