2026年11月現在、映画ドラえもんの興行収入を比較すると、通常の2Dシリーズで歴代最高記録を持つのは、2018年公開の『映画ドラえもん のび太の宝島』で、国内興行収入は53.7億円です。一方、3DCG作品まで含めた最高記録は、2014年公開の『STAND BY ME ドラえもん』が記録した83.8億円。どの作品をランキングの対象にするかによって、歴代1位は変わります。
直近の作品では、2025年公開の『のび太の絵世界物語』が46.1億円を記録。2026年2月27日公開の『新・のび太の海底鬼岩城』も、5月6日時点で興行収入41億円を突破しました。シリーズの歴代記録に迫る数字を残しているものの、公開途中の速報値と最終興行収入を混同しないことが、正確な比較のポイントです。
【2026年最新】映画ドラえもんの興行収入は?最新作の記録を検証

2026年『新・のび太の海底鬼岩城』は41億円を突破
2026年の映画ドラえもん最新作は、シリーズ45作目となる『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』です。2026年2月27日に公開され、1983年公開の『のび太の海底鬼岩城』を現代の映像表現で再構築した作品となっています。
東宝の2026年3月12日付の舞台挨拶レポートによると、公開13日間となる3月11日までに観客動員数117万人、興行収入15億円を突破。週末の動員ランキングでも2週連続1位を獲得しました。
加えて、公式発表を掲載したシンエイ動画の2026年4月22日付ニュースでは、公開52日間(2月27日~4月19日)で観客動員318万人、興行収入40億円を突破したことが明らかになっています。
その後、テレビ朝日ホールディングスの2026年3月期決算補足資料では、5月6日時点で興行収入41億円突破と報告されました。したがって、2026年11月2日時点で確認できる重要な公式公表値は、少なくとも41億円を超えたという実績です。
なお、41億円は5月6日時点の突破額であり、最終的な累計興行収入と同じ意味ではありません。公開期間全体の確定数字として扱うことはできず、歴代順位についても最終値の確認が必要です。
2026年作品の基本情報
本作は、海底に広がるムー連邦と謎の存在である鬼岩城をめぐる冒険を描いています。監督は矢嶋哲生、脚本は村山功、音楽は服部隆之が担当。主題歌にはsumikaの「Honto」が起用されました。
ドラえもんたちが使用するひみつ道具の水中バギーやテキオー灯など、原作の魅力を生かしながら、海底世界を映像化した点も特徴です。
2026年作の興行成績は、単なるリメイク作品の成否だけでなく、長年続くシリーズが新しい観客層を獲得できるかを測る指標にもなっています。
【歴代ランキング】映画ドラえもんの興行収入トップ作品は?
通常シリーズの歴代最高は『のび太の宝島』
通常の劇場版シリーズを興行収入で比較した場合、頂点に立つのは2018年公開の『映画ドラえもん のび太の宝島』です。
国内興行収入は53.7億円。2019年の『のび太の月面探査記』も50.2億円を記録しており、2018年から2019年にかけて、シリーズの興行成績が非常に高い水準に達していたことが分かります。
2025年の『のび太の絵世界物語』は46.1億円で、この2作品に続く歴代上位の実績です。2023年、2024年の作品も43億円台を記録しており、シリーズの集客力は現在も維持されています。
通常シリーズの歴代興行収入ランキング
2000年以降の興行収入で比較できる主な上位作品をまとめました。金額は国内興行収入です。
| 順位・区分 | 作品名 | 公開年 | 興行収入 |
|---|---|---|---|
| 1位 | のび太の宝島 | 2018年 | 53.7億円 |
| 2位 | のび太の月面探査記 | 2019年 | 50.2億円 |
| 3位 | のび太の絵世界物語 | 2025年 | 46.1億円 |
| 4位 | のび太の南極カチコチ大冒険 | 2017年 | 44.3億円 |
| 5位 | のび太と空の理想郷 | 2023年 | 43.5億円 |
| 6位 | のび太の地球交響楽 | 2024年 | 43.1億円 |
| 7位 | 新・のび太の日本誕生 | 2016年 | 41.2億円 |
| 参考・暫定 | 新・のび太の海底鬼岩城 | 2026年 | 5月6日時点で41億円突破 |
| 別枠・3DCG | STAND BY ME ドラえもん | 2014年 | 83.8億円 |
上位作品の数字は、日本映画製作者連盟の年度別興行収入資料、東宝の発表、各作品の興行記録をもとに整理しています。2026年作は最終確定値ではないため、通常シリーズの確定ランキングとは分けています。また、3DCG作品の『STAND BY ME ドラえもん』も、通常シリーズとは別枠で掲載しています。
