2026年11月3日現在、松山弘平騎手のJRA・G1勝利数は通算11勝。地方競馬のJpn1を含めると、国内G1級競走での勝利は通算16勝に到達した。2017年のアルアインによる皐月賞制覇を皮切りに、2020年のデアリングタクトによる無敗の牝馬三冠、テーオーケインズとのダートG1制覇、そしてスターアニスやロブチェンとの2025~2026年の活躍まで、実績は着実に積み上がっている。
加えて、2026年11月3日のJBCクラシックではアウトレンジを勝利に導き、地方Jpn1の勝利数を5勝に更新した。従来の「JRA・G1が11勝、地方Jpn1が4勝、合計15勝」という集計は、この最新の勝利を反映する前の数字だ。現在の正確な内訳は11勝と5勝、合計16勝である。
【最新記録】松山弘平のG1勝利数はJRA11勝、Jpn1を含めると16勝

松山弘平騎手のG1実績を調べる際、最初に整理しておきたいのがJRAのG1と地方競馬のJpn1の違いだ。
JRAのG1は中央競馬で開催される最高峰の競走。一方、Jpn1は地方競馬で開催されるダートグレード競走の最高格付けで、JRA所属馬も参加する交流競走が含まれる。
どちらも国内競馬のトップレベルを代表するタイトルだが、競走の格付け体系は異なる。そのため、成績を比較するときには別々に集計する必要がある。
2026年11月3日時点の内訳は次のとおり。
| 集計区分 | 勝利数 | 主な実績 |
|---|---|---|
| JRA・G1 | 11勝 | 皐月賞、桜花賞、秋華賞など |
| 地方・Jpn1 | 5勝 | JBCスプリント、帝王賞など |
| 国内G1級合計 | 16勝 | JRA・G1と地方Jpn1の合算 |
従来の15勝という数字は、2026年のJBCクラシックを勝つ前の集計に基づく。競馬チャンネルなどの騎手データベースでは、JRA11勝・地方4勝として掲載されていたが、11月3日にアウトレンジでJBCクラシックを制したことで地方Jpn1が1勝増えた。
ラジオNIKKEIの競馬実況報道や地方競馬情報サイトの公式結果でも、松山騎手がアウトレンジで同競走を勝利したことが確認できる。
2026年11月3日のJBCクラシックで16勝に到達
2026年11月3日、金沢競馬場で行われた第26回JBCクラシック。松山騎手が手綱を取った1番人気のアウトレンジが、好位から抜け出して4馬身差の圧勝を飾った。
勝ちタイムは2分11秒3。アウトレンジにとって待望のJpn1初制覇であり、松山騎手にとっては2022年のテーオーケインズ以来となる同レース2度目の勝利だった。
これまでのJpn1勝利に今回のタイトルが加わり、地方Jpn1は通算5勝。JRA・G1と合わせた国内G1級競走の勝利数は16勝となった。
【歴代勝利一覧】松山弘平が制したJRA・G1と地方Jpn1全16レース
松山弘平騎手のG1実績を年代順に並べると、キャリアの転換点がよく分かる。
2017年の皐月賞で中央G1初制覇を果たし、2020年にはデアリングタクトとのコンビで牝馬三冠を達成。2021~2023年にはダートの交流G1級競走でも結果を残した。
さらに2025年には3つのJRA・G1を制し、2026年にはスターアニス、ロブチェン、アウトレンジとの勝利が加わっている。
松山弘平のG1・Jpn1歴代勝利一覧
| 年月日 | 区分 | レース名 | 騎乗馬 |
|---|---|---|---|
| 2015年11月3日 | Jpn1 | JBCスプリント | コーリンベリー |
| 2017年4月16日 | JRA・G1 | 皐月賞 | アルアイン |
| 2020年4月12日 | JRA・G1 | 桜花賞 | デアリングタクト |
| 2020年5月24日 | JRA・G1 | オークス | デアリングタクト |
| 2020年10月18日 | JRA・G1 | 秋華賞 | デアリングタクト |
| 2021年6月30日 | Jpn1 | 帝王賞 | テーオーケインズ |
| 2021年12月5日 | JRA・G1 | チャンピオンズカップ | テーオーケインズ |
| 2022年11月3日 | Jpn1 | JBCクラシック | テーオーケインズ |
| 2023年11月3日 | Jpn1 | JBCレディスクラシック | アイコンテーラー |
| 2025年5月11日 | JRA・G1 | NHKマイルカップ | パンジャタワー |
| 2025年12月14日 | JRA・G1 | 阪神ジュベナイルフィリーズ | スターアニス |
| 2025年12月27日 | JRA・G1 | ホープフルステークス | ロブチェン |
