元IBF世界スーパーバンタム級王者として知られるプロボクサー、小國以載(おぐに・ゆきのり)。2016年に世界王座を獲得し、日本ボクシング界で実績を積み重ねてきたベテランだ。2026年には元世界2階級制覇王者マーロン・タパレスに判定勝ちを収め、世界再挑戦への期待を高めた一方、8月のアレックス・サンティシマ戦では8回TKO負けを喫した。
2026年11月現在、小國以載のプロ通算戦績は32戦24勝(9KO)5敗3分。気になる次戦の日程や対戦相手についても、現時点で公表された正式発表は確認できない。プロフィール、世界王者時代の実績、2026年の2試合、今後の現役続行と世界再挑戦の可能性まで整理する。
【小國以載のプロフィール】元IBF世界王者の経歴と基本情報

小國以載は、兵庫県赤穂市出身のプロボクサー。読み方は「おぐに・ゆきのり」。2009年11月8日にプロデビューし、スーパーバンタム級を主戦場として国内外の実力者と対戦してきた。
所属は角海老宝石ジム。長身を生かした距離のコントロールや、ジャブ、カウンター、ボディー攻撃を組み合わせる右ボクサーファイターとして知られる。
小國以載の基本プロフィール
- 名前:小國以載(おぐに・ゆきのり)
- 生年月日:1988年5月19日
- 年齢:38歳(2026年11月現在)
- 出身地:兵庫県赤穂市
- 身長:173cm
- 血液型:B型
- 所属ジム:角海老宝石ジム
- 主戦階級:スーパーバンタム級
- 構え・スタイル:右ボクサーファイター
- プロデビュー:2009年11月8日
- プロ通算戦績:32戦24勝(9KO)5敗3分
ボクシングモバイルの選手プロフィールによると、小國はプロだけでなくアマチュアでも豊富な経験を持つ。アマチュア戦績は72戦58勝(28KO・RSC)14敗。高校時代にはインターハイのバンタム級で3位、大学1・2年時には全日本選手権で3位に入っている。
プロ転向後も早い段階からタイトル戦線に進出した。2011年にはOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。2014年には日本同級王座も手にし、国内トップクラスの実力を証明している。
【小國以載の戦績】世界王座獲得から復帰までのキャリア
小國以載のキャリアを振り返ると、若手時代のタイトル獲得、世界王座への挑戦、王座陥落、引退表明と現役復帰、そして2026年の世界再挑戦への動きという転換点がある。
2011年:OPBF東洋太平洋王座を獲得
プロ7戦目となる2011年11月3日、ロリ・ガスカとのOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチに勝利。12回判定3-0で王座を獲得した。
その後は3度の防衛に成功。2013年3月、和氣慎吾との試合で棄権による敗北を喫し、王座を失ったものの、アジア地域のトップ選手として評価を高めた。
2014年:日本スーパーバンタム級王者に
2014年12月6日、石本康隆との日本スーパーバンタム級王座決定戦で判定勝ち。国内王座を獲得した。
古橋岳也との初防衛戦では引き分けとなったが、2015年9月には源大輝に判定勝ちし、2度目の防衛に成功。その後、世界挑戦の準備に向けて日本王座を返上した。
2016年12月31日:ジョナタン・グスマンを破り世界王者に
小國のキャリアで最大の実績となったのが、2016年大みそかのIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチだ。
対戦相手は、当時22戦全勝22KOという圧倒的な記録を持っていた王者ジョナタン・グスマン。小國は下馬評を覆し、12回判定3-0で勝利した。採点は3人のジャッジ全員が115-112で小國を支持した。
