RENA(レーナ)は、大阪府大阪市出身の女子格闘家で、シュートボクシングの世界王者として女子格闘技界を牽引してきた選手です。Girls S-cupで4度の優勝を果たし、初代RISE QUEEN、初代SB世界女子フライ級王者という実績を持ちます。2015年にはRIZINで総合格闘技(MMA)にも挑戦し、打撃を武器に数々の強豪と対戦してきました。
2026年10月現在、RENAは35歳。2025年大晦日の伊澤星花戦でのタイトル挑戦、2026年9月10日のナターシャ・クジュティナ戦での敗北を経て、キャリアの大きな転換点を迎えています。加えて、本人は2027年のプロデビュー20周年を一つの区切りとして考えていることも明かしました。プロフィール、歴代タイトル、MMA戦績、最新試合、引退説の真相から、現在の実力と今後の可能性まで詳しく解説します。
【基本プロフィール】RENAの年齢・身長・出身地・所属ジムを紹介

RENAは、日本の女子シュートボクシングと総合格闘技の両方で実績を残してきたファイターです。格闘技ファンの間では「ツヨカワクイーン」としても知られ、実力と知名度を兼ね備えた存在です。
RENAのプロフィール一覧
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| リングネーム | RENA(レーナ) |
| 生年月日 | 1991年6月29日 |
| 年齢 | 35歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 大阪府大阪市 |
| 身長 | 160cm |
| リーチ | 156cm |
| 所属 | SHOOTBOXING/シーザージム |
| 主戦場 | シュートボクシング・MMA |
| 主な肩書 | SB世界女子フライ級王者、初代RISE QUEEN |
上記はシュートボクシング協会とRIZINの選手プロフィールを基にした情報です。体重については競技や契約階級によって異なり、RIZINでは49.0kg契約での試合が中心となっています。
所属はシーザージム
RENAの所属先は大阪にゆかりのあるシュートボクシングの名門、シーザージムです。シュートボクシングの競技環境を基盤に、打撃技術を磨きながらMMAにも挑戦してきました。
シュートボクシングは、パンチやキックだけでなく、投げ技や立ち関節技なども認められる独自の立ち技格闘技です。一般的なキックボクシングとはルールが異なり、打撃と組み技を組み合わせた攻防が特徴です。
RENAの強みであるパンチ、蹴り、距離感、相手の動きへの対応力は、こうした競技環境の中で培われてきました。
【シュートボクシング経歴】Girls S-cup4度優勝と歴代タイトル
RENAのキャリアを語るうえで欠かせないのが、シュートボクシングでの圧倒的な実績です。
2007年にプロデビューしたRENAは、若くして女子シュートボクシングの中心選手となりました。特に2009年から2014年にかけてのGirls S-cupでの活躍は、女子格闘技界における代表的な実績です。
Girls S-cupで4度の優勝
Girls S-cupは2009年に始まった女子格闘技のトーナメントです。シュートボクシングルールで、国内外の実力者が優勝を争います。
RENAは2009年の第1回大会で優勝。続く2010年、2012年、2014年にも制覇し、合計4度の優勝を記録しました。
2014年大会では、世界各国の強豪を相手に勝ち上がり、決勝でタイのティーチャー・ローンリェン・ギーラーコーラートを下して世界トーナメント3連覇を達成しています。
RENAの歴代タイトルとキャリア年表
| 年 | 主な出来事 | 実績・意味 |
|---|---|---|
| 2007年 | プロデビュー | シュートボクサーとしてキャリアを開始 |
| 2009年 | Girls S-cup初優勝 | 初代大会王者 |
| 2010年 | Girls S-cup優勝 | 世界トーナメント2連覇 |
| 2011年 | 初代RISE QUEEN獲得 | 女子立ち技格闘技の主要タイトルを獲得 |
| 2012年 | Girls S-cup優勝 | 世界トーナメント制覇 |
| 2014年 | Girls S-cup優勝 | 世界トーナメント3連覇 |
| 2015年 | 初代SB世界女子フライ級王者 | カネ・チョー・カンピロムにTKO勝利 |
| 2015年 | RIZINでMMAデビュー | イリアーナ・ヴァレンティーノに一本勝ち |
| 2017年 | RIZIN女子スーパーアトム級GP準優勝 | 決勝で浅倉カンナに敗北 |
| 2019年 | Bellator参戦 | 海外MMAにも挑戦 |
| 2025年 | 伊澤星花とタイトルマッチ | 2R一本負け |