| 2026年4月12日 | JRA・G1 | 桜花賞 | スターアニス |
| 2026年4月19日 | JRA・G1 | 皐月賞 | ロブチェン |
| 2026年5月31日 | JRA・G1 | 日本ダービー | ロブチェン |
| 2026年11月3日 | Jpn1 | JBCクラシック | アウトレンジ |
集計基準:2026年11月3日。JRA・G1が11勝、地方Jpn1が5勝。JRA・G1と地方Jpn1を区別して掲載。
この一覧から読み取れる特徴は、勝利が特定の1頭や1年だけに集中していないことだ。
2017年から2026年まで、クラシック競走、古馬のダートG1、2歳G1、マイルG1と、幅広いカテゴリーでタイトルを獲得している。
特にJRA・G1では、桜花賞と皐月賞をそれぞれ2勝。地方Jpn1では、JBCクラシックを2度制している。
JRAの公式競走結果と地方競馬情報サイトの記録を照合すると、これらの勝利が確認できる。
【2017年の転機】アルアインとの皐月賞がJRA・G1初勝利
松山弘平騎手のJRA・G1初勝利は、2017年4月16日の第77回皐月賞だった。
コンビを組んだのは池江泰寿厩舎のアルアイン。単勝9番人気という評価を覆し、中山競馬場の芝2000メートルで勝利を収めた。
勝ち時計は1分57秒8。2着のペルシアンナイトとの着差はクビ差だった。
この勝利が印象的だった理由は、単に人気薄で大舞台を制したからではない。
G1の舞台では、実績馬や有力騎手に注目が集まりやすい。そうした状況でアルアインの能力を引き出し、最後の直線での競り合いを制したことは、松山騎手の評価を高める大きな契機となった。
JRA-VANのレース回顧でも、松山騎手にとってJRA・G1初制覇となったことが紹介されている。
実は2015年に地方Jpn1を先に勝っていた
ここで間違えやすいのが「G1初勝利」という表現だ。
松山騎手は2017年の皐月賞より前、2015年11月3日のJBCスプリントでコーリンベリーに騎乗し、すでにJpn1を制していた。
つまり、正確には次のように整理できる。
- 2015年:コーリンベリーでJBCスプリントを制覇。
- 2017年:アルアインでJRA・G1初勝利。
- 2020年:デアリングタクトで牝馬三冠を達成。
JRA・G1の初勝利と、国内G1級競走の初勝利は同じではない。この違いを理解しておくと、松山騎手の実績を正しく把握できる。
【2020年の快挙】デアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成
松山弘平騎手のキャリアを語るうえで、2020年のデアリングタクトは欠かせない存在だ。
同馬とのコンビで桜花賞、オークス、秋華賞をすべて制覇。史上初となる無敗での牝馬三冠という歴史的な記録を達成した。
桜花賞:キャリア3戦目でG1初制覇
2020年4月12日、阪神競馬場で開催された桜花賞。
デアリングタクトは後方から末脚を伸ばし、1番人気のレシステンシアを1馬身半差で退けた。
当時、松山騎手は馬のリズムを大切にすることを意識して騎乗。直線で外から鋭く伸び、デアリングタクトをG1初勝利へ導いた。
この時点でデアリングタクトはデビューから3戦3勝。キャリア3戦目で桜花賞を制するという快挙だった。
オークス:東京2400メートルでも能力を発揮
2020年5月24日のオークスでは、東京競馬場の芝2400メートルに舞台を移した。
桜花賞から距離が800メートル延びるため、折り合いやスタミナが問われるレースだったが、デアリングタクトはここでも勝利。
桜花賞、オークスと連勝し、牝馬クラシック二冠を達成した。
秋華賞:史上初の無敗牝馬三冠
2020年10月18日の秋華賞。
単勝1.4倍の1番人気に支持されたデアリングタクトは、松山騎手とのコンビで勝利を収めた。
これにより、桜花賞、オークス、秋華賞の3競走をすべて無敗で制覇。
松山騎手にとっても、この年の3つのG1勝利はキャリアを代表する実績となった。
JRAの公式回顧では、松山騎手が秋華賞前のプレッシャーについて語ったことや、デアリングタクトが史上初の無敗牝馬三冠を達成したことが記録されている。
テーオーケインズとのダートG1制覇
2021年には、芝だけでなくダートでも大きな実績を残した。
テーオーケインズとのコンビで、同年6月30日の帝王賞(Jpn1)を制覇。さらに12月5日のチャンピオンズカップ(G1)でも勝利した。
翌2022年11月3日には、テーオーケインズでJBCクラシック(Jpn1)も制している。
デアリングタクトとの芝のクラシック実績に加え、テーオーケインズとのダートG1級競走での活躍。この2頭の存在によって、松山騎手の実績は芝・ダートの両方に広がった。
