『ヤマノススメ』の原作漫画は、しろが2011年からコミック アース・スターで連載している作品だ。テレビアニメは原作の魅力を生かしながら、映像作品として見やすいようにエピソードの順番や演出を調整している。
2026年現在、原作漫画は27巻まで発売
2026年10月31日現在、単行本の最新刊は第27巻。2026年3月12日に発売された。槍ヶ岳を目指すあおいとひなたが、力試しとして男体山に挑戦するエピソードが収録されている。
出版社のアース・スター エンターテイメントは、2026年8月11日の連載15周年発表でも、27巻まで刊行され、現在も連載中であることを公表した。加えて、2024年にはシリーズ累計100万部を突破している。
Next Summitは原作の何巻まで描いている?
アニメの第4期『Next Summit』は、原作漫画のエピソードを単純に巻順で映像化した作品ではない。
登山情報メディアYAMAP MAGAZINEで、山岳ライター兼登山ガイドの鷲尾太輔氏は、第4期が主に原作9巻から17巻に登場するエピソードをもとに構成されていると解説している。
最終話では、あおいたちが富士山登頂を果たす。原作の第16巻に収録された富士山頂の描写や、第17巻の百二十六合目「登山ってそういうものかも」に対応する場面が登場する。
アニメ版には独自の演出もある。例えば、富士登山中にあおいの体調が悪化した際、原作とは異なる山小屋での宿泊判断が描かれる。また、富士山頂郵便局で未来の自分に手紙を送る演出もアニメオリジナルだ。
原作の筋を大切にしながら、映像ならではの感情表現やキャラクター同士の関係性を補強している点が特徴である。
アニメの続きを漫画で読むなら何巻から?
『Next Summit』の最終話まで視聴した人が原作の続きを読みたい場合、目安となるのは17巻前後だ。
ただし、アニメは複数の巻にまたがるエピソードを再構成しているため、完全に未読の部分だけを追えるわけではない。物語のつながりや登山の細かな描写を楽しみたい人は、16巻付近から読み直す方法もおすすめできる。
アニメで描かれた富士山への再挑戦の先にも、原作には新しい山、新しい仲間、あおいたちの成長が続いている。アニメを見終わっても物語を楽しめるだけの原作ストックが残っている点は、シリーズファンにとってうれしいところだ。
【2026年最新情報】新作アニメ第5期は発表された?続編の可能性を検証

2026年の『ヤマノススメ』をめぐる大きなトピックは、原作漫画の連載15周年だ。アニメの新作を待っているファンにとっても、今後の展開を考えるうえで見逃せない節目になっている。
2026年10月31日時点でテレビアニメ第5期は未発表
現在確認できる公式発表では、テレビアニメ第5期の制作決定は公表されていない。新作OVAや劇場版についても、制作決定を示す発表は確認できない。
アース・スター エンターテイメントが2026年8月11日に発表した15周年記念情報では、テレビアニメの歩みとして、2013年の第1期、2014年の第2期、2018年の第3期、2022年の『Next Summit』までが紹介されている。最新テレビアニメとして記載されているのは、引き続き『Next Summit』だ。
一方、2026年には出版社の創立20周年を記念したイベントも予定されている。『ヤマノススメ』のステージは2026年12月26日に東京・TFTホールで開催される予定だ。
出演者として発表されているのは、次の4人。
- 井口裕香(雪村あおい役)
- 阿澄佳奈(倉上ひなた役)
- 日笠陽子(斎藤楓役)
- 小倉唯(青羽ここな役)
これは作品関連のキャストイベントとして楽しみなニュースだが、第5期の制作発表とは別の話である。声優陣が集まることだけを理由に、新作アニメが決定したと判断することはできない。
続編が制作される可能性はある?
続編を期待できる材料はいくつかある。
第一に、原作漫画が2026年現在も連載中であり、単行本27巻まで刊行されていること。第4期が主に扱った9巻から17巻以降にも、アニメ化されていないエピソードが存在する。
第二に、作品自体が15周年を迎え、出版社による記念企画やキャストイベントが継続していること。2024年には累計100万部を突破し、原作の人気も維持されている。
第三に、シリーズが段階的に作品規模を広げてきた実績だ。第1期の5分枠から、第2期・第3期の15分枠、そして第4期の30分枠へと発展した。作品の映像化における実績は、続編を考えるうえでプラス材料となる。
ただし、原作のストックがあることと、アニメ制作が決定することは同じではない。制作会社、製作委員会、放送・配信事業者などの調整が必要になるため、続編の実現時期や制作形態を予測する段階には至っていない。
2026年の時点では、「続編を期待できる原作はあるが、第5期の公式発表はまだない」という理解が適切だ。
【評判と人気の理由】飯能の聖地巡礼・実際に登れる山も紹介
『ヤマノススメ』が長く支持されてきた理由は、キャラクターのかわいらしさだけではない。登山という実際の体験を題材にし、友情、失敗、努力、達成感を自然につなげているところに作品の強みがある。
『ヤマノススメ』の評判を支える3つの魅力
2023年8月にアニメ!アニメ!が実施した「山アニメといえば?」という読者アンケートでは、『ヤマノススメ』が1位を獲得した。回答者は175人で、支持率は約30%。2022年に続いて2年連続の1位となった。
これは一般視聴者全体を対象にした大規模調査ではないものの、山を題材とするアニメの中で本作が強い支持を集めたことを示す一つの材料だ。寄せられた感想では、登山を通じた成長、仲間同士の関係、山の美しい背景、登山初心者にも理解しやすい装備や知識の描写などが評価されている。
