サッカー中継や試合結果の記事で目にする「マンオブザマッチ(Man of the Match/MOM)」は、その試合で最も優れたパフォーマンスを見せた選手に贈られる個人賞です。得点王や大会MVPとは異なり、基本的には1試合ごとの活躍を評価する賞であり、ゴール数だけでなく、守備、チャンスメーク、戦術的な貢献なども選考の対象になります。
ただし、誰が受賞者を決めるのか、勝ったチームから必ず選ばれるのか、UEFAとFIFAでは選考方法が違うのかなど、詳しい仕組みは大会によって異なります。2026年11月現在、今夏に開催されたFIFAワールドカップ2026では全104試合で受賞者が選ばれ、日本代表の試合でもファンの記憶に残る選出がありました。大会の公式記録と各連盟の選考規定をもとに、MOMの意味から最新の受賞者、MVPとの違いまで整理します。
【基本知識】マンオブザマッチとは?意味とプレーヤー・オブ・ザ・マッチの違い

マンオブザマッチは試合ごとの最優秀選手賞
マンオブザマッチとは、英語の「Man of the Match」を日本語で表した言葉です。略称はMOMで、サッカーを中心に、ラグビーやクリケットなど複数のスポーツでも使われています。
意味はシンプルで、対象となる試合において最も優れたパフォーマンスを発揮した選手を表彰するものです。日本のサッカー報道では「マン・オブ・ザ・マッチ」「マンオブザマッチ」「試合最優秀選手」などの表記が使われます。
英語圏では、性別を限定しない「Player of the Match(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)」という表現も一般的です。女子サッカーの試合でも同様の個人賞が設けられており、MOMという日本語の呼称が必ずしも男性選手だけを対象にしているわけではありません。
MOMは得点数だけで決まる賞ではない
最も分かりやすい受賞理由は、複数得点や決勝ゴールなどの目立つ活躍です。しかし、得点を挙げていない選手がMOMに選ばれることも珍しくありません。
例えば、次のようなプレーも高く評価されます。
- 相手の決定機を何度も防いだゴールキーパーの好セーブ
- 攻守両面で試合をコントロールしたミッドフィルダーの働き
- 相手のエースを封じ込めたディフェンダーの守備
- 決定的なパスやアシストで攻撃を組み立てた選手の貢献
- 途中出場から試合の流れを変えたスーパーサブの活躍
- 相手のプレスを回避し、チームの戦術を機能させた選手の判断力
つまり、マンオブザマッチは単純な得点ランキングではありません。試合の結果に至るまでの過程で、どの選手が最も大きな影響を与えたかを評価する賞です。
【選考の仕組み】マンオブザマッチは誰が決める?UEFA・FIFA・AFCを比較
マンオブザマッチの選出方法に、世界共通の統一ルールはありません。大会を主催する組織やリーグによって、技術委員による評価、専門家による審査、ファン投票など異なる方式が採用されています。
特に注目したいのが、UEFA、FIFA、AFCの違いです。同じ試合最優秀選手賞でも、選ぶ人が違えば評価の仕組みも変わります。
主要大会のマンオブザマッチ選出方法
| 大会・組織 | 誰が決めるのか | 選考方法・特徴 |
|---|---|---|
| FIFAワールドカップ2026 | ファン | 試合中のオンライン投票で決定。ハーフタイムから試合終了まで投票できる。 |
| UEFAチャンピオンズリーグ | UEFAテクニカルオブザーバーグループ | 攻守の技術、決定的なプレー、戦術理解、効率性、フェアプレーなどを評価する。 |
| AFC主催大会 | テクニカルスタディグループなど | 集中開催大会ではTSG、非集中開催大会ではAFC技術アナリストやマッチコミッショナーが選考する方式が示されている。 |
UEFAは技術委員による専門的な評価
UEFAの選考方式は、専門家による試合分析を重視している点が特徴です。
