「本を買ったのに、読む時間がなくて本棚に並んだまま」「読みたい本が増え続け、気づけば未読本の山ができている」。そんな状態を表す言葉が「積読(つんどく)」です。積読とは、購入した本を読まずに手元へ積んでおくこと。単に読書をさぼっているという意味ではなく、読みたい気持ちと実際に読む時間との間に生まれる、身近な読書現象です。
2026年10月に公表されたクロス・マーケティングの読書調査では、20~69歳の男女1,100人のうち、半年間に読む本の冊数が「1冊未満」と回答した人は51.2%に上りました。読書への関心があっても、実際に本を読む時間を確保するのは簡単ではありません。積読が増える背景には、購入時の期待、時間不足、知識欲、心理的な満足感など、さまざまな要因が関係しています。
【積読とは?】正しい意味・読み方・語源と意外な歴史を解説

積読の意味と正しい読み方
積読の読み方は「つんどく」です。「積ん読」と表記されることもあります。
意味は、本を購入したものの、読むことなくそのまま積んでおくことです。机の上や床に本を重ねている場合だけでなく、本棚にきれいに収納している未読の購入本についても、積読と呼ぶことがあります。
例えば、次のような状況が積読に当たります。
- 書店で面白そうな小説を購入したが、読む前に次の本を買ってしまった。
- 仕事に役立つ専門書を買ったものの、忙しくて開けていない。
- SNSや書評で紹介された本をまとめ買いし、読まないまま保管している。
- 電子書籍のセールで大量に購入し、ライブラリに未読作品が残っている。
つまり、積読の本質は、本を買う行動と読む行動が一致していないことにあります。
積読の語源は「積んでおく」と「読書」の言葉遊び
積読という言葉は、「積んでおく」という表現と、読書の「読(どく)」を掛け合わせたしゃれに由来します。
本を積んでおくことと、読むことを組み合わせた、ユーモラスな日本語表現です。購入した本を読まずに保管している状態を、短い言葉で的確に表しています。
辞書の『精選版 日本国語大辞典』では、積読を「書物を買ったまま読まないでただ積んでおくこと」と説明しています。また、コトバンクに掲載された辞書の解説には、1921年刊行の『新しき用語の泉』の用例が示されています。
積読は江戸時代から使われていた?
実は、積読という言葉の歴史は、一般に知られているより古い可能性があります。
東京都立中央図書館が公開するレファレンス協同データベースの調査事例では、江戸時代の文献に「つんどく」という表現が登場することが紹介されています。
具体的には、1788年(天明8年)刊行の小咄本『千年艸』に収録された「大般若」という話に、「つんどく」という用例が確認されています。また、江戸時代の別の資料にも「積而置」と書いて「ツンドク」と読む用例が見られます。
加えて、1879年(明治12年)の雑誌『東京新誌』には「つんどく家」「つんどく先生」という表現があったとされています。
ただし、これらは現存資料から確認された用例であり、言葉が生まれた正確な年代や最初の使用者が確定したという意味ではありません。少なくとも、積読という表現には江戸時代までさかのぼる歴史的な手掛かりがあります。
【未読本との違い】積読と未読本は同じ?読書との関係を整理
積読と未読本の違い
積読と未読本は似た意味で使われますが、厳密には少し違います。
未読本は、まだ読んでいない本全般を指す言葉です。一方、積読は、購入した本を読まずに置いておくという行動や状態に重点があります。
例えば、図書館から借りたものの読んでいない本は未読本ですが、購入したまま読んでいない状態を中心に表す積読とは、意味の範囲が異なります。
| 関連する言葉 | 意味・状態 | 積読との関係 |
|---|---|---|
| 積読 | 購入した本を読まずに保管している状態 | 積読の基本的な意味 |
| 未読本 | まだ読んでいない本全般 | 積読を含む、より広い概念 |
| 借りた未読本 | 図書館などから借りたまま読んでいない本 | 未読本だが、購入を前提とする積読とは異なる |
| 読書中の本 | 現在読み進めている本 | 積読とは区別される |
