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【開催日時・会場】東京オリンピック閉会式はいつ、何時から行われた?

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

東京2020オリンピック閉会式は、2021年8月8日(日)に国立競技場で開催された。会場となったのは、東京都新宿区にある新国立競技場(オリンピックスタジアム)。東京2020大会の最終日にあたる日程だった。

時間については、式典そのものの開始とテレビ中継の開始を区別する必要がある。IOCの公式メディアガイドでは、閉会式の開始は日本時間20時と記録されている。一方、NHK総合のテレビ中継は19時58分から始まった。直前の特別番組と式典本編を混同しないようにしたい。


東京2020オリンピック閉会式の開催概要

東京オリンピック閉会式2021


開催日
2021年8月8日(日)


会場
国立競技場


式典開始
20時00分


NHK総合の中継開始
19時58分


式典終了予定時刻の記録
22時07分

終了時刻はパリ2024の公式引き継ぎ資料に記載された式典のタイムラインに基づく。

式典には、天皇陛下の名代として秋篠宮皇嗣殿下が出席。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長や大会関係者も参加した。

また、東京大会は新型コロナウイルスの影響で当初の2020年から1年延期されていた。閉会式も無観客で実施され、競技場に一般観客の歓声が響く従来のオリンピックとは異なる環境だった。

【演出・コンセプト】「Worlds We Share」に込められた東京大会のメッセージ

東京オリンピック閉会式の正式なコンセプトは、「Worlds We Share(私たちが共有する世界)」だった。

IOCの公式メディアガイドによると、このタイトルには、それぞれ異なる文化や背景を持つ人々が、自分たちの世界を大切にしながら、スポーツを通じて同じ時間や感情を共有するという意味が込められていた。

ここで重要なのは、単純に世界の人々が一つになるという表現ではなかった点だ。個々の違いを認めたうえで、共に過ごせる時間や経験を尊重するという考え方が中心にあった。

閉会式のプログラムは大きく9つの場面で構成

公式メディアガイドでは、式典は9つの主要な場面に分けて整理されている。



A World of Applause

大会の17日間を振り返る映像と花火でスタート。


Ready to Welcome

秋篠宮皇嗣殿下らの入場、国旗掲揚、国歌斉唱。


After the Games

各国の選手たちが入場し、大会を締めくくる交流の時間。


All Tokyoites

東京の公園をイメージした音楽とパフォーマンス。


Our Gratitude

競技の表彰やボランティアへの感謝を表現。


We Remember

日本各地の伝統舞踊や記憶をつなぐ演出。


To Paris 2024

オリンピック旗を引き継ぎ、パリの芸術演出へ。


Passing the Baton

橋本聖子大会組織委員会会長とバッハIOC会長のスピーチ。


On to the Next Chapter

聖火の消灯と東京2020パラリンピックへのつながり。


国立競技場を東京の公園に見立てた演出

特に特徴的だったのが、国立競技場を東京の公園に見立てた「All Tokyoites」の場面だ。

競技を終えた選手たちが、日曜日の午後に公園で過ごすようにリラックスできる空間を表現。芝生を敷いたフィールドでは、ダブルダッチやヨガなど、日常的な活動をイメージしたパフォーマンスが繰り広げられた。

大会期間中、選手たちは感染対策のため自由に東京の街を観光することが難しかった。そのため、東京の何気ない日常を競技場の中に再現し、選手に楽しんでもらうという意図があった。

華やかな大規模ショーというよりも、スポーツを終えた人々が同じ場所で過ごす穏やかな時間を描いた演出だった。この落ち着いたトーンは、閉会式全体の印象を決定づける要素にもなった。

【出演者・パフォーマンス】宝塚歌劇団、スカパラ、milet、大竹しのぶが登場

東京五輪閉会式では、伝統芸能から現代音楽まで幅広いジャンルの出演者が登場した。特に注目されたのは、宝塚歌劇団による国歌斉唱、東京スカパラダイスオーケストラを中心とした音楽パート、そして大竹しのぶによる終盤の歌唱だ。

主な出演者と担当した演出の関係

出演者と演出の関係を整理すると、単に著名人を集めた音楽イベントではなく、式典の各場面に役割を持たせた構成だったことが分かる。

出演者・関係者 担当・パフォーマンス 式典での役割 宝塚歌劇団 君が代の斉唱 日本国旗掲揚と国歌斉唱を担当 東京スカパラダイスオーケストラ 複数の楽曲を演奏 東京の公園をイメージした音楽演出 milet 「Hymne à l'amour」 スカパラとの共演 DJ松永 DJパフォーマンス 音楽パートを盛り上げる 片倉高校吹奏楽部 スカパラとの共演 若い世代による演奏参加 岡本知高 オリンピック賛歌 オリンピック旗の降納に合わせて歌唱 大竹しのぶ 「星めぐりの歌」 聖火消灯前の終盤演出 橋本聖子・トーマス・バッハ 閉会のスピーチ 大会の総括と次回大会への継承

宝塚歌劇団が歌った「君が代」

式典序盤では、宝塚歌劇団の現役タカラジェンヌ20人が君が代を斉唱した。着物と袴を身にまとった出演者が日本国歌を歌い、自衛隊の代表者が国旗を掲揚するという構成だった。

