旧国立競技場での嵐の公演は、2008年から2013年まで毎年開催された。公演数の内訳は、2008年が2公演、2009年が3公演、2010年が4公演、2011年が2公演、2012年が2公演、2013年が2公演。合計すると15公演になる。
重要なのは、この15公演が全国ツアー全体の公演数ではなく、旧国立競技場で実施された有観客ライブの回数だという点だ。
旧国立競技場での開催記録を年別に整理
2008年:国立競技場での初公演
2008年9月5日・6日
嵐が国立競技場に初めて立ったのは、2008年9月。アジアツアー「ARASHI AROUND ASIA 2008」の東京公演だった。
当時の国立競技場は、スポーツイベントを中心とする大規模施設。そこで単独コンサートを2日間開催したことは、嵐の人気と動員力を示す大きな出来事だった。
翌2009年3月25日には、9月6日の公演を収録したDVD「ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO」が発売された。
「Love so sweet」「truth」「One Love」「Step and Go」などが収録され、野外会場ならではの演出も映像に残されている。Storm Labelsの公式作品紹介によると、当日の観客は約7万人だった。
2009年:10周年記念「5×10」で史上初の3日連続公演
2009年8月28日・29日・30日
CDデビュー10周年を記念した「ARASHI Anniversary Tour 5×10」では、国立競技場で3日連続公演を実現した。
2009年6月25日付の日刊スポーツの報道では、国立競技場での3日連続公演は史上初と紹介されている。
ツアー全体では全国6会場15公演を予定し、約76万人の動員が見込まれていた。国立競技場での公演だけでなく、5大ドームを巡る大規模なツアーだった。
この時期は、嵐のライブ規模がさらに拡大していく転換点でもある。10周年という節目を国立競技場で祝ったことが、後年の「国立は嵐の聖地」というイメージにつながっていった。
2010年:最多4公演を開催した「Scene」
2010年8月21日・22日、9月3日・4日
6年間の国立公演の中で、最も公演数が多かったのが2010年だ。
「ARASHI 10-11 TOUR『Scene』〜君と僕の見ている風景〜」では、8月に2公演、9月に2公演を開催。合計4公演という記録を残した。
このツアーでは、スタジアム公演とドーム公演を分けて展開。2011年1月26日には、国立競技場でのステージを収録した「STADIUM」版DVDも発売された。
映像では「movin' on」「Troublemaker」「Happiness」「Monster」「Love so sweet」などを楽しめる。
2011年:台風による延期を乗り越えた「Beautiful World」
2011年9月3日・4日
2011年の「ARASHI LIVE TOUR Beautiful World」では、台風12号の接近によって公演日程に変更が生じた。
当初9月2日・3日に予定されていた公演のうち、9月2日分が9月4日に延期された。その結果、実際の開催日は9月3日・4日となった。
悪天候の影響を受けながらも2公演が実施され、2012年5月23日にはライブDVDが発売された。
2012年:ファン参加型の「アラフェス NATIONAL STADIUM 2012」
2012年9月20日・21日
2012年は、従来の全国ツアーとは異なる企画として「アラフェス」が開催された。
最大の特徴は、ファンから寄せられたリクエスト曲を中心にセットリストを構成したことだ。
Storm Labelsの公式作品紹介でも、ファンのリクエストを中心とする新しい試みのライブとして説明されている。
2012年12月26日には2枚組DVDが発売。2024年11月3日にはBlu-ray版も発売され、現在も映像作品として振り返ることができる。
2013年:旧国立最後の嵐公演「アラフェス'13」
2013年9月21日・22日
2013年の「ARASHI アラフェス'13 NATIONAL STADIUM 2013」は、旧国立競技場で行われた嵐の最後の有観客ライブとなった。
2012年に続くファン参加型のアラフェスで、嵐の楽曲の幅広さを生かした構成が特徴だ。
