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【基本の入り方】サウナと水風呂はどの順番で入る?正しい5ステップ

河野 恵 河野 恵 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

サウナと水風呂を組み合わせる場合、基本の順番は次のとおりです。



STEP 1:サウナに入る

5~10分

サウナ水風呂

体調に合わせて温まり、苦しくなる前に退出する。


STEP 2:汗を流す

1~2分程度


ぬるめのシャワーやかけ湯で汗を洗い流す。


STEP 3:水風呂に入る

20秒~1分程度


手足から水をかけ、呼吸を整えながらゆっくり入る。


STEP 4:休憩・外気浴

5~10分程度


椅子に座るか横になり、自然な呼吸で体を休める。


STEP 5:水分補給

汗で失われた水分を補給する。疲労感があれば次のセットには進まない。


この流れを1セットと考えます。

サウナに入る前の準備も大切

サウナに入る前には、まず水分補給を行い、シャワーで体を洗いましょう。

消費者庁が公表した注意資料では、サウナに入る前に温かいシャワーを手足の先から体の中心に向けてかけ、徐々に体を温度に慣らす方法が紹介されています。

また、体の水滴を拭いてからサウナ室に入ることも推奨されています。

水風呂に入る前のかけ水は必要?

必要です。サウナから出て、そのまま冷たい水風呂に飛び込むのは避けてください。

おすすめの手順は次のとおりです。

1. サウナ室からゆっくり出る。
2. ぬるめのシャワーで汗を洗い流す。
3. 手先や足先に水をかける。
4. 冷たさに体を慣らしてから、ゆっくり水風呂に入る。

かけ水は衛生面のマナーであると同時に、急激な温度変化を避けるための準備でもあります。

特に、熱いサウナから出た直後は血管の状態が変化しています。急激な冷刺激を避けることが大切です。

【時間と温度の目安】サウナ・水風呂・外気浴は何分がベスト?

サウナと水風呂の時間に、すべての人に当てはまる正解はありません。

サウナ室の温度や湿度、体格、年齢、体調、サウナ経験によって適切な時間は変わります。

初心者が無理なく始めるための参考値を整理すると、次のようになります。

項目 時間・温度の目安 ポイント サウナ 5~10分 初めは短時間。汗や動悸など体の変化を確認する。 水風呂 20秒~1分 初心者は短時間から。長く浸かる必要はない。 水風呂の温度 施設例では15~17℃前後 10℃未満はかなり冷たい。初心者は避けたい設定。 休憩・外気浴 5~10分程度 呼吸や心拍が落ち着くまでゆっくり休む。 セット回数 まずは1セット 慣れても回数を増やすことを目的にしない。

※時間は健康な成人が楽しむ場合の一般的な参考値であり、医学的に保証された安全基準ではありません。

水風呂の温度は何度がよい?

水風呂の温度は、施設によってかなり異なります。

一般的な施設の設定例では15~17℃前後が見られます。一方、7~9℃程度の非常に冷たい水風呂を設ける施設もあります。

例えば、サウナ施設の公式案内では、15~16℃前後の水風呂や、7℃前後の極冷水風呂が紹介されています。

水温による体感の違いは次のとおりです。

- 15~17℃前後: 冷たさを感じる一般的な施設設定の一例。
- 10℃未満: 非常に強い冷刺激がある。初心者にはおすすめしにくい。
- それ以上の温度: 冷たさが比較的穏やかで、水風呂が苦手な人にも選択肢となる。

重要なのは、低い温度ほど効果が高いという考え方をしないことです。

水温が低ければ低いほど血管や心臓への刺激も強くなり得ます。無理に冷たい水風呂を選ぶ必要はありません。

水風呂は何分入れば効果がある?

初心者は20~30秒程度から始め、冷たさに問題がなければ少しずつ調整する方法が現実的です。

日本サウナ学会代表の加藤容崇氏も、サウナの入り方について紹介されたインタビューで、水風呂は20~30秒から長くても約1分を目安とする考え方を示しています。

一方、鹿児島県医師会のサウナに関する解説では、水風呂は1~2分程度という目安も紹介されています。

こうした違いがあるのは、施設の水温や個人の体質によって負担が異なるためです。

水風呂は時間を競うものではありません。 寒さ、震え、動悸、息苦しさを感じたら、時間に関係なく出てください。

外気浴はサウナより長くてもよい?

