2026年大会は、史上初めて48チームが参加し、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で開催された大会です。試合数は従来より増加した104試合。日本国内では、テレビ局ごとに中継する試合が振り分けられました。
NHK総合は開幕戦から決勝まで34試合
NHKは総合テレビで、グループステージ19試合、決勝トーナメント15試合の計34試合を生中継しました。
特徴は、日本代表だけでなく、世界の強豪国の試合も幅広く取り上げたことです。
グループステージでは、日本対オランダ、日本対スウェーデンを地上波で中継。日本対チュニジアはNHK BSで放送されました。
決勝トーナメントでは、準決勝や3位決定戦、決勝も中継対象となり、大会の終盤までNHKの放送枠が設けられました。
日本テレビは15試合を生中継
日本テレビ系は、グループステージ9試合と決勝トーナメント6試合の計15試合を担当しました。
日本代表のグループステージ第2戦、日本対チュニジアも中継対象でした。
日本テレビにとって、FIFAワールドカップの中継は2018年ロシア大会以来、2大会ぶり。全国高校サッカー選手権などで培ったサッカー中継の制作体制を生かし、大会関連のニュースや特別番組も展開しました。
フジテレビは10試合を生中継
フジテレビ系列は、グループステージ5試合と決勝トーナメント5試合を担当しました。
グループステージではフランス対セネガル、ポルトガル対コンゴ民主共和国など、世界的なスター選手が出場するカードを放送。
決勝トーナメントでは、日本が進出したラウンド32の日本対ブラジルを地上波で生中継しました。
中継番組にはジョン・カビラ、佐久間みなみ、小野伸二、柿谷曜一朗らが出演し、試合の見どころや戦術を伝えました。フジテレビの公式発表では、同局が2002年日韓大会以降、7大会連続で中継に携わったことも紹介されています。
【放送局別の比較】テレビ・BS・ネット配信は何が違った?

各サービスの違いを整理すると、重要なのは「地上波で生中継」「BSで生中継」「4Kで全試合放送」「ネットで全試合ライブ配信」という4つの区分です。
※試合数は大会期間中に発表された放送・配信計画に基づきます。NHK BSプレミアム4Kの全104試合は、すべてがライブ中継だったわけではありません。
NHK BSプレミアム4Kの全104試合放送が持つ意味
今回の放送体制で見逃せないのが、NHK BSプレミアム4Kです。
NHKの2026年6月8日付公式発表によると、全104試合を生中継と録画放送で届ける計画でした。
地上波で生中継する34試合については、BSプレミアム4Kでも同時生中継。残る試合も含め、4K放送で大会全体を追える仕組みでした。
ここで注意したいのは、全104試合の「放送」と「全104試合のライブ中継」は同じ意味ではないことです。
リアルタイムで全試合を追いたい場合はDAZN、4K画質でテレビ放送を楽しみたい場合はNHK BSプレミアム4Kという違いがありました。
【日本代表戦はどこで見られた?】放送局と日本時間の全日程
日本代表の試合は、グループステージから決勝トーナメントまで複数の放送局に振り分けられました。
日本サッカー協会(JFA)の公式日程・放送情報をもとに整理すると、次のようになります。
グループステージ3試合
第1戦:日本対オランダ
- 日程:2026年6月15日
- キックオフ:午前5時(日本時間)
- 放送:NHK総合
- 配信:DAZN
- 結果:2-2
大会初戦はNHK総合が担当。日本はオランダと引き分け、勝ち点1を獲得しました。
第2戦:日本対チュニジア
- 日程:2026年6月21日
- キックオフ:午後1時(日本時間)
- 放送:日本テレビ、NHK BS
- 配信:DAZN
- 結果:4-0
この試合は日本テレビ系とNHK BSの両方で中継されました。日本が4得点を挙げて勝利した重要な一戦です。
第3戦:日本対スウェーデン
- 日程:2026年6月26日
- キックオフ:午前8時(日本時間)
- 放送:NHK総合
- 配信:DAZN
- 結果:1-1
グループステージ最終戦もNHK総合で生中継され、日本は引き分けでグループステージを終えました。
決勝トーナメント1回戦:日本対ブラジル
- 日程:2026年6月30日
- キックオフ:午前2時(日本時間)
- テレビ放送:フジテレビ系、NHK BS
- 配信:DAZN
- 結果:日本1-2ブラジル
日本はグループステージを突破し、ラウンド32へ進出しました。
決勝トーナメントでは、フジテレビ系列が日本対ブラジルを地上波生中継。NHK BSでも放送されました。
試合はブラジルが2-1で勝利し、日本はここで敗退しました。
このように、日本代表戦はNHK総合、日本テレビ、フジテレビ、NHK BSに分かれていました。特定の放送局だけを確認していると、別のチャンネルで中継された試合を見落とす可能性があったわけです。