収録曲には「Face Down」「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」「truth」「Happiness」「Love Situation」「5×10」などが並ぶ。
2014年5月21日には2枚組DVDとBlu-rayが発売された。旧国立で積み重ねてきた6年間のライブ活動を締めくくる作品としても、重要な位置を占めている。
【なぜ嵐の聖地なのか】国立競技場と6年間の特別な関係

嵐の国立競技場公演が特別視される理由は、単純に会場が大きかったからではない。
最大の理由は、2008年から2013年まで、6年連続で同じ場所に立ち続けたことにある。
旧国立競技場で6年連続開催した意味
旧国立競技場は、一般的なコンサートホールやドームとは異なる歴史を持つ施設だった。
1964年東京オリンピックをはじめ、日本のスポーツ史を象徴する舞台として知られ、陸上競技やサッカーなどの大規模イベントが行われてきた。
その場所で、嵐は毎年ライブを開催した。
- 2008年:初めての国立公演
- 2009年:デビュー10周年の3日連続公演
- 2010年:年間最多の4公演
- 2011年:台風による延期を経た公演
- 2012年:ファンリクエスト型のアラフェス
- 2013年:旧国立での最後の有観客公演
このように、単なる公演回数の積み重ねではなく、グループの成長と節目が会場の歴史に刻まれている。
「聖地」は公式名称ではなく、ファン文化から生まれた呼び方
国立競技場が嵐の聖地と呼ばれるのは、公式に特別な称号が与えられているからではない。
6年間連続して開催されたこと、10周年の節目を迎えたこと、ファンと一緒に作るアラフェスが行われたことなど、複数の出来事が重なった結果だ。
また、旧国立競技場は2014年に56年の歴史に幕を閉じ、解体された。つまり、2013年の公演は、建物そのものの歴史が終わる前に行われた最後の嵐の有観客ライブだった。
日本オリンピック委員会の当時の報道も、2014年5月の最後のスタジアムツアーと同年7月からの解体開始を伝えている。
この背景を踏まえると、ファンが旧国立競技場を特別な場所として記憶している理由が見えてくる。
【旧国立と新国立の違い】2020年のアラフェスは別の競技場で開催
嵐の国立競技場ライブを調べる際に、特に注意したいのが旧国立競技場と新国立競技場の違いだ。
両者は同じ場所に建設された施設だが、同じ建物ではない。
旧国立競技場と新国立競技場の比較
| 比較項目 | 旧国立競技場 | 新国立競技場 |
|---|---|---|
| 施設 | 国立霞ヶ丘競技場 | 国立競技場 |
| 歴史 | 1958年開場 | 2019年竣工 |
| 旧施設の終了 | 2014年に閉場・解体へ | 2019年に竣工 |
| 嵐の代表公演 | 2008〜2013年の15公演 | 2020年アラフェス |
| 観客 | 有観客 | 2020年公演は無観客配信 |
日本スポーツ振興センターの公式発表によると、新国立競技場は2019年11月30日に竣工・引き渡しが完了した。旧競技場とは別の建物として、新しい歴史が始まった。
2020年「アラフェス2020 at NATIONAL STADIUM」は無観客配信
2020年5月に開催予定だった「アラフェス2020 at NATIONAL STADIUM」は、新型コロナウイルスの感染拡大によって当初の日程から延期された。
その後、ファンやスタッフの安全を考慮し、無観客での配信ライブとして実施されることが発表された。
配信日は2020年11月3日。嵐のCDデビュー記念日に合わせた開催だった。
ライブはPART1とPART2の2部構成で、それぞれ異なるセットリストが用意された。ファンクラブ会員向けのPART1と、会員以外も視聴できるPART2という形式だった。
Storm Labelsの公式紹介によると、この公演は新しく生まれ変わった国立競技場から届ける約7年ぶりのアラフェスであり、新国立競技場におけるアーティスト初の単独公演だった。
ここで整理しておきたいのは、次の違いだ。
- 旧国立:2008〜2013年、6年間で有観客15公演。
- 新国立:2020年、無観客の配信ライブを1企画開催。
2020年の公演を旧国立の15公演に加算するのは正確ではない。会場の歴史も、公演の形式も異なるからだ。
【セットリスト・DVD・Blu-ray】国立公演の映像作品はどれを見るべき?
