2026年に振り返る2024年夏の甲子園。第106回全国高等学校野球選手権大会には、全国の地方大会を勝ち抜いた49代表校が出場しました。北海道から沖縄まで、各地区の代表が阪神甲子園球場に集結し、日本一を懸けて熱戦を繰り広げた大会です。
2024年8月23日の決勝では、京都国際が関東第一を延長10回タイブレークの末に2対1で破り、春夏通じて初の全国制覇を達成しました。決勝戦でタイブレークによって勝敗が決まったのは史上初めてです。この記事では、日本高等学校野球連盟の公式記録を中心に、49代表校の完全一覧、初出場校、出場回数、組み合わせ抽選会、大会日程、試合結果まで詳しく振り返ります。
【2024年夏の甲子園】第106回大会の出場校は全国49代表!

2024年夏の甲子園は、正式名称を「第106回全国高等学校野球選手権大会」といいます。2024年8月7日から23日までの17日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催されました。
出場校を決めたのは、全国各地で行われた地方大会です。春の選抜大会とは異なり、夏の選手権では各地区の地方大会を勝ち抜いた優勝校が全国大会への出場権を獲得します。
なぜ出場校は47校ではなく49校なのか?
日本の都道府県は47ですが、夏の甲子園には49校が出場します。
その理由は、北海道と東京都がそれぞれ2地区に分かれているためです。
- 北海道:北北海道・南北海道
- 東京都:東東京・西東京
- その他の45府県:各1代表
つまり、45代表に北海道の2代表、東京の2代表を加えて、合計49代表となります。
この制度によって、北海道の広い地域と東京都内の各地区から、それぞれ独立した代表校が甲子園に進出できます。
2024年大会もこの49代表制で実施され、日本高等学校野球連盟の公式記録には全49校の学校名と出場回数が掲載されています。
【完全まとめ】2024年夏の甲子園出場校49代表一覧
ここからは、2024年の地方大会を勝ち抜いた49代表校を地区別に紹介します。
出場回数は夏の全国高等学校野球選手権大会における記録です。「初出場」は夏の選手権への初出場を意味します。
出典:日本高等学校野球連盟「第106回大会・代表校一覧」
この49校を見ると、毎年のように全国大会へ進出する伝統校と、長いブランクを経て戻ってきた学校、そして新たな歴史をつくろうとする初出場校が共存していたことが分かります。
特に早稲田実の30回目、大社の32年ぶりの出場、明豊の4年連続出場は、2024年大会の代表校を象徴する記録でした。
【初出場校・最多出場校】2024年代表の顔ぶれに見えた特徴
49代表の中でも、注目を集めたのが初出場校と伝統校の対比です。
2024年夏の甲子園初出場は5校
2024年大会で夏の甲子園初出場を果たしたのは、次の5校です。
札幌日大(南北海道)
南北海道大会を制して初出場。春の選抜大会には出場経験があり、夏の選手権への初進出を決めました。
聖和学園(宮城)
宮城大会を制して初出場。春夏を通じて初めて甲子園の舞台に立ちました。
石橋(栃木)
栃木大会を勝ち抜いて夏初出場。春の選抜大会には出場経験があります。
新潟産大付(新潟)
新潟大会を制して初出場。聖和学園と同じく、春夏通じて初の甲子園出場となりました。
聖カタリナ(愛媛)
7月30日の愛媛大会決勝を制し、49代表の最後に夏の甲子園初出場を決めました。春の選抜大会には出場経験があります。
ここで注意したいのが、「夏の甲子園初出場」と「春夏を通じた甲子園初出場」は同じ意味ではないことです。
札幌日大、石橋、聖カタリナには春の選抜大会への出場経験がありました。一方、聖和学園と新潟産大付は春夏を通じて初めて甲子園に進出した学校です。
この違いを理解すると、2024年の初出場5校の記録をより正確に読み取れます。
最多出場は早稲田実の30回目
早稲田実(西東京)
30回目
2024年夏の出場回数
49代表の中で最多の夏の甲子園出場回数を誇ったのは早稲田実です。2024年は9年ぶりの出場で、通算30回目となりました。
夏の30回という数字は、仙台育英や県岐阜商と並ぶ歴代上位の実績です。伝統校としての存在感を示す代表的な記録となりました。
32年ぶりの大社と4年連続の明豊
大社(島根)
32年ぶり
明豊(大分)
4年連続
大社は1992年以来、実に32年ぶりの夏の甲子園出場を果たしました。長い空白期間を経て島根代表として戻ってきたことは、大会前から注目された話題の一つです。
一方、明豊は4年連続で代表の座を獲得。安定した地方大会での強さを示しました。
私立37校、公立12校という代表構成
2024年の49代表は、私立高校が37校、公立高校が12校という構成でした。
私立高校の割合が高かった一方、大社、金足農、熊本工など、公立高校も全国大会への出場権を獲得しています。
また、前年の2023年夏に優勝した慶応は神奈川大会5回戦で敗退し、準優勝だった仙台育英も宮城大会決勝で敗れました。前年の決勝進出校がそろって2024年大会に進めなかったことも、地方大会の厳しさを物語っています。
【組み合わせ抽選会・大会日程】2024年甲子園はいつ開催された?
