植中朝日(うえなか・あさひ)は、V・ファーレン長崎、横浜F・マリノスを経て、2025年12月にガンバ大阪への完全移籍が発表された2001年生まれのプロサッカー選手だ。179cmの体格を生かしたゴール前での駆け引きに加え、前線からの守備や背後への抜け出しも持ち味とするFWで、2024年にはパリ五輪のU-23日本代表にも選ばれた実力者である。
2026年10月31日現在、ガンバ大阪では背番号14を着用。2025年の横浜FMでのJ1リーグ33試合8得点という実績を引っ提げて加入した一方、2026年は左膝の負傷によって出場機会が限られている。移籍を決断した本当の理由、Jリーグ通算成績、プレースタイル、年俸の推定額、そして現在のコンディションまで、公式記録と本人のインタビューをもとに整理する。
【プロフィール】植中朝日はどんなサッカー選手?年齢・身長・出身地を紹介

植中朝日は、2001年11月1日生まれの福岡県出身のプロサッカー選手だ。2026年10月31日時点では24歳で、翌11月1日に25歳を迎える。
現在の所属はガンバ大阪。ポジションはFWで、右足を利き足とする。JFAアカデミー福島で育成を受け、2020年にV・ファーレン長崎でプロとしてのキャリアをスタートさせた。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 植中朝日 |
| 読み方 | うえなか・あさひ |
| 生年月日 | 2001年11月1日 |
| 年齢 | 24歳(2026年10月31日時点) |
| 出身地 | 福岡県 |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 75kg |
| 血液型 | A型 |
| ポジション | FW |
| 利き足 | 右足 |
| 現所属 | ガンバ大阪 |
| 背番号 | 14 |
| 主な代表歴 | U-23日本代表、パリ五輪バックアップメンバー |
出典はガンバ大阪、横浜F・マリノス、Jリーグの公式選手プロフィール。
小学生時代はボランチだった
植中のキャリアで興味深いのは、現在のFWというポジションに最初から固定されていたわけではない点だ。
2026年8月5日に掲載されたサッカーキングのインタビューで、本人は小学生時代にはボランチを務めていたと明かしている。JFAアカデミー福島に入ってからFWへ転向したという。
つまり、現在の得点力だけでなく、中盤で培ったボールへの関わり方や周囲を見る力も、プレーの土台になっている。
育成年代では小倉南FCからJFAアカデミー福島U-15、同U-18へと進んだ。福島県立ふたば未来学園高校で学びながら、全国レベルの育成環境で技術と戦術理解を磨いている。
【経歴・年表】V・ファーレン長崎から横浜F・マリノス、ガンバ大阪へ
植中朝日のプロキャリアは、J2のV・ファーレン長崎から始まった。
その後、J1の横浜F・マリノスへステップアップ。アジアの舞台やオリンピックを経験し、2025年には自身のJ1キャリアで最高となる8得点を記録した。
年代別の所属クラブと成績
| 年度 | 所属クラブ | リーグ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 | V・ファーレン長崎 | J2 | 2 | 0 |
| 2021年 | V・ファーレン長崎 | J2 | 19 | 10 |
| 2022年 | V・ファーレン長崎 | J2 | 28 | 5 |
| 2023年 | 横浜F・マリノス | J1 | 9 | 3 |
| 2024年 | 横浜F・マリノス | J1 | 34 | 3 |
| 2025年 | 横浜F・マリノス | J1 | 33 | 8 |
| 2026/27年 | ガンバ大阪 | J1 | 3 | 1 |
※2026/27年の数字は2026年10月30日更新のJリーグ公式記録。2026年の特別大会は別の大会として扱っている。
V・ファーレン長崎時代:2021年にJ2で10得点
2020年にV・ファーレン長崎へ加入した植中は、プロ1年目こそリーグ戦2試合の出場にとどまった。
しかし、翌2021年に大きく成長する。
J2リーグ19試合に出場し、10得点を記録。プロ2年目で二桁得点を達成したことは、若手FWとしての可能性を示す実績だった。
2022年も28試合に出場して5得点を挙げ、長崎では3シーズンでJ2通算49試合15得点を記録している。