なお、チャンピオンズカップはJRA・G1、帝王賞とJBCクラシックは地方Jpn1であり、それぞれ別の勝利として集計する。
【2025~2026年最新】スターアニスとロブチェンでG1勝利を積み重ねる
2025年から2026年にかけて、松山騎手は新たな有力馬とのコンビでG1タイトルを増やしている。
注目したいのは、異なるタイプの競走馬と結果を残していることだ。
パンジャタワー:2025年NHKマイルカップ
2025年5月11日のNHKマイルカップでは、パンジャタワーに騎乗。
単勝9番人気という評価だったが、東京競馬場の芝1600メートルで鋭い末脚を発揮し、アタマ差で勝利した。
勝ち時計は1分31秒7。
松山騎手はレース後、馬の力を出し切れたことへの喜びを語っている。
人気馬だけでなく、伏兵をG1タイトルへ導いた点でも印象に残る勝利だった。
スターアニス:阪神ジュベナイルフィリーズから桜花賞へ
スターアニスとのコンビでは、2025年12月14日の阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。
同馬は2番人気でレースに臨み、中団から鋭く伸びて2歳女王の座をつかんだ。
続く2026年4月12日の桜花賞でも松山騎手が騎乗。直線で力強く抜け出し、2着に2馬身半差をつける快勝を飾った。
このレースについてJRAの回顧記事では、松山騎手の次のコメントが紹介されている。
負けない。馬を信じていた。
また、同騎手は追い出しを我慢できるほど手応えが十分だったとも振り返っている。
2歳G1から3歳牝馬クラシックへ。スターアニスとのコンビは、異なる世代の大舞台で連続して結果を残した。
ロブチェン:ホープフルS、皐月賞、日本ダービーを制覇
2025年12月27日のホープフルステークスでは、ロブチェンが7番人気の評価を覆して優勝した。
松山騎手とのコンビでデビュー2連勝を達成し、2歳G1タイトルを獲得した。
そして2026年には、さらに大きな成果を残す。
- 2026年4月19日:皐月賞制覇
- 2026年5月31日:日本ダービー制覇
皐月賞では逃げ切り勝ちを収め、混戦とみられたメンバーを相手に力を示した。
日本ダービーでは東京競馬場の芝2400メートルで勝利。2着パントルナイーフとの着差はアタマだった。
これによってロブチェンは、ホープフルステークス、皐月賞、日本ダービーという3つのG1を制覇。松山騎手も同馬とのコンビで3つのG1タイトルを獲得した。
特に皐月賞と日本ダービーの連勝は、クラシック戦線での存在感を示す結果となった。
2026年のG1勝利を整理
| 競走 | 勝利日 | 騎乗馬 |
|---|---|---|
| 桜花賞 | 4月12日 | スターアニス |
| 皐月賞 | 4月19日 | ロブチェン |
| 日本ダービー | 5月31日 | ロブチェン |
2026年のJRA・G1は、この3勝が松山騎手の勝利実績となっている。
さらに11月3日のJBCクラシックでアウトレンジを勝利に導いたことで、同年の地方Jpn1も1勝。2026年は芝のクラシックと地方のダート最高峰の双方でタイトルを獲得した年となった。
【プロの結論】G1レース別の勝利数から見える松山弘平の実力
松山弘平騎手の成績を評価する場合、単純なG1勝利数だけでなく、どの競走で勝利しているのかを見ることが重要だ。
JRA・G1のレース別勝利数
| G1競走 | 勝利数 | 勝ち馬 |
|---|---|---|
| 桜花賞 | 2勝 | デアリングタクト、スターアニス |
| 皐月賞 | 2勝 | アルアイン、ロブチェン |
| オークス | 1勝 | デアリングタクト |
| 秋華賞 | 1勝 | デアリングタクト |
| チャンピオンズカップ | 1勝 | テーオーケインズ |
| NHKマイルカップ | 1勝 | パンジャタワー |
| 阪神ジュベナイルフィリーズ | 1勝 | スターアニス |
| ホープフルステークス | 1勝 | ロブチェン |
| 日本ダービー | 1勝 | ロブチェン |
| 合計 | 11勝 |
※勝利数の集計であり、各レースの総騎乗数や勝率を示すものではない。
この内訳から、松山騎手には3つの特徴が見えてくる。
第一に、クラシック競走での実績が際立っていること。
桜花賞2勝、皐月賞2勝、オークス1勝、秋華賞1勝、日本ダービー1勝。3歳馬の頂点を決める主要競走で、合計7勝を挙げている。
第二に、2歳G1から古馬のダートG1まで対応していること。
阪神ジュベナイルフィリーズ、ホープフルステークスといった2歳G1に加え、チャンピオンズカップも制覇。年齢や競走カテゴリーが異なる馬で結果を残している。