2018年の『のび太の宝島』と2019年の『のび太の月面探査記』については、日本映画製作者連盟の2018年・2019年の興行収入10億円以上番組資料でも、それぞれ53.7億円、50.2億円が確認できます。
STAND BY ME ドラえもんの83.8億円は別格
歴代最高興行収入という検索キーワードで見落とせないのが、2014年8月8日公開の『STAND BY ME ドラえもん』です。
国内興行収入は83.8億円。ドラえもん初の3DCGアニメーション映画として制作され、八木竜一監督と山崎貴脚本・共同監督によって、原作の「のび太の結婚前夜」や「さようなら、ドラえもん」などのエピソードを再構成した物語が描かれました。
通常シリーズの最高記録53.7億円と比較すると、約30億円の差があります。
ただし、3DCGによる独立した映画企画であり、毎年春に公開される2Dシリーズと制作・企画の性格が異なります。「映画ドラえもん全作品の興行収入1位」と「通常シリーズの歴代1位」は、分けて理解するのが適切です。
【2025年対2026年】絵世界物語と海底鬼岩城の興行収入を比較
2025年『のび太の絵世界物語』は46.1億円
2025年3月7日に公開された『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』は、シリーズ45周年記念作品として制作されました。
監督は寺本幸代、脚本は伊藤公志。絵の中に入ることができるひみつ道具「はいりこみライト」を使い、のび太たちがアートリア公国を舞台に冒険を繰り広げる物語です。
国内興行収入は46.1億円。日本映画製作者連盟が2026年1月末に公表した2025年の興行収入10億円以上番組一覧にも掲載され、邦画部門の8位に入りました。
シリーズの通常作品としては歴代3位に相当する実績であり、2010年代後半の好調期に匹敵する集客力を示しています。
2026年『新・のび太の海底鬼岩城』は41億円を突破
2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』は、1983年の名作を新しい映像表現で描いた作品です。
4月19日までの公開52日間で318万人を動員し、興行収入40億円を突破。その後、5月6日時点で41億円突破が公表されました。
2025年作の46.1億円と比べると、5月6日時点の公表額では5億円以上の差があります。ただし、2026年作の最終累計額が同日時点の数字からどこまで伸びたかによって、正確な差は変わります。
この比較から読み取れるのは、2025年作が歴代上位の成績を残した一方、2026年作も40億円を超える大型ヒットとなったことです。1作品の数字だけでシリーズ全体の人気が上昇した、あるいは下降したと判断するのは早計です。
【年度別推移】映画ドラえもんの興行収入はどう変化した?
2016年から2019年にかけて50億円規模へ成長
映画ドラえもんの年度別興行収入を見ると、2016年以降は40億円を超える作品が相次いでいます。
2016年の『新・のび太の日本誕生』は41.2億円、2017年の『のび太の南極カチコチ大冒険』は44.3億円。2018年には『のび太の宝島』が53.7億円を記録し、シリーズの新しい最高記録を樹立しました。
翌2019年の『のび太の月面探査記』も50.2億円に達しています。この2作品が連続して50億円を突破したことは、通常シリーズの興行史における大きな転換点です。
2020年から2022年はコロナ禍の影響
2020年公開の『のび太の新恐竜』は33.5億円でした。当初の公開予定から延期され、8月7日の公開となった作品です。
その後、2021年公開予定だった『のび太の宇宙小戦争 2021』も公開延期となり、2022年3月4日に公開されました。最終興行収入は26.9億円です。
2018年・2019年の50億円前後という水準から大きく数字が変化しましたが、公開時期や映画館の営業状況が通常とは異なる時期であり、作品そのものの人気だけを理由にした減少とは判断できません。
2023年以降は40億円台に回復
2023年の『のび太と空の理想郷』は43.5億円、2024年の『のび太の地球交響楽』は43.1億円、2025年の『のび太の絵世界物語』は46.1億円でした。
3作品が連続して43億円以上を記録したことは、シリーズの安定した集客力を示す材料です。
特に2025年は、日本映画市場全体も好調でした。日本映画製作者連盟によると、2025年の国内映画興行収入は2744億5200万円で、前年比132.6%。邦画の興行収入は2075億6900万円に達しています。
