向井康二のタイ語力を端的に表すなら、日常会話を自然にこなせる実践的なレベルだ。単純なあいさつや決まったフレーズを覚えているだけではない。タイ人との会話、現地でのコミュニケーション、仕事上のやり取りにも対応している。
その根拠となるのが、2024年2月7日に公開された「るるぶ&more.」の本人インタビューだ。向井は幼少期にタイで過ごした経験について、現地の友人と遊ぶ中で日常会話レベルのタイ語を身につけたと説明している。
また、2023年8月22日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」では、母親との会話についてタイ語と日本語の両方を使っていると紹介。タイ語で自己紹介する姿も披露した。日常的にタイ語を使う環境が現在まで続いていることが分かる。
「タイ語ペラペラ」は本当なのか
2025年11月5日放送のTBS系「ニノなのに」では、向井がタイ料理店でアルバイトをする企画が放送された。
教育係を担当したタイ出身の女性スタッフと、向井は到着早々タイ語で会話。番組スタッフがタイ語の上手さに驚く場面もあった。向井は母親がタイ人、父親が日本人であることもタイ語で説明している。
番組では幼少期にタイで過ごしたことや、母親との会話がタイ語であることも紹介された。こうした映像を見る限り、向井のタイ語は実際の会話に使える水準にある。
ただし、「ペラペラ」という表現には注意が必要だ。日常会話ができることと、母語話者と同等の語彙力、読解力、専門的な表現力を持つことは別の能力である。向井自身も仕事で使うタイ語の難しさを語っているため、ネイティブと完全に同じ実力だと断定するのは適切ではない。
【生い立ち】向井康二はタイ人とのハーフ!母親との会話が語学力の原点

向井康二のタイ語を理解するには、家族と幼少期の環境を知る必要がある。
向井は1994年6月21日生まれ、タイ生まれ・奈良県出身。父親が日本人、母親がタイ人という家庭で育った。母親はタイ出身で、2023年の「徹子の部屋」では元軍人であることも紹介されている。
母親の故郷であるタイは、向井にとって単なる旅行先ではなかった。子どもの頃から毎年訪れ、現地の親戚や友人と交流してきた生活の一部だった。
幼少期は年間約3か月をタイで過ごしていた
特に注目したいのが、2024年の「るるぶ&more.」で明かされた幼少期の生活だ。
向井によると、子どもの頃は1年のうち約3か月をタイで過ごしていた。小学校の長期休暇を通常より長く取り、芸能活動を始める前は母親の帰省に合わせて毎年タイを訪れていたという。
タイでは母親の実家の近所に住む友人たちと遊んでいた。教室で文法を学ぶというよりも、生活の中で自然に言葉を覚えていった経験が、現在の会話力につながっている。
この経験は、向井のタイ語が実践的である理由を説明する要点だ。家族との会話だけでなく、同年代の友人との交流によって、日常的な表現や受け答えを身につける機会があった。
母親とは現在もタイ語と日本語で会話
母親との関係も、タイ語を維持する大きな要素になっている。
2023年の「徹子の部屋」で向井は、現在は母親が奈良にいるため、離れて暮らしているものの電話で話していると説明した。会話ではタイ語と日本語を使い分けている。
加えて、タイ語になると声のキーが高くなるという自分の癖についても話していた。言葉だけでなく、母親と話すときの自然な雰囲気まで含めて、タイ語が生活に根付いていることが伝わるエピソードだ。
2023年の同番組では、母親の手料理についても紹介。チャーハンや野菜炒めなど、焼き肉のタレを使った料理が家庭の味だと笑いながら話していた。タイのグリーンカレーも母親が作ってくれるという。
【タイ語の経歴年表】徹子の部屋からDating Gameまでの成長と転機
向井康二のタイ語力は、幼少期に身につけた会話力を土台に、芸能活動や海外ドラマへの出演を通じて発展してきた。
主な出来事を年代順に整理すると、次のようになる。
この年表で重要なのは、2025年のタイドラマ出演が大きな転換点になっていることだ。
それまでのタイ語は、主に家族との会話や現地でのコミュニケーションを支えるものだった。しかし、ドラマでは役柄に合わせたセリフ、感情表現、長い会話など、より高い水準の語学力が求められた。
2025年の挑戦は、もともと持っていた語学力を仕事で使える能力へと広げる機会になった。
【テレビ番組で検証】それスノ・ニノなのに・王様のブランチで見せたタイ語力
向井のタイ語力は、インタビューだけでなく、テレビ番組の企画でも確認できる。特に注目したいのは、台本のある自己紹介と、即興の会話の両方でタイ語を使っていることだ。
2023年「それSnow Manにやらせて下さい」でタイ語を披露
2023年11月、TBS系「それSnow Manにやらせて下さい」の海外ロケ企画では、向井と阿部亮平がタイ・バンコクを訪れた。
この企画では、タイの著名人へのアポイントやインタビューなどに挑戦。向井は現地の人にタイ語で話しかけ、撮影交渉やコミュニケーションを進める役割を担った。
