2026年のセ・リーグは、阪神タイガースが79勝を挙げて優勝。巨人は76勝で2位となった。3位の横浜DeNAベイスターズには5.5ゲーム差をつけており、上位2球団と3位以下には一定の差が生まれた。
NPB公式の2026年度チーム勝敗表による最終順位は次のとおりだ。
出典:日本野球機構(NPB)2026年度セントラル・リーグ公式勝敗表。ゲーム差は首位阪神からの差。
この順位表から読み取れる要点は3つある。
- 巨人は勝率5割を大きく上回る76勝を記録した。
- 阪神とのゲーム差は2.5で、優勝争いに近い位置でシーズンを終えた。
- 3位DeNAには5.5ゲーム差をつけ、2位の座を確保した。
特に注目したいのは、阪神と巨人の勝利数の差がわずか3勝だったことだ。143試合という長いシーズンを通じて、優勝との差を最後まで詰め切れなかった背景には、両チームの直接対決と攻撃力の違いがある。
【阪神とのゲーム差を検証】巨人が優勝に届かなかった最大のポイント

巨人の2026年シーズンを分析するうえで、避けて通れないのが阪神との対戦成績だ。
NPB公式のチーム勝敗表によると、巨人の対阪神戦は次の結果だった。
- 勝利:8試合
- 敗北:16試合
- 引き分け:1試合
つまり、24試合の直接対決で巨人は8勝16敗1分と大きく負け越した。
一方、他のセ・リーグ球団との対戦成績は比較的良好だった。
- 対DeNA:13勝12敗
- 対広島:16勝9敗
- 対ヤクルト:14勝11敗
- 対中日:15勝10敗
交流戦も10勝6敗2分と勝ち越している。
阪神戦の負け越しが順位に与えた影響
巨人は阪神以外のセ・リーグ4球団すべてに勝ち越した。交流戦でも好成績を残している。
それにもかかわらず、最終順位で阪神を上回れなかった理由として、直接対決での負け越しは見逃せない。
首位とのゲーム差を縮めるには、自チームが勝つだけでなく、首位チームの勝利を抑える必要がある。特に同一リーグの直接対決は、勝敗の結果が双方の順位争いに影響する。
2026年の巨人にとって、阪神戦での8勝16敗1分という数字は、シーズンを象徴する課題の一つだった。
阪神と巨人のチーム力を比較
両球団の成績を比較すると、投手力には大きな差がない一方、攻撃面では阪神が上回っていた。
阪神はチーム打率.246、125本塁打。巨人は打率.234、103本塁打だった。
本塁打数では22本、得点では32点の差がある。投手成績だけでなく、攻撃面の差が最終順位にも表れたシーズンだった。
【巨人の打撃成績を分析】チーム打率.234と99盗塁の意味
2026年の巨人打線は、走塁面で大きな存在感を示した一方、打率や長打力には改善の余地を残した。
NPB公式のチーム打撃成績による主な数字は以下のとおりだ。
- チーム打率:.234
- 試合数:143
- 打数:4,701
- 安打:1,098
- 得点:486
- 本塁打:103
- 打点:469
- 盗塁:99
- 出塁率:.297
- 長打率:.348
打率と本塁打数はリーグ4位
巨人のチーム打率.234は、セ・リーグ6球団の中で4番目だった。
本塁打数も103本で4位。阪神とDeNAの125本に対して22本少なく、長打による得点力では優勝球団に及ばなかった。
得点486もリーグ3位であり、極端に得点力が低かったわけではない。しかし、優勝を狙うチームとしては、安打や長打を得点につなげる攻撃の効率を高める必要がある。
99盗塁はリーグトップの数字
一方、巨人打線の大きな強みとなったのが走塁だ。
チーム盗塁数は99。阪神の75、ヤクルトの98を上回り、セ・リーグトップの数字を記録した。
規定打席以上の選手では、浦田俊輔が36盗塁を記録。松本剛も17盗塁をマークしている。
打撃だけでなく、出塁後に次の塁を狙う積極性がチームの得点パターンを支えた。
2026年の主な巨人打者
NPB公式の個人成績から、規定打席以上の主な選手を確認しておこう。
- 松本剛:打率.274、17盗塁
- 浦田俊輔:打率.271、36盗塁
- 泉口友汰:打率.264、8本塁打、49打点
- ダルベック:打率.252、25本塁打、81打点
ダルベックはチーム最多となる25本塁打を記録し、長打力で打線を支えた。
ただし、チーム全体の103本塁打という数字を見ると、特定の打者だけに頼らず、複数の選手が長打で得点できる構成を目指す必要がある。
【巨人の投手成績を分析】防御率2.80でリーグ2位の投手力
2026年の巨人を評価する際、打撃成績と並んで注目したいのが投手陣だ。
チーム防御率は2.80。阪神の2.79に次ぐリーグ2位だった。
NPB公式のチーム投手成績では、次の数字が記録されている。
- チーム防御率:2.80
- 投手の勝利数:76
- 敗北数:64
- セーブ:47
- ホールド:159
- 奪三振:1,172
- 投球回:1,281回1/3
- 失点:444
- 自責点:399
先発投手陣を支えた井上温大
個人投手成績で注目されるのが井上温大だ。
