- 歴代の日本人メジャーリーガーは5人: 藪恵壹、岩村明憲、松井秀喜、岡島秀樹、藤浪晋太郎。 2026年の注目選手は森井翔太郎: アスレチックス傘下のA級ストックトンで投打の二刀流に挑戦中。 現在のメジャー登録選手: 2026年10月末時点で、MLBの40人枠に日本人選手は確認できない。森井はマイナー所属。 本拠地の移転: 2025~2027年はサクラメントで暫定開催し、2028年にラスベガスへの移転を予定している。
【歴代5人を完全整理】アスレチックスでプレーした日本人と年度別成績

アスレチックスの歴史を振り返ると、日本人選手が在籍した時期は2005年、2010~2011年、2013年、2023年に分かれます。
ここで重要なのは、単に球団と契約した選手ではなく、実際にアスレチックスのメジャー公式戦に出場した選手を基準にすることです。
その基準で整理すると、歴代の日本人選手は次の5人です。
注:ERAは防御率。投手と野手で成績の評価指標が異なるため、各選手の主な記録を掲載。藤浪の成績はボルティモア移籍前のアスレチックス在籍時のみ。
各選手の公式記録はMLBの選手別成績および球団記録に基づいています。
1.藪恵壹|日本人初のアスレチックス所属投手
在籍:2005年
成績:4勝0敗、40試合、防御率4.50
役割:中継ぎ投手
藪恵壹は、阪神タイガースで活躍した右腕投手です。
2005年にアスレチックスへ加入し、球団でプレーした初めての日本人投手となりました。
この年は先発ではなくリリーフを中心に起用され、シーズン40試合に登板。58イニングを投げ、4勝0敗、防御率4.50、1セーブを記録しました。
特に注目したいのは、メジャー1年目から40試合に登板したことです。日本での先発経験を持つ投手が、アメリカでは救援投手として役割を変えて挑戦しました。
藪はその後、2008年にサンフランシスコ・ジャイアンツでもプレーしています。
アスレチックスでの在籍は2005年の1シーズンですが、日本人選手の球団史を語るうえで欠かせない存在です。
2.岩村明憲|レイズでの活躍後、2010年に加入
在籍:2010年
成績:10試合、打率.129、4打点
役割:内野手
岩村明憲は、東京ヤクルトスワローズで活躍した後、2007年にタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)へ移籍した内野手です。
2008年にはレイズの一員としてワールドシリーズにも出場。MLBでの実績を積み重ねた選手でした。
2010年にはピッツバーグ・パイレーツを経てアスレチックスに加入します。
しかし、アスレチックスでの出場はわずか10試合でした。
打撃成績は31打数4安打、打率.129、本塁打0、4打点。レイズ時代に見せた打撃力を十分に発揮することはできませんでした。
ここで注意したいのは、2010年の岩村のMLB通算成績と、アスレチックス単独の成績は異なる点です。
2010年はパイレーツとアスレチックスの2球団でプレーしており、打率.173は両球団を合算した数字です。アスレチックスだけを見る場合は打率.129となります。
3.松井秀喜|2011年に141試合出場した主力打者
在籍:2011年
成績:打率.251、12本塁打、72打点
役割:指名打者・外野手
アスレチックスに所属した日本人選手の中でも、特に知名度が高いのが松井秀喜です。
ヤンキースでの活躍や2009年のワールドシリーズMVP獲得など、メジャーを代表する日本人打者として知られていました。
2011年、松井はロサンゼルス・エンゼルスを経てアスレチックスに加入します。
このシーズンの成績は次のとおりです。
- 出場試合数:141試合
- 打数:517
- 安打:130
- 打率:.251
- 本塁打:12本
- 打点:72
- 出塁率:.321
- OPS:.696
特筆すべきなのは、141試合に出場したことです。
岩村がアスレチックスで10試合だったのに対し、松井はシーズンを通して打線の一角を担いました。
本塁打数は12本で、ヤンキース時代のような長打力を全面的に発揮したシーズンではありません。しかし、72打点を記録し、チームの攻撃を支えています。
2011年の松井は、アスレチックスの日本人選手の歴史を調べる際に、出場機会と打撃実績の両面から比較対象となる選手です。
4.岡島秀樹|2013年に5試合登板した左腕
在籍:2013年
成績:5試合、4イニング、防御率2.25
役割:左腕リリーフ
岡島秀樹は、読売ジャイアンツや北海道日本ハムファイターズ、ボストン・レッドソックスなどで活躍した左腕投手です。
特にレッドソックス時代の実績は大きく、2007年にはワールドシリーズ制覇に貢献。オールスターにも選出されました。