2024年夏の甲子園では、地方大会で49代表が決まった後、8月4日に組み合わせ抽選会が行われました。
会場は大阪市北区のフェスティバルホールです。抽選によって、各校の初戦から3回戦までの組み合わせが決まりました。
甲子園の組み合わせ抽選会は8月4日
抽選によって決定した開幕カードは、有田工(佐賀)対滋賀学園(滋賀)でした。
そのほか、注目された初戦には次のカードがありました。
- 健大高崎(群馬)対英明(香川)
- 大阪桐蔭(大阪)対興南(沖縄)
春の選抜大会で優勝した健大高崎は、春夏連覇を目指して英明との初戦に臨みました。また、春夏連覇の経験を持つ大阪桐蔭と興南の対戦も、序盤の注目カードとなりました。
第106回大会の日程一覧
第106回全国高等学校野球選手権大会8月7日〜8月23日
2024年・阪神甲子園球場
8月7日〜11日
1回戦・開幕戦、開会式
8月12日〜15日
2回戦
8月16日〜17日
3回戦
8月18日
休養日
8月19日
準々決勝
8月20日
休養日
8月21日
準決勝
8月22日
休養日
8月23日
決勝・閉会式
日本高等学校野球連盟の公式大会日程に基づく
2024年大会で初めて一部日程に2部制を導入
2024年大会は、阪神甲子園球場の誕生100周年という節目の大会でもありました。
特筆すべき取り組みが、暑さ対策として導入された2部制です。
従来のように日中の暑い時間帯に試合が集中することを避け、午前と夕方に分けて試合を実施する方式が、一部日程で初めて採用されました。
開幕日には午前中に開会式と1試合、夕方から2試合を実施。第2日、第3日も午前と夕方に分けた試合進行となりました。
加えて、決勝の開始時刻も前年の午後2時から午前10時に変更されています。
こうした取り組みは、選手の健康を守りながら大会を継続するための運営面の転換点でした。
【2024年夏の甲子園優勝校】京都国際が関東第一を破り初優勝!
初優勝
第106回全国高等学校野球選手権大会
2024年大会の最大のニュースは、京都国際の初優勝です。
決勝の相手は東東京代表の関東第一。どちらが勝っても春夏通じて初の全国制覇となる、両校にとって歴史的な一戦でした。
京都国際対関東第一の決勝戦は2対1
2024年8月23日(金)・決勝
阪神甲子園球場延長10回タイブレーク
京都国際2
関東第一1
9回終了時
0対0
延長10回表
京都国際が2点を先制
延長10回裏
関東第一が1点を返す
最終結果
京都国際 2-1 関東第一
公式試合記録:終了12時10分、観客36,000人
この決勝は、9回まで両校とも得点できない緊迫した投手戦となりました。
延長10回表、タイブレークによって無死満塁から始まった京都国際の攻撃で、押し出し四球によって先制点を獲得。さらに犠牲フライで2点目を加えました。
その裏、関東第一も1点を返して反撃しましたが、最後まで同点には追いつけませんでした。
結果は京都国際の2対1。夏の甲子園決勝で初めてタイブレークによって優勝校が決まった試合として、大会史に残る一戦となりました。
京都国際の勝因は投手力と総合的な守備力
京都国際の優勝を支えた大きな要素が、投手陣の安定感でした。
決勝では中崎琉生投手が9回まで関東第一打線を無失点に抑え、延長10回から西村一毅投手が登板。最後のピンチを切り抜けました。
日本高等学校野球連盟の大会講評でも、中崎と西村の2人の左腕投手を中心とする投手力に加え、守備力、打撃力、機動力が評価されています。
京都国際は一人の投手に頼り切るのではなく、試合展開に応じた継投で相手打線に対応しました。
一方の関東第一も、投手力と堅い守備、バントや走塁を生かした攻撃で決勝まで勝ち上がっています。決勝のスコアが示すように、両校の実力は非常に拮抗していました。
準決勝から決勝までの勝ち上がり
決勝に進出した2校は、準決勝でも接戦を制しています。
| 日程 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 8月21日・準決勝 | 京都国際-青森山田 | 3-2 |
| 8月21日・準決勝 | 関東第一-神村学園 | 2-1 |
| 8月23日・決勝 | 京都国際-関東第一 | 2-1 |