| 再読待ちの本 | 一度読んだ本をもう一度読むために保管している状態 | 基本的には積読ではない |
| 電子書籍の未読本 | 購入後、まだ開いていない電子書籍 | デジタル形式の積読に当たる |
積読は読書をしていないことと同じではない
積読が多い人は、必ずしも本に興味がないわけではありません。
むしろ、読みたい本を見つけること自体が好きで、書店やオンラインストアで新しい作品を探すことを楽しんでいる人もいます。
本を選ぶ行動と、本を読む行動は別のものです。購入する段階では強い関心があっても、実際に読む段階では時間や集中力が必要になります。
例えば、仕事帰りに書店へ立ち寄り、興味を引かれた本を購入することは、比較的短い時間でできます。一方、その本を最後まで読むには、まとまった時間や継続的な集中が必要です。
このように、購入と読書に必要な時間や労力の違いが、積読を生み出す一因になっています。
【なぜ積読が増える?】積読家に共通する心理と罪悪感の正体
理由1:本を買う瞬間に満足感を得られる
積読が増える理由の一つは、本を購入した時点で心理的な満足感が得られることです。
興味のあるテーマを見つけたり、気になっていた作家の新刊を手に取ったりすると、これから新しい知識や物語に出会えるという期待が生まれます。
その期待は、実際に本を読む前から楽しめるものです。購入した時点で「これを読めば勉強になる」「新しい世界を知ることができる」と想像し、満足してしまうことがあります。
つまり、読書そのものだけでなく、読書を始める前の期待も、本を買う動機になっているのです。
理由2:将来の自分に期待している
積読家には、現在の生活だけでなく、将来の自分のために本を購入する傾向が見られることがあります。
例えば、資格取得を考えている人が関連書籍を買ったり、仕事のスキルアップを目指して専門書をそろえたりするケースです。
購入時には、将来の自分が勉強している姿を具体的に想像しています。しかし、仕事や家庭の事情で生活が忙しくなると、当初の予定どおりに読めなくなります。
積読には、今すぐ必要な本だけでなく、将来の可能性に備えて手元に置いておきたい本も含まれています。
理由3:情報収集や知的好奇心が強い
積読家の特徴として挙げられるのが、興味の対象が幅広いことです。
小説、歴史、経済、心理学、ビジネス、科学、趣味の専門書など、さまざまな分野に関心があると、読みたい本が次々に見つかります。
特に、仕事や学習に必要な情報を集める習慣がある人は、読むべき本と読みたい本が増えやすくなります。
ただし、積読家に共通する性格が医学的・心理学的に一つに定まっているわけではありません。本を多く購入することだけで、性格や能力を判断することはできません。
理由4:時間不足と情報過多が重なっている
本を買った後に読めなくなる原因として、仕事や家事、育児、通勤、スマートフォンの利用などによる時間の分散も考えられます。
特に、スマートフォンで短い情報を頻繁に読む生活に慣れていると、長い文章を一定時間読み続けることが負担になる場合があります。
文化庁の令和5年度「国語に関する世論調査」でも、読書量が減った理由として「情報機器で時間が取られる」が43.6%、「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が38.9%でした。
この調査は積読の割合を測定したものではありませんが、本を読む時間を確保しにくい生活環境があることを示しています。
積読に罪悪感を抱くのはなぜ?
積読が増えると、「せっかく買ったのに読んでいない」「お金を無駄にした」「自分は読書を続けられない」と感じる人もいます。
この罪悪感には、購入した本に対する経済的な意識と、自分で決めた目標を達成できていないという心理が関係しています。
また、本棚に未読本が並んでいると、目に入るたびに読まなければならないという義務感が生まれることもあります。
しかし、本は購入した瞬間に読む義務が発生するものではありません。読書は本来、自分の興味や生活を豊かにするための行動です。
積読を減らすことよりも、積読に対する心理的な負担を減らすことが先決になる場合もあります。
【積読のメリット・デメリット】本を積んでおくことには価値がある?