特に印象的だったのは、タイの芸能事務所での取材交渉だ。タイ語で直接相手に話しかけ、現地の情報を得ながら企画を進めていった。
WEBザテレビジョンの記事でも、向井のタイ語が番組内で注目されたことが紹介されている。ファンの反応としても、普段の日本語での明るいキャラクターとは違う、タイ語を使う姿への関心が集まった。
2025年「ニノなのに」ではタイ料理店で自然な会話
2025年11月5日放送の「ニノなのに」は、向井のタイ語力を日常的な場面で確認できる放送回だった。
企画の舞台は東京都江戸川区西葛西にあるタイ・イサーン料理店「ヤムヤム」。向井は口コミによって店に行列を作れるかを検証するため、3時間のアルバイトに挑戦した。
教育担当のタイ出身スタッフとのやり取りでは、タイ語で自分の家族について説明する場面も登場した。タイ料理の知識だけでなく、現地の言葉を使って相手と自然に交流できる点が際立っていた。
加えて、この企画では向井の接客や人柄も見どころとなった。最終的な売り上げは平日の平均の2倍にあたる18万円を記録。語学力と親しみやすさの両方が企画を支えた。
2026年「王様のブランチ」でもタイ語を披露
2026年10月10日放送のTBS系「王様のブランチ」では、向井康二がタイ語でトークを披露した。
この日は、パンサーの向井慧らと共演。藤森慎吾からタイ語で向井慧の魅力を話すよう促され、康二はタイ語で説明を始めた。
途中で思わぬ固有名詞が飛び出し、向井慧が慌てて日本語に訳さなくていいと止める場面もあった。スタジオは笑いに包まれ、タイ語を使った即興のやり取りが番組の盛り上がりにつながった。
この放送が注目される理由は、2026年になっても向井がテレビでタイ語を使い続けている点にある。海外ドラマのためだけに習得した言葉ではなく、バラエティーのトークでも自然に活用できる能力がうかがえる。
【Dating Game】向井康二のタイ語演技はどう評価された?発音の難しさと挑戦
向井康二のタイ語力を語るうえで、最大の実績といえるのが2025年のタイドラマ『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス⁉~』だ。
本作は日本とタイの共同プロジェクトとして制作されたBLロマンスコメディー。タイで全編撮影され、向井はタイドラマ史上初の日本人主演として、全編タイ語の演技に挑戦した。
主演は向井康二とタイの人気俳優マーチ
向井が演じたのはジュンジ。共演するのはタイの実力派俳優、マーチことチュターウット・パッタラガムポンで、ヒル役を務めた。
そのほか、フルークことナタット・シリポントーン、ユドことタンタット・ターリンピロムらが出演。脚本には『Cutie Pie』『Close Friend』などを手がけたタイのクリエイティブチームも参加した。
2025年2月8日の制作発表で、向井はタイでの撮影を前にタイ語の練習を頑張っているとコメント。以前から持っていたタイ語力に加えて、作品のために改めて準備を進めていたことが分かる。
向井本人が語ったタイ語の発音の難しさ
興味深いのは、日常会話ができる向井であっても、ドラマのタイ語には苦労したという点だ。
2025年7月の放送・配信直前イベントで、向井はもともとタイ語を少し話せるものの、ドラマのセリフは情報量が多く、簡単ではなかったと説明した。
加えて、SPURの2025年10月号に掲載されたマーチとの対談では、タイ語の発音が難しいため、声や表情でカバーすることを意識したと語っている。
この話は、向井のタイ語力を評価するうえで非常に重要だ。
家庭で使う会話と、ドラマの演技では必要な能力が違う。ドラマでは、セリフの意味を理解するだけでなく、役柄の感情に合わせた発音、言葉の強弱、会話のテンポまで表現しなければならない。
タイ語は声調によって意味が変わる言語でもある。日常的に話せる人にとっても、長い台詞を正確に発音し、演技として自然に聞かせる作業は別の難しさを伴う。
向井が発音の難しさを認めながら、声や表情を含めた演技で役柄を成立させようとした点に、俳優としての工夫が表れている。
共演者と監督からも高い評価
向井のタイ語については、現地の制作陣からも好意的な評価が寄せられている。
タイランドハイパーリンクスが2025年6月の記者会見を報じた記事によると、コビ監督は向井と話すときにはタイ語を使っていたと説明し、向井のタイ語力を非常に高く評価した。
また、共演者のマーチも、向井との撮影現場でのやり取りについて好意的に語っている。向井が日本での仕事と並行してタイで撮影に参加し、現地の俳優やスタッフと関係を築いていったことも印象的なポイントだ。
マーチは、長いセリフを覚えて話すことの難しさにも触れ、向井を支えるためにセリフの覚え方を伝えたことを明かしている。
つまり、向井はタイ語をすでに話せるからといって準備を省いたわけではない。現地の俳優から学び、制作スタッフのサポートも受けながら、作品を完成させたのである。
Dating Gameの評判と受賞実績