2025/26シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、各試合のテクニカルオブザーバーグループがプレーヤー・オブ・ザ・マッチを決定しました。UEFAの公式説明によると、選考では攻撃・守備における優れた技術、決定的なプレーへの関与、戦術的な成熟度と効率性、前向きで敬意ある態度などが評価対象になります。
テクニカルオブザーバーは、単に試合を観戦するだけの審査員ではありません。指導者や元選手など、サッカーに関する高度な知識と経験を持つ専門家が、試合映像やデータを用いて戦術的な分析を行います。
2026年5月30日に開催されたチャンピオンズリーグ決勝では、パリ・サンジェルマンとアーセナルが1-1で延長戦を終え、PK戦の末にパリ・サンジェルマンが勝利しました。この試合の公式MOMには、パリ・サンジェルマンのヴィティーニャが選ばれています。
UEFAの技術委員による選出は、目立つゴールだけでなく、中盤での試合支配や試合全体への影響力を評価する仕組みであることが分かります。
FIFAワールドカップ2026はファン投票方式
一方、2026年のFIFAワールドカップでは、ミケロブ・ウルトラ・スーペリア・プレーヤー・オブ・ザ・マッチという名称で、各試合の最優秀選手をファン投票によって決定しました。
FIFAの公式投票案内によると、投票時間は試合のハーフタイムから終了までです。投票画面では出場選手を確認でき、アカウントを作成しなくても投票できます。ただし、投票内容の管理や変更には登録・ログインが必要です。
ここで重要なのは、2026年W杯のMOMがUEFAのような技術委員による選出ではなかった点です。大会ごとに決定権者が異なるため、「マンオブザマッチは専門家が決める」と一括りにするのは正確ではありません。
AFCでは大会方式によって選考担当者が異なる
アジアサッカー連盟(AFC)も、技術関係者による選考制度を採用しています。
AFCが2021年10月に公表した男子年間最優秀選手賞の選考規定では、集中開催方式の大会におけるマンオブザマッチはテクニカルスタディグループ(TSG)が選出し、非集中開催方式の大会ではAFCテクニカルアナリストとマッチコミッショナーが選出すると説明されています。
この規定はAFC年間最優秀選手賞に関するものであり、すべてのAFC大会に共通する単一のMOM選考規則を意味するわけではありません。ただし、AFCにおいて技術分析や大会運営の専門知識が選考に関わっていることを理解するうえで参考になります。
【評価基準】マンオブザマッチの選出基準と決め方は?専門家が見る5つのポイント
では、実際にMOMを選ぶ際、どのような基準が使われるのでしょうか。
UEFAの2025/26シーズンの選考説明を参考にすると、攻撃と守備の技術、決定的な場面への関与、戦術的な成熟度、効率性、スポーツマンシップなどが重要な評価軸になります。これらを試合を見る際の具体的なポイントに置き換えると、次の5項目に整理できます。
1. 試合を決定づけるプレーへの関与
最も注目されやすいのが、試合の流れを大きく変えたプレーです。
決勝ゴールを決めた選手、複数得点を記録した選手、決定的なアシストを成功させた選手などは、MOMの有力候補になります。
ただし、ゴールを決めたという事実だけで受賞が確定するわけではありません。例えば、攻撃の起点となるパスを何度も供給した選手や、相手の攻撃を封じ続けた選手が、得点者より高く評価されるケースもあります。
2. 攻撃と守備の両面での貢献
サッカーでは、攻撃の華やかなプレーだけが試合の勝敗を左右するわけではありません。
ディフェンダーが相手の決定機を防ぐ、ゴールキーパーが難しいシュートを止める、ボランチが危険なパスコースを消すといった仕事も重要です。
特に守備側の選手は、得点やアシストのように数字で目立ちにくい傾向があります。そのため、専門家による選考では、映像や試合データを使って守備の貢献を分析することに意味があります。
3. 戦術理解とポジショニング
戦術的な成熟度も評価されるポイントです。
相手の守備ブロックを崩すために適切な位置を取る、味方の攻撃に合わせてスペースを作る、危険なカウンターを未然に防ぐなど、試合中には目立たない判断が数多く存在します。