嵐の国立競技場ライブをもう一度楽しみたい人にとって、DVD・Blu-rayは重要な記録だ。
特に、旧国立で開催された公演の多くは映像作品として残されている。
歴代の国立関連ライブ映像作品
ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO
2009年3月25日発売・DVD
2008年9月6日の国立公演を収録。「truth」「One Love」「Re(mark)able」などを楽しめる。
ARASHI Anniversary Tour 5×10
2010年4月7日発売・DVD
10周年記念ツアーの映像作品。国立競技場での2009年8月30日公演のダイジェストも収録。
ARASHI 10-11 TOUR「Scene」STADIUM
2011年1月26日発売・DVD
2010年の国立スタジアム公演を映像で楽しめる作品。
ARASHI LIVE TOUR Beautiful World
2012年5月23日発売・DVD
2011年の国立公演を収録したツアー作品。
ARASHI アラフェス NATIONAL STADIUM 2012
2012年12月26日発売・DVD/2024年11月3日Blu-ray発売
ファン投票を中心に構成されたアラフェス。リクエスト曲を楽しみたい人におすすめ。
ARASHI アラフェス'13 NATIONAL STADIUM 2013
2014年5月21日発売・DVD/Blu-ray
旧国立最後の嵐公演を記録した作品。
アラフェス2020 at 国立競技場
2021年7月28日発売・DVD/Blu-ray
新国立での無観客配信ライブを収録。PART1・PART2の両方を楽しめる。
セットリストで注目したいポイント
国立公演のセットリストには、それぞれの時代や企画の特色が表れている。
2008年「ARASHI AROUND ASIA 2008」
「Love so sweet」「truth」「One Love」「A・RA・SHI」など、当時の代表曲を含む構成。アジアツアーの幕開けを飾るステージとしても意味が大きい。
2012年「アラフェス NATIONAL STADIUM 2012」
ファンのリクエストを取り入れた構成が最大の特徴。「Love Situation」「Still...」「5×10」など、幅広い年代の楽曲が選ばれた。
2013年「アラフェス'13」
「Face Down」「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」「truth」「Happiness」などが収録されている。メンバーのソロ曲や企画コーナーも含め、前年とは異なる構成を楽しめる。
2020年「アラフェス2020」
PART1とPART2で異なるセットリストを採用。過去のシングル曲、カップリング曲、アルバム曲などを対象にしたリクエスト企画が取り入れられた。
なお、2026年11月3日現在、旧国立公演の映像を探す場合は、DVDだけでなく後年に発売されたBlu-ray版も確認したい。Storm Labelsは2024年11月3日に過去のライブDVD12タイトルのBlu-ray化を発表している。
【2026年最新】ARASHI LIVE TOUR「We are ARASHI」全15公演と活動終了
2026年の嵐にとって大きな節目となったのが、ラストツアー「ARASHI LIVE TOUR 2026『We are ARASHI』」だ。
嵐は2025年5月にグループ活動再開を発表。その後、ファンに直接感謝を伝えるためのコンサートツアーを準備し、このツアーをもってグループ活動を終了すると発表していた。
2025年11月23日には、STARTO ENTERTAINMENTの公式情報を通じて全日程が明らかになった。
2026年の5大ドーム全15公演の日程
| 会場 | 開催日 | 公演数 |
|---|---|---|
| 大和ハウス プレミストドーム(札幌) | 3月13日・14日・15日 | 3 |
| 東京ドーム | 4月1日・2日 | 2 |
| バンテリンドーム ナゴヤ | 4月6日・7日・8日 | 3 |
| みずほPayPayドーム福岡 | 4月24日・25日・26日 | 3 |
| 京セラドーム大阪 | 5月15日・16日・17日 | 3 |
| 東京ドーム | 5月31日 | 1 |
| 合計 | 5大ドーム | 15 |
2026年5月31日、東京ドームで活動最終公演
「We are ARASHI」の最終公演は、2026年5月31日の東京ドームで行われた。
この日をもって、嵐はグループとしての活動を終了。約4年半の活動休止を経て再集結した5人の歩みは、ラストツアーによって一区切りを迎えた。
