2025年6月、竹田氏を巡って新たな動きが報じられました。
それが、JOCの名誉会長への推薦案です。
18年間にわたってJOC会長を務め、東京五輪招致にも関わった竹田氏を、組織の名誉職に推薦する案が浮上したのです。
2025年6月10日の理事会で推薦案が保留に
2025年6月9日、デイリースポーツは、JOCが竹田氏を名誉会長に推薦する方向で調整していると報じました。
翌10日、東京都内で開かれた非公開の理事会で、この案が審議されました。
しかし、結果は承認ではなく保留でした。
理事会後、尾県貢専務理事は次のように説明しています。
「推挙することに反対はなかったが、規定の整備の時間が必要」
この説明から読み取れるのは、推薦そのものへの反対というより、名誉会長という役職を設けるための規定整備が課題になっていたことです。
ただし、推薦案が保留された以上、竹田氏の名誉会長就任が決定したわけではありません。
2026年のJOC役員名簿を確認
2026年のJOC役員については、公式サイトに掲載された令和7・8年度役員一覧が重要な資料になります。
2026年5月12日現在の名簿では、会長は橋本聖子氏です。
2026年JOCの主要役職
会長
橋本聖子
副会長
三屋裕子・渡辺守成
専務理事
太田雄貴
常務理事
小谷実可子・星香里・林肇・井上康生・八木由里
出典:日本オリンピック委員会「令和7年・8年度役員一覧」2026年5月12日現在
竹田恒和氏は役員名簿に掲載されていない
理事には鈴木大地氏、田嶋幸三氏、谷本歩実氏、羽根田卓也氏なども名を連ねています。
ここで注意したいのは、役員名簿に名前がないことと、名誉会長への推薦案が正式に否決されたことは別だという点です。
2026年の公式役員名簿から判断できるのは、竹田氏がJOCの現役役員ではないということです。2025年の名誉会長案についても、保留後に正式就任したとする発表は確認できません。
つまり、2026年現在の竹田氏は、少なくともJOCの会長・副会長・理事などの現役役員として組織運営に参加している立場ではありません。
【竹田恒和を巡る誤解】ネットの噂と確認できる事実を比較

竹田氏について検索すると、東京五輪招致疑惑、IOC委員辞任、逮捕説、名誉会長就任など、さまざまな情報が出てきます。
しかし、これらは同じ確度の情報ではありません。
特に、捜査対象となったことを逮捕や有罪判決と混同するケースには注意が必要です。
| よくある情報 | 確認できる事実 |
|---|---|
| 竹田氏は五輪に出場していない | ミュンヘン・モントリオールの2大会に出場 |
| JOC会長を辞任したのは2016年 | 2019年6月に退任 |
| IOC委員を2020年まで続けた | 2019年3月26日に辞任承認 |
| フランスで有罪判決を受けた | 有罪確定を示す公表情報は確認できない |
| 贈賄を本人が認めた | 送金は認めたが、贈賄への関与は否定 |
| 2025年に名誉会長へ就任した | 推薦案は保留 |
| 2026年もJOC会長である | 会長は橋本聖子氏 |
竹田氏の問題を正しく理解するには、次の3つを分ける必要があります。
1. 競技者としての実績:五輪2大会に出場した事実。
2. 組織運営者としての実績:JOC会長を18年間務めた事実。
3. 司法上の問題:東京五輪招致に関する贈賄疑惑でフランスの捜査対象になった事実。
スポーツ界への貢献と、招致活動を巡る疑惑は、どちらか一方だけで評価を決められるものではありません。
【竹田恒和に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:竹田恒和氏は2026年現在何歳ですか?
A1:1947年11月1日生まれのため、2026年11月3日現在で79歳です。
Q2:竹田恒和氏は東京五輪招致の贈賄疑惑で有罪になったのですか?
A2:有罪判決が確定したとする公表情報は確認できません。フランス司法当局の捜査対象となりましたが、竹田氏は贈賄への関与を一貫して否定しています。捜査対象となったことと有罪判決は区別する必要があります。
Q3:竹田恒和氏はJOCの名誉会長になったのですか?
A3:2025年6月に推薦案が審議されましたが、規定整備を理由に保留となりました。2026年5月12日現在の公式役員名簿にも掲載されておらず、名誉会長への正式就任を示す発表も確認できません。
Q4:竹田恒和氏と竹田恒泰氏は親子ですか?
A4:はい。竹田恒和氏が父親で、竹田恒泰氏は作家・評論家として活動しています。両者の活動や発言は、それぞれ分けて理解する必要があります。
まとめ:竹田恒和氏の現在と今後の注目点
竹田恒和氏は、馬術選手としてミュンヘン・モントリオールの2度のオリンピックに出場し、その後はJOC会長として18年間、日本のオリンピック運動を担った人物です。
一方、東京五輪招致を巡る贈賄疑惑によって、2019年にIOC委員とJOC会長の職を退きました。
2026年11月現在の状況を整理すると、次のようになります。
- 年齢:79歳。
- 競技歴:1972年ミュンヘン、1976年モントリオール五輪に出場。
- JOC会長歴:第15代会長として2001~2019年に在任。
- IOC委員:2019年3月に辞任。
- 東京五輪招致疑惑:フランス司法当局の捜査対象となり、本人は贈賄への関与を否定。
- 名誉会長案:2025年6月に保留。
- 2026年JOC役員:橋本聖子会長の体制で、竹田氏は役員名簿に掲載されていない。
今後、竹田氏を巡るニュースで注目すべきなのは、JOC名誉会長案の再審議や正式な就任発表の有無、そして東京五輪招致疑惑に関する司法上の最終的な動きです。
プロの結論として重要なのは、竹田氏の評価を一つの肩書きや疑惑だけで決めないことです。
五輪出場経験、18年間のJOC会長歴、東京五輪招致への貢献、そして贈賄疑惑という異なる側面を時系列で捉える必要があります。
特に、捜査対象になったことと有罪が確定したことを混同しない姿勢は、五輪招致を巡る問題だけでなく、スポーツ界のガバナンスや国際的な組織運営を理解するうえでも欠かせません。
竹田恒和氏の今後を追う際には、JOCの公式役員発表と司法当局の正式な発表を基準にすることが、情報を正確に読み解くための判断基準になります。