この勝利によって、第23代IBF世界スーパーバンタム級王者となった。強打を誇る無敗王者を攻略した試合は、小國のボクシングキャリアを代表する一戦として位置づけられている。
2017年:岩佐亮佑に敗れて王座陥落
2017年9月13日、初防衛戦で岩佐亮佑と対戦。6回TKO負けを喫し、IBF世界王座から陥落した。
その後、小國は一度引退を表明したが、2018年に現役復帰。2019年にも勝利を挙げたものの、長期ブランクや負傷引き分けなどもあり、世界戦線から距離を置く時期が続いた。
2024~2025年:苦戦を経て再び世界を目指す
2024年10月にはフィリパス・ギタンバに1回TKO負け。2025年5月には村田昴とのWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王座戦でも6回TKO負けを喫した。
しかし、2025年10月のチャンチャイ・ウォーアウト戦では8回判定3-0で勝利。再起を果たすと、2026年4月には元世界王者タパレスを破り、再び世界ランキングに名を連ねるところまで戻ってきた。
【2026年最新試合結果】タパレス戦勝利からサンティシマ戦TKO負けへ
2026年の小國以載を語るうえで欠かせないのが、4月3日のマーロン・タパレス戦と8月16日のアレックス・サンティシマ戦だ。
わずか約4か月の間に、世界再挑戦への期待と大きな挫折を経験することになった。
2026年4月3日:マーロン・タパレスに判定勝ち
東京・後楽園ホールで開催された「TREASURE BOXING PROMOTION12」。小國は元WBA・IBF世界スーパーバンタム級統一王者マーロン・タパレスと123.5ポンド契約の10回戦で対戦した。
タパレスは2023年12月に井上尚弥との4団体統一戦で敗れて王座を失った後、連勝を重ねていた実力者。世界ランキングでもWBC2位、WBO3位、IBF4位につけていた時期の対戦だった。
試合では序盤からタパレスが圧力をかけ、小國が距離を取りながら対応する展開となった。
小國は4回以降、右ストレートやボディー攻撃を効果的に使い、試合の流れを引き寄せた。特に5回以降のボディー攻撃が奏功し、タパレスの動きを鈍らせた。
7回には連続したボディー攻撃で相手を追い込み、8回にも右ボディーを当てて攻勢を継続。最後まで冷静に試合を運んだ。
結果は判定3-0の勝利。採点は96-94、97-93、98-92で、3人のジャッジ全員が小國を支持した。
スポニチアネックスの試合報道によると、この勝利によって小國は世界ランキングに復帰し、世界再挑戦への可能性を広げた。
ただし、この試合は世界タイトルマッチではない。123.5ポンド契約のノンタイトル戦であり、勝利によって新たな世界ベルトを獲得したわけではない点には注意したい。
2026年8月16日:アレックス・サンティシマに8回TKO負け
タパレス戦の勝利から約4か月後、小國は再び後楽園ホールのリングに立った。
相手はフィリピンのアレックス・サンティシマ・ジュニア。WBOアジアパシフィック・フェザー級11位にランクされていた26歳の選手で、小國にとって世界再挑戦へ向けた重要な前哨戦だった。
試合はスーパーバンタム級10回戦として実施された。
序盤からサンティシマが積極的に前へ出て、連打で小國にプレッシャーをかける。小國も2回以降はボディー攻撃や右ストレートで反撃し、5~7回には相手の動きを止める場面も作った。
しかし、小國は第1ラウンドに左腰を負傷。試合後には、腰に強い痛みが走り、力が入らなくなったと説明している。
日刊スポーツの報道によると、試合中は思うように動けず、得意の攻撃を十分に発揮できない状況だった。サンティシマの積極性と手数も、小國にとって大きな負担となった。
そして8回、サンティシマの右ストレートを受けて小國が大きく後退。連打を浴びたところでレフェリーが試合を止めた。
