試合が行われたのは2024年7月28日(日)。キックオフは日本時間18時30分で、会場は東京都新宿区の国立競技場だった。
大会名は「ブライトン&ホーヴ・アルビオン ジャパンツアー2024」。ブライトンにとっては、7月24日の鹿島アントラーズ戦に続く日本ツアー2試合目だった。
試合結果は次のとおり。
ブライトン&ホーヴ・アルビオン ジャパンツアー2024
東京ヴェルディ2-4

試合終了
ブライトン
1
2
4
2024年7月28日・国立競技場
東京ヴェルディは前半15分に木村勇大が同点ゴールを決め、後半9分には林尚輝がセットプレーから追加点を挙げた。ブライトン相手に2度得点を記録した点は、試合の見どころの一つだった。
一方、ブライトンはセットプレー、サイド攻撃、交代選手の投入後の速い攻撃など、異なる形から4得点を奪った。東京ヴェルディが粘りを見せても、最後には2点差をつけて勝利している。
ブライトンのクラブ公式試合レポートでも、今回の勝利によって日本ツアーを2連勝で締めくくったことが報告されている。鹿島戦の5-1に続き、2試合で合計9得点という結果だった。
【全得点経過】木村勇大・林尚輝のゴールからブライトンの4発まで
この試合は、前半から得点が動く展開となった。東京ヴェルディが先制を許してもすぐに追いつき、ブライトンが勝ち越せば後半には再び1点差に迫る。スコアだけを見ても、両チームが攻撃面で見せ場を作ったことが分かる。
得点の順番と試合の流れを整理すると、次のようになる。
前半11分:ファン・ヘッケがCKから先制
最初に試合を動かしたのはブライトンだった。バレンティン・バルコのコーナーキックをジョエル・フェルトマンがニアサイドで触り、ダニー・ウェルベックがボールを折り返す。最後はヤン・ポール・ファン・ヘッケが右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。
セットプレーから複数の選手が連動して生まれた得点であり、ブライトンの攻撃の組み立てが表れた場面だった。
前半15分:木村勇大が山見大登のパスから同点弾
ブライトンの先制からわずか数分後、東京ヴェルディが反撃する。
山見大登が左から右方向へボールを送り、木村勇大がこれを受ける。木村はペナルティーエリア内から右足でシュートを放ち、ゴール右下へ決めた。
このゴールの価値は、単にスコアを1-1に戻したことだけではない。相手のプレッシャーを受けながらも、攻撃の連係から得点を生み出した点にある。木村のフィニッシュと山見のパスがかみ合った、東京Vらしい攻撃だった。
前半44分:ヤンクバ・ミンテが勝ち越しゴール
前半終盤に再びブライトンがリードを奪う。イブラヒム・オスマンとウェルベックが中央でパスを交換し、右サイドのミンテへ展開。ミンテは東京Vの守備陣に向かって仕掛け、ゴール左下へシュートを流し込んだ。
東京ヴェルディは1-1で前半を終える可能性もあったが、この失点によって1-2でハーフタイムを迎えることになった。
後半3分:アディングラが交代直後に追加点
後半開始と同時にブライトンはフィールドプレーヤー11人を全員交代した。フレッシュな選手が投入されると、その効果はすぐに表れる。
ファクンド・ブオナノッテが右サイドからクロスを送り、ファーサイドへ走り込んだシモン・アディングラがボレーシュート。後半開始からわずか3分で3点目を奪った。
交代選手同士の連係で得点したことは、ブライトンの選手層とプレシーズンにおける選手起用の幅を示す場面だった。
後半9分:林尚輝がヘディングで2点目
3点目を許した東京ヴェルディも、簡単には試合を終わらせなかった。左サイドからのフリーキックに林尚輝が反応。ファーサイドで高く跳び上がり、ヘディングシュートを決めた。
これでスコアは2-3。東京Vは再び1点差まで詰め寄り、試合の緊張感を保った。
後半32分:サルミエントが4点目を決めて勝負を決定づける
東京Vが追いつく可能性を残していた後半32分、ブライトンが再び突き放す。
ブオナノッテが中央をドリブルで持ち上がってペナルティーエリア内へ進入。いったん相手の対応を受けてボールを失ったものの、そのこぼれ球にジェレミー・サルミエントが反応し、左下へシュートを決めた。
スコアは2-4。終盤には東京Vの山田剛綺がゴールネットを揺らす場面もあったが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。試合はそのまま終了し、ブライトンが4-2で勝利した。