長崎時代は単に出場経験を積んだだけではない。若いFWがプロの試合で得点を重ね、J1クラブへの移籍につながる実績を作った期間だった。
横浜F・マリノス時代:J1への適応と成長
2023年、植中は横浜F・マリノスへ完全移籍した。
J2からJ1への移籍は、対戦相手の守備強度や試合展開の速さが変わる大きな挑戦だった。
加入1年目のJ1成績は9試合3得点。限られた出場機会の中でも結果を残した。
2024年には34試合3得点と出場機会を増やし、トップ下など中央寄りのポジションでもプレー。FWとしての得点だけでなく、攻撃の組み立てや守備への貢献も求められるようになった。
特に注目されたのが、2024年4月24日のAFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦・蔚山現代戦だ。
植中は前半13分と30分にゴールを決め、2得点を記録。横浜FMは3-2で勝利し、2戦合計3-3からPK戦を制して決勝進出を果たした。
さらに同年5月11日の決勝第1戦、アル・アイン戦でも得点。アジアの大舞台で存在感を示した。
2025年にはJ1リーグ33試合8得点4アシストを記録。得点数は自身のJ1キャリアで最高となり、横浜FMのチーム内でも最多得点者となった。
【J1通算成績】植中朝日のゴール数と横浜F・マリノスでの実績
植中の実力を判断するうえで重要なのが、J1とJ2の数字を分けて見ることだ。
J2では2021年に10得点を挙げている一方、J1では横浜FM加入後に経験を積み、2025年に8得点まで伸ばした。
J1リーグ通算成績
2025年シーズン終了時点の公式記録は次の通り。
- 2023年:9試合3得点
- 2024年:34試合3得点
- 2025年:33試合8得点
- J1通算:76試合14得点
2026/27シーズンにはガンバ大阪で3試合1得点を追加している。
そのため、2026年10月30日時点のJ1リーグ通算成績は、79試合15得点となる。
また、J2リーグでは49試合15得点。J1とJ2を合算したリーグ戦通算成績は128試合30得点だ。
2025年の8得点が持つ意味
2025年の8得点は、単に得点数が増えたというだけではない。
横浜FMは同シーズン、残留争いに巻き込まれる厳しい状況に置かれていた。その中で植中はシーズン終盤に4試合連続ゴールを記録し、チームのJ1残留に貢献した。
スポニチの報道では、同シーズンの4アシストも紹介されている。
ゴール前での駆け引きに加え、味方の動きを生かすプレーも評価された点が特徴だ。
2025年の成績は、植中がJ1で一定の出場機会を得るだけの選手から、得点という明確な結果でチームを支える選手へ成長したことを示している。
【プレースタイル】植中朝日の特徴は背後への抜け出しと前線からの守備
植中のプレースタイルを一言で表すなら、ゴールを狙う積極性と、守備でもチームに貢献できる運動量を兼ね備えた攻撃的な選手だ。
中央のFWとしてだけでなく、トップ下やインサイドMFなど、攻撃的な複数ポジションで起用されてきた経験も持つ。
1. 相手DFの背後を狙う動き出し
植中の特徴の一つが、ディフェンスラインの背後を狙う動きだ。
味方がボールを保持した瞬間に相手DFの視野から外れ、ゴール方向へ走り込む。こうした動きは、相手の守備陣形を崩すうえで効果的だ。
JFAの選手プロフィールでも、背後に抜け出すプレーが本人に関係する特徴として紹介されている。
2. ゴール前での駆け引きと決定力
2024年の蔚山現代戦で記録した2得点は、植中の得点感覚を示す代表的な実績だ。
2025年にはJ1で8得点を記録し、得点力をさらに高めた。
179cmという体格を持ち、相手DFとの位置取りやタイミングを意識した動きができる点も強みとなっている。
3. 前線からのプレスと守備意識
植中はゴールだけを狙うタイプではない。
2026年1月のフットボールチャンネルのインタビューでは、本人が前線からプレスを仕掛けることも自分の武器の一つだと説明している。
本人は、前線の選手にはゴールが求められる一方、守備でも貢献できることが自分の強みだと考えている。
この発言からも、攻撃と守備の両方でチームに貢献しようとする姿勢がうかがえる。
4. FW以外でもプレーできる柔軟性
横浜FMではトップ下やインサイドMFでも起用された。
中盤でのプレー経験は、前線からのプレスや味方との連係を理解するうえでも生きている。
一方、植中自身はFWとしてゴールを取ることに強いこだわりを持っている。
したがって、複数ポジションでプレーできることは強みだが、最も期待される役割はあくまで得点に直結する前線の仕事だ。
