2026年のメッツ対ドジャースで、日本の野球ファンにとって特に注目されたのが大谷翔平と山本由伸の登板だ。
両者は異なる形でメッツ打線に対応した。大谷は圧倒的な奪三振能力を発揮し、山本は2度の先発で安定した投球を披露している。
大谷翔平:メッツ戦で6回1失点、10奪三振
大谷がメッツ戦で先発したのは4月15日。6イニングを投げ、被安打2、1失点、10奪三振で勝利投手になった。
特筆すべきは、わずか2安打しか許さなかったことだ。メッツ打線に長打や連打の機会をほとんど与えず、ドジャースの8対2の勝利を支えた。
また、この試合には二刀流選手としての特殊な事情もあった。
大谷は4月13日の試合でメッツのデビッド・ピーターソンから右肩後部に死球を受けていた。その影響もあり、4月15日は投手として登板しながら打者としては出場しなかった。
MLB公式の報道によると、投手として先発しながら打席に立たなかったのは、2021年以来のことだった。
2026年のメッツ戦での大谷は、投手として1試合6イニング、1失点、10奪三振。打者としては5試合で20打数3安打、1打点だった。投打の両面で見ると、投手としてのインパクトが特に際立った対戦だった。
山本由伸:2試合で13回2/3、わずか2失点
山本由伸は2026年のメッツ戦で2度先発した。
山本由伸・2026年メッツ戦の投球成績
1勝0敗

1.32
13.2
12
| 登板日 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|
| 4月14日 | 7回2/3 | 4 | 1 | 7 |
| 7月25日 | 6回 | 5 | 1 | 5 |
4月14日の登板では、初回に先頭打者本塁打を許したものの、その後は立て直して20打者連続アウトを記録。8回途中まで投げ切った。
7月25日はシティ・フィールドで6回1失点。序盤は球数が増えたが、試合の主導権を渡さなかった。
2試合を通じて共通していたのは、先制点を許しても崩れず、長いイニングを投げて試合を作ったことだ。
大谷が奪三振で相手打線を圧倒したのに対し、山本は試合全体のリズムをコントロールする投球を見せた。両者の活躍は、ドジャースの先発陣の厚みを象徴している。
佐々木朗希も7月24日に好投
日本人投手では佐々木朗希の登板も見逃せない。
7月24日のシティ・フィールドでの初戦では、7イニングを1失点、9奪三振。メッツ打線に4安打しか許さず、4対2の勝利に貢献した。
大谷、山本、佐々木という日本人投手が、それぞれ異なる試合でメッツ相手に存在感を示したことも、2026年の対戦を振り返る際の要点だ。
【先発投手・スタメンを比較】リンドーアとタッカーが担った役割
両チームの力関係を理解するには、先発投手だけでなく、打線の構成にも目を向けたい。
2026年のドジャースには、大谷翔平、カイル・タッカー、フレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツらが並んだ。一方のメッツは、フランシスコ・リンドーアを中心に、ボー・ビシェット、ルイス・ロバートJr.、ホルヘ・ポランコらを組み合わせていた。
両軍の主要選手と関係性
| 選手・球団 | ポジション・役割 | 2026年の対戦での注目点 |
|---|---|---|
| 大谷翔平(ドジャース) | DH・先発投手 | 4月15日に10奪三振 |
| 山本由伸(ドジャース) | 先発投手 | メッツ戦2先発で防御率1.32 |
| カイル・タッカー(ドジャース) | 外野手 | 4月15日、7月25日に本塁打 |
| フレディ・フリーマン(ドジャース) | 一塁手 | 中軸打線を支える存在 |
| ムーキー・ベッツ(ドジャース) | 内野手 | 7月の3連戦で遊撃手として出場 |
| フランシスコ・リンドーア(メッツ) | 遊撃手 | 打線の中心、主に上位打線 |
| ボー・ビシェット(メッツ) | 三塁手 | 中軸を担う打者 |
| マーカス・セミエン(メッツ) | 二塁手 | 内野の主力、7月26日に本塁打 |
| フランシスコ・アルバレス(メッツ) | 捕手 | 捕手として先発出場 |
フランシスコ・リンドーア:メッツの攻撃を組み立てる存在
メッツの主力遊撃手であり、攻撃面でも守備面でも中心的な役割を担う。2026年の対戦では主に1番や2番など上位打線に配置された。
リンドーアの役割は単純な長打力だけではない。出塁して後続につなぐ能力、守備での安定感、試合の流れを読む判断力が求められる。
ドジャースの強力な投手陣に対抗するには、リンドーアが攻撃の起点を作れるかが重要だった。
ただし、チームが1勝5敗だったからといって、敗因をリンドーア個人に求めるのは適切ではない。野球は投手、野手、救援陣が連動するスポーツであり、個人の評価とチームの勝敗は分けて考える必要がある。
カイル・タッカー:ドジャース打線の長打力を補強