つまり、2026年11月3日現在、嵐の国立競技場での新たなライブ開催が発表されているわけではない。2026年のラストツアーも、国立競技場ではなく5大ドームで実施されたものだ。
【本日発売】We are ARASHIのDVD・Blu-ray情報
ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」
- 通常盤Blu-ray:5,500円(税込)
- 通常盤DVD:5,500円(税込)
- ファンクラブ会員限定盤:Blu-ray3枚組/DVD5枚組
- 収録:2026年5月31日東京ドーム公演
- 通常盤はファンクラブ会員以外も購入可能
Storm Labelsの公式商品情報によると、通常盤には約205分のライブ本編が収録されている。
ファンクラブ会員限定盤には、活動再開発表からツアーファイナルまでを記録したメイキング映像「ARASHI Behind the scenes 2025-2026」なども収録される。
通常盤はファミクラストアオンライン限定商品で、一般の音楽ソフト取扱店や一般EC店舗では取り扱われない。購入申込期間は2027年3月31日までと案内されている。
2026年の映像作品は、旧国立時代とは違う意味で、嵐の歴史を締めくくる記録となる。
【嵐の国立競技場に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:嵐の国立競技場ライブは全部で何公演ですか?
A1:旧国立競技場では2008年から2013年までの6年間に、合計15公演を開催しました。2020年には新国立競技場で別途、無観客配信ライブ「アラフェス2020」を実施しています。
Q2:嵐が国立競技場で初めてライブをしたのは何年ですか?
A2:2008年9月5日・6日です。「ARASHI AROUND ASIA 2008」の東京公演として開催されました。
Q3:旧国立競技場で最後に開催した嵐のライブは何ですか?
A3:2013年9月21日・22日の「ARASHI アラフェス'13 NATIONAL STADIUM 2013」です。
Q4:2020年のアラフェスは観客を入れて開催されましたか?
A4:いいえ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客の配信ライブとして2020年11月3日に実施されました。PART1とPART2の2部構成でした。
Q5:旧国立競技場と新国立競技場は同じ場所ですか?
A5:同じ敷地に建てられていますが、建物は別です。旧国立は2014年に閉場・解体され、新国立は2019年に竣工しました。
Q6:2026年に嵐は国立競技場でライブを開催しましたか?
A6:2026年の「We are ARASHI」は札幌、東京、名古屋、福岡、大阪の5大ドームで全15公演を開催しました。国立競技場での公演は日程に含まれていません。
Q7:嵐の国立競技場ライブを見られるDVD・Blu-rayはありますか?
A7:あります。2008年の「ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO」、2010年の「Scene STADIUM」、2012年・2013年の「アラフェス」、2020年の「アラフェス2020」などが映像化されています。2024年には過去作品のBlu-ray化も行われました。
まとめ:嵐の国立競技場ライブ15公演は今も残る音楽史の記録
嵐と国立競技場の関係を振り返ると、2008年の初公演から2013年のアラフェス'13まで、6年間にわたって築かれた特別な歴史が見えてくる。
押さえておきたい数字は、次の3つだ。
- 旧国立競技場:2008〜2013年、6年連続・有観客15公演。
- 新国立競技場:2020年、無観客配信のアラフェスを開催。
- 2026年:5大ドームでラストツアー全15公演を完走し、5月31日にグループ活動を終了。
旧国立競技場はすでに存在しない。しかし、2008年の「ARASHI AROUND ASIA 2008」から、10周年の「5×10」、ファンと作った「アラフェス」、そして新国立での2020年公演まで、その歴史は映像作品に残されている。
2026年11月3日には、ラストツアー「We are ARASHI」のDVD・Blu-rayも発売された。
国立競技場が嵐の聖地と呼ばれる理由は、15という数字だけではない。毎年同じ場所に集まったファンと5人が、長い時間をかけて作り上げた思い出そのものにある。
嵐の活動が一区切りを迎えた今だからこそ、旧国立の15公演と2020年の新国立、そして2026年のラストツアーを一続きの歴史として振り返る意味は大きい。