2026年10月31日現在、ガソリン価格は今後どうなるのか。2026年10月26日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均は、1リットル当たり170.1円だった。前週から0.1円下がったものの、10月末には中東情勢の緊迫化によって原油価格が急上昇。加えて、政府は10月29日、ガソリン補助金を12月以降段階的に縮小する方針を明らかにした。
注目されるのは、10月29日から適用されている1リットル当たり52.4円の補助金と、2026年12月以降に予定される価格抑制基準の引き上げだ。2025年12月31日にガソリン税の暫定税率が廃止された後も、原油価格や円安、政府の補助政策によって店頭価格は大きく変動する。11月は価格が安定するのか、それとも年末に向けて値上がりするのか。最新の政府発表と原油市場の動きをもとに、今後の見通しを整理する。
【最新速報】2026年10月のガソリン価格は170.1円!11月の見通しは?

2026年10月のガソリン価格は、全国平均で170円前後の水準を維持している。しかし、月末にかけて原油市場の環境が変化しており、11月の価格動向には注意が必要だ。
10月26日調査の全国平均価格
資源エネルギー庁が2026年10月28日に公表した「石油製品価格調査」によると、10月26日時点の全国平均価格は次のとおり。
| 油種 | 全国平均価格 | 前週比 |
|---|---|---|
| レギュラー | 170.1円/L | -0.1円 |
| ハイオク | 181.0円/L | ±0.0円 |
| 軽油 | 159.7円/L | ±0.0円 |
| 灯油(店頭) | 2,580円/18L | +7円 |
レギュラーガソリンは前週の170.2円から0.1円下落し、2週間ぶりの値下がりとなった。
ただし、これは10月26日時点の調査結果だ。10月30日に原油価格が急上昇した動きは、この統計にはまだ反映されていない。
つまり、10月末の170.1円という数字だけを見て、11月も値下がりが続くと判断するのは早い。
2026年のガソリン価格推移
直近の価格を振り返ると、8月から10月にかけて全国平均は170円前後で推移してきた。
| 調査日 | レギュラー全国平均 |
|---|---|
| 2026年8月3日 | 170.1円 |
| 2026年8月10日 | 170.1円 |
| 2026年8月17日 | 169.8円 |
| 2026年8月24日 | 169.9円 |
| 2026年8月31日 | 170.0円 |
| 2026年9月14日 | 169.9円 |
| 2026年9月28日 | 170.2円 |
| 2026年10月5日 | 170.2円 |
| 2026年10月13日 | 170.1円 |
| 2026年10月19日 | 170.2円 |
| 2026年10月26日 | 170.1円 |
この推移から分かるのは、政府の価格抑制策によって、夏から秋にかけて店頭価格が比較的狭い範囲に収まっていたことだ。
一方、補助金によって抑えられた価格と、原油の調達費用を反映した本来の価格形成は別の問題である。
2026年10月末には原油相場が大きく動いており、11月の価格調査では、その影響がどの程度店頭に反映されるかが焦点となる。
なお、次回は11月2日調査分が原則11月4日に公表される予定だ。
【最大の注目点】ガソリン補助金52.4円/L!12月から段階的に縮小へ
2026年10月29日以降、ガソリンへの補助金は1リットル当たり52.4円となっている。
これは、経済産業省・資源エネルギー庁が公表している「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」の支給単価だ。
10月29日からの補助金は52.4円/L
政府は2026年3月19日、中東情勢の悪化による原油価格高騰への対応として、燃料油への緊急的な支援を開始した。
対象はガソリンだけではない。
- ガソリン:52.4円/L
- 軽油:52.4円/L
- 灯油:52.4円/L
- 重油:52.4円/L
- 航空機燃料:41.9円/L
いずれも2026年10月29日以降の支給単価である。
この補助金は、給油する消費者に直接52.4円を現金で返す制度ではない。燃料油の元売り事業者に価格引き下げの原資を支給し、卸売価格を通じて店頭価格を抑制する仕組みだ。
そのため、現在の170.1円に52.4円を単純に足した金額が、補助金なしの実際の販売価格になるわけではない。
10月29日、高市首相が補助金の段階的縮小を表明
今回のガソリン価格見通しで、最も重要な出来事が2026年10月29日の高市早苗首相の発表だ。
政府は、ガソリン補助金の財政負担が拡大していることを踏まえ、支援制度を段階的に見直す方針を明らかにした。
政府発表によると、補助金は2022年1月の制度開始以降、累計で約9.6兆円の基金支出に達している。高市内閣における支出も約1.4兆円となった。
加えて、ガソリン価格を抑えるために、1日当たり100億円を超えるペースで税金が使われているという。
そのため、従来の価格抑制策をそのまま継続するのではなく、原油価格を見ながら段階的に支援を縮小する方向に転換した。
首相は10月29日の会見で、次の方針を示している。
「12月以降、原油価格の動向を注視しつつ、春先に向けて基準価格を毎月5円ずつ引き上げていくことを基本に対応してまいります」
この発表が意味するのは、12月以降、これまでの170円程度という価格抑制の目安が段階的に引き上げられるということだ。
例えば、原油価格などの条件が変わらない場合、政策上の価格抑制の目安は12月に175円程度、その後も毎月5円ずつ上昇する方向になる。
ただし、これは店頭価格を毎月必ず5円値上げすると決めたものではない。実際の価格は原油価格や為替、補助単価の調整によって変わる。
ガソリン補助金はいつまで続く?
