長年続いた不仲に終止符を打ったのが、2021年10月6日放送の『水曜日のダウンタウン』です。
企画名は「おぼん・こぼん THE FINAL」。約2年にわたって続けられた仲直りプロジェクトの完結編でした。
この企画が単なるバラエティーの仲直り企画と違っていたのは、2人の家族や後輩芸人、マネジャーなど、長年関係を見守ってきた人々の思いが関わっていたことです。
きっかけは、こぼんの娘の結婚式だった
和解の重要なきっかけとなったのが、こぼんの次女・泉水いづみさんの結婚式です。
新婦には、おぼんにも出席してほしいという強い希望がありました。
おぼんは、こぼんの家族とも長年交流があり、単なる父親の相方ではなく、家族にとっても特別な存在でした。
番組では、おぼんが結婚式に出席するかどうかが、2人の関係を修復するうえでの大きな焦点になりました。
そして迎えた結婚式当日。
おぼんとこぼんは、新婦の両側に立ち、そろって入場をエスコートしました。
この場面は、長年の絶交状態を知る視聴者にとって大きな転換点となりました。
一度は再び解散寸前にまで追い込まれた
ただし、結婚式への出席だけですべてが解決したわけではありません。
式の途中、2人は再び口論になりました。
それぞれが長年抱えていた不満を簡単に手放せるわけではなく、周囲の期待とは裏腹に、解散という言葉まで飛び出す緊迫した展開になります。
こぼんが漫才の仕事を辞める意思を示し、おぼんもそれを受け止めるような場面が放送されました。
スタジオのダウンタウンも驚くほどの展開で、視聴者にとっても本当に解散してしまうのではないかと思わせる瞬間でした。
最後におぼんが歩み寄り、握手で和解
最終的に状況を変えたのは、おぼんからの歩み寄りでした。
おぼんは自分にも意地を張っていた部分があったと認め、もう一度コンビとしてやり直す意思を示しました。
2人は握手を交わし、長く続いた確執に区切りをつけます。
この場面で印象的だったのは、どちらか一方が全面的に謝罪して終わったわけではないことです。
長年の関係を取り戻すには、双方が相手の存在をもう一度受け入れる必要がありました。
和解後、10年以上ぶりの漫才を披露
番組は、結婚式での握手だけで終わりませんでした。
後日、東京・浅草東洋館で、家族や後輩芸人、マネジャーらが見守るなか、2人が漫才を披露する様子も放送されました。
披露したのは、会話を中心とした漫才です。
10年以上披露していなかったスタイルの漫才だったと紹介され、2人はおそろいの赤い背広姿で舞台に立ちました。
仲直りしたことを観客に伝えるような笑顔も見せています。
この一連の放送は大きな反響を呼び、2021年10月度のギャラクシー賞月間賞も受賞しました。
芸人同士の不仲を扱いながら、人間関係の複雑さや長年の友情を描いたドキュメンタリーとして評価されたのです。
【おぼん・こぼんの現在の関係】ナイツ塙宣之が語った和解後の意外な姿

2021年に仲直りを果たしたおぼん・こぼんですが、現在はどのような関係なのでしょうか。
この疑問を考えるうえで参考になるのが、2023年5月2日放送のニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」です。
番組では、ナイツの塙宣之と土屋伸之が、おぼん・こぼんと営業で一緒になった際のエピソードを紹介しました。
仲直りしたけれど、昔のように常に一緒ではない
塙が語ったのは、新潟で行われたゴルフコンペの営業に関する話でした。
おぼんと土屋は前日から現地入りし、こぼんと塙は当日に会場へ向かうという別々の行動を取っていました。
塙は、2人の関係について、仲直りはしているものの、仲が良いのか悪いのか分からないという趣旨の話をしています。
また、以前は一緒にゴルフをしていた2人が、現在は必ずしも同じ行動を取るわけではないことも明かしました。
LINEのやり取りから見えた2人らしい関係
さらに面白いのが、営業先への移動に関するエピソードです。
おぼんがこぼんに新潟駅の南口からタクシーに乗るよう連絡したところ、こぼんの返信に疑問符が付いてしまいました。
それを見たおぼんは、わざわざ電話をかけて、なぜ疑問符なのかと確認したそうです。
些細な文字の違いが気になってしまうあたりに、2人の独特な距離感が表れています。
塙はこのやり取りを紹介しながら、2人の様子を微笑ましく振り返っていました。
また、営業後の漫才でも、衣装をめぐって少しピリピリした空気があったと語っています。
この話から分かるのは、和解したからといって、性格や仕事に対する考え方まで完全に一致したわけではないということです。
現在の関係は「絶交」ではなく「長年の相方」
おぼん・こぼんの現在の関係を整理すると、次のようになります。
- 2021年にテレビ番組で和解を果たした。
- 2023年には営業で共演し、連絡を取り合っていた。
- 仕事上では現在もコンビとして活動している。
- 日常の行動や仕事へのこだわりでは、意見が食い違うこともある。
- 2026年11月の浅草東洋館の公演予定にも2人の名前が掲載されている。
つまり、2人は常に仲良しという関係ではないものの、コンビとしてのつながりを保っています。
不仲だった時代を知っているからこそ、現在の少し不器用なやり取りも、2人らしい関係として受け止められているのでしょう。
【コンビ結成1965年】おぼん・こぼんの経歴と60年以上続く漫才師としての実績
