「東京一区(東京1区)はどこの地域なのか」「千代田区と新宿区のどこまでが選挙区に含まれるのか」――衆議院議員選挙のたびに検索される東京1区。2026年11月現在、この選挙区で注目されているのが、2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙です。自由民主党の山田美樹氏が82,622票を獲得して当選し、前職の海江田万里氏は48,830票で議席を失いました。
東京1区は、東京都千代田区と新宿区の全域を対象とする小選挙区です。今回の選挙では5人が立候補し、投票率は59.52%となりました。この記事では、東京都選挙管理委員会の確定開票結果、区割りの改定履歴、候補者別得票数、歴代当選者、衆議院の選挙制度を整理します。
【東京一区はどこ?】千代田区・新宿区の選挙区範囲と区割りを解説

東京一区とは、東京都に設けられた衆議院小選挙区の一つで、正式には「東京都第1区」と呼ばれます。
現在の対象区域は、千代田区と新宿区の2区全域です。千代田区の一部だけ、新宿区の一部だけといった区分ではありません。両区に住民登録がある有権者は、原則として東京1区の小選挙区選挙に参加します。
東京1区に含まれる自治体
- 千代田区:神田、麹町、番町、秋葉原周辺など。
- 新宿区:新宿駅周辺、四谷、神楽坂、高田馬場、落合など。
千代田区には国会議事堂や官公庁、企業の本社などが集まり、新宿区には商業地域、住宅地、大学、繁華街など多様な地域があります。行政機能やビジネスの中心地と、人口の多い住宅・商業地域が一つの選挙区に含まれている点が特徴です。
2022年の区割り改定で何が変わった?
東京1区を調べる際に注意したいのが、過去の選挙との区割りの違いです。
2022年11月28日に衆議院小選挙区の区割り改定法が公布され、同年12月28日に施行されました。この改定によって東京都の小選挙区は25から30に増加。新しい区割りは、改定後初めて公示される衆議院総選挙から適用されました。
改定前の東京1区には、千代田区のほか、港区の一部と新宿区の一部が含まれていました。現在は千代田区と新宿区の全域が東京1区となり、港区は東京7区などに再編されています。
そのため、2021年以前の東京1区と2024年以降の東京1区では、同じ「1区」という名称でも対象地域が異なります。過去の得票数を比較するときには、この違いを押さえておく必要があります。
【2026年最新】東京1区の衆院選結果と候補者別得票数一覧
2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、東京1区に5人が立候補しました。
東京都選挙管理委員会が2026年2月9日午前10時5分に確定した開票結果によると、トップは自由民主党の山田みき氏(山田美樹氏)で、82,622票を獲得しました。
東京1区・2026年衆院選の候補者一覧
| 候補者 | 政党 | 得票数 | 千代田区 | 新宿区 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 山田美樹 届出名:山田みき |
自由民主党 | 82,622票 | 17,602票 | 65,020票 | 小選挙区当選 |
| 海江田万里 | 中道改革連合 | 48,830票 | 7,481票 | 41,349票 | 落選 |
| 吉川里奈 | 参政党 | 25,232票 | 4,436票 | 20,796票 | 比例代表当選 |
| 春山明日香 | 日本維新の会 | 20,187票 | 3,903票 | 16,284票 | 落選 |
| 黒田朝陽 | 日本共産党 | 15,295票 | 1,898票 | 13,397票 | 落選 |
有効投票総数:192,166票
出典:東京都選挙管理委員会「令和8年2月8日執行 衆議院議員選挙・小選挙区選出開票結果詳細」。候補者名は選挙時の届出表記と公的な議員表記を踏まえて整理しています。
山田美樹氏と海江田万里氏の得票差は33,792票
今回の選挙で山田氏が獲得した82,622票に対し、海江田氏は48,830票でした。その差は33,792票です。
山田氏の得票率は有効投票総数に対して約43.0%。過半数には届いていませんが、小選挙区では候補者の中で最も多くの票を獲得した人が当選します。
区ごとの結果を見ると、山田氏は千代田区で17,602票、新宿区で65,020票を獲得しています。海江田氏も新宿区で41,349票を獲得しましたが、両区とも山田氏が上回りました。
つまり、今回の勝敗は一方の区だけで決まったものではなく、千代田区と新宿区の双方で山田氏が優位に立った結果です。
【東京1区の投票率】59.52%は何を意味する?有権者数と前回比較
2026年2月8日の東京1区の投票率は59.52%でした。
千代田区が公表した衆議院議員選挙の集計資料によると、東京1区の当日有権者数は329,429人、投票者数は196,086人です。投票率は男性59.58%、女性59.47%となっています。