気になるのが、ガソリン補助金の完全終了時期だ。
10月29日の政府発表では、12月以降の段階的な見直し方針は示されたものの、補助金を完全に終了する具体的な日付までは示されていない。
したがって、現時点で「2026年12月に補助金が終了する」と考えるのは正確ではない。
整理すると、次のようになる。
| 時期 | 政府の方針・制度 |
|---|---|
| 2026年3月19日 | 中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置を開始 |
| 2026年10月29日 | ガソリン補助金52.4円/Lを適用 |
| 2026年11月 | 現行の価格抑制策を継続 |
| 2026年12月以降 | 価格抑制の基準を毎月5円ずつ引き上げる方針 |
| 2027年春先に向けて | 原油価格を注視しながら段階的な制度移行 |
| 完全終了時期 | 具体的な日付は未公表 |
補助金がすぐになくなるわけではないが、これまでと同じ価格水準を維持することも難しくなってきた。
消費者にとっては、12月以降の価格抑制基準の変更が、年末から2027年にかけての家計負担を左右する要点となる。
【税金の真相】暫定税率廃止後もガソリンが安くならない理由とは?
2025年12月31日には、ガソリン税の暫定税率が廃止された。
ガソリンを日常的に利用する人にとっては、大きな税負担軽減策だったはずだ。
それにもかかわらず、2026年10月のガソリン価格が170円前後となっているのはなぜなのか。
その理由を理解するには、ガソリン税の仕組みと補助金の関係を整理する必要がある。
ガソリン税の暫定税率廃止で何が変わった?
ガソリンには、揮発油税と地方揮発油税という2種類の税金が課されている。
暫定税率の廃止前は、両税を合わせた税率が1リットル当たり53.8円だった。
2025年12月31日の廃止後は、本則税率の合計28.7円/Lが適用されている。
つまり、税率の変化は次のとおりだ。
| 税金の種類 | 廃止前の税率 | 廃止後の税率 |
|---|---|---|
| 揮発油税・地方揮発油税の合計 | 53.8円/L | 28.7円/L |
| 税率の引き下げ幅 | ― | 25.1円/L |
国税庁の2025年12月分の申告資料でも、12月31日から適用税率が変更されたことが確認できる。同資料の本則税率による計算例も、1リットル当たり28.7円となっている。
ここで間違えやすいのが、暫定税率の廃止によってガソリン税そのものがなくなったわけではないという点だ。
現在も揮発油税と地方揮発油税を合わせた28.7円/Lの税負担は残っている。
また、ガソリンには消費税も課されている。ガソリン税が廃止されたわけではないため、店頭価格が税金ゼロの状態になることはない。
なぜ暫定税率がなくなっても値下がりが続かない?
