2026年2月10日、東京競馬場で行われた第76回東京新聞杯(GⅢ)は、2番人気のトロヴァトーレが1分32秒2で優勝した。C.ルメール騎手とのコンビで直線の追い比べを制し、重賞2勝目を達成。2着には4番人気ラヴァンダ、3着には3番人気ウォーターリヒトが入り、上位3頭がクビ差以内にひしめく接戦となった。
一方、単勝1番人気に支持されたエルトンバローズは13着に敗退。上位人気馬の一角が大きく着順を落としたことで、レース前の予想とは異なる結果になった。東京新聞杯2026の全着順、払戻金、人気・オッズ、ラップタイム、上がり3ハロンを整理すると、勝敗を分けた位置取りと直線での反応が浮かび上がる。
【東京新聞杯2026の結果】トロヴァトーレが1分32秒2で重賞2勝目!

第76回東京新聞杯は、2026年2月10日(火)、東京競馬場の芝1600mで開催された。4歳以上のオープン馬によるGⅢ競走で、出走頭数は16頭。天候は曇り、芝コースは良馬場だった。
当初予定されていた2月8日(日)の東京開催は、降雪による安全確保の問題からJRAが中止を発表。東京新聞杯は2月10日に代替競馬として実施された。出走馬や馬番などは当初の出馬表から変更されなかった。
その代替開催で主役となったのが、4枠7番のトロヴァトーレだ。牡5歳、58kgを背負い、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて出走。単勝2番人気の評価を受けていた。
レースでは中団の10番手付近で脚をため、最後の直線で加速。前を行く馬たちを射程圏に捉えると、ラヴァンダとの激しい競り合いを制して先頭でゴールした。
勝ち時計は1分32秒2。2着ラヴァンダとはクビ差、3着ウォーターリヒトともクビ差という接戦だった。
トロヴァトーレにとって大きな意味を持つ勝利
トロヴァトーレは2025年4月のダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇を果たしている。今回の東京新聞杯は、それに続く重賞2勝目となった。
父はレイデオロ、母はシャルマント。JRA公式プロフィールによれば、2021年4月30日生まれで、生産牧場はノーザンファーム。鹿戸雄一厩舎に所属する競走馬だ。
スポニチのレース後報道では、ルメール騎手は直線での反応の良さを評価し、GⅠでも通用する可能性に手応えを示した。鹿戸雄一調教師も、課題だった折り合いが改善し、馬が成長してきた点を評価している。
単なる重賞タイトルの追加ではなく、マイル路線でさらに上を目指すための実力を示した一戦だった。
【東京新聞杯2026全着順】エルトンバローズ13着、16頭の結果一覧
JRA公式の競走成績によると、2026年の東京新聞杯はトロヴァトーレを筆頭に、上位5頭が1分32秒4以内でゴールする接戦となった。
特に4着シャンパンカラーは上がり3ハロン32秒8を記録。勝ち馬を上回る末脚を使いながら、わずかに届かなかった点も見逃せない。
| 着順 | 馬名 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり3F | 人気・単勝オッズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | トロヴァトーレ | C.ルメール | 1:32.2 | 33.1秒 | 2番人気・5.6倍 |
| 2着 | ラヴァンダ | 岩田望来 | クビ | 33.3秒 | 4番人気・7.5倍 |
| 3着 | ウォーターリヒト | 高杉吏麒 | クビ | 33.2秒 | 3番人気・5.8倍 |
| 4着 | シャンパンカラー | 岩田康誠 | アタマ | 32.8秒 | 9番人気・24.3倍 |
| 5着 | シリウスコルト | 三浦皇成 | アタマ | 33.7秒 | 13番人気・31.2倍 |
| 6着 | ミッキーゴージャス | 横山典弘 | 3/4馬身 | 33.9秒 | 12番人気・28.8倍 |
| 7着 | ウンブライル | 戸崎圭太 | ハナ | 33.2秒 | 11番人気・25.8倍 |
| 8着 | レッドモンレーヴ | 佐々木大輔 | ハナ | 32.9秒 | 10番人気・25.0倍 |
| 9着 | サクラトゥジュール | R.キング | ハナ | 33.2秒 | 14番人気・32.8倍 |
| 10着 | オフトレイル | 菅原明良 | 3/4馬身 | 33.8秒 | 6番人気・9.9倍 |
| 11着 | エンペラーズソード | 原優介 | 1馬身1/2 | 34.5秒 | 5番人気・8.5倍 |