2026年は23試合に登板し、10勝8敗、防御率2.02を記録した。規定投球回以上の投手を対象とするセ・リーグ防御率ランキングでも3位に入っている。
防御率2点台前半という数字は、シーズンを通じて安定した投球を続けたことを示している。
マルティネスを中心とした救援陣
救援陣ではマルティネスが存在感を発揮した。
- 登板:57試合
- 防御率:1.38
- セーブ:42
42セーブはセ・リーグ最多。防御率も1点台前半で、試合終盤を任せられる守護神として結果を残した。
加えて、田中瑛斗は防御率1.52、42ホールドを記録。ホールド要点は45だった。
投手力は優勝球団とほぼ互角
阪神のチーム防御率は2.79、巨人は2.80。その差はわずか0.01だ。
失点も阪神439点に対して巨人444点で、5点しか違わない。
この比較から、巨人の投手陣が優勝争いにふさわしい水準にあったことが分かる。
一方、阪神は投手力に加えて打撃面でも巨人を上回っていた。優勝を狙うには、投手陣の安定感を維持しながら、打線の得点力を底上げすることが課題になる。
【プロの結論】巨人の2位は投手力と走塁で築いた結果、優勝への鍵は打線
2026年の巨人を数字から評価すると、2位という結果には明確な理由がある。
第一に、投手陣が安定していたこと。防御率2.80はリーグ2位で、守護神マルティネスを中心とした救援陣も強みとなった。
第二に、走塁力が優れていたこと。99盗塁はリーグ最多であり、打撃だけに依存しない攻撃の形を作っていた。
しかし、首位阪神との比較では、打率、本塁打、得点のいずれも下回っている。
来季に向けて改善したい3つのポイント
1. チーム全体の打率と出塁率の向上
打率.234、出塁率.297という数字を改善することが第一の課題だ。走者を出す機会を増やせば、盗塁という武器もさらに生きてくる。
2. 長打力の底上げ
103本塁打は阪神とDeNAの125本に届かなかった。ダルベックのような長打を打てる選手に続く存在が必要になる。
3. 阪神との直接対決を改善する
8勝16敗1分という対戦成績は、優勝を狙ううえで大きな反省材料だ。首位チームとの対戦で勝ち越せるかどうかは、翌シーズンの順位争いにも直結する。
順位だけでなく、何を見れば巨人の実力が分かるのか
巨人の成績を評価する際には、次の判断基準を押さえておきたい。
- 順位とゲーム差: リーグ内での立ち位置と優勝争いの距離を確認する。
- 勝率: 勝利数だけでなく、敗戦を含めた総合的な強さを見る。
- 得失点: 得点と失点の差から、攻守のバランスを判断する。
- 直接対決: 優勝候補との対戦で勝ち越せているかを確認する。
- 投打の指標: チーム打率、防御率、本塁打、盗塁などを比較する。
2位という結果だけを見れば成功したシーズンだが、優勝を目指す視点では、打線の底上げと阪神戦の改善が欠かせない。
【巨人の順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:巨人の2026年の最終順位は何位?
A1:2026年の読売ジャイアンツは、セ・リーグ2位。143試合で76勝64敗3分、勝率.543を記録した。
Q2:2026年の巨人と阪神のゲーム差は?
A2:首位阪神とのゲーム差は2.5。阪神は79勝62敗2分、巨人は76勝64敗3分でシーズンを終えた。
Q3:2026年の巨人のチーム打率と防御率は?
A3:チーム打率は.234、防御率は2.80。打率はセ・リーグ4位、防御率は2位だった。盗塁は99でリーグトップを記録している。
Q4:巨人が2026年に優勝できなかった理由は?
A4:主な要因として、阪神との直接対決で8勝16敗1分と負け越したこと、チーム打率や本塁打数で阪神を下回ったことが挙げられる。
Q5:2026年の巨人の最終成績はどこで確認できる?
A5:日本野球機構(NPB)の2026年度公式戦成績で確認できる。セ・リーグの順位表だけでなく、チーム打撃成績や投手成績、個人記録も掲載されている。
まとめ:巨人の2026年は2位、来季の優勝に必要なのは攻撃力の強化
2026年の読売ジャイアンツは、143試合で76勝64敗3分、勝率.543を記録し、セ・リーグ2位でレギュラーシーズンを終えた。
首位阪神とのゲーム差は2.5。投手陣は防御率2.80でリーグ2位、盗塁は99でリーグ最多と、強みもはっきりしている。
一方、チーム打率.234、本塁打103本という打撃成績は、優勝した阪神との差を示す数字でもある。直接対決での負け越しも含め、改善すべき点は明確だ。
2026年の巨人は、投手力と機動力を武器に2位を確保したチームだった。来季の優勝争いでは、その強みを維持しながら、打線全体の得点力をどこまで高められるかが最大の焦点となる。
順位だけでなく、勝敗、ゲーム差、投打の成績を合わせて見ることで、巨人がどのようなシーズンを送ったのかがより鮮明になる。
主なデータ出典:日本野球機構(NPB)2026年度公式戦成績、セントラル・リーグチーム勝敗表、チーム打撃成績、チーム投手成績、個人打撃・投手成績。2026年レギュラーシーズン最終記録を基準に作成。