【無料視聴方法と見逃し配信】DAZN・NHK ONEの条件を比較
ワールドカップを無料で見る方法として、特に注目されたのがDAZNとNHK ONEでした。
ただし、両サービスは無料で見られる範囲も、利用条件も異なります。
DAZNは日本代表戦全試合を無料配信
DAZNは大会の全104試合について、日本国内でのライブ配信権を獲得しました。
加えて、日本代表戦全試合を無料ライブ配信すると発表。大会中には無料対象が拡大され、準決勝、3位決定戦、決勝も無料配信の対象となりました。
無料視聴の基本的な流れは次のとおりです。
1. DAZNのアカウントを作成する。
2. 対象試合の配信ページを開く。
3. 無料配信対象の試合を選択する。
4. 対応するスマートフォン、パソコン、スマートテレビなどで視聴する。
日本代表戦などの無料対象試合と、それ以外の有料対象試合は区別されていました。
全104試合を視聴する場合は、対象となるDAZN Standardなどの契約が必要でした。契約プランによっては追加オプションが必要となる場合もありました。
また、DAZNの公式ヘルプでは、ライブ配信だけでなくフルリプレイや拡張ハイライトも視聴機能として案内されています。
NHK ONEは同時配信と見逃し配信に対応
NHK ONEは、NHKの番組をインターネット経由で視聴できるサービスです。
2026年大会では、NHK地上波で放送された34試合と、大会期間中のハイライト番組が同時配信・見逃し配信の対象となりました。
つまり、テレビの前にいなくても、スマートフォンやパソコンからNHKの中継を視聴できる環境が整っていたのです。
ただし、NHK ONEは完全無料の動画サービスではありません。
NHKの公式案内によると、利用には受信契約が必要です。すでに世帯でNHKの受信契約を結んでいる場合は、別途契約や追加負担なしで利用できます。一方、受信契約がない世帯が対象サービスを利用する場合は、新たな契約が必要になります。
また、NHK ONEアカウントと受信料アカウントの登録・連携も利用上のポイントです。
見逃し配信は大会終了後も見られる?
ここは、現在の視聴者にとって特に要点です。
DAZNは大会期間中、全104試合の見逃し配信を提供しました。公式ヘルプにもフルリプレイの案内があります。
一方、NHK ONEも大会中は対象試合の見逃し配信を実施しました。
ただし、大会中に見逃し配信されたことと、2026年11月現在も全試合を視聴できることは別です。
見逃し配信には公開期間やコンテンツごとの掲載状況があります。現在視聴したい場合は、各サービスのアプリや番組ページで対象試合が残っているかを確認する必要があります。
特に試合全体を見たいのか、ゴールシーンだけを確認したいのかによっても選ぶサービスは変わります。
【地上波で見られないワールドカップの試合】全試合をテレビで見る方法
「NHKや民放を見ていればワールドカップ全試合を追える」と考えるのは間違いです。
地上波で中継されたのは各局が担当した一部の試合だけでした。
日本以外の強豪国同士の試合や、グループステージの一部カードなど、地上波では生中継されなかった試合も存在しました。
地上波とBSの違いを理解する
地上波のNHK総合は34試合、日本テレビ系は15試合、フジテレビ系は10試合を担当しました。
これに対し、NHK BSプレミアム4Kは全104試合を放送する計画でした。
ただし、通常のBS放送とBSプレミアム4Kは同じものではありません。
4K放送を視聴するには、対応するテレビやチューナーなどの受信環境が必要です。通常の地上波テレビしか受信できない家庭では、BSプレミアム4Kの全試合放送をそのまま利用できません。
全試合をリアルタイムで見たいならDAZN
大会期間中に全104試合をライブで視聴できる国内サービスはDAZNでした。
スマートテレビや対応ゲーム機を利用すれば、インターネット配信でもリビングの大画面で観戦できます。
テレビ放送とネット配信を別々のものと考える必要はありません。
テレビにDAZNアプリを導入することで、従来のテレビ観戦に近い環境を作れます。
| 視聴したい内容 | 適したサービス |
|---|---|
| 無料で日本代表戦を見る | 地上波・DAZN |
| NHKの中継を見る | NHK総合・NHK BS |
| 民放の中継を見る | 日本テレビ・フジテレビ |
| 4Kで全試合を追う | NHK BSプレミアム4K |
| 全104試合をライブで見る | DAZN |
| NHKの対象試合をスマホで見る | NHK ONE |
| 全試合のリプレイを探す | DAZNの配信状況を確認 |
視聴環境に合わせてサービスを選ぶことが、見たい試合を逃さないための基本です。
【大会終了後の視聴データ】テレビとネット配信の関係はどう変わった?