例えば、ボールに触れる回数が少なくても、相手の守備陣を引き付ける動きによって味方の得点機会を生み出す選手がいます。こうしたオフ・ザ・ボールの働きも、試合を深く分析するうえでは欠かせません。
4. プレーデータと試合への影響力
選考では、パス成功率、シュート数、アシスト、ボール奪取、走行距離などのデータも参考になります。
ただし、数字が高い選手が必ずMOMになるわけではありません。パスを100本成功させた選手と、決定的なパスを1本通した選手では、試合への影響の仕方が異なります。
重要なのは、数字を単独で見るのではなく、試合展開や戦術的な役割と組み合わせて評価することです。
5. フェアプレーとスポーツマンシップ
UEFAの選考基準では、前向きで敬意ある態度も評価項目に含まれています。
試合中の振る舞いやスポーツマンシップは、個人の技術とは別の観点から選手を評価する要素です。技術的に優れたプレーを見せるだけでなく、競技者としての姿勢も選考の対象になります。
このように、マンオブザマッチは得点数や個人スタッツだけで機械的に決める賞ではありません。試合全体への貢献度を総合的に評価することが、本来の趣旨です。
【勝敗との関係】負けたチームや引き分けでもマンオブザマッチになれる?
マンオブザマッチは、試合に勝利したチームから必ず選ばれるわけではありません。
勝敗は選考の参考になることがありますが、賞そのものの目的は、チームの勝利ではなく選手個人のパフォーマンスを評価することです。そのため、引き分けの試合でもMOMは選ばれます。
2026年W杯の日本対オランダ戦ではファン・ダイクが受賞
2026年6月14日のグループF、日本対オランダ戦は2-2の引き分けに終わりました。この試合でFIFAのスーペリア・プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは、オランダ代表のフィルジル・ファン・ダイクです。
日本代表が粘り強く追いついた試合でしたが、MOMは日本の選手ではなく、オランダの主将に贈られました。試合結果と個人評価が必ずしも一致しないことを示す例です。
0-0の試合でもゴールキーパーが受賞する
2026年6月15日のスペイン対カーボベルデ戦は0-0で終了し、MOMにはカーボベルデのゴールキーパー、ヴォジーニャが選ばれました。
得点が生まれない試合では、攻撃の選手よりも守備側の貢献が際立つことがあります。相手の決定機を防ぎ続けたゴールキーパーが試合の主役になるのは、MOMならではの特徴です。
勝敗と個人賞を混同しないための判断基準
MOMを見る際は、次の3点を分けて考えると評価の理由が理解しやすくなります。
- 試合結果:チームが勝利、引き分け、敗北のどれだったか。
- 個人の活躍:得点、守備、パス、戦術的な働きなどで何を成し遂げたか。
- 選考方法:ファン投票なのか、専門家による技術評価なのか。
特にファン投票方式の場合、印象的なゴールや知名度の高い選手が注目を集めることもあります。一方、技術委員による選考では、一般の視聴者が見落としやすい戦術的な働きが評価される可能性があります。
したがって、受賞者だけで試合の優劣を判断するのではなく、選考の背景まで確認することが大切です。
【2026年最新】FIFAワールドカップのMOM受賞者と歴代記録
2026年のFIFAワールドカップは、6月11日から7月19日まで、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で開催されました。48チームが参加し、全104試合が行われた史上初の48チーム制大会です。
FIFAは大会の全試合について、スーペリア・プレーヤー・オブ・ザ・マッチの受賞者を公式記録として公開しています。つまり、グループステージだけでなく、決勝トーナメント、3位決定戦、決勝を含む104試合すべてに受賞者が存在します。
2026年W杯で日本代表の試合から選ばれたMOM
日本代表が出場した試合では、対戦相手の選手が選ばれたケースもありました。FIFAの公式受賞者一覧に掲載された日本代表関連の結果は次のとおりです。