| 2026年9月 | ナターシャ・クジュティナと対戦 | 2R一本負け |
特筆すべきは、2011年の初代RISE QUEEN獲得と、2015年の初代SB世界女子フライ級王座獲得です。
また、2015年8月21日のSB世界女子フライ級王座決定戦では、カネ・チョー・カンピロムを3ラウンドTKOで下しています。翌年の初防衛戦でもクラウディア・パウィカを膝蹴りでKOし、王者としての実力を証明しました。
2017年にはRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントで決勝に進出。浅倉カンナに敗れて優勝こそ逃しましたが、国内女子MMAのトップ戦線で戦える選手として知名度を高めました。
ここで注意したいのは、初代RISE QUEEN、SB世界女子フライ級王者、RIZIN女子スーパーアトム級王者はそれぞれ異なるタイトルだという点です。RENAは前者2つを獲得していますが、RIZINでは2017年のGP準優勝、2025年のタイトル挑戦という実績になります。
【RIZIN・MMA戦績】RENAの勝敗と代表的な試合を振り返る
2015年大晦日、RENAはRIZINでMMAデビューを果たしました。
シュートボクシングの世界王者が総合格闘技に挑戦するということで、大きな注目を集めた一戦です。相手はイタリアのイリアーナ・ヴァレンティーノ。RENAは2ラウンド3分31秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収め、MMAデビュー戦を白星で飾りました。
シュートボクシング公式プロフィールのMMA通算戦績
2026年9月11日更新のシュートボクシング公式プロフィールでは、RENAのMMA戦績は23戦15勝8敗と掲載されています。内訳には8KO、1一本勝ちが含まれます。
同プロフィールに掲載された立ち技の戦歴は41戦35勝(11KO)5敗1分です。MMAと立ち技は別競技の記録なので、混同せずに評価する必要があります。
RIZINで印象を残した主な勝利
RENAはMMA転向後も打撃を生かした試合を展開してきました。
- 2016年・山本美憂戦:アームトライアングルチョークで一本勝ち。
- 2016年・ハンナ・タイソン戦:打撃でKO勝利。
- 2017年・アイリーン・リベラ戦:トーナメント準決勝でTKO勝利。
- 2019年・アレキサンドラ・アルヴァーレ戦:1R20秒でKO勝利。
- 2019年・リンジー・ヴァンザント再戦:パウンドによるTKO勝利でリベンジ。
- 2021年・山本美憂再戦:2RにTKO勝利。
- 2024年・ケイト・ロータス戦:2R4分18秒、スタンドパンチによるTKO勝利。
特に2019年のリンジー・ヴァンザント戦は注目に値します。同年6月のBellatorで一本負けを喫した相手に、12月のRIZINで再戦し、今度は打撃でTKO勝利を収めました。
敗戦を経験しても再び同じ相手に挑み、勝利をつかんだことは、RENAの勝負強さを示すエピソードです。
MMA転向後に直面した課題
一方、MMAでは立ち技だけで試合を完結させることができません。タックル、テイクダウン、寝技、ポジション争いなど、シュートボクシングとは異なる技術が必要になります。
2017年の浅倉カンナ戦、2023年のクレア・ロペス戦などでは、寝技を中心とした攻防で敗北を経験しました。2025年以降の伊澤星花戦、ナターシャ・クジュティナ戦でも、グラウンドでの攻防が勝敗を分けています。
こうした結果からは、打撃の実力とMMA全体の競技力を分けて考える必要があることが分かります。
【2025年・2026年最新試合】伊澤星花戦とナターシャ・クジュティナ戦の結果
2025年から2026年にかけてのRENAの試合は、現在の実力と今後のキャリアを考えるうえで非常に重要です。
2025年12月31日:伊澤星花とのタイトルマッチ
RENAは2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN師走の超強者祭り」に出場。女子スーパーアトム級タイトルマッチで王者・伊澤星花に挑戦しました。
試合は、RENAが打撃で見せ場を作る展開となりました。1ラウンドには左フックを当てて伊澤からダウンを奪い、会場を沸かせています。
しかし、伊澤はタックルからテイクダウンに成功。マウントポジションを奪い、パウンドやチョークを狙うなど、総合力の高さを見せました。
そして2ラウンド1分58秒、伊澤がフロントチョークを極め、RENAがタップ。結果は伊澤の一本勝ちとなりました。
RENAにとっては念願のRIZINタイトル獲得を目指した重要な一戦でしたが、あと一歩でベルトには届きませんでした。
2026年9月10日:ナターシャ・クジュティナ戦