最大の理由は、ガソリン価格を構成する要素が税金だけではないためだ。
ガソリンの店頭価格は、おおむね次の要素によって決まる。
- 原油の輸入価格
- 為替レート
- 精製・輸送・販売にかかるコスト
- 揮発油税・地方揮発油税
- 消費税
- 政府による補助金
暫定税率の廃止によって税負担は軽減されたが、その後に原油価格が上昇すれば、税負担の軽減効果が相殺されることもある。
加えて、政府が補助金を段階的に縮小すれば、原油価格が横ばいでも店頭価格が上がる可能性がある。
つまり、暫定税率廃止後のガソリン価格を考える際には、税金の引き下げだけでなく、補助金と原油価格の両方を見る必要がある。
ガソリン価格を左右する5つの要素
| 関連する主体・要素 | 価格との関係 | 2026年10月時点の状況 |
|---|---|---|
| 資源エネルギー庁 | 全国平均・地域別価格を調査 | 170.1円/L |
| 揮発油税・地方揮発油税 | ガソリンにかかる固定的な税負担 | 合計28.7円/L |
| 政府の補助金 | 元売りへの支援を通じて店頭価格を抑制 | 52.4円/L |
| 原油価格 | 石油製品の調達コストに影響 | 10月末に急上昇 |
| 為替レート | 円安になるほど輸入原油の円換算価格が上昇 | 1ドル157円台 |
この関係を見ると、ガソリン価格が単純に税金の増減だけで決まらないことが分かる。
特に2026年末は、政府の補助金縮小と中東情勢による原油高が重なる可能性があるため、価格の変化を慎重に見極めたい。
【値上がりリスク】原油価格と円安がガソリン価格に与える影響
2026年10月末にガソリン価格の先行きを考えるうえで、見逃せないのが国際原油市場の急変だ。
10月26日の国内価格調査では170.1円/Lだったが、その後、国際市場では中東情勢を背景に原油価格が大きく上昇した。
10月30日、原油価格は6か月ぶりの高値水準に
ロイター通信が2026年10月30日に報じた市場データによると、同日の原油先物価格は次の水準となった。
- 北海ブレント原油12月限:117.64ドル/バレル
- 米国WTI原油:104.12ドル/バレル
- ブレント原油の10月上昇率:13.6%
- WTI原油の10月上昇率:15.2%
いずれも10月30日の取引で上昇し、4月末以来の高値水準となった。
背景には、イランをめぐる軍事的緊張と中東地域の石油供給リスクがある。
ロイター通信によると、10月30日にはホルムズ海峡でタンカーが爆発物による攻撃を受けた。米国によるサウジアラビアからの一部職員退避措置や、フーシ派によるサウジアラビアの石油関連施設への攻撃も市場の警戒感を強めた。
ホルムズ海峡は中東産原油や石油製品の重要な輸送ルートである。ここで物流が不安定になれば、原油の供給不安が強まり、国際価格を押し上げる可能性がある。
一方、外交交渉も続いており、供給リスクが落ち着けば原油価格が反落する余地も残されている。
したがって、11月のガソリン価格を考える際には、中東情勢が一時的な緊張にとどまるのか、それとも供給網に長期的な影響を与えるのかが重要になる。
円安が進むとガソリン価格はどうなる?
日本は原油の大部分を海外から輸入している。
そのため、国際原油価格が同じでも、円安が進むと日本円に換算した輸入コストは上昇する。
例えば、1ドル150円のときと160円のときでは、同じ1ドルの商品を輸入しても円換算の支払い額は約6.7%増える。
2026年10月30日のドル円相場は、おおむね1ドル157円台だった。
原油価格が高騰しているタイミングで円安が重なると、日本の石油元売り企業にとって二重のコスト上昇要因となる。
反対に、円高が進めば原油の円換算価格が下がり、国内ガソリン価格の値下がり要因になる。
ただし、為替の変化が翌日のガソリンスタンドの価格にそのまま反映されるわけではない。原油の輸入契約、在庫、精製、卸売価格の改定などを経て、時間差を伴って小売価格に影響する。
原油高と補助金縮小が重なるとどうなる?