問題ありません。

むしろ、サウナや水風呂の時間を増やすよりも、休憩を十分に確保することを優先してください。

外気浴では、急に立ち上がらず、座った状態で呼吸や体調が落ち着くのを待ちます。

屋外が寒すぎる場合や風が強い場合は、室内の休憩スペースを利用しても構いません。

【温冷交代浴の仕組み】水風呂の効果と「ととのう」の正体

サウナの後に水風呂へ入り、その後に休憩する方法は、温冷交代浴の一種として知られています。

なぜ、熱い場所と冷たい場所を行き来すると爽快感やリラックス感が得られるのでしょうか。

その背景には、体温調節機能と自律神経、血管の反応があります。

1. サウナでは血管が広がり、発汗が進む

サウナ室では体温が上昇します。

体は熱を外へ逃がそうとして皮膚の血管を広げ、汗を分泌します。

このとき、心拍数や血流にも変化が起こります。

ただし、発汗量が多ければ健康効果も高いというわけではありません。大量の汗をかくことは脱水の原因にもなります。

2. 水風呂では冷刺激によって血管が収縮する

冷たい水に触れると、皮膚の血管が収縮し、交感神経が刺激されます。

体は急激な冷却から身を守ろうとし、心拍数や血圧など循環器系にも変化が生じます。

そのため、水風呂には爽快感がある一方で、心臓や血管への負担という側面もあります。

3. 休憩によって体が落ち着いていく

水風呂から出て休憩すると、冷刺激が弱まり、体は通常の状態へ戻ろうとします。

この過程では自律神経の活動にも変化が起こります。

2025年に日本健康開発雑誌に掲載された研究では、男女16人を対象に、浴槽での温冷交代浴とサウナでの温冷交代浴を比較しました。

サウナでの温冷交代浴では、終了直後に交感神経活動を示す指標が低下し、研究者らは自律神経の変化が強いリラックス感に関係している可能性を指摘しています。

ただし、参加者16人の小規模研究であり、すべての人に同じ反応が起こることを証明したものではありません。

「ととのう」とは具体的にどんな状態?

「ととのう」は、サウナ愛好家の間で使われる、入浴後の爽快感やリラックス感を表す言葉です。

よく挙げられる体感には、次のようなものがあります。

- 頭がすっきりする。
- 体の力が抜ける。
- 気持ちが落ち着く。
- 心地よい開放感がある。
- 休憩中に深いリラックスを感じる。

ただし、「ととのう」は医学的に定義された病名や生理状態ではありません。

温度刺激、自律神経の変化、休息などが関係すると考えられていますが、仕組みのすべてが解明されているわけではありません。

また、めまいや立ちくらみを「ととのった」と勘違いするのは危険です。体調不良のサインである可能性もあります。

【2026年の研究で検証】水風呂のメリットと健康効果はどこまで分かっている?

サウナ水風呂には、気分転換や爽快感などのメリットがあります。一方で、医学的な健康効果については、研究対象や実験条件を踏まえて判断する必要があります。

水風呂の主なメリット

1. 体を効率よく冷却できる

水は空気よりも熱を伝えやすいため、水風呂に入ると体表面の熱が比較的速く奪われます。

サウナ後の熱感を和らげ、体温調節を助ける働きがあります。

2. 気分転換や爽快感につながる

温熱刺激と冷刺激の切り替えによって、普段とは異なる感覚が得られます。

サウナ後の休憩と組み合わせることで、リフレッシュしたと感じる人もいます。

3. 自律神経の活動に変化が生じる

温冷交代浴では、交感神経と副交感神経に関連する活動指標が変化することが研究で報告されています。

ただし、これを自律神経が必ず正常化する、あるいは病気を予防できるという意味に捉えるのは適切ではありません。

2026年5月:日本の研究で温冷交代浴を比較

2026年5月31日発行の日本温泉気候物理医学会雑誌には、サウナ入浴と冷水浴を組み合わせた温冷交代浴についての研究が掲載されました。

研究では、健康な若年男性11人を対象に、次の2種類の入浴方法を比較しています。

- サウナ10分→シャワー1分→休息5分
- サウナ10分→水風呂1分→休息5分

これを各3セット実施し、サウナの温度は86℃、水風呂は17℃に設定しました。

その結果、両方の入浴方法で、入浴30分後の動脈スティフネス(動脈の硬さに関連する指標)が入浴前より有意に低下しました。

一方、水風呂を加えたことによる明確な追加効果は確認されませんでした。

この研究で重要なのは、サウナに水風呂を組み合わせなければ健康上のメリットが得られない、という考え方を支持する結果ではなかったことです。

なお、対象者は健康な若年男性11人に限られています。高齢者や心臓病のある人などに同じ結果を当てはめることはできません。

2026年7月:海外でも冷水浴と循環器反応を検証

2026年7月には、英国の研究者らによる冷水浴を組み合わせたサウナの研究がExperimental Physiologyに掲載されました。

健康な成人16人を対象とし、85℃のサウナを15分間利用するセッションを2回実施。冷却時間に20℃の水へ90秒間浸かる方法と、空気中で冷却する方法を比較しました。