右外野を中心に出場し、大谷やフリーマンらとともにドジャースの打線を構成。メッツとの対戦でも本塁打と適時打を記録した。
特に4月15日と7月25日の本塁打は、ドジャースが試合を優位に進めるうえで重要だった。
4月には大谷の登板を援護する長打を放ち、7月25日には山本の好投を支えるソロ本塁打を記録している。
投手が試合を作り、打線が必要な場面で得点する。この連動こそ、2026年のドジャースがメッツに対して示した強さの一つだ。
先発スタメンの具体例:4月14日と7月25日
MLB公式のスターティングラインアップを確認すると、両チームの打線の組み方には試合ごとの変化があった。
4月14日のドジャース
- 1番:大谷翔平(DH)
- 2番:カイル・タッカー(右翼)
- 3番:ウィル・スミス(捕手)
- 4番:フレディ・フリーマン(一塁)
- 5番:テオスカー・ヘルナンデス(左翼)
- 6番:マックス・マンシー(三塁)
- 7番:アンディ・パヘス(中堅)
- 8番:キム・ヘソン(遊撃)
- 9番:アレックス・フリーランド(二塁)
4月14日のメッツ
- 1番:フランシスコ・リンドーア(遊撃)
- 2番:ルイス・ロバートJr.(中堅)
- 3番:ホルヘ・ポランコ(DH)
- 4番:ボー・ビシェット(三塁)
- 5番:フランシスコ・アルバレス(捕手)
- 6番:ブレット・ベイティ(右翼)
- 7番:マーク・ビエントス(一塁)
- 8番:マーカス・セミエン(二塁)
- 9番:カーソン・ベンジ(左翼)
7月25日のドジャース
大谷が1番DH、アンディ・パヘスが2番、フリーマンが3番、マンシーが4番、ベッツが5番。タッカーは7番右翼で出場した。
この試合では山本由伸が先発し、タッカーが本塁打を放っている。
7月25日のメッツ
A・J・ユーイングが1番、リンドーアが2番、ビシェットが3番、カーソン・ベンジが4番。中軸にルイス・ロバートJr.やポランコ、セミエンらを配置した。
こうしたスタメンの違いは、固定された打順だけで勝敗が決まるわけではないことを示している。相手投手との相性や、選手のコンディション、守備位置の組み合わせなどが試合ごとの起用に影響する。
【メッツとドジャースの通算対戦成績】歴代ポストシーズンを振り返る
メッツとドジャースの対戦には、長い歴史がある。
2026年の6試合だけを見るとドジャースが圧倒しているが、過去の対戦まで含めると、両チームはポストシーズンでも何度も激突してきた。
レギュラーシーズンと通算成績
2026年終了時点の集計では、両チームのレギュラーシーズン通算対戦成績は次のとおりだ。
| 項目 | ドジャース | メッツ |
|---|---|---|
| レギュラーシーズン勝利数 | 370 | 287 |
| 敗戦数 | 287 | 370 |
| 引き分け | 1 | 1 |
| ポストシーズン勝利数 | 10 | 11 |
| 全試合の勝利数 | 380 | 298 |
レギュラーシーズンではドジャースが大きくリードしている。一方、ポストシーズンの試合単位ではメッツが11勝10敗とわずかに上回る。
レギュラーシーズン658試合、ポストシーズン21試合を合わせた総対戦数は679試合。引き分け1試合を含め、メッツの通算成績は298勝380敗1分となる。
歴代ポストシーズン対戦は4シリーズ
両球団がポストシーズンで対戦したシリーズは、2026年までに4回ある。
| 年 | 大会 | シリーズ結果 | 勝者 |
|---|---|---|---|
| 1988年 | ナ・リーグ優勝決定シリーズ | 4勝3敗 | ドジャース |
| 2006年 | ナ・リーグ地区シリーズ | 3勝0敗 | メッツ |
| 2015年 | ナ・リーグ地区シリーズ | 3勝2敗 | メッツ |
| 2024年 | ナ・リーグ優勝決定シリーズ | 4勝2敗 | ドジャース |
シリーズ勝利数は両チームとも2回ずつ。レギュラーシーズンの通算成績とは異なり、ポストシーズンでは互角の関係が続いている。
2024年ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ドジャースが4勝2敗
2024年のNLCSは、両球団の歴史を語るうえで欠かせないシリーズだ。
ドジャースは第1戦を9対0で制したが、第2戦ではメッツが7対3で勝利。シリーズは1勝1敗でニューヨークへ移った。
その後の試合結果は次のとおり。
- 第1戦:ドジャース 9-0 メッツ
- 第2戦:メッツ 7-3 ドジャース
- 第3戦:ドジャース 8-0 メッツ
- 第4戦:ドジャース 10-2 メッツ
- 第5戦:メッツ 12-6 ドジャース
- 第6戦:ドジャース 10-5 メッツ
第5戦ではメッツが12得点を挙げてシリーズを2勝3敗とした。しかし、第6戦ではドジャースが10対5で勝利し、4勝2敗でワールドシリーズ進出を決めた。
このシリーズでは、メッツが持つ粘り強い攻撃力と、ドジャースの得点力・選手層の厚さが鮮明になった。