第三に、地方Jpn1でも継続的に結果を残していること。
2015年のJBCスプリントから2026年のJBCクラシックまで、地方のダートグレード競走でも5勝を挙げている。
地方Jpn1の5勝も見逃せない
地方Jpn1の実績は、次のように整理できる。
| レース | 勝利年 | 騎乗馬 |
|---|---|---|
| JBCスプリント | 2015年 | コーリンベリー |
| 帝王賞 | 2021年 | テーオーケインズ |
| JBCクラシック | 2022年 | テーオーケインズ |
| JBCレディスクラシック | 2023年 | アイコンテーラー |
| JBCクラシック | 2026年 | アウトレンジ |
ここで注目したいのは、地方Jpn1の5勝が複数の競走馬によって達成されていることだ。
コーリンベリー、テーオーケインズ、アイコンテーラー、アウトレンジと、それぞれ異なる馬とのコンビで結果を残している。
また、2021年から2023年にかけてはテーオーケインズとアイコンテーラーで交流重賞の頂点を経験。2026年にはアウトレンジで再びJBCクラシックを制した。
単一の競走や一頭の馬だけに依存しない勝利構成は、長期的な騎手評価において見逃せないポイントだ。
松山弘平のG1成績を見るときの判断基準
競馬ファンが成績を確認する際には、次の3つを分けて考えると理解しやすい。
1. JRA・G1だけを比較したい場合:11勝を見る。 中央競馬のG1に限定した比較に適している。
2. 地方交流競走も含めて評価したい場合:Jpn1の5勝を加える。 ダートの交流競走における実績も把握できる。
3. 2026年の最新記録を知りたい場合:11月3日のJBCクラシックを反映する。 古い15勝という集計ではなく、16勝が最新の合計となる。
特に注意したいのは、G1勝利数とG1騎乗成績全体は同じではないという点だ。騎乗数、勝率、連対率、3着以内率まで比較すれば、勝利数だけでは分からない安定性も評価できる。
松山弘平騎手の強みは、クラシックでの実績に加えて、芝・ダートの双方で異なる競走馬をG1級タイトルへ導いてきた点にある。
【松山弘平のG1成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松山弘平のJRA・G1勝利数は何勝?
JRA・G1は2026年11月3日時点で通算11勝。初勝利は2017年の皐月賞で、アルアインに騎乗して制覇した。
Q2:松山弘平のG1初制覇は何のレース?
JRA・G1の初制覇は2017年の皐月賞・アルアイン。ただし、地方Jpn1では2015年のJBCスプリントをコーリンベリーで先に制している。
Q3:デアリングタクトで何勝した?
2020年に桜花賞、オークス、秋華賞の3競走を制覇した。無敗の牝馬三冠を達成したコンビとして知られている。
Q4:松山弘平の地方Jpn1勝利数は?
2026年11月3日時点で5勝。コーリンベリー、テーオーケインズ、アイコンテーラー、アウトレンジとのコンビでタイトルを獲得している。
Q5:2026年に松山弘平がG1で勝った馬は?
JRA・G1ではスターアニス、ロブチェン。スターアニスで桜花賞、ロブチェンで皐月賞と日本ダービーを制した。地方Jpn1ではアウトレンジでJBCクラシックを勝利している。
まとめ:松山弘平はG1・Jpn1通算16勝、2026年も記録を更新
松山弘平騎手の2026年11月3日時点の実績は、JRA・G1が11勝、地方Jpn1が5勝、国内G1級競走の合計が16勝となっている。
2015年のコーリンベリーによるJBCスプリント、2017年のアルアインによる皐月賞を経て、2020年にはデアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成。2021年以降はテーオーケインズとのダートG1級競走での活躍も目立った。
そして2025年から2026年にかけては、パンジャタワー、スターアニス、ロブチェンとのコンビでJRA・G1の勝利を重ね、2026年11月3日にはアウトレンジでJBCクラシックも制した。
松山騎手の実績を正しく理解するうえでは、JRA・G1の11勝と地方Jpn1の5勝を分けて把握することが大切だ。
16勝という数字だけでなく、芝のクラシック、2歳G1、マイルG1、ダートの交流Jpn1まで勝利の舞台が広がっていることこそ、松山弘平騎手のキャリアを象徴する実績である。
今後もスターアニスやロブチェンをはじめとする有力馬とのコンビで、さらなるG1タイトルを積み重ねるかどうかに注目したい。