【移籍理由を検証】2025年に横浜F・マリノスからガンバ大阪を選んだ背景
2025年12月20日、ガンバ大阪は植中朝日の完全移籍加入を正式発表した。
横浜FMで主力としてプレーし、J1で8得点を記録したシーズンの直後だっただけに、移籍の背景には注目が集まった。
最大の理由は新監督イェンス・ヴィッシング氏への興味
2026年1月9日に掲載されたフットボールチャンネルの取材記事では、植中本人が移籍を決断した理由を詳しく説明している。
本人が特に関心を持ったのは、ガンバ大阪の新監督に就任したイェンス・ヴィッシング氏だった。
ヴィッシング氏はPSVアイントホーフェンやSLベンフィカなどでアシスタントコーチを務めた経験を持つ指導者だ。
植中は、ヨーロッパで指導経験を積んだ監督のもとでプレーすることに興味を持ったという。
また、自身のプレースタイルと監督が求めるサッカーが合うのではないかという期待もあった。
海外挑戦への夢と自身の成長
興味深いのは、植中が海外挑戦も視野に入れていたことだ。
本人の説明によると、当時のオフシーズンには海外移籍の話はなかったものの、ヨーロッパで指導経験を積んだ監督のもとで、自分に不足している部分を学びたいという考えがあった。
特に重視していたのは次の点だ。
- プレー強度をさらに高めること
- サッカー観を見直すこと
- 自分の持ち味を新しい環境で発揮すること
- ゴール数やアシスト数などの数字にこだわること
つまり、横浜FMで出場機会を失ったから移籍したという単純な話ではない。
J1でキャリアハイの8得点を記録したタイミングだからこそ、次の成長段階を求めて新しい環境を選んだと考えられる。
ガンバ大阪の攻撃陣との相性
植中はインタビューで、ガンバ大阪には質の高いパスを出せる選手が多いという認識も示している。
自分が良い受け手になり、適切なタイミングで動き出せば、さらに数字を伸ばせるという期待があった。
この点は移籍を理解するうえで重要だ。
植中の武器は、背後への抜け出しやゴール前への侵入である。そのため、前線へ精度の高いパスを供給できる選手がいるチームでは、持ち味を生かしやすい。
ガンバ大阪への移籍は、単なるクラブ変更ではなく、自分の得点力をさらに引き出すための環境選びという側面を持っていた。
【2026年最新】ガンバ大阪での現在・背番号14・負傷状況
2026年の植中朝日は、ガンバ大阪で新たなスタートを切ったものの、シーズン序盤から左膝の負傷に苦しんでいる。
ここは現在の状況を理解するうえで欠かせない部分だ。
2026年1月に左膝を手術
ガンバ大阪の公式発表によると、植中は2026年1月20日に左膝を負傷。
診断名は左膝内側半月板損傷で、1月30日に手術を受けた。
そのため、2026年のJ1百年構想リーグ期間中は公式戦への出場ができなかった。
8月7日の復帰戦でゴール
リハビリを経て、植中は2026年8月7日の2026/27シーズンJ1開幕戦、浦和レッズ戦で公式戦に復帰した。
途中出場ながら1得点を記録し、ガンバ大阪の4-3の勝利に貢献。
続く水戸ホーリーホック戦と名古屋グランパス戦では先発出場している。
復帰直後に結果を残したことは、攻撃面での期待を改めて感じさせる出来事だった。
2026年9月に再び左膝を負傷
しかし、8月26日の天皇杯2回戦、レイラック滋賀FC戦で再び負傷した。
ガンバ大阪は9月7日、左膝内側半月板損傷と診断されたことを公式発表している。
離脱期間については公表されていない。
2026年10月30日更新のJリーグ公式プロフィールでは、2026/27シーズンのリーグ戦成績は次の通りだ。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| J1出場 | 3試合 |
| 得点 | 1得点 |
| アシスト | 0 |
| 出場時間 | 184分 |
| 最終出場記録 | 2026年8月22日 |
現時点では、復帰時期を具体的に断定できる状況ではない。
背番号は55から14へ変更
ガンバ大阪加入当初、植中の背番号は55だった。
2026年1月に発表された百年構想リーグの背番号も55だったが、2026/27シーズンからは14番に変更されている。
この変更には本人の思いが込められている。
2026年8月のサッカーキングのインタビューで、植中は横浜FM時代に3年間着用した14番に愛着があることを説明した。
加えて、V・ファーレン長崎時代に同じ14番を着用していた名倉巧選手への思いも明かしている。