2013年2月12日、アスレチックスは岡島とマイナー契約を結んだと公式発表しています。
当初はメジャーキャンプへの招待選手という立場でしたが、5月17日に傘下のサクラメント・リバーキャッツからメジャー契約に切り替わりました。
その後、アスレチックスでは5試合に登板し、4イニングで1失点、防御率2.25を記録しています。
6月にはマイナーへ降格し、9月には再びマイナー契約下の選手となりました。
岡島の場合、メジャーでの登板実績があるため、単に契約しただけの選手とは異なります。
2013年のアスレチックスにおける日本人選手として、歴代5人の一人に数えられます。
5.藤浪晋太郎|2023年にメジャー初挑戦
在籍:2023年
成績:5勝8敗、34試合、防御率8.57
役割:先発・リリーフ
藤浪晋太郎は大阪桐蔭高校で甲子園春夏連覇を経験し、阪神タイガースで長年プレーした右腕投手です。
2023年1月、ポスティングシステムを利用してアスレチックスと契約。4月1日にメジャーデビューを果たしました。
アスレチックスでは先発と救援の両方を経験しています。
在籍時の成績は以下のとおりです。
- 登板:34試合
- 先発:7試合
- 勝敗:5勝8敗
- 投球回:49回1/3
- 奪三振:51
- 防御率:8.57
- WHIP:1.66
防御率8.57という数字からも分かるように、安定した投球を続けることは難しいシーズンでした。
ただし、藤浪の挑戦をアスレチックス時代だけで評価するのは適切ではありません。
2023年7月にはボルティモア・オリオールズへ移籍。移籍後は30試合に登板し、防御率4.85、2勝0敗、2セーブを記録しました。
アスレチックス時代の34試合と、オリオールズ時代の30試合を混同しないことが大切です。
なお、2023年のMLB全体の成績は64試合、7勝8敗、防御率7.18でした。
【契約したのに出場していない?】中島裕之と岡島秀樹の違い
アスレチックスの日本人選手を調べると、岡島秀樹だけでなく中島裕之(現・中島宏之)の名前もよく登場します。
両者には、メジャー公式戦への出場という大きな違いがあります。
中島裕之|2013年に加入したもののメジャー昇格は実現せず
契約:2012年12月
主な所属:サクラメント・リバーキャッツ、ミッドランド・ロックハウンズ
MLB公式戦出場:0試合
中島裕之は、西武ライオンズで活躍した内野手です。
2012年12月18日にアスレチックスと契約し、メジャー挑戦をスタートさせました。
しかし、2013年はメジャーの開幕ロースターに残ることができず、AAA級サクラメント・リバーキャッツでプレーすることになります。
さらに同年11月には、AA級ミッドランド・ロックハウンズへ移りました。
2014年3月28日には球団が中島の契約をメジャー登録しましたが、翌29日にはマイナーへ降格しています。
つまり、メジャー契約の手続きや球団のロースター登録と、実際にメジャー公式戦に出場することは別問題です。
中島はアスレチックスと契約した日本人選手ですが、メジャー公式戦の出場記録はありません。
そのため、実際にアスレチックスでメジャーの試合に出場した歴代5人には含めません。
岡島秀樹と中島裕之の比較
| 比較項目 | 岡島秀樹 | 中島裕之 |
|---|---|---|
| 契約年 | 2013年 | 2012年 |
| メジャー契約 | あり | あり |
| MLB公式戦出場 | あり | なし |
| アスレチックスでの実績 | 5試合登板 | マイナー中心 |
| 歴代5人への算入 | 対象 | 対象外 |
この違いは、検索結果や選手名鑑を見る際にも重要です。
「アスレチックスに所属した日本人」と「アスレチックスでメジャー出場した日本人」を区別すると、歴代選手の人数を正しく把握できます。
【2026年最新】森井翔太郎がアスレチックス傘下で挑戦中
森井翔太郎
- 生年月日:2006年12月15日
- 所属:ストックトン・ポーツ
- 階級:A級
- 守備位置:二塁手
- 投打:左投右打
2026年のアスレチックス日本人選手を語るうえで、最も注目したいのが森井翔太郎です。
森井は日本の高校野球を経て、NPBを経由せずにMLB球団と契約した異色の選手です。
2025年1月15日、アスレチックスと契約金151万500ドルで契約しました。
MLB公式記事によれば、この契約金はNPBを経由しない日本人アマチュア選手として当時の最高額でした。
高校時代から打撃と投球の両方で才能を評価されており、投手として最速95マイルを記録した実績もあります。
森井翔太郎の2026年成績