積読のメリット1:知的好奇心を維持できる
積読のメリットは、興味を持った分野の本を手元に置いておけることです。
今すぐ読む時間がなくても、関心を持ったテーマを本という形で残しておけば、時間ができたときにすぐ学習を始められます。
例えば、歴史に関心を持ったときに関連する書籍を複数そろえておけば、後から一つのテーマを深く掘り下げることができます。
積読のメリット2:思いがけない読書との出会いがある
本棚にさまざまなジャンルの本が並んでいると、当初の目的とは違う本に興味が向くことがあります。
仕事の資料を探していたのに、隣に置いてあった小説を読み始める。歴史書を探していたのに、関連する文化や哲学の本に関心が移る。こうした偶然の出会いも、手元に本があるからこそ生まれます。
積読は、将来の読書の選択肢を保管している状態と捉えることもできます。
積読のメリット3:自分の関心や成長の記録になる
本棚に並ぶ本を見れば、自分が過去に何に興味を持ち、どのような知識を得ようとしていたのかを振り返れます。
以前は興味がなかった分野の本を購入していることに気づくなど、自分の関心の変化を知る手掛かりにもなります。
積読のデメリット1:購入費用がかさむ
読む速度よりも買う速度が速ければ、未読本は増え続けます。
特に、セールや新刊発売のタイミングでまとめ買いをする習慣がある場合、購入費用が積み重なりやすくなります。
購入した本を十分に活用できていないと感じるようになれば、家計面でも心理面でも負担になる可能性があります。
積読のデメリット2:収納スペースを圧迫する
紙の本を大量に購入すると、本棚に収まらなくなり、机や床、収納ケースなどに本が広がることがあります。
必要な本を探しにくくなるほか、整理や引っ越しの際にも手間がかかります。
積読のデメリット3:読まなければならないという負担が生まれる
本を読むことが楽しみではなく、終わらせなければならない課題になってしまうのも問題です。
未読本の冊数を気にしすぎると、読む前から負担を感じ、かえって本を開く機会が減ってしまう場合があります。
大切なのは、積読をゼロにすることではなく、自分の生活や収納環境に合った量を保つことです。
【積読は2026年も増えている?】最新の読書調査から見る実態
2026年10月公表の読書調査では半年間に1冊未満が51.2%
積読そのものの人数を直接示すデータとは異なりますが、2026年の読書環境を理解するうえで参考になる調査があります。
株式会社クロス・マーケティングは、2026年10月16日から18日にかけて、全国の20~69歳の男女1,100人を対象に「読書に関する調査(2026年)」を実施しました。
その結果、半年間に読む本の冊数が「1冊未満」と回答した人は51.2%でした。また、自分の読書量を「少ないほう」と考える人は64.4%に上っています。
読書量が少ない人が一定数いる一方、読書に対する関心そのものが失われているわけではありません。読む時間や生活のリズムとの兼ね合いが、実際の読書行動に影響していると考えられます。
読書をする場所は自宅が最多
同調査では、読書をする場面として「自宅でくつろいでいるとき」が51.6%で最多でした。
また、読書スタイルについては「一度読み始めたら一気に読み終える」が35.2%、「少しずつ時間をかけて読み終わるまで読む」が33.3%となっています。
この結果から考えられるのは、読書を続ける方法は一つではないということです。まとまった時間を確保して読む人もいれば、少しずつ読み進める人もいます。
2026年の積読を考えるうえで注目したいポイント
今回の調査結果は、積読が増えている人の割合を直接示したものではありません。読書冊数と積読冊数は別の指標です。
ただし、半年間に読む本が1冊未満という人が半数を超える状況では、本を購入する頻度と読む頻度のバランスを見直すことに意味があります。
2026年の読書習慣を考える際には、何冊読んだかという数字だけでなく、どのように本を選び、どのような時間帯に読み、購入した本をどれだけ活用できているかにも目を向けたいところです。
積読を単純に悪い習慣と決めつけず、購入と読書のバランスを整えることが、無理のない本との付き合い方につながります。
【積読解消法・減らし方】無理なく未読本を減らす7つの実践方法
方法1:最初に積読本をすべて把握する
積読を減らす最初のステップは、現在どれくらいの未読本があるのかを確認することです。
本棚、机、ベッドサイド、電子書籍の購入履歴などを確認し、未読の本を一度リスト化してみましょう。
このとき、冊数を数えること自体を目標にする必要はありません。自分がどのような本を持っているのかを把握することが目的です。
方法2:読む本・保管する本・手放す本に分類する
積読本をすべて同じ扱いにすると、どれから読めばよいのか判断しにくくなります。
そこで、次の3つに分類します。
- 読む本:今も興味があり、近いうちに読みたい本。
- 保管する本:資料や参考書として必要で、すぐに読む予定はない本。
- 手放す本:興味がなくなった本、情報が古くなった本、重複している本。