ここが2026年11月以降の最大のリスクだ。
通常、原油価格が上がれば、政府の補助金によって店頭価格への影響を抑えることができる。
しかし、今回の政府方針では12月以降、価格抑制の基準を毎月5円ずつ引き上げる方向となった。
つまり、原油価格が高いまま推移した場合、補助金による価格抑制効果が弱まり、値上がりが消費者に伝わりやすくなる。
一方、中東情勢が落ち着き、原油価格が下落すれば、補助金縮小の影響を一定程度相殺できる可能性もある。
11月は原油価格と円相場、そして政府の支援方針を同時に確認する必要がある。
【都道府県別】ガソリン価格が安い地域・高い地域を比較
ガソリンの全国平均が170.1円でも、実際の給油価格は住んでいる地域によって異なる。
資源エネルギー庁の2026年10月26日調査をもとにした都道府県別の比較では、最も安い地域と高い地域で1リットル当たり15円以上の差が確認できる。
2026年10月の安い県・高い県ランキング
レギュラーガソリン・税込み・1L当たり
| 都道府県 | 平均価格 | 価格の特徴 |
|---|---|---|
| 宮城県 | 163.3円 | 全国最安 |
| 愛知県 | 164.0円 | 全国2番目に安い |
| 岩手県 | 164.3円 | 全国3番目に安い |
| 埼玉県 | 165.1円 | 比較的安い |
| 茨城県 | 166.3円 | 比較的安い |
| 山形県 | 177.5円 | 高価格帯 |
| 鹿児島県 | 177.8円 | 全国2番目に高い |
| 長崎県 | 178.7円 | 全国最高 |
最安の宮城県と最高の長崎県の価格差は15.4円/Lとなっている。
50リットル給油する場合、両県では約770円の差が生じる計算だ。
同じ日本国内でも、ガソリンスタンドの競争環境や輸送コスト、地域の流通事情などによって価格が異なる。
また、都道府県平均は個別店舗の最安値を意味するものではない。実際に給油するときは、近隣の複数店舗の価格を比較することが有効だ。
ガソリン価格を少しでも安く抑える方法
価格上昇が予想されるときは、給油方法を見直すだけでも家計への影響を抑えられる。
特に意識したいのは次のポイントだ。
- 周辺のガソリンスタンドの価格を比較する。
- 会員価格やアプリ限定割引を確認する。
- 給油前にクレジットカードやポイント還元の条件を確認する。
- 不必要な急加速や急ブレーキを避ける。
- タイヤの空気圧を適正に保つ。
ただし、値上がりを恐れて必要以上に給油することが、必ずしも経済的とは限らない。
例えば、価格が1円上がる前に50リットル給油しても、節約できるのは50円だ。給油のための余分な移動や時間を考えると、近隣の安い店舗を普段から把握しておく方が合理的だろう。
【プロの結論】ガソリン価格はいつ下がる?2026年11月から2027年春の予想
ここまでの価格統計、政府発表、原油市場、為替動向を整理すると、2026年11月以降のガソリン価格には、上昇圧力と価格抑制要因が同時に存在している。
重要なのは、11月と12月以降を分けて考えることだ。
2026年11月:170円前後の価格抑制が続く可能性
11月は、現行の補助制度による価格抑制が続く見通しだ。
10月29日からの支給単価は52.4円/Lであり、政府も当面の支援に必要な基金を確保する方針を示している。
そのため、11月に補助金が突然なくなり、全国平均が一気に大幅上昇するという見方は適切ではない。
ただし、10月末のブレント原油価格は117ドル台まで上昇している。円安も輸入コストを押し上げる要因だ。
このため、11月は170円前後の価格抑制が続く可能性がある一方、原油高の影響がどの程度反映されるかには注意したい。
2026年12月:価格上昇に注意する時期
12月以降は、政府の補助制度の見直しが価格に影響する。
価格抑制の基準を毎月5円ずつ引き上げる方針が示されているため、従来の170円程度という目安を維持する仕組みではなくなる。
原油価格と為替が横ばいなら、政策変更によって店頭価格が段階的に上昇する可能性がある。
ただし、毎月の値上がりが必ず5円になるわけではない。原油価格の下落や円高が進めば、値上がり幅が小さくなることも考えられる。
2027年春:補助制度の出口が焦点に
2027年春先に向けては、政府が補助金制度をどのように移行させるかが重要になる。
現時点で補助金の完全終了日は決まっていない。
原油価格が高止まりする場合、支援を急激に縮小すれば家計や物流業界への影響が大きくなる。一方、補助金を長期にわたって維持すれば、財政負担が膨らむ。
政府はこの両方を考慮しながら制度を調整する必要がある。
今後のガソリン価格を左右する3つのシナリオ