前回の2024年10月27日執行の第50回衆議院議員総選挙における東京1区の投票率は55.60%でした。2026年は前回より3.92ポイント上昇しています。
2026年の投票率を見るときの注意点
投票率は、選挙区の有権者のうち実際に投票した人の割合です。候補者の得票率とは異なる数字なので、混同しないようにする必要があります。
例えば、山田氏の43.0%は有効投票総数に占める得票の割合であり、59.52%は有権者全体に対する投票率です。両者は分母が違います。
また、千代田区単独の投票率と東京1区全体の投票率も別の数字です。千代田区の小選挙区投票率は65.37%で、東京1区全体の59.52%を上回りました。
【東京1区の現職議員】山田美樹氏の経歴と海江田万里氏の選挙結果
2026年11月現在、東京1区選出の衆議院議員は自由民主党の山田美樹氏です。衆議院の公式議員プロフィールでも、東京都第一区選出として掲載されています。
山田美樹氏のプロフィールと政治経歴
山田氏は1974年3月15日生まれ。東京大学法学部を卒業し、通商産業省(現在の経済産業省)、内閣官房副長官補室、ボストンコンサルティンググループ、エルメスジャポンなどでの経歴を持ちます。
政治家としては、外務大臣政務官や環境副大臣などを経験。自民党内でも法務部会長などの役職を務めてきました。
衆議院の公式プロフィールでは、2026年4月現在の当選回数は5回と記載されています。第46回、第47回、第48回、第49回、そして第51回の衆議院議員総選挙で当選しています。
海江田万里氏はなぜ2026年に敗れたのか
海江田万里氏は1949年2月26日生まれ。1993年の衆議院議員総選挙で初当選し、経済産業大臣、民主党代表、衆議院副議長などを歴任した政治家です。
2024年の第50回衆院選では東京1区で56,979票を獲得し、55,040票の山田氏を1,939票上回って当選しました。しかし、2026年の選挙では48,830票にとどまり、山田氏との差は33,792票に広がりました。
2026年の選挙で海江田氏が所属したのは中道改革連合です。前回の立憲民主党から所属政党が変わったことも、今回の選挙を考えるうえで押さえておきたい点です。
ただし、政党の変更だけを敗因と断定することはできません。候補者個人への評価、政党への支持、選挙区内の政策課題、投票行動など複数の要素が結果に関係します。
なお、今回の選挙では吉川里奈氏が小選挙区では3位だったものの、比例代表で当選しています。海江田氏は小選挙区で敗れ、比例代表でも議席を得ていません。
【東京1区の歴代当選者】2021年・2024年・2026年の選挙結果を比較
東京1区の歴代当選者を振り返ると、山田美樹氏と海江田万里氏が選挙区の中心的な候補者として競い合ってきたことが分かります。
近年の東京1区の当選者の変遷
2021年・第49回衆議院議員総選挙:山田美樹氏が99,133票を獲得して小選挙区で当選。海江田万里氏は90,043票で敗れました。ただし、このときの東京1区には港区の一部も含まれていました。
2024年・第50回衆議院議員総選挙:海江田万里氏が56,979票を獲得し、55,040票の山田美樹氏を破って当選しました。新しい区割りが適用された選挙であり、現在と同じ千代田区・新宿区全域が対象でした。
2026年・第51回衆議院議員総選挙:山田美樹氏が82,622票を獲得して当選。海江田氏は48,830票で敗れ、東京1区の議席は再び山田氏に移りました。
歴代結果を比較するときのポイント
2021年の山田氏の99,133票と、2024年・2026年の得票数を単純に比較することには注意が必要です。2021年とそれ以降では選挙区の区域が異なります。
一方、2024年と2026年は同じ区割りで実施されています。2024年には海江田氏が僅差で勝利し、2026年には山田氏が比較的大きな差をつけて勝利しました。
この2回の結果は、東京1区の議席が特定の政党や候補者に固定されているわけではなく、選挙ごとに有権者の判断が変わり得ることを示しています。
また、海江田氏は1993年に旧東京1区から初当選した経歴を持ちます。ただし、当時は現在とは選挙制度も選挙区の構造も異なるため、歴代当選者を調べる場合には、旧東京1区と現在の東京都第1区を区別することが欠かせません。
【衆議院小選挙区の仕組み】東京1区で比例復活が起きる理由
東京1区の結果を正しく理解するには、衆議院議員選挙で採用されている小選挙区比例代表並立制を知っておく必要があります。
衆議院議員総選挙では、有権者は原則として2種類の投票を行います。1票は住んでいる選挙区の候補者に、もう1票は比例代表の政党に投じます。
小選挙区選挙とは?
小選挙区では、1つの選挙区から1人の議員を選びます。東京1区の場合も定数は1人です。
候補者のうち最も多くの票を獲得した人が当選します。必ずしも有効投票の50%を超える必要はありません。
2026年の東京1区では、山田氏が82,622票で最も多くの票を獲得したため、小選挙区の議席を獲得しました。
比例代表選挙とは?