結果は8回1分8秒TKO負け。世界再挑戦を目指していた小國にとって、非常に痛い敗戦となった。
この敗戦は単純な実力比較だけでは読み解けない。初回の負傷という明確な要因があった一方、サンティシマが序盤から積極的に攻め続けたことも試合の流れを左右した。
【小國以載のキャリア相関表】対戦相手と重要試合を時系列で整理
小國以載の戦歴を理解するには、単純な勝敗だけでなく、各試合がキャリアにどのような意味を持っていたかを見ることが大切だ。
特に、世界王座を獲得したグスマン戦、王座を失った岩佐戦、そして2026年のタパレス戦とサンティシマ戦は、その後のキャリアを左右した重要な試合である。
| 時期 | 対戦相手 | 試合結果 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|---|
| 2011年11月 | ロリ・ガスカ | 12回判定勝ち | OPBF王座獲得 |
| 2014年12月 | 石本康隆 | 10回判定勝ち | 日本王座獲得 |
| 2016年12月 | ジョナタン・グスマン | 12回判定勝ち | IBF世界王座獲得 |
| 2017年9月 | 岩佐亮佑 | 6回TKO負け | IBF世界王座陥落 |
| 2025年5月 | 村田昴 | 6回TKO負け | WBOアジアパシフィック王座挑戦 |
| 2026年4月3日 | マーロン・タパレス | 10回判定勝ち | 世界ランキング復帰への足掛かり |
| 2026年8月16日 | アレックス・サンティシマ | 8回1分8秒TKO負け | 世界再挑戦への道が厳しくなる |
この年表から分かるのは、小國が一度世界王座を獲得した後も、長期ブランクや敗戦を経験しながら競技を続けてきたことだ。
また、2026年の2試合は結果が対照的だった。タパレス戦では技術と試合運びで勝利した一方、サンティシマ戦では負傷と相手の積極的な攻撃によって試合を支配される時間が長くなった。
両試合の結果だけを並べるのではなく、対戦相手の特徴や試合中の状況を含めて評価することが、小國の現在地を理解するポイントになる。
【小國以載の現在】2026年11月の戦績と次戦発表の有無
2026年11月2日時点で、小國以載の最新のプロ戦績は32戦24勝(9KO)5敗3分となっている。
この数字は8月16日のサンティシマ戦までを反映したもの。2026年4月のタパレス戦で24勝目を挙げ、8月の敗戦によって通算5敗となった。
現在のプロ通算戦績
- 総試合数:32戦
- 勝利:24勝
- KO勝ち:9勝
- 敗北:5敗
- 引き分け:3分
アマチュア時代の72戦58勝14敗という実績も含めれば、長年にわたって競技経験を積み重ねてきた選手であることが分かる。
小國以載の次戦はいつ?
最も気になる次戦については、2026年11月2日現在、開催日、対戦相手、会場などの正式な発表を確認できない。
8月のサンティシマ戦は世界前哨戦という位置づけだったが、TKO負けによって世界挑戦への計画は大きく後退した。
日刊スポーツの試合後報道では、小國自身も世界戦の機会が厳しくなったとの認識を示していた。ただし、これは敗戦直後のコメントであり、正式な引退発表とは異なる。
現時点で整理すると、次のようになる。
- 次戦の日程:未発表
- 次戦の対戦相手:未発表
- 次戦の会場:未発表
- 試合形式・タイトル:未発表
- 引退発表:正式発表は確認できない
- 負傷後の状態:競技復帰に関する最新の詳細発表は確認できない
したがって、小國がすでに引退した、あるいは次戦が決定していると断定することはできない。現状は、8月の敗戦後の去就や復帰時期を見守る段階にある。
【プロの結論】小國以載の世界再挑戦は実現するのか?