水に浸かる冷却方法では、2回目のサウナ終了時の深部体温と心拍数が、空気だけで冷却した場合より低くなりました。

ただし、これは健康な成人を対象とした小規模な実験です。心臓疾患のある人にも水風呂が安全であることを証明したものではありません。

誤解しやすい水風呂の効果

よくある認識 実際の考え方
水風呂で脂肪が直接燃える 体が冷えることと、体脂肪が減ることは別
汗をかけば毒素が抜ける 発汗をデトックス効果の証明とする根拠はない
水風呂は長いほどよい 長時間の冷刺激は体への負担を増やす
3セットが必須 1セットでも楽しめる。回数に決まりはない
ととのわなければ失敗 爽快感やリラックス感には個人差がある

サウナ水風呂の価値は、強い刺激を与えることではありません。気持ちよく休息できる範囲で楽しむことが基本です。

【危険性と注意点】水風呂は心臓に悪い?避けるべき人と体調不良のサイン

サウナと水風呂の組み合わせで、最も注意したいのが急激な温度変化です。

特に、サウナから出た直後に非常に冷たい水へ入る行為は、循環器系に大きな刺激を与える可能性があります。

水風呂が心臓に負担をかける理由

サウナに入ると、体温を下げるために血管が広がります。

その状態から急に冷水に入ると、冷刺激によって血管が収縮し、血圧が上昇する場合があります。

加えて、水風呂に全身を浸けることで水圧が体にかかり、血液の循環にも影響します。

このような変化が重なると、心臓に大きな負担がかかることがあります。

消費者庁が公表した資料でも、急激な温度差によって血圧が上昇し、脳卒中や心筋梗塞、狭心症などにつながる可能性が指摘されています。

特に注意が必要な人

次に該当する人は、サウナや水風呂を利用する前に医師へ相談してください。

- 心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患がある人
- 高血圧の治療を受けている人
- 脳卒中を経験した人
- 重い肺疾患がある人
- 血管や循環器系に不安がある人
- 妊娠中の人

また、次のような状態ではサウナ利用を避けるべきです。

- 発熱や体調不良がある。
- 飲酒後や二日酔いである。
- 食事の直後である。
- 運動直後で疲労が強い。
- 脱水状態になっている。
- 強い疲労や衰弱がある。

消費者庁の注意喚起では、これらの条件に加え、慢性疾患が悪化している場合も注意が必要とされています。

サウナ中・水風呂中に現れたら危険な症状




次の症状があれば、すぐに中止する

- 胸の痛みや圧迫感
- 動悸や脈の乱れ
- 息苦しさ
- 強いめまいや立ちくらみ
- 吐き気や頭痛
- 意識が遠のく感覚

対応方法

すぐに水風呂やサウナから出て、安全な場所で休み、施設スタッフに知らせてください。胸痛、強い呼吸困難、失神などがある場合は119番で救急要請してください。無理に再入浴してはいけません。

水風呂に入らずサウナと外気浴だけでもよい?

もちろんです。

水風呂が苦手な人や、冷刺激に不安がある人は、サウナから出た後に休憩スペースでゆっくり体を冷ます方法でも楽しめます。

消費者庁も、水風呂が苦手な人や入ると体調が悪くなる人に対して、無理に入る必要はなく、サウナと外気浴を交互に行う方法を選択肢として紹介しています。

【初心者向け攻略法】水風呂が苦手でもサウナを楽しむ方法とセット回数

水風呂に入ると、冷たさに驚いて呼吸が乱れたり、体が緊張したりする人もいます。

こうした反応があるからといって、サウナに向いていないわけではありません。

初心者は、次のような段階的な楽しみ方がおすすめです。

水風呂が苦手な人の3つの方法

方法1:ぬるめのシャワーで体を冷やす

水風呂に入らず、ぬるめのシャワーを浴びる方法です。

急激な冷刺激を避けながら、サウナ後の熱感を和らげられます。

方法2:外気浴を長めに取る

サウナから出た後、風通しのよい休憩スペースで座って休みます。

水風呂を使わなくても、自然に体温が下がるのを待つことができます。

方法3:冷たすぎない水温を選ぶ

施設によっては、通常の水風呂より温度が高い冷却用の浴槽を設けている場合があります。

初めて利用するときは、スタッフに水温を確認してみるのもよい方法です。

サウナと水風呂のセット回数は何回がよい?