同じ番号を背負い、自身の活躍を届けたいという気持ちが変更の背景にあった。
現在のガンバ大阪公式選手一覧でも、植中はFW14として掲載されている。
【年俸・評判・評価】植中朝日の市場価値をどう見るべきか
植中朝日の年俸については、クラブから正式に公表された確定額は確認できない。
一方、サッカー選手の年俸を掲載する民間情報サイト「サカマネ.net」では、2026年の推定年俸を3,500万円としている。
同サイトの推定値であり、ガンバ大阪が公表した契約金額ではない。実際の年俸と一致する保証はないため、参考情報として扱う必要がある。
評価されているポイント
植中の評価を客観的な記録から整理すると、主に次の3点が挙げられる。
1. J1で8得点を記録した得点力
2025年の33試合8得点は、J1で継続的に結果を残せることを示す実績だ。
2. アジアの大舞台での勝負強さ
2024年のACL準決勝・蔚山現代戦での2得点、決勝第1戦での得点は、重要な試合で結果を出した実績として評価できる。
3. 攻守両面での貢献
前線からのプレス、背後への動き出し、複数の攻撃的ポジションへの対応は、チーム戦術の幅を広げる要素だ。
今後の評価を左右する課題
一方、2026年は負傷によって出場機会が大きく制限されている。
ガンバ大阪での本格的な評価には、まず継続して試合に出られるコンディションを取り戻すことが必要だ。
復帰後に注目したいのは、次の3点となる。
- J1で年間を通じて得点を積み重ねられるか
- 前線からのプレスを維持しながら決定力を発揮できるか
- ガンバ大阪の攻撃陣との連係を深められるか
2025年の実績だけで将来の成績を決めつけることはできないが、J1で14得点を積み上げてきた経験は大きな強みだ。
【よくある質問】植中朝日に関するFAQ
Q1:植中朝日は現在何歳ですか?
A1:2001年11月1日生まれです。2026年10月31日時点では24歳で、翌11月1日に25歳になります。
Q2:植中朝日の現在の所属クラブはどこですか?
A2:ガンバ大阪です。2025年12月20日に横浜F・マリノスからの完全移籍加入が発表されました。
Q3:植中朝日のJ1通算ゴール数はいくつですか?
A3:2025年終了時点では76試合14得点です。2026年10月30日更新のJリーグ記録では、2026/27シーズンの3試合1得点を加え、79試合15得点となっています。
Q4:植中朝日の移籍理由は何ですか?
A4:ガンバ大阪の新監督イェンス・ヴィッシング氏のサッカーに興味を持ったこと、自分のプレー強度やサッカー観を見直し、成長したいという思いが大きな理由です。
Q5:植中朝日の背番号は14ですか?
A5:2026/27シーズンの背番号は14です。加入当初は55番でしたが、横浜FM時代から愛着のある14番に変更しました。
Q6:植中朝日の年俸はいくらですか?
A6:公式発表された年俸はありません。民間の推定情報サイトでは2026年の年俸を3,500万円と掲載しています。
Q7:植中朝日はパリ五輪に出場しましたか?
A7:2024年のパリ五輪ではU-23日本代表のバックアップメンバーとして帯同し、イスラエル戦やスペイン戦で途中出場しています。
Q8:植中朝日は現在、ケガをしていますか?
A8:2026年9月7日にガンバ大阪が左膝内側半月板損傷を発表しました。8月26日の天皇杯で負傷したもので、離脱期間や復帰時期は公式には明らかにされていません。
【プロの結論】植中朝日はJ1での実績と成長余地を持つストライカー
植中朝日のキャリアを振り返ると、V・ファーレン長崎でのJ2二桁得点、横浜F・マリノスでのJ1定着、ACLでの活躍、そして2024年のパリ五輪代表活動と、着実にステージを上げてきたことが分かる。
特に2025年のJ1リーグ33試合8得点は、ガンバ大阪が獲得を決断するうえでも評価材料となった実績だ。
2025年12月の完全移籍は、単に出場機会を求めた移籍ではない。新しい指導者のもとでプレーの強度やサッカー観を見直し、自分の得点力をさらに伸ばそうとする挑戦だった。
2026年は左膝の負傷が続き、期待された新天地での本格的な活躍はこれからという状況にある。
今後の注目点は、コンディションの回復、J1での継続的な出場、そして2025年に記録した8得点を超えられるかどうかだ。
植中朝日は、J2で結果を残してJ1へ進み、アジアの舞台でも得点を決めてきた24歳のFWである。 ガンバ大阪で再び本来の力を発揮できれば、攻撃陣にとって大きな戦力となる可能性を持っている。