2026年2月12日から22日まで開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪の女子カーリングは、10か国が参加。総当たりの予選リーグ(ラウンドロビン)を行い、上位4チームが準決勝に進出する方式だった。
予選を7勝2敗で終えたスウェーデンが1位通過。アメリカ、スイス、カナダはそれぞれ6勝3敗で並び、勝敗やタイブレークの結果によって準決勝進出順位が決まった。日本は2勝7敗で8位となり、決勝トーナメント進出を逃した。
ミラノ・コルティナ五輪・女子カーリング最終順位
出典:世界カーリング連盟(WCF)公式大会結果
| 最終順位 | 国・地域 | 予選成績 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1位 | スウェーデン | 7勝2敗 | |
| 2位 | スイス | 6勝3敗 | |
| 3位 | カナダ | 6勝3敗 | |
| 4位 | アメリカ | 6勝3敗 | 準決勝敗退 |
| 5位 | 韓国 | 5勝4敗 | 予選敗退 |
| 6位 | イギリス | 5勝4敗 | 予選敗退 |
| 7位 | デンマーク | 4勝5敗 | 予選敗退 |
| 8位 | 日本 | 2勝7敗 | 予選敗退 |
| 9位 | イタリア | 2勝7敗 | 予選敗退 |
| 10位 | 中国 | 2勝7敗 | 予選敗退 |
出典:World Curling「Curling @ Olympic Winter Games 2026」Final Standings
日本代表の予選勝敗は2勝7敗
日本は9試合を戦い、2勝7敗という成績だった。
特に注目されたのは、予選4戦目のスイス戦。日本は7対5で勝利し、強豪相手に存在感を示した。しかし、その後はアメリカ、韓国、カナダ、イタリア、イギリスに敗れ、最終戦の中国戦で勝利したものの、順位を大きく上げるには至らなかった。
日本代表の試合結果は次のとおり。
- スウェーデン戦:4対8で敗戦
- デンマーク戦:7対10で敗戦
- スイス戦:7対5で勝利
- アメリカ戦:4対7で敗戦
- 韓国戦:5対7で敗戦
- カナダ戦:6対9で敗戦
- イタリア戦:6対8で敗戦
- イギリス戦:3対9で敗戦
- 中国戦:9対6で勝利
この結果、日本は8位で大会を終えた。予選上位4チームだけがメダルを争うプレーオフに進めるため、最後の中国戦に勝利しても順位を挽回することはできなかった。
スウェーデンが金メダルを獲得した理由
決勝ではスウェーデンとスイスが対戦し、スウェーデンが6対5で勝利した。
スウェーデンは予選を7勝2敗で首位通過。準決勝ではカナダを6対3で破り、決勝でも安定した試合運びを見せた。
一方、スイスは準決勝でアメリカを7対4で下したものの、決勝ではあと一歩及ばなかった。
銅メダル決定戦ではカナダがアメリカを10対7で破っている。最終的にスウェーデン、スイス、カナダが表彰台を独占した。
【世界選手権2026】日本は4位!五輪8位から順位を上げた背景

2026年3月14日から22日にカナダ・カルガリーで開催された世界女子カーリング選手権では、日本代表が4位に入った。
五輪では8位だった日本が、わずか1か月後の世界選手権で4位まで順位を上げたことは、2026年の女子カーリングを振り返るうえで見逃せないポイントだ。
世界女子カーリング選手権2026の最終順位
| 順位 | 国・地域 | 最終結果 |
|---|---|---|
| 1位 | スイス | 優勝 |
| 2位 | カナダ | 準優勝 |
| 3位 | スウェーデン | 銅メダル |
| 4位 | 日本 | 4位 |
日本カーリング協会の大会結果でも、この4か国の順位が公表されている。
日本は予選9勝3敗で3位通過
日本代表は予選リーグで12試合を戦い、9勝3敗を記録した。
予選順位は以下のとおり。
- 1位:スイス(11勝1敗)
- 2位:カナダ(10勝2敗)
- 3位:日本(9勝3敗)
- 4位:スウェーデン(8勝4敗)
- 5位:韓国(8勝4敗)
- 6位:トルコ(7勝5敗)
上位6チームがプレーオフに進出する大会方式で、上位2チームには準決勝への直接進出権が与えられた。
日本は3位だったため、準決勝進出を懸けてトルコと対戦。7対5で勝利し、準決勝に駒を進めた。
準決勝と3位決定戦の結果