2026年の対戦でも、メッツは7月26日に8得点を挙げて勝利している。2024年と同様、メッツが攻撃で爆発する試合はあるものの、シリーズ全体を通して勝ち続けるには投手陣を含めた総合力が必要になる。
【プロの結論】ドジャース5勝1敗から読み解く両軍の力関係
2026年のメッツ対ドジャースを分析すると、単純な打撃力の差だけでは説明できない要素が浮かび上がる。
注目したいのは、先発投手の安定性、試合終盤の得点力、そして選手層の厚さという3つの観点だ。
1.先発投手が試合の主導権を握った
ドジャースの2026年の対戦成績を支えた大きな要因は先発投手の働きだった。
4月13日のロブレスキーは8回無失点、4月14日の山本は7回2/3を1失点、4月15日の大谷は6回1失点。
7月にも佐々木が7回1失点、山本が6回1失点と好投した。
つまり、ドジャースは6試合のうち複数の試合で先発投手が長いイニングを投げ、救援陣への負担を軽減できた。
この点は、短期シリーズで非常に大きな意味を持つ。
2.メッツは終盤の得点力を見せたが、継続性に課題
7月26日の8対3という結果は、メッツの攻撃力を示すものだった。
6回と7回に集中して得点した展開からは、相手の救援投手が崩れた局面を逃さない攻撃の重要性が分かる。
一方、4月の3試合ではドジャースに合計3得点しか挙げられなかった。
メッツにとって課題だったのは、好機を作ることだけでなく、試合を通じて得点を継続することだった。
リンドーアやビシェットらの主力打者が出塁し、後続が確実に得点へつなげる攻撃の連動性が今後のポイントになる。
3.ドジャースは投打の選択肢が豊富だった
ドジャースの強さは、大谷や山本というスター選手だけで成立しているわけではない。
タッカー、フリーマン、ベッツ、スミス、パヘスらが異なる形で得点に関与し、投手陣も複数の先発投手が結果を残した。
特定の選手に得点を依存しすぎないことは、シーズンを通じた戦いでも重要な強みとなる。
ただし、6試合の直接対決だけで両チームのシーズン全体の実力やポストシーズンの優劣まで断定することはできない。2026年の5勝1敗は、あくまでこの対戦カードにおける明確な結果として評価すべきだ。
試合を見るときに注目したい3つの判断基準
今後の両チームの対戦をチェックするなら、次の3点が参考になる。
- 先発投手の投球回数: 6回以上を安定して投げられるか。救援陣の負担に直結する。
- 得点圏での打撃: リンドーアやタッカーら主力打者が好機を得点に変えられるか。
- 終盤の救援陣: 7回以降に失点を抑え、リードを守れるか。
勝敗だけを追うよりも、こうした指標を確認することで、両チームの状態や試合の流れをより深く理解できる。
【メッツ対ドジャース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のメッツ対ドジャースは何勝何敗でしたか?
ドジャースが5勝1敗で勝ち越した。4月の3連戦は3連勝、7月のシティ・フィールドでの3連戦は2勝1敗だった。
Q2:2026年の大谷翔平のメッツ戦の投手成績は?
4月15日に先発し、6イニング、被安打2、1失点、10奪三振で勝利投手になった。この試合では打者として出場していない。
Q3:山本由伸の2026年メッツ戦の成績は?
2試合に先発して1勝0敗、防御率1.32。合計13回2/3を投げ、12奪三振、2自責点だった。
Q4:メッツとドジャースの通算対戦成績は?
2026年終了時点の集計では、レギュラーシーズンはドジャースが370勝287敗1分。ポストシーズンはメッツが11勝10敗。全679試合ではドジャースが380勝、メッツが298勝、引き分けが1試合となっている。
Q5:2024年のナ・リーグ優勝決定シリーズはどちらが勝ちましたか?
ドジャースが4勝2敗でメッツを破った。第6戦を10対5で制し、ワールドシリーズ進出を決めた。
まとめ:メッツ対ドジャースの2026年はドジャースが総合力で圧倒
2026年のメッツ対ドジャースは、ドジャースの5勝1敗という結果に終わった。
4月はドジャー・スタジアムで3連勝、7月はシティ・フィールドで2勝1敗。6試合の合計得点も25対16でドジャースが上回った。
大谷翔平の10奪三振、山本由伸の防御率1.32、佐々木朗希の7回1失点という投手陣の活躍は、ドジャースの強さを象徴するものだった。
一方、メッツも7月26日に8対3で勝利し、リンドーアやセミエンらを中心とする打線の力を示した。
歴史を振り返れば、2024年NLCSではドジャースが勝利したものの、ポストシーズンのシリーズ通算は2勝2敗。両球団のライバル関係は今後も続いていく。
2026年の直接対決で優位に立ったのはドジャース。しかし、メッツには一戦で流れを変える攻撃力がある。 次回の対戦では、先発投手の出来だけでなく、主力打者の勝負強さと救援陣の安定性が、再び勝敗を分けるポイントになりそうだ。