【スタメン一覧】三笘薫は先発!東京Vとブライトンの出場選手を比較
この試合の注目選手は、やはり日本代表経験を持つ三笘薫だった。ブライトンの左サイドで先発し、国立競技場のピッチに立った。
両チームのスターティングメンバーは以下のとおり。サッカーキングが2024年7月28日に発表したメンバー情報と、ブライトンの公式試合レポートを照合した。
東京ヴェルディのスタメン
- GK:マテウス
- DF:谷口栄斗、林尚輝、宮原和也
- MF:齋藤功佑、見木友哉、翁長聖、松橋優安
- FW:染野唯月、山見大登、木村勇大
ブライトンのスタメン
- GK:ジェイソン・スティール
- DF:バレンティン・バルコ、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、ジョエル・フェルトマン
- MF:ジェイムズ・ミルナー、三笘薫、アンドリュー・モラン、マリック・ヤルクエ
- FW:イブラヒム・オスマン、ヤンクバ・ミンテ、ダニー・ウェルベック
ブライトンは鹿島戦から先発を3人変更。三笘は2試合連続で先発出場した。東京Vはパリ五輪に帯同していた山田楓喜が不在だったものの、木村勇大や染野唯月、マテウスらが先発に名を連ねた。
三笘薫の出場時間は45分!ゲームキャプテンも担当
三笘薫の出場記録45分
左WG
先発
主将
三笘は前半45分間プレーし、後半開始時に交代した。つまり、後半にブライトンが3点目と4点目を決めた時間帯には出場していない。
注目したいのは、三笘がゲームキャプテンを務めたことだ。ブライトンの公式発表によれば、ジェイムズ・ミルナーが三笘にキャプテンマークを渡し、三笘が選手たちを率いてピッチへ入場した。
ミルナーは、三笘についてチームから非常に愛されている存在であり、日本への帰国後は多くのイベントや出演機会もあって忙しい1週間を過ごしていたと説明している。キャプテンマークを託したのは、そんな三笘にとって特別な瞬間になるようにという配慮だった。
単に日本人選手が先発したというだけではなく、チームメートから信頼を寄せられる選手として国立競技場に立った点も、この試合の象徴的な出来事だった。
なぜ三笘は後半に出場しなかった?
三笘が前半のみで交代したのは、試合の展開を考えるうえでも押さえておきたいポイントだ。
この試合は公式戦ではなく、シーズン開幕前のプレシーズンマッチだった。ブライトンは後半開始時にフィールドプレーヤー全員を交代させている。三笘だけを交代させたわけではなく、選手全体のコンディション確認や出場機会の配分を意識した起用だったことが分かる。
また、当時のブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は、三笘についてシーズン開幕時までにコンディションを整えられるとの見通しを示していた。BBCの報道によれば、三笘は前シーズン終盤に背中の問題で長期間離脱しており、日本ツアーは復帰後の実戦機会でもあった。
したがって、45分間の出場を消極的な評価と結び付けるのは適切ではない。プレシーズンの調整段階で、選手の状態を見極めるための起用として理解する必要がある。
【試合分析】ブライトンが4-2で勝った理由と東京Vが見せた強さ
この試合を単純に「プレミアリーグのクラブがJリーグのクラブに勝った」とだけ整理すると、試合の中身を見落としてしまう。
東京ヴェルディは前半の立ち上がりから攻撃の形を作り、山見大登を中心にブライトンの守備を脅かした。一方のブライトンは、セットプレーの精度、サイドの突破力、交代選手の質を生かして得点を重ねた。
1.東京Vは前半から攻撃で存在感を発揮
ブライトンの公式レポートによると、試合開始直後から山見大登が積極的にシュートを狙っていた。前半4分にはペナルティーエリア外からのシュートが相手に当たって枠外へ。さらに近い距離からのシュートもジェイムズ・ミルナーにブロックされている。
その後も山見は遠距離からのシュートや、染野唯月のクロスに合わせるプレーでゴールを狙った。東京Vが攻撃の起点を作り、ブライトンの守備に対応を迫っていたことが分かる。
木村勇大の同点弾も、こうした前線の積極性が生んだ結果だった。相手のミスを待つだけでなく、自らパスコースとシュートチャンスを作っていた点が評価できる。
2.ブライトンはセットプレーとサイド攻撃で優位に立った