この市場環境の中で『のび太の絵世界物語』が46.1億円を記録したことは、作品単体の実績だけでなく、国内映画市場の回復とアニメーション作品への高い需要を背景に考える必要があります。
【集計の落とし穴】興行収入と配給収入、観客動員数の違い
興行収入は映画館で販売されたチケットの売上総額
映画の興行成績を正しく比較するためには、「興行収入」と「配給収入」の違いを知っておく必要があります。
興行収入とは、映画館で観客が支払った入場料金の総額です。一方、配給収入は、映画館などの興行側から配給会社に支払われる取り分を指します。
つまり、興行収入はチケット販売による売上全体、配給収入はその売上から興行側の取り分などを差し引いた配給側の収入です。
日本映画製作者連盟の過去資料を見ると、1999年までは配給収入を掲載し、2000年以降は興行収入を掲載しています。国立国会図書館の映画統計に関する案内でも、2000年以降は興行収入額のみが発表されていることが説明されています。
1999年以前の作品を現代のランキングに入れる際の注意
1980年公開の第1作『のび太の恐竜』をはじめ、大山のぶ代がドラえもんを演じていた時代の作品は、基本的に配給収入で記録されています。
そのため、インターネット上の歴代一覧には、配給収入に約1.82倍を掛けて興行収入相当額を算出した数字が掲載されている場合があります。
しかし、この倍率は公式の確定興行収入ではありません。作品ごとの上映条件や配給契約などを無視して、すべてを同じ条件で比較できるわけではないためです。
1980年代から1990年代の作品を含めたランキングを読む場合は、次の点を確認する必要があります。
- 掲載されている数字が興行収入なのか配給収入なのか。
- 配給収入から換算した推定値なのか、公式発表値なのか。
- 国内興行収入なのか、海外を含む世界興行収入なのか。
- 通常の2Dシリーズなのか、3DCG作品なのか。
観客動員数と興行収入は同じではない
観客動員数は、映画館に足を運んだ観客の人数です。興行収入はチケット売上の金額であるため、両者は異なる指標となります。
基本的には、観客動員数が多いほど興行収入も増えますが、鑑賞料金の違いによって数字は変動します。大人料金と子ども料金の構成、各種割引、特別上映などが影響するためです。
例えば、2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』は4月19日までに318万人を動員し、興行収入40億円を突破しました。この2つの数字をセットで見ることで、単に高額の売上を記録したというだけでなく、実際に多くの観客が劇場に足を運んだことも確認できます。
作品の人気をより正確に評価するなら、興行収入だけでなく、観客動員数や公開期間、公開規模も併せて見るべきです。
【人気の理由】映画ドラえもんが40億円規模のヒットを続ける背景
春休みのファミリー需要を取り込む公開スケジュール
映画ドラえもんの強みの一つは、春休み前後というファミリー層が映画館に足を運びやすい時期に公開されることです。
文化庁のメディア芸術に関する解説でも、ドラえもんや名探偵コナン、ポケットモンスターなどの劇場版アニメシリーズは、子どもたちの長期休暇に合わせた公開スケジュールを組むことで、安定した観客需要を生み出してきたと分析されています。
春休みは子どもと保護者が一緒に映画を鑑賞する機会を作りやすく、家族単位での来場が期待できます。毎年恒例の映画という認識も、観客が作品を選ぶ際の安心材料になっています。
子どもだけでなく大人も楽しめる物語
映画ドラえもんは、ひみつ道具や冒険を中心とした子ども向けの楽しさに加え、友情、家族、別れ、成長など、幅広い世代が共感できるテーマを扱っています。
例えば、『のび太の宝島』は海賊と宝探しを題材にした冒険物語、『のび太の月面探査記』は月を舞台にしたSF作品です。『のび太の絵世界物語』では絵画の世界という新しい舞台を用意し、『新・のび太の海底鬼岩城』では海底世界を舞台にしています。
同じ登場人物を中心にしながら、毎年異なる冒険を描くため、過去作を知らない子どもでも楽しみやすい構造になっています。
オリジナル作品とリメイク作品の両立
映画ドラえもんには、藤子・F・不二雄の原作エピソードを現代の映像技術で再構成するリメイク作品と、新しい物語を作り上げるオリジナル作品があります。
『のび太の宝島』『のび太の月面探査記』『のび太の絵世界物語』は、オリジナルの物語としてシリーズの新しい可能性を広げた作品です。一方、『新・のび太の海底鬼岩城』は過去の名作を新しい世代に届けるリメイク作品です。