2026年はアスレチックス傘下のA級ストックトン・ポーツを主な舞台としてプレーしました。
MiLB公式選手データに掲載されている2026年の成績は次のとおりです。
打者成績.233
4
27
7
.327
.697
投手成績0勝4敗
14.33
21
16.1
11
2.39
打者としては本塁打4本、打率.233を記録しています。一方、投手としては11試合に先発して防御率14.33という数字になりました。
打撃と投球の双方をこなすこと自体が珍しい挑戦ですが、数字を見ると、特に投手としての成長にはまだ課題が残っています。
森井翔太郎の三刀流とは?1Aストックトンでの起用法
森井については「三刀流」という言葉が使われることがあります。
具体的には、次の3つの役割を組み合わせたプレーを指します。
① 内野手
二塁を守り、野手として試合に出場する。
② 投手
登板日にはマウンドに上がり、投手としてプレーする。
③ 指名打者
DHとして出場し、守備負担を調整しながら打撃を続ける。
ただし、野球の制度上、これは3つの独立したポジションを持つという意味ではありません。投手と野手を兼ねる二刀流の育成に、二塁守備と指名打者での起用を組み合わせたものです。
2026年3月のMLB公式記事では、球団が森井をA級ストックトンで起用する計画を紹介しています。
当初の予定は、週3日程度の守備出場、週1回の登板、登板前日のDH起用というものでした。また、遊撃手から二塁手へ守備位置を変更し、送球する腕への負担を軽減する方針も説明されています。
この起用法は、単純に試合数を増やすのではなく、投手としての成長と打者としての経験を並行させる育成計画です。
森井翔太郎はいつメジャー昇格する?
森井は2028年までにメジャーリーグへ到達することを目標に掲げています。
ただし、2028年という数字は本人の目標であり、球団が保証した昇格日ではありません。
A級からAA級、AAA級へと段階的に昇格する必要があり、特に投手としての制球力や投球の完成度が今後の評価を左右します。
2026年の打撃成績には成長の余地があり、投手成績もまだ発展途上です。
それでも、19歳という年齢でアメリカのプロ環境に身を置き、投打の両方を経験していることには大きな意味があります。
日本の高校からNPBを経由してメジャーへ進む一般的なルートとは異なり、森井は最初からMLB球団の育成システムに入っています。この経路そのものが、今後の日本人選手の海外挑戦を考えるうえで注目されます。
【現在の本拠地はどこ?】サクラメントからラスベガスへ移転する理由
アスレチックスを調べる際に、もう一つ混乱しやすいのが本拠地の問題です。
かつてのオークランドからサクラメントへ移り、さらにラスベガスへ向かう計画が進められています。
2026年の暫定本拠地はサクラメント
2024年4月4日、アスレチックスとサクラメント・キングスの関係者は、サター・ヘルス・パークを2025~2027年の暫定本拠地とする計画を発表しました。
球場の所在地は、カリフォルニア州のウェスト・サクラメントです。
この球場は、もともとサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツが本拠地として使用していた施設です。
オークランド・コロシアムとの契約が2024年シーズン終了後に満了することを受け、アスレチックスは新球場完成までの暫定的な開催場所として利用することになりました。
ラスベガス移転は2028年予定
ラスベガスへの移転は、2023年11月16日にMLB球団オーナー会議で承認されました。
球団が計画している新球場の建設地は、ラスベガス・ストリップのトロピカーナ跡地です。
2028年シーズンから新球場を使用する計画が発表されています。
2026年10月時点では、建設工事が進行中です。
ラスベガス・レビュー・ジャーナルの2026年10月7日付報道によれば、球場の屋根を構成する大型鉄骨トラスアーチの3本目が完成し、建物の最高部に到達しました。
球団側は工事が予定どおり進んでいると説明しています。したがって、2028年の移転計画は具体的な建設段階に入っていますが、完成・開場そのものはまだ先です。
アスレチックスの本拠地移転年表
| 年 | 本拠地 | 状況 |
|---|---|---|
| 2024年まで | オークランド | オークランド・コロシアムを使用 |
| 2025年 | サクラメント | サター・ヘルス・パークへ移転 |
| 2026年 | サクラメント | 暫定本拠地として使用 |
| 2027年 | サクラメント | 暫定本拠地の最終予定年 |
| 2028年 | ラスベガス | 新球場での開幕を予定 |