100年以上の歴史を持つ宝塚歌劇団の舞台表現を、国際的なスポーツイベントの公式儀礼に取り入れた場面でもある。華やかな舞台衣装ではなく、式典にふさわしい和装を選んだ点も特徴だった。

スカパラとmilet、DJ松永による音楽パフォーマンス

「All Tokyoites」では、東京スカパラダイスオーケストラが音楽の中心を担った。

演奏された楽曲には、坂本九の「上を向いて歩こう」として知られる「Sukiyaki」、LiSAの「紅蓮華」、スカパラの「Paradise Has No Border」などが含まれる。さらにDJ松永によるDJセッション、東京都立片倉高等学校吹奏楽部との共演も行われた。

フランスの楽曲「Hymne à l'amour(愛の讃歌)」では、シンガーソングライターのmiletが参加。日本のポップカルチャーと世界的に知られる楽曲を組み合わせ、次の開催都市パリへの橋渡しも感じさせる選曲となった。

大竹しのぶが歌った「星めぐりの歌」と聖火の消灯

終盤の印象的な場面には、女優の大竹しのぶが登場した。子どもたちとともに披露したのは、宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」だ。

星空を見上げる女性と子どもたちを描いたこの場面では、世代を超えて受け継がれる記憶や未来への希望が表現された。

歌唱の後、競技場に灯されていたオリンピックの聖火が消された。IOC公式メディアガイドでは、女性が子どもたちに歌を教える姿を、東京2020で得た経験を次の世代へ伝える象徴として説明している。

【オリンピック旗の引き継ぎ】東京からパリ2024へつながった瞬間

東京2020閉会式の最も重要な公式儀礼の一つが、オリンピック旗の引き継ぎだった。

この場面は2021年8月8日21時47分ごろに始まり、東京から次回開催都市パリへ大会の象徴を引き継ぐ役割を果たした。

五輪旗は誰から誰へ渡された?

引き継ぎに参加したのは、当時の東京都知事・小池百合子、IOC会長のトーマス・バッハ、パリ市長のアンヌ・イダルゴの3人だ。

旗の受け渡しは、次の順序で行われた。



小池百合子(東京都知事)

東京を代表してオリンピック旗をIOC会長に渡す。


トーマス・バッハ(IOC会長)

受け取ったオリンピック旗を次回開催都市の代表へ渡す。


アンヌ・イダルゴ(パリ市長)

パリ2024を代表してオリンピック旗を受け取る。

この儀礼の後にはフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が演奏され、フランス国旗が掲揚された。東京からパリへと開催のバトンが正式に引き継がれた瞬間だった。

パリ2024の紹介映像では何が披露された?

旗の引き継ぎに続いて、次回開催都市パリによる芸術演出が行われた。

パリの街並みや名所を背景にフランス国歌を紹介する映像、BMXライダーがパリの屋根を走る映像、ブレイキンや3人制バスケットボール、車いすフェンシングなどを取り入れた構成だった。

加えて、エッフェル塔にはパリ2024の巨大なオリンピック旗が掲げられた。公式メディアガイドによれば、その旗は縦60メートル、横90メートルという規模だった。

東京の国立競技場で行われる式典と、フランスの実際の街並みを映像でつなぐことで、次の大会がスタジアムの外へ広がっていくイメージを示した。

この引き継ぎから3年後、パリ2024オリンピックは2024年7月26日から8月11日まで開催された。東京での閉会式は、その大会へ向かう正式な出発点だった。

【東京五輪閉会式の経緯・評判】無観客開催と視聴者の評価を検証

東京オリンピックの閉会式を理解するには、式典当日の演出だけでなく、大会が置かれていた社会的状況も押さえておきたい。

1年延期と無観客開催という異例の条件

東京2020大会は、当初2020年に開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて1年延期され、2021年7月23日から8月8日まで実施された。

競技会場では感染対策が徹底され、ほとんどの会場で観客を入れない運営となった。大会のために準備された華やかな式典も、従来のように大勢の観客が一体となって盛り上がる形式を採用できなかった。

東京都の大会報告書も、延期と無観客を大会の大きな特徴として記録している。閉会式の演出が比較的抑制された背景には、こうした状況があった。

閉会式の視聴率は46.7%

閉会式は無観客だった一方、テレビでは多くの視聴者が見守った。


NHK総合・関東地区の世帯平均視聴率

46.7%


2021年8月8日・ビデオリサーチ調べ


個人平均視聴率
31.5%


瞬間最高世帯視聴率
49.8%

ビデオリサーチの記録では、NHK総合で放送された閉会式の世帯平均視聴率は46.7%、個人平均視聴率は31.5%だった。日刊スポーツの報道によると、瞬間最高視聴率は49.8%で、東京の公園をイメージしたパフォーマンスの場面だった。

この数字は、式典への関心の高さを示す。一方、視聴率が高いことと、演出が視聴者全員に支持されたことは同じではない。

評判は賛否両論。批判された要点は?