おぼん・こぼんは、1965年にコンビを結成しました。
2人は大阪福島商業高校(現在の履正社高校)の同級生で、学生漫才師として活動を始めています。
長年の不仲や解散騒動が注目されがちですが、もともとは漫才界で長く実績を積み重ねてきたベテランコンビです。
1980年「お笑いスター誕生!!」でブレーク
大きな転機となったのが、1980年の日本テレビ系『お笑いスター誕生!!』です。
2人は同番組で10週連続勝ち抜きを達成し、グランプリを獲得しました。
同番組は、若手芸人が実力を競いながら知名度を高める登竜門的な存在でした。
おぼん・こぼんはこの実績を足掛かりに人気を高め、1980年代初頭の漫才ブームでも活躍しました。
また、1969年のNHK漫才コンクール努力賞や、1972年の演芸大賞ホープ賞などの受賞歴もあります。
おぼんとこぼん、それぞれのプロフィール
| 項目 | おぼん | こぼん |
|---|---|---|
| 本名 | 井上博一 | 馬場添良一 |
| 生年月日 | 1949年2月2日 | 1948年12月24日 |
| 出身 | 大阪府 | 大阪府 |
| コンビ結成 | 1965年 | 1965年 |
| 主な役割 | ボケ・ネタ作り | ツッコミ |
2人のプロフィールは所属事務所や出版社の紹介資料などに掲載されています。
不仲騒動を経てもコンビを続ける理由
おぼん・こぼんのキャリアを振り返ると、注目すべきなのは、1965年の結成から2026年までコンビとして活動を続けていることです。
もちろん、60年以上の間に関係が常に良好だったわけではありません。
しかし、漫才師としての実績や長年積み重ねた舞台経験は、2人が簡単に手放せるものではなかったはずです。
特に2021年の和解後は、仲の良さを無理に演出するのではなく、再び一緒に漫才をするという形で関係を取り戻しました。
この点に、おぼん・こぼんというコンビの現在を理解するヒントがあります。
2人にとっての和解は、常に一緒に行動することではなく、相方として再び同じ舞台に立てるようになったことなのです。
【おぼんこぼん解散】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:おぼん・こぼんは2026年に本当に解散したのですか?
A1:2026年11月3日時点で、正式な解散発表は確認されていません。浅草東洋館の公式スケジュールにも11月9日、16日、17日の出演が掲載されており、コンビとして活動を続けています。
Q2:おぼん・こぼんの不仲の原因は何だったのですか?
A2:大きなきっかけは2015年の漫才協会理事選挙です。こぼんが3位、おぼんが4位となり、長年協会に貢献してきたおぼんの不満と、選挙後に協会へ来なくなったおぼんへのこぼんの不満が衝突しました。
Q3:おぼん・こぼんが仲直りしたのはいつですか?
A3:2021年10月6日放送の『水曜日のダウンタウン』「おぼん・こぼん THE FINAL」です。こぼんの娘の結婚式をきっかけに、2人は最終的に握手を交わして和解しました。
Q4:2023年のエイプリルフールの解散発表は本当ですか?
A4:本当の解散発表ではありません。2023年4月1日、おぼん本人が尺八奏者に転身するという内容を交えて解散をネタにした投稿を行いました。エイプリルフールの冗談です。
Q5:おぼん・こぼんは2026年にどこで見られますか?
A5:2026年11月の公演情報では、浅草フランス座演芸場東洋館への出演が掲載されています。11月9日、16日、17日はいずれも16時45分の出演予定です。最新の出演者変更やチケット情報は東洋館の公式番組表で確認できます。
まとめ:【プロの結論】おぼん・こぼんの解散説は過去の騒動と現在の活動を分けて考える
おぼん・こぼんの解散説について、2026年11月3日時点の情報を整理すると、正式な解散を裏付ける事実は確認できません。
むしろ、2026年11月の浅草東洋館の出演予定からは、2人がコンビとして舞台に立ち続けていることが分かります。
今回の騒動を理解するうえで押さえておきたい要点は3つです。
1. 2015年の漫才協会理事選挙が不仲の大きな転機だった。
長年の貢献に対する評価や仕事への姿勢をめぐり、2人の不満が衝突しました。
2. 2021年の「THE FINAL」はテレビ企画を超えた関係修復の節目だった。
家族や後輩芸人に支えられながら、2人はもう一度コンビとして歩み出す決断をしました。
3. 2023年の解散投稿は、解散が現実になったという意味ではない。
かつて深刻だった解散問題を、エイプリルフールの笑いに変えられるようになったことが印象的です。
芸能人の解散情報を見極める際には、次の3点を判断基準にするとよいでしょう。
- 本人や所属事務所から正式な解散発表があるか。
- 漫才協会や出演会場の公式情報にコンビ名が掲載されているか。
- エイプリルフールやテレビ番組の企画を、現実の出来事と混同していないか。
おぼん・こぼんの物語は、単に仲の悪い芸人が仲直りしたという話ではありません。
1965年に始まった2人の漫才人生は、深刻な対立や解散の危機を経験しながらも、2026年まで続いています。
解散したのではなく、長い不仲を乗り越えて、今も同じコンビ名で舞台に立っている。
それこそが、2026年現在のおぼん・こぼんを理解するための最も大切なポイントです。