松浦の競技人生を振り返るうえで、避けて通れないのが度重なる落車負傷だ。特に2025年から2026年にかけては、ケガによる欠場と復帰を繰り返す厳しい時期があった。
2025年7月:肋骨4本骨折と肺の損傷
2025年7月のサマーナイトフェスティバルで落車。松浦本人がnetkeirinの連載で明かしたところによると、肋骨4本の骨折に加え、肺挫傷と肺気胸を負った。
岡山県内の病院に入院し、身体を動かすことも難しい状態だったという。
この負傷によって、ファン投票で選ばれていたオールスター競輪を含む複数の開催を欠場。2か月以上にわたって実戦から離れることになった。
2025年10月:京王閣記念で復帰
10月1日に公開された本人の近況報告では、10月2日からの京王閣記念で復帰する意向を表明していた。
本人は、骨が完全に回復する前に再び転倒すれば大きな危険があると医師から説明を受け、復帰を急がず治療を優先した経緯を明かしている。
また、身体が回復しても競走脚は実戦を通じて取り戻す必要があるとの認識も示していた。トップレーサーであっても、長期離脱後のレース勘や持久力を戻すには時間が必要だった。
2025年11月:再び落車、骨折が続く
復帰後も順調とはいかなかった。
11月の寛仁親王牌では再び落車し、2日目に当日欠場。本人の同月の連載によると、2025年は落車4回、骨折3回という厳しい一年になった。
負傷の影響は一度の事故にとどまらず、継続的なコンディション管理を必要とするものだった。
2026年4月:京王閣で再び落車、その後の巻き返し
2026年4月17日には京王閣F1初日に落車し、途中欠場となった。
4月22日公開の月刊競輪WEBの記事では、1月の小田原で通算400勝を達成し、2月の全日本選抜でも決勝進出を果たすなど好調な序盤戦を送っていた一方、この落車で再び戦線離脱が見込まれる状況になったと報じられている。
その後は5月のG1日本選手権にも出場。9月26日からの岐阜G3では、初日から1着、1着、1着、2着という好成績を残した。
この岐阜での結果は、復帰後の松浦が再び優勝争いをできる状態にあることを示す材料だ。
2026年秋の近況にも注意が必要
一方、直近の開催では課題も残っている。
- 9月26日:岐阜G3で1着・1着・1着・2着
- 10月9日:弥彦G1で7着後に失格、途中欠場
- 10月23日:奈良F1を病気欠場
11月2日更新のKEIRIN.JPでは、直近4か月の競走得点は115.40。数字は高水準だが、直近の欠場もあるため、次の開催でどのような状態を見せるかが注目される。
【決まり手を分析】松浦悠士は差しが得意?レーススタイルの特徴

松浦の脚質は公式プロフィールで「両」とされている。これは、先行・捲り・追い込みなど、複数の戦法を使い分けられるタイプを意味する。
しかし、実際の連対時の決まり手を見ると、特徴がはっきりしている。
連対時の決まり手割合
79%
差し
逃げ 0%
捲り 7%
差し 79%
マーク 14%
差しを武器にする競走スタイル
差しとは、先行する選手の後ろにつき、最後の直線などで前の選手を追い抜く戦法だ。
松浦の場合、差しが79%を占めていることから、単純なスピード勝負だけでなく、位置取りや仕掛けのタイミング、他選手の動きを読む能力が強みになっていることが分かる。
ただし、脚質は「両」。自分で動いて展開をつくる能力も持ち合わせている。
実際、2026年4月の玉野F1では、自力で仕掛けるレースを見せていた。月刊競輪WEBのレポートでも、捲りやライン全体を意識したレース運びが取り上げられている。
松浦のレースを見るときの3つの注目点
1. 最終コーナーまでの位置取り: 差しを決められる位置を確保できているか。
2. ラインとの連係: 前を走る選手との呼吸や、後続を含めた連係が機能しているか。
3. 自力で仕掛けるタイミング: 捲りや早めの仕掛けを選択できる状態にあるか。
松浦を評価する際は、単純な1着回数だけでなく、レース中にどのような位置を取り、どのタイミングで勝負に出たかまで確認したい。
【2026年11月以降】松浦悠士の出走予定と今後の注目レース
KEIRIN.JPの2026年11月2日更新情報には、年末までの出場予定が掲載されている。
松浦悠士・今後の出場予定
11月5日~8日
四日市競輪・G3
秋の状態を確認する重要な開催
11月18日~23日
小倉競輪祭・G1
G1タイトル獲得に向けた大きな勝負どころ
12月5日~7日
和歌山競輪・F1
12月12日~14日
広島競輪・F1
地元開催での走りにも注目
最大の注目は小倉G1競輪祭
今後の開催で特に注目したいのは、11月18日から23日まで予定されている小倉G1競輪祭だ。
松浦にとって競輪祭は、2019年に初めてG1タイトルを獲得した思い入れのある大会でもある。
2026年はG3で優勝2回を記録している一方、G1ではまだ優勝がない。G1での勝ち上がりを突破し、決勝で優勝争いに加われるかが焦点になる。
また、12月には広島F1も予定されている。地元バンクでどのような走りを見せるのかも、広島のファンにとって楽しみなポイントだ。
【プロの結論】松浦悠士の現在の実力を判断する基準
松浦の2026年を評価するなら、次の3つを重視したい。
- 競走得点115点台を維持できるか: トップクラスの競走力を安定して発揮できるかを見る指標。
- G1で優勝争いに戻れるか: G3やF1での好成績を、最高峰のタイトルにつなげられるか。
- 負傷や体調不良による欠場を減らせるか: 継続して出走できることが年間を通じた実績につながる。
2026年の41勝、優勝6回、直近4か月の勝率42.8%は、復調を示す十分に強い数字だ。
ただし、G1優勝という結果はまだ残されている。グランプリ王者としての実績と、2026年現在の競走力を分けて評価することが、松浦の現在地を理解するポイントになる。
【松浦悠士の現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:松浦悠士は2026年現在、何班に所属していますか?
A1:2026年11月現在はS級1班です。2025年7月にはS級S班に復帰しましたが、同年12月27日からS級1班となっています。KEIRIN.JPの最新掲載競走得点は115.40です。
Q2:松浦悠士のG1優勝歴とKEIRINグランプリ優勝歴は?
A2:G1優勝は2019年競輪祭、2020年オールスター競輪、2021年日本選手権競輪の3回です。さらに2023年12月28日にKEIRINグランプリ2023を制覇しています。
Q3:松浦悠士は通算400勝を達成していますか?今後の出走予定は?
A3:はい。2026年1月27日に小田原F1で優勝し、通算400勝を達成しました。今後は11月の四日市G3、小倉G1、12月の和歌山F1、広島F1が出場予定として掲載されています。
まとめ:松浦悠士は2026年に復調、次の焦点はG1タイトル奪還
松浦悠士は広島98期のトップレーサーであり、2019年から2021年にかけてG1を3回制覇。2023年にはKEIRINグランプリを制した実力者だ。
2025年には度重なる落車と骨折、肺の負傷に苦しんだが、2026年1月には通算400勝を達成。11月2日時点では年間41勝、優勝6回、直近4か月の競走得点115.40という成績を残している。
特に、差しを中心とするレーススタイルと、G3での高い勝率は健在だ。
今後の最大の焦点は、11月の小倉G1競輪祭で再び頂点を狙えるかどうか。負傷からの回復を継続的な結果につなげ、S級S班への復帰、そして新たなG1タイトルを獲得できるか。2026年後半の松浦悠士から目が離せない。