| 12着 | マジックサンズ | 武豊 | アタマ | 33.0秒 | 7番人気・10.9倍 |
| 13着 | エルトンバローズ | 津村明秀 | 1/2馬身 | 34.2秒 | 1番人気・5.4倍 |
| 14着 | メイショウチタン | 吉田豊 | アタマ | 34.8秒 | 15番人気・97.1倍 |
| 15着 | ブエナオンダ | 横山武史 | クビ | 34.6秒 | 8番人気・23.2倍 |
| 16着 | ヤマニンサルバム | 小崎綾也 | 3/4馬身 | 34.5秒 | 16番人気・99.0倍 |
※単勝オッズはスポーツナビ掲載の最終結果データ。着差は各馬の前着馬との比較。上がり3ハロンはゴール前600mの推定タイム。
上位3頭の明暗を分けたもの
1着トロヴァトーレは33秒1、2着ラヴァンダは33秒3、3着ウォーターリヒトは33秒2。上位3頭の末脚には大きな差がなかった。
ラヴァンダは9番手付近から内側を通って伸び、ウォーターリヒトもトロヴァトーレと同じく10番手付近から追い上げた。3頭は直線でほぼ同じタイミングで加速し、最後まで優勝争いを演じている。
注目すべきは4着シャンパンカラーだ。上がり32秒8は出走馬中最速。14番手付近から追い込んだものの、上位3頭を捕らえきれなかった。
この結果は、東京の長い直線では単純に最後の600mを速く走るだけでなく、直線に入るまでの位置取りや加速を開始するタイミングも重要になることを示している。
【東京新聞杯2026払戻金】3連単23,720円!人気とオッズを検証
2026年の東京新聞杯は、上位3頭に2~4番人気が並んだ一方、1番人気エルトンバローズが13着に敗れたことで、馬券的には波乱の要素を含む決着となった。
JRAの払戻金発表に基づく各券種の金額は以下のとおり。
東京新聞杯2026の払戻金一覧
- 単勝:7番 560円
- 複勝:7番 200円/2番 230円/12番 190円
- 枠連:1-4 2,220円
- 馬連:2-7 2,410円
- ワイド:2-7 950円/7-12 760円/2-12 880円
- 馬単:7-2 4,540円
- 3連複:2-7-12 4,380円
- 3連単:7-2-12 23,720円
特に注目されるのは3連単の23,720円。14番人気の組み合わせで、100円購入して的中した場合の払戻金は23,720円となる。
人気順と実際の着順を比較
上位人気馬の最終的な単勝オッズは、エルトンバローズが5.4倍、トロヴァトーレが5.6倍、ウォーターリヒトが5.8倍、ラヴァンダが7.5倍だった。
わずかなオッズ差で1番人気になったエルトンバローズに対し、トロヴァトーレは2番人気ながら勝利。3番人気ウォーターリヒトは3着、4番人気ラヴァンダは2着に入った。
つまり、上位3頭はいずれも4番人気以内だった。1番人気が馬券圏外に消えた点は波乱だが、二桁人気馬が上位を独占したような大荒れではない。
3連複が2番人気の4,380円だったことも、この見方を裏付ける。3連単は14番人気となったものの、上位に来た馬の能力や人気を考慮すれば、比較的順当な組み合わせに近い部分もあった。
東京新聞杯の人気・オッズを振り返る際には、1番人気の敗退だけでなく、2~4番人気が上位を占めた事実も合わせて評価したい。
【東京新聞杯ラップタイムを分析】上がり3ハロンとエルトンバローズ13着の理由
今回のレースを深く理解するうえで欠かせないのが、JRAが公表したハロンタイムだ。
1600mを8区間に分けた東京新聞杯2026のラップタイムは次のとおり。
- 最初の200m:12.3秒
- 400m通過:11.0秒
- 600m通過:11.4秒
- 800m通過:11.6秒
- 1000m通過:11.9秒
- 1200m通過:11.4秒
- 1400m通過:11.3秒
- 1600m通過:11.3秒
前半600mの通過タイムは34秒7。1000m通過は58秒2だった。後半600mは34秒0で、最後の3ハロンは11秒4、11秒3、11秒3と推移した。
前半の落ち着いた流れから瞬発力勝負へ
スタート後はメイショウチタンが先頭に立ち、ブエナオンダやエンペラーズソードなどが前方を追走した。
3コーナーではメイショウチタンが先頭。トロヴァトーレは10番手付近、ラヴァンダは9番手付近、ウォーターリヒトも10番手付近に位置していた。
前半1000mが58秒2という流れから、道中で極端に速い消耗戦になったわけではない。終盤に各馬が加速する展開となり、最後の直線では瞬発力と進路取りが重要になった。