2026年9月10日、大阪・京セラドーム大阪で開催された「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」。RENAは地元大阪で、ロシアのナターシャ・クジュティナと対戦しました。
この試合は、伊澤戦からの再起を目指すRENAにとって重要な復帰戦でした。
対戦相手のクジュティナは、2016年リオデジャネイロオリンピック柔道女子52kg級の銅メダリストです。さらにLFA女子ストロー級の暫定王座を獲得した経験もあり、柔道とMMAの両方で実績を持つ強豪です。
RIZINの試合前解説でも、RENAの打撃と経験に対して、クジュティナの組み技、グラップリング、グラウンドコントロールが対照的な強みとして紹介されていました。
試合ではクジュティナが組みつきからテイクダウンを成功させ、グラウンドで膝蹴りを繰り出す展開が続きます。RENAは立ち上がろうとするものの、相手の組みと寝技への対応に苦しみました。
2ラウンドには再びテイクダウンを許し、クジュティナがマウントポジションからフロントチョークを極めます。RENAはタップし、2ラウンド3分14秒の一本負けとなりました。
シュートボクシング協会の試合報告によると、RENAは試合前から左膝を負傷しており、テーピングを巻いて出場していました。試合中には偶発的なバッティングも発生。試合後はダメージのため病院へ直行し、公式インタビューを欠席しています。
翌日には自身のInstagramで、頭のふらつきが治まらず病院に行ったことや、地元大阪での試合に勝ちたかったという悔しさ、応援への感謝を伝えました。
この結果を単純に打撃力の衰えと結び付けることはできません。負傷の影響も含め、試合全体の展開を踏まえて評価する必要があります。ただし、組みと寝技に強い選手に対するMMAの課題が、改めて浮き彫りになった試合でもありました。
【RENAの強さと評判】なぜ女子格闘技界を代表する選手なのか
RENAの強さを評価する際には、KO率や勝敗だけでなく、長年にわたって国内女子格闘技の中心で戦ってきた実績を見る必要があります。
強み1:パンチと蹴りを組み合わせた打撃技術
RENAの最大の武器は、シュートボクシングで磨き上げた打撃技術です。
パンチとローキックを組み合わせながら相手との距離を調整し、隙を見つけて強烈なパンチを打ち込むスタイルが特徴です。
2019年のアレキサンドラ・アルヴァーレ戦や2024年のケイト・ロータス戦など、MMAでも打撃によるフィニッシュを実現しています。
2025年の伊澤戦で、当時の女子スーパーアトム級王者からダウンを奪ったことも、打撃の危険性を示す結果です。
強み2:長年のトップ戦線で培った経験
2007年のプロデビューから2026年まで、RENAは約19年間にわたり競技を続けています。
シュートボクシング、RISE、RIZIN、Bellatorなど、異なる舞台とルールで戦ってきた経験は大きな財産です。
特に、勝敗が決まる局面での判断力や、試合中の距離感の調整は、長年の実戦経験によって磨かれてきた部分です。
課題:レスリングとグラウンドでの対応
一方、MMAでタイトルを獲得するためには、打撃以外の技術も高い水準で必要になります。
RENAが苦戦してきた相手には、テイクダウンや寝技を得意とする選手が少なくありません。
伊澤星花はMMAの組み技と寝技に優れ、クジュティナはオリンピックレベルの柔道をバックボーンに持ちます。両者とも、RENAの打撃を封じるために組みの攻防を有効に使いました。
この点から考えると、RENAの強さを正しく理解するには、次のような評価が適切です。
- 打撃:長年の王座獲得歴が裏付ける大きな武器。
- 経験:国内外の強豪と戦ってきた豊富な実戦経験。
- フィニッシュ能力:パンチによるKO・TKOを狙える攻撃力。
- 組みへの対応:トップレベルのグラップラーとの対戦で課題が表れている。
- 総合評価:立ち技の実績は非常に高く、MMAでは打撃を生かすための総合的な対応力が鍵になる。
つまり、RENAは単に過去の実績だけで評価される選手ではありません。現在も強力な打撃を持つ一方で、MMAの頂点を目指すには競技特有の課題と向き合う必要があります。
【2026年現在のRENA】引退説の真相と2027年のキャリア展望
RENAについて検索されることが多い話題の一つが、現役引退の可能性です。
2026年4月18日のRIZIN記者会見で、RENAはプロデビュー20周年となる2027年を一つの区切りとして考えていることを明らかにしました。
本人が語った2027年の区切り
シュートボクシング協会の公式発表によると、RENAは今後のキャリアについて、次のような考えを示しています。
「そこで一旦区切りをつけようかなっていうところで、本当に引退するかはまだ分からないですけど」