閉会式の評価は一様ではなかった。SNS上では、宝塚歌劇団の国歌斉唱や光の演出、日本各地の伝統舞踊などを評価する声が見られた一方、演出全体の統一感やテンポについて疑問を呈する反応もあった。

J-CASTニュースが2021年8月9日に紹介したSNS分析では、式典中の投稿を対象とした感情分析で、ネガティブが51%、ポジティブが49%という結果が報告された。式典直前の分析ではポジティブが59%だったため、式典中に評価の割合が逆転した形だ。

ただし、これはSNS投稿を対象にした分析であり、日本の視聴者全体を代表する世論調査ではない。実際の評価を理解する際には、こうしたデータの性質も考慮する必要がある。

批判の中心となったのは、主に次のような点だった。

- 場面ごとの演出に統一感が感じられないという意見
- 日本の日常を表現するという公園のコンセプトが伝わりにくいという指摘
- 選手の入場後、音楽やダンスの展開が落ち着きすぎていたという評価
- 開会式に比べて華やかさや盛り上がりが不足していたという感想

一方、組織委員会側は、新型コロナウイルスの影響で開閉会式のコンセプトを大きく変更したことを説明していた。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は、感染症の時代に合わせて演出のトーンを抑えたという趣旨の説明を行っている。

つまり、閉会式の評価が分かれた理由の一つは、視聴者が期待する祝祭的なショーと、主催者が表現しようとした落ち着いた大会の締めくくりとの間にギャップがあったことだ。

誤解しやすい3つのポイント

東京2020閉会式について振り返る際には、次の点を区別しておくと理解しやすい。

① 式典の開始は19時58分ではなく20時

19時58分はNHK総合の放送開始時刻で、公式メディアガイドに記録された式典開始時刻は20時だった。

② 東京大会の閉会式とパリ大会の開会式は別のイベント

東京の閉会式で行われたのは、オリンピック旗の引き継ぎとパリ2024の紹介演出である。パリ大会そのものの開会式は2024年に別途開催された。

③ 東京2020はオリンピック閉会式で完全に終了したわけではない

オリンピックの閉会式では、続いて開催される東京2020パラリンピックへの予告映像も流された。東京2020という大会全体の取り組みは、パラリンピックへと続いていた。

【東京オリンピック閉会式2021】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:東京オリンピックの閉会式はいつ開催されましたか?
A1:2021年8月8日(日)に開催されました。会場は東京都新宿区の国立競技場で、式典は日本時間20時に始まりました。

Q2:東京オリンピック閉会式のテレビ放送は何時からでしたか?
A2:NHK総合では19時58分から中継が始まりました。公式の式典開始時刻である20時とは2分の違いがあります。

Q3:閉会式に出演した有名人は誰ですか?
A3:宝塚歌劇団、東京スカパラダイスオーケストラ、milet、DJ松永、大竹しのぶ、岡本知高などが出演しました。

Q4:オリンピック旗は誰に引き継がれましたか?
A4:東京都知事の小池百合子からIOC会長のトーマス・バッハへ、さらにパリ市長のアンヌ・イダルゴへと引き継がれました。

Q5:閉会式で最後に歌われた曲は何ですか?
A5:終盤には大竹しのぶと子どもたちが、宮沢賢治の「星めぐりの歌」を歌いました。その後、オリンピックの聖火が消されました。

Q6:東京オリンピック閉会式の視聴率は何%でしたか?
A6:NHK総合の関東地区における世帯平均視聴率は46.7%でした。個人平均視聴率は31.5%です。

Q7:東京オリンピックの閉会式は無観客だったのですか?
A7:はい。新型コロナウイルス感染拡大への対策により、国立競技場での閉会式も一般観客を入れずに実施されました。

まとめ:東京2020閉会式がパリ2024へつないだもの

2021年8月8日に国立競技場で行われた東京オリンピック閉会式は、1年延期と無観客開催という異例の条件を経た大会を締めくくる式典だった。

宝塚歌劇団による君が代の斉唱、東京スカパラダイスオーケストラやmiletらの音楽パフォーマンス、日本各地の伝統舞踊、大竹しのぶによる「星めぐりの歌」。それぞれの場面には、日本の文化や次世代への継承、世界とのつながりというテーマが込められていた。

そして、小池百合子からトーマス・バッハ、アンヌ・イダルゴへと渡されたオリンピック旗が、東京からパリへの移行を象徴した。

閉会式の演出には賛否があったものの、46.7%という世帯平均視聴率が示すように、多くの人が大会の最後を見届けた。華やかな祝祭だけではなく、困難な状況で競技を続けた選手や大会を支えた人々への感謝を伝えようとしたことも、この式典の重要な側面だった。

2026年の視点から振り返ると、東京2020閉会式は、単なる大会終了のセレモニーではない。「Worlds We Share」という理念を掲げ、東京からパリ2024へ、そしてオリンピックの次の時代へと物語をつないだ歴史的な節目だった。

東京2020を正しく理解するには、出演者や演出の華やかさだけでなく、開催延期、無観客運営、選手への感謝、五輪旗の継承という一連の流れを合わせて見ることが大切だ。

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