この移転は、単なる球場の変更ではありません。
オークランド時代の歴史を引き継ぎながら、新たな市場で球団の経営基盤を築くという大きな転換です。
日本人選手を応援するファンにとっても、2026年の森井の所属先であるストックトンと、MLBのトップチームが試合を行うサクラメントを区別しておくと、試合情報を追いやすくなります。
【プロの結論】アスレチックス日本人の歴史から分かる3つのポイント
アスレチックスの日本人選手の歴史を振り返ると、単純な成績比較だけでは見えない特徴があります。
1.選手によって求められた役割が大きく異なる
藪恵壹と岡島秀樹は救援投手としてプレーし、藤浪晋太郎は先発とリリーフの両方を経験しました。
一方、岩村明憲と松井秀喜は打者として加入しています。
つまり、アスレチックスが日本人選手に求めた役割は一貫していません。
同じ球団に所属した選手でも、ポジション、出場機会、契約時の期待値が異なるため、勝敗や打率だけで優劣を決めることはできません。
2.メジャー昇格とマイナーでの育成は別の段階
中島裕之の例が示すように、メジャー契約を結んでも、必ずしもメジャー公式戦に出場できるわけではありません。
森井翔太郎も2026年はマイナーでの育成段階にあります。
今後の動向を確認する際は、次の3点を区別する必要があります。
- 球団との契約・所属状況
- マイナーリーグでの所属階級と成績
- MLB公式戦への昇格・出場実績
この3つを混同しなければ、選手の現在地を正確に理解できます。
3.森井翔太郎の評価は長期的な育成過程で判断する
2026年の森井は、打者としても投手としても成長途中です。
打率.233や防御率14.33という数字だけで将来性を判断するのは早すぎます。
特に二刀流の場合、投手としての調整が打撃や守備に影響する可能性もあり、複数の役割を並行して習得する難しさがあります。
今後は打撃成績だけでなく、投球回数、制球力、守備機会、故障なくシーズンを継続できるかにも注目したいところです。
【アスレチックス日本人の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:アスレチックスに所属した日本人選手は歴代何人ですか?
A1:アスレチックスのメジャー公式戦に出場した日本人選手は、藪恵壹、岩村明憲、松井秀喜、岡島秀樹、藤浪晋太郎の5人です。中島裕之は球団と契約しましたが、メジャー公式戦への出場はありません。
Q2:2026年現在、アスレチックスに日本人のメジャーリーガーはいますか?
A2:2026年10月末時点で、MLBの40人枠に日本人選手は確認できません。ただし、森井翔太郎がアスレチックス傘下のA級ストックトンでプレーしています。
Q3:森井翔太郎は2026年にメジャー昇格しましたか?
A3:いいえ。2026年はA級ストックトンを中心にマイナーリーグでプレーしています。本人は2028年までのメジャー到達を目標にしていますが、昇格時期は確定していません。
Q4:松井秀喜のアスレチックス時代の成績は?
A4:2011年に141試合へ出場し、打率.251、12本塁打、72打点、OPS.696を記録しました。
Q5:岡島秀樹と中島裕之はアスレチックスでメジャー出場しましたか?
A5:岡島秀樹は2013年に5試合登板しています。一方、中島裕之はマイナーリーグでのプレーが中心で、メジャー公式戦には出場していません。
Q6:アスレチックスの2026年の本拠地はどこですか?
A6:カリフォルニア州ウェスト・サクラメントのサター・ヘルス・パークです。2025~2027年の暫定本拠地として使用し、2028年にラスベガスの新球場へ移転する計画です。
まとめ:アスレチックス日本人の歴史は森井翔太郎へ
アスレチックスでメジャー公式戦に出場した日本人選手は、藪恵壹、岩村明憲、松井秀喜、岡島秀樹、藤浪晋太郎の5人です。
それぞれ異なる役割と実績を残しており、特に松井秀喜の2011年の141試合出場や、藪恵壹の2005年の40試合登板は、球団における日本人選手の歩みを知るうえで重要な記録です。
一方、2026年の新たな注目株である森井翔太郎は、NPBを経由せずにアスレチックスと契約し、A級ストックトンで投打の二刀流に取り組んでいます。
現在はメジャー昇格前ですが、2028年を目標にした育成の過程は見逃せません。
また、球団そのものもサクラメントでの暫定開催からラスベガスへの移転という大きな転換期を迎えています。
歴代5人の実績を知るならMLB公式成績、森井の成長を追うならMiLB公式記録、球団の現在地を知るなら本拠地と移転計画。この3つを分けて確認することが、アスレチックス日本人選手の情報を正しく理解するポイントです。