今回のワールドカップで興味深いのは、テレビ放送とインターネット配信が単純に競争する関係ではなかったことです。
DAZNが大会終了後に公表した総括レポートには、視聴者の行動を考えるうえで重要な数字が示されています。
DAZNが公表した大会視聴データ
6,700万人
4.5億超
80%
41%
出典:DAZN「FIFAワールドカップ2026」総括レポート。DAZNが公表した自社サービスの集計値。
特に注目したいのは、日本代表戦以外の視聴が全体の80%を占めた点です。
日本代表が敗退した後も、決勝トーナメントを中心に視聴が続きました。
これは、ワールドカップを日本代表の試合だけで楽しむのではなく、世界の強豪国やスター選手の対戦まで幅広く楽しむ視聴者が多かったことを示しています。
また、ライブ視聴は54%。テレビでの視聴も41%に達しました。
DAZNはインターネット配信サービスですが、実際にはスマートテレビなどを利用してリビングで観戦する視聴者も多かったと考えられます。
深夜・早朝の試合が見逃し配信の需要を高めた
北中米3カ国で開催された大会では、日本との時差によって早朝や深夜のキックオフが多くなりました。
6月15日の日本対オランダは午前5時、6月26日の日本対スウェーデンは午前8時の試合開始でした。
仕事や学校がある人にとって、すべての試合をリアルタイムで見るのは簡単ではありません。
この問題を補ったのが、見逃し配信やハイライトです。
ライブ視聴だけでは対応しにくい時間帯でも、後から試合を確認できることで、視聴の選択肢が広がりました。
DAZNが提供したマルチアングルやイマーシブビューなども、従来のテレビ中継とは異なる観戦体験として展開されました。
今回の大会は、テレビ放送の価値がなくなったのではなく、テレビの大画面とネット配信の利便性が共存する視聴環境が定着しつつあることを示した大会でもありました。
【テレビワールドカップ2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ワールドカップは地上波で全試合見られましたか?
地上波では全試合を放送していません。NHK総合、日本テレビ系、フジテレビ系が一部の試合を生中継しました。全104試合のライブ配信にはDAZNが対応し、NHK BSプレミアム4Kでは全104試合を生中継と録画で放送しました。
Q2:日本代表戦はどこのテレビ局で放送されましたか?
グループステージは、日本対オランダと日本対スウェーデンがNHK総合、日本対チュニジアが日本テレビとNHK BSで放送されました。ラウンド32の日本対ブラジルはフジテレビ系とNHK BSで中継されました。
Q3:ワールドカップ2026を無料で見る方法はありましたか?
ありました。地上波の対象試合に加えて、DAZNは日本代表戦全試合を無料ライブ配信しました。さらに準決勝、3位決定戦、決勝も無料配信の対象でした。DAZNの無料対象外の試合は有料プランなどが必要でした。
Q4:NHK ONEでワールドカップの見逃し配信はありましたか?
ありました。NHK地上波で中継された34試合と大会期間中のハイライト番組が同時・見逃し配信の対象でした。ただし、NHK ONEの利用にはNHKの受信契約が必要です。
Q5:NHK BSプレミアム4Kなら全104試合を生中継で見られましたか?
いいえ。全104試合を放送しましたが、生中継と録画放送の両方が含まれていました。地上波で生中継する34試合は、BSプレミアム4Kでも同時生中継されました。
Q6:2026年11月現在も全試合の見逃し配信を視聴できますか?
配信サービスや試合ごとの公開期間によって異なります。DAZNの公式ヘルプにはフルリプレイの案内がありますが、現在の掲載状況はサービス内で確認してください。NHK ONEについても、過去の配信がすべて残っているとは限りません。
まとめ:テレビワールドカップ2026で失敗しない視聴方法の選び方
2026年のワールドカップは、NHK、日本テレビ、フジテレビによる地上波中継に加え、NHK BSプレミアム4KとDAZNが大会全体をカバーする放送・配信体制でした。
視聴方法を選ぶ際に押さえたい要点は3つあります。
- 日本代表戦を中心に楽しみたい人: 地上波放送とDAZNの無料配信が有力な選択肢。
- 高画質で幅広い試合を楽しみたい人: NHK BSプレミアム4Kが適した選択肢。
- 全試合をライブで追いたい人: DAZNが国内唯一の全104試合ライブ配信サービスだった。
【プロの結論】
今回の大会で最も大きな変化は、ワールドカップの視聴方法が「どのテレビ局を見るか」だけでは決まらなくなったことです。
地上波は多くの人が試合に触れる入口となり、BSプレミアム4Kは全試合を高画質で届ける役割を担い、DAZNはライブ配信と見逃し配信で視聴の自由度を広げました。
特に、地上波で見られない試合があることと、BSプレミアム4Kの全104試合放送がすべてライブではないことは、混同しやすいポイントです。
テレビで見られた試合と、ネット配信でしかリアルタイム視聴できなかった試合。その違いを理解することが、2026年大会の放送体制を正しく把握する鍵になります。
今後の国際大会でも、テレビの見やすさとネット配信の自由度をどう組み合わせるかが、サッカーファンの観戦スタイルを左右していきそうです。