ブライトンの先制点はコーナーキックから生まれた。ファン・ヘッケの得点は、複数の選手が連動したセットプレーの成果だった。
2点目のミンテは右サイドからの仕掛けで東京Vの守備を崩し、3点目のアディングラはブオナノッテのクロスをゴール前で仕留めた。
4点目も中央からのドリブルを起点としている。つまりブライトンは、セットプレーだけに頼ることなく、サイドと中央の両方からゴールを狙える攻撃パターンを見せた。
3.後半の11人交代が試合の流れを変えた
今回の試合で特に重要なのは、ブライトンが後半開始時にフィールドプレーヤー11人を一斉に入れ替えたことだ。
一般的なプレシーズンマッチでは、試合の勝敗だけでなく、選手のコンディションや戦術理解、チーム内の競争を確認することも大きな目的になる。
ブライトンは後半開始からアディングラ、ブオナノッテ、サルミエントらを投入。アディングラが後半3分に得点し、サルミエントも後半32分にゴールを決めた。
前半の主力組と後半の交代組の両方が得点を記録したことは、チーム全体の攻撃力を示す材料になった。東京Vにとっては、試合途中で相手の顔ぶれと攻撃の組み立てが大きく変わる難しい展開だった。
4.東京Vの2得点は敗戦の中でも評価できる材料
東京Vは結果として2点差で敗れたが、木村勇大と林尚輝が異なる形でゴールを決めた点には意味がある。
木村は流れの中から山見のパスを受けて得点。林はセットプレーからヘディングで決めた。攻撃の形が一つに限られていなかったことは、試合内容を評価するうえで見逃せない。
加えて、後半には再び1点差まで迫り、終盤にも山田剛綺がネットを揺らす場面を作った。最終的なスコアは4-2だったが、試合のすべての時間帯でブライトンに圧倒されていたわけではない。
今回の試合から読み取れるのは、ブライトンの選手層と攻撃の多様性、そして東京Vが見せた局面ごとの対応力の差だ。国際親善試合として、両チームにとって収穫のある90分だった。
【ハイライト・試合映像】東京ヴェルディ対ブライトンはどこで振り返れる?
東京ヴェルディ対ブライトンの試合を映像で振り返りたい場合は、ブライトンのクラブ公式YouTubeチャンネルが公開した「HIGHLIGHTS | Tokyo Verdy v Brighton | Japan Tour 2024」が参考になる。
国立競技場で行われた試合の得点シーンや攻撃の流れを確認できる公式ハイライトだ。ファン・ヘッケの先制点、木村勇大の同点弾、ミンテの勝ち越し弾、アディングラと林の得点、サルミエントの4点目などを振り返る際に役立つ。
ブライトン公式サイトのジャパンツアー特設ページには、試合レポートのほか、三笘薫の試合後コメントや試合写真も掲載された。試合映像だけでなく、当時の選手の様子やツアー全体の背景を知りたい人にも参考になる資料だ。
なお、2024年の試合映像を探す場合は、現在の試合速報や別のブライトン戦と混同しないよう、動画タイトルに「Tokyo Verdy」「Japan Tour 2024」の両方が含まれているか確認するとよい。
【よくある誤解】東京V対ブライトンの試合で間違えやすい5つのポイント
検索結果や試合速報を見比べる際、特に混同しやすい点を整理しておこう。
① 東京Vが4点を取ったわけではない
最終スコアは東京ヴェルディ2-4ブライトン。4得点を記録したのはブライトンで、東京Vの得点者は木村勇大と林尚輝の2人だ。
② 三笘薫は90分間出場していない
三笘は先発だったが、出場したのは前半45分間。後半はブライトンがフィールドプレーヤー全員を交代させている。
③ 三笘は得点者ではない
三笘はこの試合で先発出場したものの、ゴールを決めた選手ではない。ブライトンの得点者はファン・ヘッケ、ミンテ、アディングラ、サルミエントだ。
④ 公式戦のリーグ戦ではない
この試合はブライトンの日本ツアーで行われたプレシーズンマッチ。Jリーグやプレミアリーグの公式リーグ戦の順位を決める試合ではない。
⑤ ファン・ヘッケの得点時間は媒体によって表記が異なる
スポーティングニュースの速報では前半11分、ブライトンのクラブ公式レポートでは12分経過後とされている。ゴール自体は同じもので、媒体による時間表記の違いだ。
【東京ヴェルディ対ブライトン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京ヴェルディ対ブライトンの試合結果は?