京都国際は青森山田との接戦を制し、関東第一は神村学園を1点差で退けました。両校とも簡単な試合を勝ち上がったわけではありません。
京都国際はこの優勝により、京都府勢としても1956年の平安以来、68年ぶりに夏の甲子園を制しました。
【2026年に振り返る】2024年の出場校を正しく理解する3つのポイント
2024年の49代表校を調べる際には、単純な学校名の一覧だけでなく、大会制度や記録の意味も押さえておくと理解が深まります。
1. 夏の甲子園と春のセンバツは選出方法が違う
夏の甲子園は、地方大会で優勝した学校が出場する選手権大会です。
一方、春の選抜高等学校野球大会は、秋季大会の成績などを参考に選考委員会が出場校を選びます。
そのため、春に出場していた学校が夏の地方大会で敗退し、甲子園に戻れないこともあります。
2024年の慶応や仙台育英のように、前年の全国大会で好成績を残した学校でも、地方大会を勝ち抜かなければ夏の出場権は得られません。
2. 「初出場」は大会の種類を確認する
「初出場」という言葉は、夏の選手権に初めて出場したのか、春夏を通じて初めて甲子園に進出したのかによって意味が異なります。
2024年の札幌日大、石橋、聖カタリナは夏初出場ですが、春の甲子園には出場経験がありました。
甲子園出場回数を調べる場合は、夏の選手権と春の選抜を区別する必要があります。
3. 2024年の49代表は地方大会を勝ち抜いた学校の記録
日本高等学校野球連盟の大会データでは、2024年の全参加校数は3,441校、全国大会の代表校数は49校でした。
地方大会で優勝することは、単に強豪校を倒すだけでなく、各地区の長いトーナメントを最後まで勝ち抜くことを意味します。
そのため、早稲田実の30回目の出場も、大社の32年ぶりの復帰も、札幌日大など5校の初出場も、それぞれ異なる価値を持つ記録です。
2026年に過去の甲子園データを比較する場合は、次の3点を確認すると誤解を防げます。
- 大会が春の選抜なのか、夏の選手権なのか
- 出場回数が夏だけの記録なのか、春夏合計なのか
- 初出場が夏初出場なのか、春夏通じた甲子園初出場なのか
【甲子園2024出場校】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2024年夏の甲子園には何校が出場しましたか?
A1:第106回全国高等学校野球選手権大会には49校が出場しました。北海道と東京がそれぞれ2代表、その他の45府県が各1代表です。
Q2:2024年夏の甲子園で初出場した高校はどこですか?
A2:札幌日大、聖和学園、石橋、新潟産大付、聖カタリナの5校です。このうち聖和学園と新潟産大付は春夏通じて初めて甲子園に出場しました。
Q3:2024年夏の甲子園で最も出場回数が多かった高校は?
A3:西東京代表の早稲田実です。2024年は9年ぶり30回目の夏の甲子園出場でした。
Q4:2024年夏の甲子園の優勝校と準優勝校は?
A4:優勝は京都国際、準優勝は関東第一です。2024年8月23日の決勝で、京都国際が延長10回タイブレークの末に2対1で勝利しました。
Q5:2024年夏の甲子園の組み合わせ抽選会はいつでしたか?
A5:2024年8月4日に大阪市北区のフェスティバルホールで開催されました。本大会は8月7日に開幕しました。
まとめ:2024年夏の甲子園は京都国際の初優勝で幕を閉じた
2024年の第106回全国高等学校野球選手権大会には、北海道から沖縄まで49代表校が出場しました。
初出場の5校、30回目の出場を果たした早稲田実、32年ぶりに戻ってきた大社、4年連続出場の明豊など、代表校の顔ぶれにはそれぞれの歴史がありました。
そして大会の最後を飾ったのは、京都国際と関東第一による決勝戦です。延長10回タイブレークという歴史的な展開を制した京都国際が、初の全国制覇を成し遂げました。
2026年に2024年大会を振り返る際に押さえておきたいのは、単なる優勝校や準優勝校だけではありません。49校それぞれが地方大会を勝ち抜いて甲子園に立ったという事実も、大会を語るうえで欠かせない要素です。
2024年夏の甲子園は、京都国際の初優勝とともに、49代表それぞれの挑戦が刻まれた第106回大会として記憶されています。