- 6月14日:オランダ 2-2 日本:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ)
- 6月20日:チュニジア 0-4 日本:上田綺世(日本)
- 6月25日:日本 1-1 スウェーデン:アンソニー・エランガ(スウェーデン)
- 6月29日:ブラジル 2-1 日本:カゼミーロ(ブラジル)
特に6月20日のチュニジア戦では、日本が4得点を挙げて快勝し、上田綺世がMOMに選ばれました。FIFAの試合レポートでは、上田は得点を重ねただけでなく、チームの攻撃に貢献した選手として取り上げられています。
一方、6月29日のブラジル戦では、日本は2-1で敗れましたが、MOMはブラジルのカゼミーロでした。日本代表のワールドカップはラウンド32で終了しました。
2026年W杯決勝のMOMはフェラン・トーレス
2026年7月19日に行われた決勝は、スペインとアルゼンチンの対戦となりました。
試合は90分を終えて0-0のまま延長戦に入り、106分にフェラン・トーレスが決勝ゴールを記録。スペインが1-0で勝利し、2度目のワールドカップ優勝を果たしました。
この決勝のMOMには、決勝ゴールを決めたスペインのフェラン・トーレスが選ばれています。
ただし、大会全体を通じた最優秀選手賞であるアディダス・ゴールデンボールは、スペイン代表のロドリが受賞しました。決勝のMOMと大会MVPに相当する賞が別々の選手に贈られたことは、両者の違いを理解するうえでも興味深い事例です。
歴代のワールドカップMOM受賞者とリオネル・メッシの記録
FIFAによると、ワールドカップのPlayer of the Matchは2002年大会から導入されています。歴代の受賞者には、各時代を代表する世界的な選手が名を連ねています。
特に注目されるのが、アルゼンチン代表のリオネル・メッシです。FIFAが2022年大会終了時点の記録として紹介した受賞回数は11回で、1大会での最多受賞記録は2014年ブラジル大会の4回でした。この2014年大会の記録は、2010年南アフリカ大会で4回受賞したウェズレイ・スナイデルと並ぶものです。
加えて、2026年大会のFIFA公式受賞者一覧では、メッシは次の5試合でMOMに選ばれています。
- アルゼンチン対アルジェリア
- アルゼンチン対オーストリア
- アルゼンチン対カーボベルデ
- アルゼンチン対エジプト
- イングランド対アルゼンチン
2022年大会終了時点の11回に2026年大会の5回を加えると、ワールドカップ通算16回となります。これは、FIFAの過去の記録と2026年大会の全試合別受賞者一覧を照合した集計です。
メッシの記録は、単発の好プレーだけでなく、長期間にわたって世界最高峰の大会で試合を左右する存在であり続けたことを示しています。
【MOMとMVPの違い】副賞・トロフィー・受賞するメリットも解説
MOMは1試合、MVPは大会やシーズン全体を評価
マンオブザマッチとMVPは、どちらも選手の活躍を称える賞ですが、評価する期間と目的が異なります。
MOMは1試合に限定した評価です。一方、MVPは「Most Valuable Player」の略で、大会やシーズンなど一定期間において最も価値のある働きをした選手を表彰するものです。
サッカーでは、大会全体の最優秀選手を「プレーヤー・オブ・ザ・トーナメント」と呼ぶ場合もあります。FIFAワールドカップのゴールデンボールは、その大会を通じて最も優れたパフォーマンスを発揮した選手に贈られる賞です。
- MOM:特定の1試合で最も優れた働きをした選手。
- MVP:大会やシーズン全体を通じて最も価値ある活躍をした選手。
- 得点王:大会やリーグで最も多くのゴールを記録した選手。
- ゴールデンボール:FIFAワールドカップ全体の最優秀選手に贈られる賞。
例えば2026年W杯では、決勝MOMがフェラン・トーレス、大会ゴールデンボールがロドリでした。両者は異なる評価軸によって選ばれています。
マンオブザマッチに副賞や賞金はある?
