大嶽部屋について検索すると、「閉鎖危機」「合併」「後継者問題」といった言葉が見つかります。
この背景には、2025年の師匠交代より前から続いていた後継者問題がありました。
理由① 先代の定年と後継者不足
元大竜の大嶽親方は2025年9月に65歳となり、協会の定年を迎える予定でした。
ところが、大嶽部屋には当時、部屋付き親方がいませんでした。
師匠が定年を迎える一方、部屋の内部に次の師匠を担える親方がいないという状況だったのです。
そのため、同じ二所ノ関一門に所属する部屋付き親方の中から後継者を探す必要がありました。
理由② 部屋の合併も検討されていた
2025年9月26日の日刊スポーツの報道では、元大竜の親方が定年会見で、部屋の存続に関する事情を明かしています。
先代によれば、約2年前には部屋の合併という方向で話が進んでいたとのことです。
しかし、大鵬から託された部屋を残したいという思いがあり、二所ノ関一門の理事にも相談しながら後継者を探しました。
会見で語られた次の言葉が、当時の状況をよく表しています。
「2年前は、合併という方向で進んでいました」
最終的には元玉飛鳥の熊ヶ谷親方が後継者に決まり、部屋の合併ではなく独立した大嶽部屋として存続することになりました。
理由③ 2010年にも師匠交代があった
大嶽部屋の歴史には、もう一つ大きな転換点があります。
2010年、元貴闘力の16代大嶽親方が協会から解雇され、元大竜が部屋を引き継ぎました。
この交代も部屋の運営に大きな影響を与えた出来事です。
ただし、2010年の師匠交代と2025年の後継者問題は別の出来事です。2010年は前師匠の解雇、2025年は定年と後継者不足が主な事情でした。
2026年現在、大嶽部屋は閉鎖していない
2025年9月29日に正式な継承が認められたことで、大嶽部屋は存続しました。
現在も東京都江東区清澄2丁目の稽古場を拠点とし、大鵬道場の名称を掲げています。
2026年には公式ウェブサイトも運営され、所属力士の紹介や星取表、後援会情報などが公開されています。
今回の継承は、部屋の歴史を途切れさせないための重要な転換点だったといえます。
【プロの結論】2026年の大嶽部屋は新体制への移行期

大嶽部屋の現在を評価するうえで注目したいのは、師匠の交代と力士の育成という2つの側面です。
① 大鵬の伝統をどう引き継ぐか
大鵬部屋から大嶽部屋へと名称が変わっても、「大鵬道場」の伝統は受け継がれています。
大輔親方自身も、公式ウェブサイトの挨拶で、前大嶽親方から部屋を継承したことと、大鵬の遺志を引き継ぐ考えを示しています。
特に、強い力士だけでなく、人としても愛される力士を育てたいという育成方針は、今後の部屋の方向性を考えるうえで注目すべき点です。
② 王鵬だけに頼らない部屋づくり
王鵬は関脇まで昇進した実績を持つ看板力士です。
しかし、部屋の将来を考えると、王鵬一人の活躍だけでは十分ではありません。
夢道鵬の関取復帰、大新海の幕下での定着、納谷らの昇進など、複数の力士が成長が必要です。
2026年11月場所の番付では、関取は王鵬1人。夢道鵬が幕下4枚目まで上がっていることは、次の関取候補を考えるうえで注目される材料です。
③ 先代と新師匠の指導体制
元大竜の熊ヶ谷親方が部屋付きとして残っていることも見逃せません。
長年大嶽部屋を率いてきた先代が引き続き指導に関わることで、これまでの伝統や指導経験を新師匠へつなぐことができます。
一方で、新しい師匠には自分自身の育成方針を確立する役割があります。
2026年は、旧体制の継続と新体制の確立が並行する時期です。
大嶽部屋の今後を見守る際には、王鵬の番付だけでなく、若手の昇進状況や部屋全体の関取数にも注目すると、より立体的に相撲界の動きを理解できます。
【大嶽親方の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の大嶽親方は誰ですか?
A1:元幕内・玉飛鳥の大嶽大輔親方です。本名は高橋大輔で、1983年1月26日生まれ。2025年9月29日付で18代大嶽を襲名し、大嶽部屋を継承しました。2026年10月31日時点で43歳です。
Q2:元大竜の大嶽親方は現在どうしていますか?
A2:現在は熊ヶ谷忠博親方として日本相撲協会に残っています。2025年9月に65歳の定年を迎えた後、再雇用され、参与として大嶽部屋に所属しています。
Q3:大嶽部屋は閉鎖されたのですか?
A3:閉鎖されていません。2025年9月に元玉飛鳥が18代大嶽を襲名し、部屋を継承しました。2026年現在も東京都江東区清澄を拠点に活動しています。
Q4:大嶽部屋には王鵬以外に誰が所属していますか?
A4:2026年の所属力士は、王鵬、夢道鵬、納谷、大新海、虎徹、新屋敷、森麗、喜望鵬の8人です。ほかに師匠の大嶽親方、部屋付きの熊ヶ谷親方、呼出、床山も所属しています。
Q5:貴闘力は現在の大嶽親方ですか?
A5:違います。貴闘力は2004年に16代大嶽を襲名した歴代師匠です。2010年に協会から解雇され、その後は元大竜、元玉飛鳥へと師匠が交代しています。
Q6:大嶽親方と熊ヶ谷親方は同一人物ですか?
A6:別人です。現在の大嶽親方は元玉飛鳥の高橋大輔、熊ヶ谷親方は元大竜の佐藤忠博です。2025年9月29日に年寄名跡を交換したため、名前が混同されやすくなっています。
まとめ:大嶽親方の現在は元玉飛鳥!大鵬の伝統を次世代へ
2026年現在、大嶽部屋の師匠は元玉飛鳥の大嶽大輔親方です。
2025年9月29日の継承によって、元大竜の熊ヶ谷親方から18代目へと師匠が交代しました。
今回の継承で押さえておきたい要点は次のとおりです。
- 現在の大嶽親方: 元玉飛鳥・高橋大輔。43歳。
- 先代の現在: 元大竜・佐藤忠博。熊ヶ谷親方として部屋に在籍。
- 継承日: 2025年9月29日。
- 部屋の歴史: 大鵬から貴闘力、大竜、玉飛鳥へと受け継がれている。
- 2026年の所属力士: 8人。王鵬が幕内で活躍し、夢道鵬らが昇進を目指す。
大嶽部屋は一時、合併も検討されるほど存続が難しい局面にありました。しかし、元大竜の親方が伝統を守る道を選び、元玉飛鳥の大輔親方へとバトンを渡したことで、部屋は新たな時代を迎えています。
これからの注目点は、王鵬の再浮上だけではありません。夢道鵬ら若手の関取昇進、そして18代大嶽親方がどのような指導体制を築いていくかです。
大鵬から続く名門の看板を守りながら、次の時代を担う力士を育てられるか。2026年以降の大嶽部屋は、その真価が問われる時期に入っています。
主な確認資料:日本相撲協会公式サイト、大嶽部屋公式サイト、日刊スポーツ、江東区観光協会。