トロヴァトーレは直線で反応良く伸び、ラヴァンダの追撃を振り切った。ウォーターリヒトも外から脚を伸ばしたが、わずかに及ばなかった。
上がり3ハロン最速は勝ち馬ではなかった
今回のレースで見逃せない数字が、シャンパンカラーの上がり32秒8だ。
勝ち馬トロヴァトーレの33秒1より0秒3速い末脚を使ったが、結果は4着。通過順位は14番手付近で、直線に入った時点では上位勢より後ろに位置していた。
この差は、東京新聞杯の予想で上がり3ハロンの数字だけを重視することの危うさを示している。どれだけ鋭い末脚を持っていても、前にいる馬との差を埋めるには限界がある。
1番人気エルトンバローズが13着に敗れた背景
今回、最も注目を集めた敗戦はエルトンバローズだろう。
単勝5.4倍の1番人気で、津村明秀騎手が58kgを背負って騎乗した。結果は1分33秒0の13着。上がり3ハロンは34秒2だった。
通過順位は7番手付近で、極端な後方待機ではなかった。レース中盤までは勝ち負けを狙える位置にいたものの、最後の直線で上位馬の伸びに対応できなかった。
勝ち馬との時計差は0秒8。ラヴァンダやウォーターリヒトと比較すると、最後の600mでの加速力に差が出たことが数字から読み取れる。
ただし、着順だけを見て能力そのものが低下したと判断するのは早計だ。今回の結果は、良馬場の東京マイルで要求された瞬発力に対して、当日の走りが十分にかみ合わなかったことを示すものとして捉えるべきだろう。
レース中の不利に関する公式記録
JRAの競走中の出来事欄には、最後の直線でオフトレイルの菅原明良騎手が外側に斜行したことについて、過怠金1万円の制裁が記録されている。
被害馬として記載されたのは7番トロヴァトーレと12番ウォーターリヒトだった。両馬とも上位に入っただけに、競走中の進路や接触に関する公式記録もレース映像と併せて確認したい。
なお、この制裁記録だけから着順への具体的な影響まで断定することはできない。結果と競走中の出来事は分けて理解する必要がある。
【東京競馬場芝1600mのコース特徴】長い直線が勝敗に与えた影響
東京新聞杯の舞台である東京競馬場の芝1600mは、JRAのコース紹介でも説明されているように、長い直線と複数の起伏を持つコースだ。
東京芝コースの直線距離は525.9m。芝コースの高低差は2.7mで、広いコース幅と緩やかなカーブも特徴となっている。
東京芝1600mで押さえておきたい3つのポイント
1. 525.9mの長い直線
直線が長いため、差し馬や追い込み馬にも十分な進出の機会がある。今回のトロヴァトーレやラヴァンダのように、中団から脚を伸ばす競馬が結果につながるケースも多い。
ただし、直線が長いからといって後方一気が必ず決まるわけではない。シャンパンカラーのように最速の上がりを使っても4着にとどまることがある。
2. 直線に待ち受ける上り坂
JRAのコース解説によると、東京芝コースは直線の残り460m地点から300m地点にかけて上り坂が設けられている。高低差は約2mに及び、坂を上り切った後もゴールまで300mを走る。
最後の直線で単純なスピードだけでなく、坂を越えてからも脚を持続できる能力が問われる。
3. 広いコース幅とゆったりしたカーブ
東京競馬場は幅員が広く、A・B・C・Dの4つのコースを使い分ける。JRAは、こうした構造が馬場の傷みの分散につながり、競走馬の能力が反映されやすい環境を形成していると説明している。
今回のような良馬場でのマイル戦では、直線での瞬発力と、そこまでの位置取りが重要な判断材料になる。
2026年の結果から読み取れるコース適性
今回の上位3頭はいずれも4コーナーで中団に位置していた。先頭から離れすぎず、かといって前半から脚を使い切らない位置取りが、最後の伸びにつながったと考えられる。
対照的に、14番手付近から追い込んだシャンパンカラーは上がり最速ながら4着。東京の長い直線は差し馬に有利な面を持つ一方、勝ち切るには追い出すタイミングも重要になる。
【東京新聞杯の歴代優勝馬】2025年ウォーターリヒトから2026年の新王者へ
東京新聞杯は、春のマイル路線を占う重要なGⅢ競走として知られる。過去の優勝馬を見ると、その後にGⅠ戦線で活躍した馬や、マイル重賞で実績を積み重ねた馬が並んでいる。
近年の主な東京新聞杯優勝馬は次のとおり。
- 2019年:インディチャンプ
- 2020年:プリモシーン
- 2021年:カラテ
- 2022年:イルーシヴパンサー
- 2023年:ウインカーネリアン
- 2024年:サクラトゥジュール
- 2025年:ウォーターリヒト
- 2026年:トロヴァトーレ