セット回数に絶対的な正解はありません。

初心者の場合、最初は1セットで十分です。

体調に問題がなく、休憩後も心地よい状態であれば、次回以降に2セット程度を試すという考え方もあります。

3セットを行うこと自体が目標になると、長時間の発汗や脱水につながる可能性があります。

セット数よりも、各セットの後に十分な休憩を取れているかを優先してください。

サウナを楽しむために知っておきたいマナー

水風呂の入り方には、健康面だけでなく周囲への配慮も必要です。

- 水風呂に入る前に必ず汗を流す。
- 水風呂に飛び込まない。
- 大きな音を立てたり、水を飛び散らせたりしない。
- 浴槽の中で激しく動かない。
- 休憩スペースを長時間占有しない。
- 施設ごとの利用ルールを守る。

特に、汗を流さずに水風呂へ入る行為は、衛生面から避けるべきです。

【よくある質問】サウナ水風呂に関するFAQ

Q1:サウナと水風呂はどちらが先ですか?

サウナが先です。基本はサウナ、汗を流す、水風呂、休憩・外気浴の順番です。ただし、体調に不安がある場合は水風呂を省略して構いません。

Q2:水風呂は何分入るのが正解ですか?

初心者は20~30秒程度から始める方法があります。慣れても無理に1分以上入る必要はありません。水温や体調に応じて調整してください。

Q3:水風呂の温度は何度がおすすめですか?

施設の一般的な設定例には15~17℃前後があります。ただし、万人にとって最適な温度はありません。冷たさが強すぎる場合は、温度の高い浴槽やシャワーを選びましょう。

Q4:サウナの後に水風呂へ入らなくても効果はありますか?

水風呂に入らなくても、サウナ後の休憩によるリラックス感や爽快感は楽しめます。外気浴や室内休憩を取り入れる方法もあります。

Q5:水風呂に入る前のかけ水はなぜ必要ですか?

汗を洗い流して衛生状態を保つほか、冷たい水に体を少しずつ慣らすためです。サウナ直後に飛び込むのではなく、ぬるめのシャワーを使ってから入るようにしましょう。

Q6:サウナと水風呂は何セット繰り返せばよいですか?

初心者は1セットからで十分です。体調に余裕があっても、必ず複数回繰り返す必要はありません。疲労感があれば終了してください。

Q7:水風呂は心臓に悪いのでしょうか?

健康状態によっては、急激な血管収縮や血圧上昇によって心臓に負担がかかることがあります。心臓疾患や高血圧などがある場合は、事前に主治医に相談してください。

まとめ:サウナと水風呂は無理のない温度・時間が楽しむための基本

サウナと水風呂を組み合わせる基本の順番は「サウナ→汗を流す→水風呂→外気浴」です。

水風呂は20~30秒程度から始め、体調に合わせて短時間で調整することが大切です。水温は施設によって異なりますが、冷たいほど健康効果が高くなるわけではありません。

2026年の研究でも、温冷交代浴による生理的な変化が検証される一方、水風呂を加えることの追加的な健康効果や、あらゆる人に対する安全性が確立したわけではないことが分かります。

最後に、サウナ水風呂を楽しむための判断基準を整理します。

- 初心者: まずはサウナと休憩を中心に、無理のない1セットから始める。
- 水風呂が好きな人: 水温や時間を競わず、短時間で気持ちよく冷却する。
- 水風呂が苦手な人: シャワーや外気浴を活用する。
- 心臓や血圧に不安がある人: 主治医に相談し、必要に応じて水風呂を避ける。
- 体調が悪い人: サウナ自体を控えて体を休める。

サウナの楽しさは、我慢の先にあるものではありません。水風呂に入ることや「ととのう」ことを目的にしすぎず、自分の体に合った温度と時間で、心地よい休憩を楽しむことが何より大切です。

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美容・健康・暮らしのテーマを担当。公的機関の資料やメーカー公式の成分表示を参照し、効果を断定しない書き方で整理することを心がけています。

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