重要なのは、すべての本を無理に読む対象にしないことです。現在の自分に必要な本を優先することで、積読の整理が進みやすくなります。
方法3:読む本は最大3冊程度に絞る
読みたい本を何冊も同時に開くと、途中で読む本が入れ替わり、どれも読み終わらなくなることがあります。
まずは、読む本を1~3冊程度に絞ってみましょう。
例えば、小説を1冊、仕事や学習に関する本を1冊、趣味の本を1冊というように、ジャンルを分ける方法もあります。
読み終えた本が出たら、次の積読本を1冊選ぶ仕組みにすると、読書の順番が明確になります。
方法4:1日5~10分だけ読む
積読を減らすために、毎日1時間も読書する必要はありません。
最初は1日5~10分程度でも十分です。
朝のコーヒーを飲む時間、昼休み、寝る前など、生活の中に短い読書時間を組み込んでみましょう。
短時間でも本を開く習慣ができれば、読むことへの心理的なハードルが下がります。
方法5:最初から最後まで読まなくてもよい
積読を減らすことに集中するあまり、興味のない本まで最後まで読む必要はありません。
最初の10~20ページを読んでみて、今の自分には合わないと感じたら、いったん読むのをやめても構いません。
必要な章だけを読む、目次から関心のある部分を探す、重要な箇所を確認するなど、目的に合わせた読み方もあります。
本を読むことは、すべてのページを消化する作業ではありません。知りたいことを得られた時点で、十分な読書体験になる場合もあります。
方法6:本を買う前に未読本を確認する
積読を根本的に減らすには、読む量を増やすだけでなく、購入する量を調整することも大切です。
新しい本が欲しくなったら、購入前に自宅の本棚や電子書籍のライブラリを確認してみましょう。
同じテーマの本をすでに持っていないか、以前購入した本を先に読めないかを考えるだけでも、重複購入を防ぎやすくなります。
おすすめは、読み終えた本が出るまで新しい本を買わない「1冊読んだら1冊買う」というルールです。ただし、絶対的な制限にする必要はありません。
方法7:読まない本は売却・寄付・整理する
何年も読んでいない本や、今後も読む予定がない本は、手放すことも選択肢です。
状態のよい本なら古書店や中古書籍の買取サービスを利用できます。地域の団体などが寄付を受け付けている場合は、必要としている人に譲る方法もあります。
ただし、図書館や団体によって寄付の受付条件は異なります。事前に受け入れ対象を確認しましょう。
積読を減らすための本棚整理術
本棚の整理では、ジャンル別に並べるだけでなく、読書の進行状況で分ける方法も効果的です。
- 手前の棚:今すぐ読みたい本。
- 中央の棚:近いうちに読む予定の本。
- 上段・別の収納:資料として保管する本。
- 整理スペース:売却や譲渡を検討している本。
また、購入日や読み始めた日をメモしておけば、長期間放置している本を見つけやすくなります。
電子書籍の場合も同様です。未読、読書中、読了などのカテゴリーを作り、購入済みの本を把握できるようにしておくと便利です。
本棚は、読まなければならない本を並べる場所ではありません。今の自分が読みたい本を見つけやすくするための場所として整えることがポイントです。
【プロの結論】積読は悪いことではない!自分に合った本との付き合い方
積読を考えるうえで大切なのは、未読本の冊数だけで自分の読書習慣を評価しないことです。
積読には、知識を得たいという意欲や、新しい世界に触れたいという好奇心が反映されています。本を選ぶことが好きな人にとっては、購入する時間そのものが楽しみになっている場合もあります。
一方、購入費用や収納スペースが負担になり、未読本を見るたびに罪悪感を抱いているなら、整理するタイミング可能性があります。
自分に合った積読との付き合い方を考えるために、次の判断基準を参考にしてください。
積読を楽しめる人
- 本を集めること自体に楽しみを感じている。
- 収納スペースや購入費用に無理がない。
- 必要なときに参考書や資料をすぐに取り出せる。
- 未読本があっても心理的な負担を感じない。
積読を減らしたほうがよい人
- 本を購入する頻度が読む頻度を大きく上回っている。
- 本棚や生活スペースが未読本でいっぱいになっている。
- 購入した本の内容を把握できず、同じ本を買ってしまう。
- 読まなければならないというプレッシャーを感じている。
- 本に使う費用が家計の負担になっている。
【プロの結論】積読解消の目的はゼロにすることではない
積読をゼロにすることだけを目標にすると、読書が義務になってしまいます。
むしろ、自分にとって必要な本と、今は必要ではない本を区別が必要です。
読みたい本を選び、少しずつページを進め、興味がなくなった本は手放す。こうした柔軟な考え方が、長く読書を楽しむための土台になります。
積読は、読書への関心が形になったものでもあります。大切なのは、積んだ本の数ではなく、その本とこれからどう付き合っていくかです。
積読とは何かに関するよくある質問(FAQ)
Q1:積読とはどういう意味ですか?