本人が考えているのは、2027年のプロデビュー20周年を節目にすることです。
また、単に年齢やキャリアの長さだけで引退を決めるのではなく、もう一度タイトルを獲得してから競技人生を締めくくりたいという希望も語っています。
つまり、引退を考えていること自体は事実ですが、引退が確定したという情報とは異なります。
2026年9月の敗戦で引退は決まったのか
クジュティナ戦の敗北後、RENAは病院に直行したため試合後の公式会見には出席していません。
試合翌日の本人の発信では、体調面への報告と応援への感謝が中心でした。少なくとも、この試合の敗北をもって引退を正式発表したわけではありません。
加えて、2026年10月24日に開催された「SHOOT BOXING 2026 act.5」では、シュートボクシング協会がRENAをゲスト解説者として紹介しています。競技との関わりが続いていることを示す動きですが、これだけで次戦や現役続行が確定したわけではありません。
今後の注目ポイント
2027年に向けて注目したいのは、以下の3点です。
- 身体の回復:2026年9月の試合で負ったダメージや左膝の状態。
- RIZINタイトルへの再挑戦:本人が希望していたタイトル獲得への道が再び開けるか。
- 引退時期の判断:20周年を本当の引退時期とするのか、競技を続ける選択をするのか。
RENAは、これまで何度も敗北を経験しながら復活してきた選手です。2019年のリンジー・ヴァンザント戦のように、敗戦後に再戦して結果を変えた経験もあります。
ただし、2026年9月の敗戦後は負傷の状況も関係するため、次戦の予定や引退時期を先回りして断定することはできません。2027年の節目に向けた本人の決断が、今後の最大の注目点です。
【よくある質問】RENAのプロフィール・戦績・引退に関するFAQ
Q1:RENAは何歳ですか?
A1:1991年6月29日生まれで、2026年10月現在35歳です。
Q2:RENAの身長と出身地は?
A2:身長160cm、出身地は大阪府大阪市です。所属はSHOOTBOXING/シーザージムです。
Q3:RENAのMMA通算戦績は?
A3:2026年9月11日更新のシュートボクシング公式プロフィールでは23戦15勝8敗です。8KO、1一本勝ちを含みます。
Q4:RENAが獲得した主なタイトルは何ですか?
A4:Girls S-cupの2009年、2010年、2012年、2014年優勝、初代RISE QUEEN、初代SB世界女子フライ級王者です。また、2017年RIZIN女子スーパーアトム級トーナメントでは準優勝しています。
Q5:RENAと伊澤星花の試合結果は?
A5:2025年12月31日のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで対戦し、伊澤が2ラウンド1分58秒、フロントチョークによる一本勝ちを収めました。
Q6:RENAとナターシャ・クジュティナの試合結果は?
A6:2026年9月10日の超RIZIN.5で対戦し、クジュティナが2ラウンド3分14秒、フロントチョークによる一本勝ちを収めました。
Q7:RENAは引退したのですか?
A7:2026年10月現在、引退を正式発表したという情報はありません。本人は2027年のプロデビュー20周年を一つの区切りと考えているものの、実際に引退するかは未定としています。
まとめ:RENAは女子格闘技の歴史を築いた実力派ファイター
RENAは大阪出身のシュートボクシング女王として、Girls S-cup4度優勝、初代RISE QUEEN、初代SB世界女子フライ級王者という輝かしい実績を残してきました。
2015年からはRIZINを中心にMMAにも挑戦。打撃を武器にKO・TKO勝利を重ね、2017年には女子スーパーアトム級トーナメント準優勝を果たしました。
一方、2025年の伊澤星花戦、2026年9月のナターシャ・クジュティナ戦では、いずれも寝技による一本負けを経験しています。立ち技の実績とMMAでの課題、その両面を理解することがRENAの現在地を正しく評価するポイントです。
そして、2027年のプロデビュー20周年を一つの区切りとして考えていることも、今後を占う重要な情報です。
【プロの結論】
RENAの本当の価値は、単なる勝敗や獲得タイトルの数だけでは測れません。女子格闘技が現在ほど大きな注目を集める以前から第一線で戦い、シュートボクシングからMMAへと挑戦の幅を広げてきたキャリアそのものにあります。
今後の評価を左右するのは、負傷からの回復、MMAにおける組み技への対応、そして本人が望むRIZINタイトル獲得への再挑戦です。
引退が決まった選手としてではなく、20周年という節目を前に、最後の目標を追い続けるファイターとしてのRENA。その次の決断とリングへの復帰に、引き続き注目が集まります。