作品の反響も注目に値する。
2025年7月14日にタイと日本で放送・配信が始まった本作は、初回放送後にSNSの世界トレンド1位を記録したとタイランドハイパーリンクスが報道。視聴ランキングでも日タイ両国で1位を獲得したと紹介されている。
加えて、2025年8月29日から31日に開催されたバンコク日本博2025では、作品が日タイ友好名誉賞を受賞した。授与したのは在タイ日本大使館で、全編タイ語での演技や日タイ共同制作による文化交流が評価の理由として挙げられている。
2026年1月29日付のタイランドハイパーリンクスの記事では、Leminoの2025年12月の人気韓流・アジアコンテンツランキングで、ディレクターズカット版が2位、タイ放送版が3位にランクインしたことも報じられた。
これらは作品の反響を示す材料であり、向井個人の発音能力を数値化したものではない。それでも、タイの制作現場に飛び込んだ日本人主演俳優として、作品が一定の存在感を示したことは確かだ。
【プロの結論】向井康二のタイ語力は「生活会話から仕事で使える実践力」へ
ここまでの事実を整理すると、向井康二のタイ語力には3つの特徴がある。
第一に、幼少期から生活の中で身につけた会話力。年間約3か月のタイ滞在と、タイ人の母親や現地の友人との交流が基礎になっている。
第二に、現在も使い続けている実用性。母親との電話だけでなく、テレビ番組や現地取材でもタイ語を使っている。2026年の「王様のブランチ」でも、即興のトークにタイ語を取り入れていた。
第三に、仕事を通じた継続的な学習。2023年には勉強を続けていると明かし、2025年にはタイドラマの撮影に向けて改めて練習。発音の難しさも率直に語っていた。
特に注目したいのは、向井のタイ語力を単純に「ハーフだから話せる」と片付けないことだ。家庭環境は大きな土台だが、幼少期の現地経験、母親との継続的な会話、仕事での実践、作品に向けた努力が重なって現在の能力につながっている。
一方で、ネイティブと同等の読み書きや専門的な語彙力まで公に証明されたわけではない。タイ語検定などの資格や客観的な習熟度の公表も確認できないため、評価するなら「日常会話に強く、俳優としてタイ語の台詞にも挑戦できる実践派」という表現が最も妥当だ。
語学力は、出身や家庭環境だけでは決まらない。日常的に使い続けることと、難しい場面に挑戦すること。その両方を続けてきた向井の姿勢こそ、タイ語に関する評価で見逃せないポイントである。
【向井康二のタイ語】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:向井康二はタイ語をペラペラ話せる?
A1:日常会話を自然にこなせる実力がある。タイ人の母親との会話や現地スタッフとのやり取り、テレビ番組での即興トークからも実践的な語学力が確認できる。ただし、ネイティブと完全に同等の能力が証明されているわけではない。
Q2:向井康二の母親はタイ人?
A2:母親はタイ出身のタイ人で、父親は日本人。向井自身もタイと日本のルーツを持つことを公表している。
Q3:向井康二は幼少期にタイで暮らしていた?
A3:幼少期は毎年母親の帰省に合わせてタイを訪れ、1年のうち約3か月を現地で過ごしていた。近所の友人と遊ぶ中で日常会話レベルのタイ語を身につけた。
Q4:向井康二はタイ語の勉強を今も続けている?
A4:2023年の「徹子の部屋」ではタイ語を勉強中であることを明かし、2025年のタイドラマ出演前にも練習に取り組んでいた。2026年10月時点でも番組でタイ語を披露している。
Q5:Dating Gameでは本当に全編タイ語で演技した?
A5:はい。2025年放送の『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス⁉~』で、タイドラマ史上初の日本人主演として全編タイ語の演技に挑戦した。
Q6:向井康二のタイ語の発音は上手?
A6:本人はドラマの対談で発音の難しさを語っている。一方、現地の監督は撮影中にタイ語で会話していたことを明かし、向井の語学力を高く評価している。
まとめ:向井康二のタイ語力は2026年も進化を続けている
向井康二のタイ語は、幼少期のタイ生活と母親との会話を通じて身についた日常会話力が出発点だ。単にタイ人の母親を持つというプロフィールだけでは説明できない、長年の経験と継続的な努力がある。
2023年の「徹子の部屋」で母親との会話や勉強について語り、2025年には『Dating Game』で全編タイ語の演技に挑戦。さらに2026年10月の「王様のブランチ」でもタイ語を使ったトークを披露した。
現在の実力を評価するなら、日常会話は十分にこなせるうえ、海外ドラマの主演を通じて演技に必要なタイ語にも取り組んできた人物という見方が適切だろう。
今後もタイとの共同プロジェクトや海外での活動が広がれば、向井康二の語学力が新たな形で発揮される可能性がある。家族から受け継いだ文化的なつながりを、自身の努力で仕事の強みに変えてきたことが、彼のタイ語の最大の魅力だ。