比例代表では、政党が獲得した票数に応じて各政党に議席が配分されます。衆議院では全国を複数の比例ブロックに分けて選挙を行います。
東京1区の候補者は、比例代表の東京ブロックにも重複立候補できる場合があります。そのため、小選挙区で敗れた候補者でも、比例代表の条件を満たせば当選する可能性があります。
比例復活当選と惜敗率の関係
比例代表に重複立候補した候補者のうち、同順位の候補者が複数いる場合などには、惜敗率が当選順位を判断する要素になります。
惜敗率とは、小選挙区で当選した候補者の得票数に対して、落選候補者がどの程度の票を獲得したかを示す割合です。
2026年の東京1区では、吉川里奈氏が小選挙区で25,232票を獲得して3位となりましたが、比例代表で議席を得ました。一方、海江田氏は小選挙区で落選し、比例代表でも当選していません。
つまり、小選挙区での当落と、衆議院議員として最終的に当選するかどうかは必ずしも一致しないのです。候補者の当選状況を確認するときには、小選挙区の結果と比例代表の結果を分けて見る必要があります。
【プロの視点】2026年の東京1区選挙から読み解く3つの注目点
今回の東京1区の選挙結果には、単なる候補者同士の勝敗だけでは捉えきれないポイントがあります。
1. 千代田区と新宿区の双方で勝利した山田氏
山田氏は千代田区で17,602票、新宿区で65,020票を獲得しました。海江田氏を両区で上回っている点が、今回の結果の特徴です。
東京1区は、官公庁やオフィスが集中する千代田区と、商業・住宅・文化施設が混在する新宿区を一つにまとめた選挙区です。地域によって生活環境や有権者が重視する政策課題が異なるため、両区の票を個別に確認することには意味があります。
2. 2024年から2026年にかけて議席が入れ替わった
2024年は海江田氏が僅差で勝利し、2026年には山田氏が33,792票差で勝利しました。わずか約1年4か月の間に選挙区の代表者が交代したことは、東京1区の選挙が固定的ではないことを示しています。
ただし、得票差だけで有権者の政策選好や個別の争点を断定することはできません。候補者の公約、政党の政策、選挙区の地域課題を併せて確認が必要です。
3. 小選挙区の勝敗だけでは候補者全員の当落は分からない
吉川氏のように、小選挙区では敗れても比例代表で当選するケースがあります。東京1区の候補者の最終的な当落を把握するには、比例代表の東京ブロックまで確認する必要があります。
選挙結果を調べる際は、候補者の得票数、選挙区での順位、比例代表の当選状況を分けて確認することが、誤解を避けるための判断基準になります。
東京1区に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京一区はどこの地域ですか?
A1:東京都千代田区と新宿区の全域です。2022年の区割り改定後、現在の東京1区はこの2区で構成されています。
Q2:2026年の東京1区で当選した議員は誰ですか?
A2:自由民主党の山田美樹氏です。2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で82,622票を獲得しました。
Q3:海江田万里氏の2026年の選挙結果は?
A3:中道改革連合から東京1区に立候補し、48,830票を獲得しましたが、小選挙区では山田氏に敗れました。比例代表でも当選していません。
Q4:2026年の東京1区の投票率は何%ですか?
A4:59.52%です。当日有権者数は329,429人、投票者数は196,086人でした。
Q5:東京1区で小選挙区に落選しても当選できますか?
A5:可能です。比例代表にも重複立候補し、必要な条件を満たした候補者は比例復活当選できます。2026年の選挙では吉川里奈氏が比例代表で当選しました。
Q6:東京1区と東京都第1区は違う選挙区ですか?
A6:同じ選挙区を指します。東京1区は略称で、東京都第1区が正式な呼び方です。
まとめ:【プロの結論】東京1区の選挙結果は区割り・得票数・比例代表をセットで確認
東京1区は、千代田区と新宿区の全域を対象とする東京都の衆議院小選挙区です。2026年2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙では、自由民主党の山田美樹氏が82,622票を獲得し、海江田万里氏ら4人を抑えて当選しました。
今回の投票率は59.52%。山田氏と海江田氏の得票差は33,792票で、千代田区・新宿区の双方で山田氏が上回っています。
東京1区の選挙を理解するうえで押さえたいのは、次の3点です。
- 地域:千代田区・新宿区の全域が現在の東京1区。
- 選挙結果:2026年の当選者は山田美樹氏。海江田万里氏は48,830票で敗退。
- 選挙制度:小選挙区の結果だけでなく、比例代表による当選も確認する。
特に歴代当選者を調べる場合は、2022年の区割り改定前後で対象地域が変わっていることに注意が必要です。2021年と2024年以降の得票数を比較する場合には、同じ区域の選挙結果なのかを確認することが欠かせません。
今後の東京1区を追う際にも、山田美樹氏の国会活動や地域政策、千代田区・新宿区それぞれの課題、次回選挙での候補者構成を継続的に確認することが、選挙区の政治動向を正確に理解する近道です。