準決勝ではカナダと対戦したが、3対11で敗戦。3位決定戦ではスウェーデンに5対8で敗れ、最終順位は4位となった。
特にスウェーデンとの3位決定戦では、第8エンドに5点を失ったことが試合の大きな分岐点になった。
日本は第9エンドに2点を返したものの、逆転には届かなかった。スウェーデンはこの勝利で銅メダルを獲得している。
日本代表を率いた藤澤五月の存在
2026年世界選手権の日本代表スキップ。ロコ・ソラーレを率いて予選3位、最終4位という結果を残した。
日本カーリング協会が発表した2026年世界選手権の代表メンバーは次の5人。
- 藤澤五月
- 吉田知那美
- 鈴木夕湖
- 吉田夕梨花
- 小穴桃里
藤澤五月は2022年北京五輪で日本女子を銀メダルに導いたスキップでもある。2026年の世界選手権でも日本代表の中心としてプレーした。
【2026年10月最新】カーリング女子の世界ランキング!国別とチーム別を比較
カーリング女子の順位を調べるときに混同しやすいのが、世界カーリング連盟(WCF)の国別ランキングと、女子世界チームランキングだ。
この2つは評価対象もポイントの計算方法も異なる。例えば、日本が国別ランキングで5位でも、日本の特定チームがチーム別ランキングで同じ5位になるとは限らない。
① 世界カーリング連盟の女子国別ランキング
2026年10月31日時点で確認できるWCFの女子国別ランキング上位5か国は次のとおり。
WCF公表ランキング・ポイント
| 順位 | 国・地域 | ポイント |
|---|---|---|
| 1位 | スイス | 84.651 |
| 2位 | カナダ | 77.442 |
| 3位 | スウェーデン | 61.977 |
| 4位 | 韓国 | 45.256 |
| 5位 | 日本 | 31.442 |
日本は5位。五輪の最終順位が8位だったことだけを見ると、世界的な評価も低いように感じるかもしれない。
しかし、国別ランキングは単一大会の順位だけで決まるものではない。
WCFの公式説明によると、国別ランキングは各加盟協会の競技成績を対象に、過去4シーズンのポイントを反映する仕組みだ。
過去のポイントには次のような比重が設定されている。
- 当該シーズン:100%
- 1年前:75%
- 2年前:60%
- 3年前:40%
加えて、五輪・パラリンピック開催シーズンには、大会出場に伴う追加ポイントも加算される。
つまり、国別ランキングは一時的な好不調ではなく、複数シーズンにわたる国全体の競技力を評価する指標だ。
② 女子世界チームランキング
次に注目したいのが、チーム別の世界ランキングだ。
こちらは国単位ではなく、登録された個々のチームを対象にポイントを集計する。
2026年10月30日時点のWorld Curling Team Rankings女子部門は次の順位となっている。
2026-2027シーズン・CurlingZone掲載値
| 順位 | チームのスキップ | 国・地域 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | キム・ウンジ | 韓国 | 349.4 |
| 2位 | ゼニア・シュヴァラー | スイス | 314.8 |
| 3位 | ケリー・エイナーソン | カナダ | 302.2 |
| 4位 | アリーナ・ペッツ | スイス | 298.5 |
| 5位 | レイチェル・ホーマン | カナダ | 253.5 |
| 6位 | 三浦美久 | 日本 | 252.7 |
| 7位 | イザベラ・ウラナー | スウェーデン | 242.3 |
| 8位 | アンナ・ハッセルボリ | スウェーデン | 241.1 |
| 9位 | パク・ユビン | 韓国 | 230.8 |
| 10位 | キム・ギョンエ | 韓国 | 226.6 |
日本勢では、三浦美久が6位にランクインしている。
加えて、2026年世界選手権の日本代表スキップだった藤澤五月は13位、204.1ポイント。上位15チームに日本勢が複数入っている点も注目される。
日本の上位チームを整理すると次のようになる。
- 6位:三浦美久
- 12位:上野美優
- 13位:藤澤五月
- 14位:小林未奈
- 15位:北澤育恵
なお、ここで表示されるキム・ウンジや藤澤五月の順位は、選手個人の能力だけを数値化したランキングではない。各選手がスキップを務める登録チームの競技実績を反映したものだ。
③ 世界チームランキングの要点はどう決まる?