A1:積読とは、購入した本を読まずにそのまま積んでおくことです。読み方は「つんどく」で、「積んでおく」と「読書」の「読(どく)」を掛け合わせた言葉です。
Q2:積読と未読本の違いは何ですか?
A2:未読本は、まだ読んでいない本全般を指します。積読は、購入した本を読まないまま保管している状態を中心に表す言葉です。そのため、積読は未読本の一種と考えられます。
Q3:積読する人にはどのような特徴がありますか?
A3:知的好奇心が強い人、複数のジャンルに関心がある人、将来の学習に備えて本を購入する人などが挙げられます。ただし、積読だけで性格を判断することはできません。
Q4:積読にはメリットがありますか?
A4:あります。興味を持ったテーマの本を手元に置けることや、将来の学習に備えられること、思いがけない本との出会いを楽しめることなどがメリットです。
Q5:積読を減らすにはどうすればよいですか?
A5:未読本を整理し、今読みたい本を1~3冊程度に絞る方法がおすすめです。毎日5~10分だけ読む習慣を作り、読み終えた本が出たら次の本に進む仕組みを作ると、無理なく減らせます。
Q6:積読に罪悪感を抱く必要はありますか?
A6:必ずしもありません。本を買うことと読むことは別の行動です。読んでいない本があるからといって、自分を責める必要はありません。負担に感じる場合は、読む本と手放す本を分けて整理してみましょう。
Q7:積読は何冊までなら問題ありませんか?
A7:明確な基準はありません。収納スペース、購入費用、読書に対する心理的な負担などによって適切な冊数は異なります。自分が管理でき、読みたい本をすぐに見つけられる範囲を目安にするとよいでしょう。
まとめ:積読とは本への興味の表れ。無理なく読書を楽しもう
積読とは、購入した本を読まずに手元に置いている状態を指す言葉です。「つんどく」と読み、「積んでおく」と「読書」を掛け合わせた表現で、江戸時代の文献にも用例が確認されています。
積読が増える理由には、知的好奇心や購入時の満足感、将来の自分への期待、仕事や生活による時間不足など、さまざまな要因があります。
メリットとしては、興味のある知識を手元に残せることや、将来の読書の選択肢を増やせることが挙げられます。一方で、購入費用や収納スペース、読まなければならないという心理的な負担には注意が必要です。
2026年の読書調査でも、半年間に読む本が1冊未満という人は51.2%に達しています。読みたい気持ちがあっても、実際に本を読む時間を確保するのは簡単ではありません。
積読を解消したいなら、まずは未読本を整理し、今読みたい本を少数に絞ることから始めてみましょう。1日5分でも本を開く習慣ができれば、少しずつ読書との距離を縮められます。
積読をすべてなくす必要はありません。自分の生活に合った冊数と読み方を見つけ、本を買う楽しみも、読む楽しみも大切にしていきましょう。
参考にした主な資料
- 『精選版 日本国語大辞典』掲載内容(コトバンク)
- 東京都立中央図書館・レファレンス協同データベース「積読という言葉はいつから使われているのか」
- 文化庁「令和5年度 国語に関する世論調査」
- 株式会社クロス・マーケティング「読書に関する調査(2026年)」(2026年10月21日公表)