作品の魅力を整理すると、次の3点が挙げられる。
1. あおいの成長が現実的に描かれている
あおいは最初から運動が得意な人物ではない。高所恐怖症で、登山に対しても消極的だった。そんな彼女が、仲間に助けられながら少しずつ山に慣れていく過程が丁寧に描かれている。
特に富士山への最初の挑戦で、高山病によって登頂を断念する展開は象徴的だ。努力しても必ず目標を達成できるわけではないという現実が描かれ、その経験が後の再挑戦につながっている。
2. 登山の知識がストーリーに自然に組み込まれている
登山靴、ザック、シュラフ、雨具、体力づくりなど、実際の登山に必要な知識が会話や活動の中で紹介される。専門用語を一方的に説明するのではなく、キャラクターが実際に使いながら覚えていくため、初心者でも理解しやすい。
登山経験者にとっても、山の選び方や体調管理、仲間との連携など、現実の登山に通じるテーマが興味深い。
3. 山の風景が物語の一部になっている
『ヤマノススメ』では、山頂に到着することだけが目的ではない。登山道の景色、山小屋で過ごす時間、下山後の楽しみなども重要な要素だ。
視聴者がキャラクターと一緒に山を歩いているような感覚を味わえる点が、日常系アニメとしての魅力にもつながっている。
聖地巡礼の中心・埼玉県飯能市
作品の主要な舞台となっているのが、埼玉県の
飯能市周辺で作品と結びつけて楽しみたい代表的な場所は、次の2つだ。
標高197m
飯能市街に近い低山。山頂から市街地や関東平野を見渡せる。作品の登山を実際に体験する最初の候補として親しみやすい。
標高271m
天覧山から尾根伝いに足を延ばせる山。地形の変化や眺望を楽しめるハイキングコースとして知られる。
奥むさし飯能観光協会によると、天覧山は埼玉県指定名勝の第1号で、山頂からは飯能の街並みや筑波山、奥多摩方面の山並みなどを望める。天覧山から多峯主山へは尾根伝いのルートも整備されている。
2026年3月24日には、天覧山の鏡岩が飯能市指定天然記念物に指定された。アニメの舞台を巡るだけでなく、地域の自然や地質、歴史にも目を向けると、訪問の楽しみが広がる。
作中に登場する代表的な登山スポット
飯能以外にも、シリーズには実在する山が数多く登場する。
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実際に聖地巡礼登山をする場合は、アニメの描写をそのまま行動の基準にしないことも大切だ。天候、登山道の状態、装備、体力を確認し、自分の経験に合ったコースを選びたい。天覧山についても、夜間は入山できず、観光協会の案内では駐車場は設けられていない。
【ヤマノススメアニメ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヤマノススメのアニメは何期までありますか?
テレビアニメは全4期です。第1期、第2期の『セカンドシーズン』、第3期の『サードシーズン』、第4期の『Next Summit』まで放送されています。OVA『おもいでプレゼント』もあります。
Q2:ヤマノススメのアニメは全部で何話ですか?
テレビシリーズは合計61話です。第1期12話、第2期24話、第3期13話、第4期12話となります。これとは別に、第1期Blu-ray限定のオリジナルエピソードと、約28分・2本立てのOVAがあります。
Q3:おもいでプレゼントはどこで見ればいいですか?
第2期『セカンドシーズン』の後、第3期『サードシーズン』の前に見るのがおすすめです。ここなとひなたの思い出を掘り下げたOVAで、主要人物の理解が深まります。
Q4:ヤマノススメのアニメ第5期は2026年に決定しましたか?
2026年10月31日現在、第5期の制作決定は公式発表されていません。12月26日には出版社の20周年記念イベントで作品ステージが予定されていますが、これは新作アニメの制作決定を意味するものではありません。
Q5:アニメの続きは原作漫画の何巻から読めますか?
『Next Summit』の最終話付近は原作17巻前後が目安です。アニメ独自の演出やエピソードの再構成もあるため、ストーリーを細かく追いたい場合は16巻付近から読み直す方法もあります。2026年現在、原作は27巻まで発売されています。
まとめ:2026年も続く『ヤマノススメ』の魅力と今後の展開
『ヤマノススメ』のテレビアニメは、2013年の第1期から2022年の『Next Summit』まで、全4期が制作されている。初めて見るなら、第1期から放送順に視聴し、第2期と第3期の間にOVA『おもいでプレゼント』を挟む方法が最もおすすめだ。
主要キャストは井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、東山奈央ら。原作者しろの漫画は2026年に連載15周年を迎え、単行本27巻まで発売されている。アニメの最終話以降にも、原作で楽しめる物語が残っている。
新作アニメ第5期はまだ公式発表されていないものの、原作の連載継続や15周年企画、2026年12月のキャストイベントなど、作品を取り巻く動きは続いている。
この作品の本当の魅力は、単に山頂に到達することではない。失敗しても、仲間と支え合いながら次の一歩を踏み出すこと。そして、以前は見えなかった景色を自分の力で見つけることにある。
まだ見ていない人は第1期から、すでに全シリーズを見た人は原作漫画の17巻前後から、その先の景色を楽しんでほしい。