A1:2024年7月28日に国立競技場で行われ、ブライトンが4-2で勝利した。東京Vは木村勇大と林尚輝が得点している。
Q2:三笘薫はスタメンだった?
A2:先発出場した。左サイドを主戦場とし、ゲームキャプテンも務めた。
Q3:三笘薫の出場時間は何分?
A3:前半45分間。後半開始時のブライトンの大幅な選手交代に伴い、ピッチを退いた。
Q4:東京ヴェルディのゴールを決めた選手は誰?
A4:木村勇大と林尚輝の2人。木村は前半15分、林は後半9分に得点した。
Q5:ブライトンの4人の得点者は?
A5:ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、ヤンクバ・ミンテ、シモン・アディングラ、ジェレミー・サルミエント。4人がそれぞれ1得点を記録した。
Q6:試合はどこで開催された?
A6:東京都新宿区にある国立競技場。2024年7月28日18時30分にキックオフした。
Q7:東京V対ブライトンの試合は公式戦だった?
A7:公式リーグ戦ではなく、ブライトン&ホーヴ・アルビオン ジャパンツアー2024のプレシーズンマッチだった。
Q8:東京ヴェルディ対ブライトンのハイライトはどこで見られる?
A8:ブライトンの公式YouTubeチャンネルで公開された「HIGHLIGHTS | Tokyo Verdy v Brighton | Japan Tour 2024」で試合の主要シーンを振り返れる。
まとめ:東京V対ブライトン4-2の試合から見えた両チームの収穫
2024年7月28日の東京ヴェルディ対ブライトンは、国立競技場で6ゴールが生まれた見応えのある一戦だった。結果はブライトンの4-2。ファン・ヘッケ、ミンテ、アディングラ、サルミエントが得点し、東京Vは木村勇大と林尚輝のゴールで応戦した。
試合のもう一つの主役は、45分間プレーした三笘薫だ。先発出場に加えてゲームキャプテンを任され、日本のファンの前でブライトンの一員としてプレーした。ミルナーからキャプテンマークを託された出来事も、この試合を印象深いものにしている。
戦術面では、ブライトンのセットプレーの精度、サイド攻撃、後半の交代選手による得点力が際立った。一方、東京Vも山見大登のパスから生まれた木村のゴールや、林のセットプレーからのヘディングなど、攻撃面で確かな見せ場を作っている。
2026年にこの試合を振り返るなら、単なる4-2という結果だけでなく、三笘の凱旋出場、東京Vの2得点、そしてブライトンの選手層を生かした戦い方まで確認したい。日本のクラブと欧州の強豪クラブが国立競技場で対戦した、2024年夏の注目すべき国際親善試合だった。
主な参考資料:ブライトン&ホーヴ・アルビオン公式試合レポート・試合記録・ジャパンツアー特設ページ、東京ヴェルディ公式試合情報、サッカーキング、スポーティングニュース、BBC Sport。