WCFのWorld Curling Team Ranking Systemは、国際大会や国内大会など、対象となる大会の結果をポイント化する仕組みだ。
大会の規模、参加チームの競技力、大会の重要度などが評価に関係する。
2026-2027シーズンの女子ランキングでは、当該シーズンの上位4大会の結果に加えて、前シーズンのポイントの50%が反映されている。
そのため、シーズン序盤は前年の成績も大きく影響する。現在のランキングだけで、今季の実力を完全に判断することはできない。
【代表チームの関係】藤澤五月と吉村紗也香はなぜ別々の大会に出場した?
2026年の女子カーリングで特に誤解されやすいのが、日本代表のメンバー構成だ。
五輪では日本が8位、世界選手権では4位だったため、同じ日本代表が短期間で成績を大きく変えたように見える。しかし、実際には両大会で日本を代表したチームが異なっていた。
五輪代表と世界選手権代表の比較
公式選手団名簿・日本カーリング協会の代表発表をもとに整理
2026年五輪の日本代表はフォルティウス
スキップは吉村紗也香。2025年12月の五輪最終予選で出場権を獲得し、2026年ミラノ・コルティナ五輪に出場した。
五輪代表は以下の5人だった。
- 吉村紗也香
- 小野寺佳歩
- 小谷優奈
- 近江谷杏菜
- 小林未奈
日本オリンピック委員会(JOC)の選手団名簿でも、このメンバーが正式に掲載されている。
世界選手権の日本代表はロコ・ソラーレが中心
藤澤五月がスキップを務める日本の強豪チーム。2026年世界選手権には同チームのメンバーを中心に出場した。
五輪と世界選手権で代表が異なる背景には、オリンピック年度の代表選考規定と、それぞれの大会に向けた選考の仕組みがある。
この違いを理解すれば、五輪8位と世界選手権4位という結果を単純に矛盾として捉える必要がないことが分かる。
また、藤澤五月が2026年の五輪に出場していたと誤解されるケースもあるが、2026年五輪の女子日本代表スキップは吉村紗也香だった。藤澤五月が出場したのは同年の世界選手権である。
【歴代成績】日本女子カーリングの順位はどう推移してきた?