小國以載の世界再挑戦を考えるうえで、重要なのは年齢だけではない。38歳という年齢に加え、負傷からの回復、試合間隔、世界ランキング、対戦相手の選定など、複数の条件が関係する。
1. タパレス戦で示した技術は大きな強み
2026年4月のタパレス戦は、小國の技術的な完成度を示す試合だった。
タパレスの圧力に正面から付き合うのではなく、距離を保ちながらジャブやストレートを使い、ボディー攻撃で相手の動きを抑えた。
元世界王者同士の対戦で、相手の実績に臆することなく自分のボクシングを貫いた点は評価できる。
2. サンティシマ戦の敗北は身体面の課題も浮き彫りにした
一方、8月の試合では初回の左腰の負傷が大きな問題になった。
ボクシングでは、パンチの威力だけでなく、踏み込み、重心移動、ディフェンス、打ち終わりのバランスが勝敗を左右する。腰に力が入らない状態では、これらの動作を十分に行うことが難しくなる。
ただし、負傷があったことと試合結果は分けて考える必要がある。サンティシマは積極的な攻撃を続け、最後はレフェリーストップによる勝利を収めた。
3. 世界再挑戦にはランキングと復帰戦の内容が鍵
4月のタパレス戦後、小國はWBA11位、WBC12位、WBO6位にランクされていたと日刊スポーツが報じている。
しかし、8月の敗戦後にはランキングへの影響も考えられる。最新の順位については各団体の公式発表を確認する必要がある。
今後、現役を続ける場合に注目されるのは、次の3点だ。
- 身体の回復:左腰の状態を含め、実戦に耐えられるコンディションを取り戻せるか。
- 復帰戦の内容:無理に世界ランカーとの試合を急がず、実戦感覚と勝負勘を取り戻せるか。
- ランキングと対戦機会:世界ランキングの維持・再浮上や、世界挑戦につながる試合を組めるか。
年齢を重ねたベテラン選手にとって、単に試合数を増やすことが最善とは限らない。身体の状態を見極めながら、限られたチャンスをどのように使うかが重要になる。
タパレス戦で示した技術があるだけに、今後の去就は国内ボクシングファンにとっても関心の高いテーマだ。
【小國ボクシング】小國以載に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小國以載の現在の戦績は?
A1:2026年8月16日のアレックス・サンティシマ戦終了時点で、32戦24勝(9KO)5敗3分。これが2026年11月2日時点で確認できる最新の通算戦績です。
Q2:小國以載はマーロン・タパレスに勝った?
A2:はい。2026年4月3日、東京・後楽園ホールで行われた123.5ポンド契約10回戦で、判定3-0の勝利を収めました。採点は96-94、97-93、98-92でした。
Q3:小國以載はアレックス・サンティシマに負けた?
A3:はい。2026年8月16日のスーパーバンタム級10回戦で、8回1分8秒TKO負けを喫しました。初回に左腰を負傷していたことも試合後に明らかになっています。
Q4:小國以載は世界チャンピオンになったことがある?
A4:あります。2016年12月31日、ジョナタン・グスマンに12回判定勝ちし、IBF世界スーパーバンタム級王座を獲得しました。
Q5:小國以載の次戦はいつ?
A5:2026年11月2日現在、次戦の日程や対戦相手は正式発表されていません。現役続行や復帰時期についても、確定した発表は確認できません。
Q6:小國以載は引退した?
A6:2026年8月の敗戦後、世界戦の機会が厳しくなったとの趣旨のコメントは報じられていますが、正式な引退発表は確認できません。現役続行か引退かは、今後の本人や所属ジムからの発表が判断材料になります。
まとめ:小國以載の今後は次戦発表と現役続行の判断に注目
小國以載は2016年にIBF世界スーパーバンタム級王者となり、国内外で実績を積み重ねてきたボクサーだ。
2026年4月には元世界王者マーロン・タパレスに判定勝ちし、38歳で世界再挑戦への可能性を広げた。しかし、8月のアレックス・サンティシマ戦では初回の左腰の負傷も影響し、8回TKO負けという厳しい結果に終わった。
現在の通算戦績は32戦24勝(9KO)5敗3分。次戦の発表や引退に関する正式な情報は、2026年11月2日時点では確認できない。
小國のキャリアを評価する際には、世界王座獲得という過去の実績だけでなく、タパレス戦で見せた技術、サンティシマ戦での負傷、そして今後の身体的な回復を総合的に見る必要がある。
次戦が決まるのか、現役を続けるのか、それとも別の決断を下すのか。元IBF世界王者・小國以載の今後は、本人と角海老宝石ジムからの正式発表が最大の注目点となる。