この2つの方向性が共存していることは、長期シリーズにとって大きな強みです。昔からのファンには懐かしさを、新しい観客には新鮮な冒険を提供できます。
【プロの結論】興行収入だけで作品の価値を決めない
映画ドラえもんの興行収入を分析する際、最も大切なのは、数字が示しているものを正確に理解することです。
興行収入は映画館でどれほどの売上を生み出したかを示す指標であり、映画の満足度や作品としての完成度を直接評価するものではありません。
53.7億円の『のび太の宝島』が通常シリーズの歴代最高記録を持っていることは事実ですが、興行収入がそれより低い作品に魅力がないという意味ではありません。
作品選びでは、次のような基準を持つと、自分に合った映画を見つけやすくなります。
- 興行的な成功を知りたい人:国内最終興行収入と歴代順位を確認する。
- 実際の集客力を知りたい人:観客動員数と公開期間を併せて比較する。
- 昔の作品との違いを知りたい人:リメイク作品とオリジナル作品を区別する。
- シリーズの最高記録を知りたい人:通常の2Dシリーズと3DCG作品を別々に集計する。
- 作品の評価を知りたい人:興行収入に加えて映画レビューや観客の評価も確認する。
シリーズが長く続いている理由は、単に毎年映画を公開しているからではありません。世代が変わっても共有できるキャラクターと、時代に合わせて更新される冒険の物語が、映画館に足を運ぶ動機を作り続けている点にあります。
【映画ドラえもんの興行収入】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画ドラえもんの歴代最高興行収入は何億円ですか?
A1:通常の2Dシリーズでは、2018年公開の『のび太の宝島』が53.7億円で歴代1位です。ただし、3DCG作品を含める場合は、2014年公開の『STAND BY ME ドラえもん』が83.8億円で最高記録となります。
Q2:2025年『のび太の絵世界物語』の興行収入はいくらですか?
A2:国内興行収入は46.1億円です。日本映画製作者連盟が公表した2025年の興行収入10億円以上番組一覧にも掲載され、通常シリーズでは歴代3位に相当する実績を残しました。
Q3:2026年『新・のび太の海底鬼岩城』の興行収入はいくらですか?
A3:テレビ朝日ホールディングスの決算補足資料によると、2026年5月6日時点で41億円を突破しています。4月19日までの52日間では観客動員318万人、興行収入40億円突破が公式発表されています。41億円は途中経過の公表値であり、最終累計額とは区別する必要があります。
Q4:映画ドラえもんの興行収入ランキングに昔の作品が少ないのはなぜですか?
A4:1999年以前の作品は主に配給収入で記録され、2000年以降の作品は興行収入で発表されているためです。異なる集計基準の数字をそのまま比較できないことが、歴代ランキングを作成する際の大きな注意点です。
Q5:映画ドラえもんの興行収入と観客動員数はどちらが重要ですか?
A5:目的によって異なります。売上規模を比較するなら興行収入、実際に何人が鑑賞したかを比較するなら観客動員数が適しています。両方を確認することで、作品の興行成績をより立体的に理解できます。
まとめ:映画ドラえもんの興行収入は2026年も40億円規模を維持
2026年11月時点で確認できる映画ドラえもんの興行記録を整理すると、通常シリーズの歴代最高は2018年の『のび太の宝島』が記録した53.7億円です。2019年の『のび太の月面探査記』が50.2億円、2025年の『のび太の絵世界物語』が46.1億円と続きます。
2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』も5月6日時点で41億円を突破しており、40億円を超える集客力を示しました。2025年作と2026年作の比較では、前者が46.1億円という確定実績を残した一方、後者は公表された途中経過と最終累計を分けて評価する必要があります。
また、3DCG作品『STAND BY ME ドラえもん』の83.8億円は、シリーズ全体を語るうえで欠かせない歴代最高の参考記録です。ただし、通常シリーズの2D作品とは別枠で比較が必要です。
映画ドラえもんの人気は、一時的な話題性だけでは説明できません。春休みのファミリー需要、世代を超えて親しまれるキャラクター、毎年異なる冒険を届ける作品づくりが、長年にわたる安定した興行成績を支えています。
今後の歴代ランキングを確認する際も、興行収入の最終確定値、観客動員数、配給収入との違い、作品の制作形式を押さえることが大切です。数字の背景まで理解すれば、映画ドラえもんが日本のアニメ映画市場で築いてきた実績を、より正確に評価できます。