MOMの副賞は、大会や主催団体、スポンサーによって異なります。すべての大会で共通する賞金額や副賞が設定されているわけではありません。
2026年FIFAワールドカップでは、スポンサーのミケロブ・ウルトラが大会の全104試合に対して専用トロフィーを用意しました。大会期間中、ファン投票によって選ばれた選手に授与される仕組みです。
このトロフィーは、アーティストのヴィクター・ソロモンとの共同制作によるもので、104個の赤いクリスタルを組み込んだデザインが特徴です。3層構造の台座には、開催国であるアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が表現されています。
UEFAチャンピオンズリーグでも、公式MOMに選ばれた選手には試合終了後にトロフィーが贈られます。
なお、MOMの受賞によって必ず賞金が支給されるわけではありません。クラブや選手の契約によって個人賞に関するボーナスが設定されている場合はありますが、これは大会共通の制度とは別の話です。
【プロの結論】MOMを正しく評価するための3つの視点
試合別の最優秀選手賞をより深く理解するには、受賞者の名前だけを見るのでは不十分です。次の3つの視点を持つことで、個人賞の意味を正確に読み取れます。
第一に、どの大会の賞なのかを確認すること。同じMOMでも、FIFAワールドカップのファン投票とUEFAの技術委員による選考では、決定までの仕組みが異なります。
第二に、受賞者のプレーが試合に与えた影響を考えること。得点やアシストだけでなく、守備、ポジショニング、ビルドアップ、試合の流れを変えたプレーにも注目する必要があります。
第三に、1試合の評価と大会全体の評価を区別すること。1試合でMOMを獲得しても、大会MVPになるとは限りません。逆に、個々の試合でMOMを獲得する回数が少なくても、大会を通じて安定した貢献をした選手がMVPに選ばれることもあります。
MOMは試合を振り返るための分かりやすい指標ですが、サッカーの評価を一人の選手に集約できるわけではありません。チーム全体の戦術、選手同士の連係、相手との相性なども含めて試合を見ることで、受賞者の価値がより明確になります。
【マンオブザマッチの意味と選考】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:マンオブザマッチは誰が決めるのですか?
A1:大会によって異なります。2026年FIFAワールドカップはファン投票、UEFAチャンピオンズリーグはテクニカルオブザーバーグループが決定しました。AFCでも大会方式に応じてテクニカルスタディグループや技術アナリスト、マッチコミッショナーなどが選考に関わります。
Q2:負けたチームの選手でもマンオブザマッチになれますか?
A2:はい。MOMはチームの勝敗ではなく、選手個人のパフォーマンスを評価する賞です。引き分けの試合でも受賞者が選ばれます。守備で圧倒的な活躍をした選手や、ゴールキーパーが選出されるケースもあります。
Q3:マンオブザマッチとMVPは同じ意味ですか?
A3:異なります。MOMは1試合の最優秀選手を指し、MVPは大会やシーズンなど一定期間を通じた最優秀選手を指すのが基本です。2026年W杯では、決勝MOMのフェラン・トーレスと大会ゴールデンボール受賞者のロドリが別々に選ばれています。
まとめ:マンオブザマッチは試合の価値を読み解く重要な個人賞
マンオブザマッチは、その試合で最も優れた働きをした選手を称える個人賞です。ゴールやアシストだけでなく、守備、戦術理解、試合への影響力なども評価されるため、必ずしも得点者や勝利チームの選手が受賞するとは限りません。
選考方法も大会ごとに違います。UEFAチャンピオンズリーグでは専門家による技術評価が採用され、2026年FIFAワールドカップではファン投票によって全104試合の受賞者が決定しました。AFCでも技術関係者が選考に関わる仕組みが設けられています。
2026年W杯では、日本代表の上田綺世やオランダ代表のフィルジル・ファン・ダイク、決勝のフェラン・トーレスなど、多くの選手が試合別の栄誉を手にしました。一方、大会全体の最優秀選手にはロドリが選ばれています。
試合結果だけでなく、誰がMOMに選ばれ、どのような基準で評価されたのか。その背景まで確認すれば、サッカーの試合をより立体的に楽しめます。マンオブザマッチは、スコアだけでは見えてこない選手個人の価値を知るための重要な手掛かりです。