2025年の優勝馬ウォーターリヒトは、2026年も同レースに出走し、3着に入った。連覇こそ逃したものの、2年連続で上位争いを演じたことは評価できる。
2024年の勝ち馬サクラトゥジュールも2026年に出走したが、今回は9着。前年までの実績が、そのまま翌年の好走を保証するわけではないことも示された。
JRAの過去10年データから見える傾向
JRAが2026年の東京新聞杯に向けて公表した過去10年のデータ分析では、2016~2025年の優勝馬に共通する傾向として、単勝人気が7番人気以内、枠番が1~6枠だったことが挙げられている。
加えて、過去10年の優勝馬は前走で1着だったか、敗れていても勝ち馬とのタイム差が0秒9以内だった。
2026年のトロヴァトーレは2番人気、4枠7番。人気と枠番の両方でこの過去データに当てはまっていた。
【プロの結論】2026年の東京新聞杯が示したマイル戦の本質
今回の結果から導き出せる要点は、東京マイルでは末脚の絶対値とレース中の位置取りを切り離して考えられないということだ。
シャンパンカラーは上がり32秒8という最速の数字を残したが4着。トロヴァトーレは33秒1で勝利した。数字だけならシャンパンカラーのほうが速いが、実際の着順ではトロヴァトーレが上回っている。
また、1番人気エルトンバローズが13着に敗れた一方、2~4番人気の馬が上位3頭を占めた。これは、人気上位馬の信頼度を一律に否定する結果ではなく、当日の展開と各馬の適性を見極める必要性を示すものだ。
今後の東京芝1600mの重賞を予想する際は、次の判断基準が役立つ。
- 前走の着順だけでなく、勝ち馬との着差やレース内容を確認する。
- 上がり3ハロンの実績と、実際の通過順位を組み合わせて評価する。
- 東京の長い直線と坂に対応できる持続力を確認する。
- 単勝人気だけで判断せず、枠順、斤量、当日の馬場状態を比較する。
- 過去の優勝馬の傾向は参考材料とし、個々の馬の状態を優先する。
東京新聞杯2026は、こうした判断材料の重要性を改めて示したレースだった。
【東京新聞杯2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京新聞杯2026の優勝馬と勝ちタイムは?
A1:トロヴァトーレがC.ルメール騎手とのコンビで優勝した。勝ちタイムは1分32秒2。2着ラヴァンダ、3着ウォーターリヒトで、両馬とも勝ち馬との差はクビだった。
Q2:東京新聞杯2026の3連単の払戻金はいくら?
A2:7-2-12の組み合わせで23,720円。14番人気の決着だった。3連複2-7-12は4,380円だった。
Q3:1番人気エルトンバローズは何着だった?
A3:13着だった。単勝オッズ5.4倍の1番人気に支持されたが、勝ち馬から0秒8差の1分33秒0でゴール。上がり3ハロンは34秒2だった。
Q4:東京新聞杯2026はなぜ火曜日に開催された?
A4:当初予定されていた2月8日(日)の東京競馬が降雪の影響で中止となったため。JRAは2月10日(火)に代替競馬を実施した。
Q5:東京新聞杯で重要になるコースの特徴は?
A5:東京芝1600mは525.9mの長い直線と、直線途中の上り坂が特徴。瞬発力だけでなく、直線に入るまでの位置取りや坂を越える持続力も重要になる。
まとめ:東京新聞杯2026はトロヴァトーレの完勝、次のマイル路線にも注目
東京新聞杯2026は、トロヴァトーレが1分32秒2で勝利し、重賞2勝目を挙げた。C.ルメール騎手の手綱さばきに応え、直線でラヴァンダとの競り合いを制した内容は、今後のマイル路線に向けても大きな意味を持つ。
2着ラヴァンダ、3着ウォーターリヒトもクビ差以内の接戦を演じた。対照的に、1番人気エルトンバローズは13着に敗れ、3連単は23,720円。人気上位馬を中心としながらも、予想の難しさが表れた結果となった。
ラップタイムを見ると、前半600mは34秒7、後半600mは34秒0。最後の直線で瞬発力が問われる展開となり、上がり最速のシャンパンカラーが4着だった点も印象的だ。
2025年の勝ち馬ウォーターリヒトが3着に入ったことも含め、東京新聞杯は過去の実績と当日のパフォーマンスを比較する重要性を示している。
今後のマイル重賞では、トロヴァトーレの成長と、ラヴァンダ、ウォーターリヒトの巻き返しにも注目したい。今回の全着順、払戻金、ラップタイムを振り返ることは、次の重賞を読み解くうえでも有益な材料となる。
主な照合資料: JRA公式レース結果・開催中止発表・東京競馬場コース紹介、スポーツナビ競走成績・払戻金、スポニチのレース後談話、JRA過去10年データ分析。