| シナリオ | 原油・為替・政策 | 価格への影響 |
|---|---|---|
| 値下がり | 中東情勢が改善、原油安、円高 | 値下がりしやすい |
| 横ばい | 原油・為替が安定、補助継続 | 価格が比較的安定 |
| 値上がり | 中東情勢悪化、原油高、円安、補助縮小 | 上昇圧力が強まる |
現時点で最も警戒すべきなのは、原油高と補助金縮小が同時に進むケースだ。
ガソリン価格が下がるタイミングを見極める判断基準
ガソリン価格の値下がりを期待するなら、次の4項目を定期的に確認したい。
1. ブレント原油・WTI原油の価格
国際原油価格が数日だけ下がるのではなく、継続して下落しているかを見る。中東情勢の改善や供給不安の後退が価格低下につながる可能性がある。
2. ドル円相場
円高方向に進めば、輸入原油の円換算コストが下がる。原油価格が横ばいでも、円高は国内ガソリン価格の下落要因になる。
3. 資源エネルギー庁の石油製品価格調査
毎週公表される全国平均を確認する。単週の値動きだけでなく、3~4週間程度の傾向を追うことが大切だ。
4. 政府の補助金支給単価と価格抑制基準
今回のように補助金が段階的に縮小される場合、原油価格が下がっていても店頭価格が思ったほど下がらない可能性がある。
この4つを組み合わせれば、単にガソリンスタンドの看板価格を見るよりも、値上がり・値下がりの方向性を判断しやすくなる。
【ガソリン価格どうなる】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月のガソリン価格は上がる?
A1:11月は現行の補助制度による価格抑制が続く見通しだが、10月末の原油高が国内価格に反映される可能性がある。全国平均170円前後が続くかどうかは、原油価格と為替の動向次第だ。
Q2:ガソリン補助金52.4円はいつまで続く?
A2:52.4円/Lは2026年10月29日以降の支給単価。政府は12月以降、価格抑制の基準を毎月5円ずつ引き上げる方針を示している。補助金の完全終了日は公表されていない。
Q3:ガソリンの暫定税率が廃止されたのに、なぜ170円もする?
A3:暫定税率は2025年12月31日に廃止されたが、揮発油税と地方揮発油税の本則税率28.7円/Lは残っている。また、原油価格、円安、精製・輸送コストなども店頭価格に影響するため、暫定税率廃止だけでガソリン価格が大幅に下がり続けるわけではない。
Q4:ガソリン価格が安くなるのはいつ?
A4:具体的な値下がり時期は決まっていない。中東情勢の改善による原油安、円高、補助金の維持などが重なれば値下がりしやすくなる。反対に原油高と補助金縮小が重なる場合は、値上がりする可能性がある。
Q5:ガソリン価格の最新情報はどこで確認できる?
A5:経済産業省・資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」で確認できる。全国平均だけでなく、都道府県別のレギュラー、ハイオク、軽油などの価格も公表されている。原則として毎週更新されるため、最新の調査日を確認することが大切だ。
まとめ:ガソリン価格は11月の安定より12月以降の値上がりに注意
2026年10月31日時点のガソリン価格を整理すると、レギュラーガソリンの全国平均は170.1円/Lで、10月29日からの補助金は52.4円/Lとなっている。
しかし、10月末には中東情勢の緊迫化によって国際原油価格が急上昇した。加えて、高市首相は10月29日、12月以降の補助制度を段階的に見直し、価格抑制の基準を毎月5円ずつ引き上げる方針を発表している。
今後の注目点は次の3つだ。
- 11月: 現行の補助制度による価格抑制と原油高の影響。
- 12月以降: 毎月5円ずつ価格抑制の基準を引き上げる政府方針。
- 2027年春: 補助金制度の移行と完全終了時期の見通し。
【プロの結論】
ガソリン価格を考えるうえで、最も避けたいのは「補助金が52.4円あるから安心」「暫定税率がなくなったから今後は安くなる」という単純な判断だ。
実際には、税制、補助金、原油相場、為替という複数の要素が重なって店頭価格が決まる。
特に2026年11月から2027年春にかけては、政府の補助縮小方針が価格形成に影響する重要な局面となる。
給油するタイミングを判断する際は、全国平均170.1円という数字だけでなく、資源エネルギー庁の最新調査、原油価格、ドル円相場、政府の補助金見直しを合わせて確認したい。
ガソリン価格がいつ下がるかを正確に予測することは難しいが、値上がりの要因と値下がりの条件を理解しておけば、日々の給油や家計管理で不必要な負担を避けやすくなる。