日本女子カーリングは、五輪の舞台でメダルを獲得してきた実績を持つ。2026年の8位だけで日本の競技力を判断するのは早計だ。
日本女子の五輪メダル獲得歴
2018年・平昌五輪
日本女子が初めて五輪の表彰台に立った大会。韓国が銀、スウェーデンが金だった。
2022年・北京五輪
藤澤五月がスキップを務めた日本代表が決勝に進出。イギリスに敗れたものの、銀メダルを獲得した。
2026年・ミラノ・コルティナ五輪
吉村紗也香率いるフォルティウスが出場。2勝7敗で予選リーグ敗退となった。
順位の推移から見える日本の課題
2018年の銅メダル、2022年の銀メダルという結果は、日本女子カーリングが世界トップクラスと競い合ってきた証拠だ。
一方、2026年は五輪で8位という結果になった。
ただし、2026年3月の世界選手権では藤澤五月のチームが4位に入り、世界ランキングでも日本のチームが複数上位に位置している。
ここから見えるのは、日本女子の競技力が一つのチームだけに依存していないという点だ。
代表選考の結果によって五輪に出場するチームが変わり、世界選手権では別のチームが日本の代表として戦うこともある。チームごとの特徴や経験値を踏まえた比較が必要になる。
【プロの結論】カーリング女子順位を見るときに押さえたい3つの判断基準
2026年の結果を総合すると、女子カーリングの順位を正しく理解するには、単純な順位の数字だけでは足りない。
大会の種類、国別とチーム別の違い、代表選手の構成という3つの要素を確認することが大切だ。
1. 大会順位と世界ランキングを混同しない
五輪8位は、2026年2月の大会結果を示すものだ。
一方、WCF国別ランキング5位は、複数シーズンにわたる競技実績を反映した評価である。
短期的な大会結果と中長期的な国の競技力は、別の指標として扱う必要がある。
2. スキップの名前だけでチームの強さを判断しない
キム・ウンジが世界チームランキング1位だからといって、韓国の国別ランキングも1位という意味ではない。
また、藤澤五月がチーム別13位であっても、日本全体が13位という意味にはならない。
チームランキングは選手個人のランキングではなく、登録チームの実績を評価するものだ。
3. 順位だけでなく勝敗とプレーオフの内容を見る
カーリングでは、予選リーグの順位と最終順位が変わることがある。
2026年世界選手権の日本は予選3位だったが、準決勝と3位決定戦で敗れて最終4位となった。
一方、五輪では予選8位でプレーオフ進出を逃している。
同じ4位や8位でも、そこに至るまでの試合内容は大きく異なる。勝敗表や対戦相手まで確認することで、チームの実力をより正確に把握できる。
【カーリング女子順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子で日本は何位でしたか?
A1:日本は2勝7敗で予選リーグを終え、最終順位は8位でした。金メダルはスウェーデン、銀メダルはスイス、銅メダルはカナダです。
Q2:2026年の世界女子カーリング選手権で日本は何位でしたか?
A2:日本は4位でした。藤澤五月がスキップを務め、予選リーグを9勝3敗の3位で通過。準決勝でカナダに敗れ、3位決定戦でもスウェーデンに敗れました。
Q3:カーリング女子の世界ランキング1位は誰ですか?
A3:2026年10月30日時点の女子世界チームランキングでは、韓国のキム・ウンジがスキップを務めるチームが1位です。349.4ポイントを獲得しています。
Q4:藤澤五月は2026年のミラノ・コルティナ五輪に出場しましたか?
A4:出場していません。2026年五輪の女子日本代表は吉村紗也香率いるフォルティウスでした。藤澤五月は同年3月の世界女子カーリング選手権に日本代表として出場しています。
Q5:日本女子カーリングの世界ランキングは何位ですか?
A5:WCFの女子国別ランキングでは日本は5位です。これはチーム別ランキングとは異なり、日本の加盟協会全体の競技実績を反映する順位です。
まとめ:2026年のカーリング女子順位は大会別・ランキング別に見ることが重要
2026年のカーリング女子順位を振り返ると、ミラノ・コルティナ五輪ではスウェーデンが金、スイスが銀、カナダが銅を獲得し、日本は8位だった。
一方、3月の世界女子カーリング選手権ではスイスが優勝し、日本は4位に入った。五輪と世界選手権で日本代表のチーム構成が異なっていたことも、この結果を理解するうえで要点だ。
10月末時点の世界ランキングでは、WCF国別ランキングで日本が5位、女子世界チームランキングではキム・ウンジのチームが1位、藤澤五月のチームが13位となっている。
今後の女子カーリングを追う際には、次の3つを区別しておきたい。
- 大会順位:五輪や世界選手権など、特定大会の最終結果。
- 国別ランキング:複数シーズンの成績を反映した国・地域の評価。
- チーム別ランキング:国籍を問わず、個々の登録チームの競技実績を比較する指標。
日本女子カーリングには、五輪でのメダル獲得実績と、世界選手権で上位を争う競争力がある。2026年の8位だけに注目するのではなく、世界選手権4位という結果や、国内チームの世界ランキングの動きも合わせて見ることが、今後の日本代表の可能性を理解する手掛かりになる。