2026年5月3日、千葉県総合スポーツセンター野球場で第79回春季千葉県高等学校野球大会の決勝が行われた。
対戦カードは、春季大会4連覇を狙う専大松戸と、初の決勝進出を果たした東京学館浦安。試合は専大松戸が4―3で勝利し、頂点に立った。
決勝スコアとイニング別の展開
2026年5月3日・決勝
専大松戸4

4年連続8度目
東京学館浦安3
準優勝
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京学館浦安 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 専大松戸 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
試合時間12時22分~14時52分。9回裏サヨナラ。
出典:一球速報.comの公式試合記録
東京学館浦安は1回表に3点を先制。専大松戸は序盤から追いかける展開となった。
反撃が始まったのは5回裏だ。宮尾日色のバント安打などで1点を返すと、苅部礼翔の内野ゴロの間にも走者が生還。3―2と1点差に迫った。
その後は両チームとも得点を許さず、試合は9回裏へ。
専大松戸は1死満塁の好機をつくり、打席には苅部礼翔。ここで放った中前適時打が2点を生み、試合を決めた。
3点を追う展開からの逆転サヨナラ。 苅部の一打は、春季千葉県大会4連覇を決定づける殊勲打となった。
決勝から読み取れる両校の違い
この試合で注目したいのは、序盤のリードを守り切れなかった東京学館浦安と、最後まで得点機会を待ち続けた専大松戸の対照的な展開だ。
東京学館浦安は初回に3点を奪い、試合の主導権を握った。しかし、その後は専大松戸の反撃を受け、追加点を奪えなかった。
一方の専大松戸は、5回に2点を返して試合を接戦に持ち込むと、最終回に満塁の好機を生かした。
安打数も専大松戸が10本、東京学館浦安が2本。数字の面でも、専大松戸が試合後半に攻撃の圧力を強めたことが分かる。
【48校の組み合わせと大会日程】ベスト8までの主要試合を総整理
第79回大会は48校が参加したトーナメント方式で実施された。
千葉県高等学校野球連盟が公表した開催概要によると、大会期間は2026年4月18日から5月3日まで。会場は千葉県総合スポーツセンター野球場を中心に、県内の計9球場が使用された。
2026年春季千葉県大会の日程
| 日程 | 主な大会内容 |
|---|---|
| 4月18日 | 1回戦 |
| 4月19日 | 2回戦 |
| 4月25日 | 3回戦 |
| 4月26日 | 準々決勝・ベスト8決定 |
| 5月2日 | 準決勝 |
| 5月3日 | 3位決定戦・決勝 |
1回戦で注目された試合
大会序盤から接戦が相次いだ。
特に注目されたのは、拓大紅陵と暁星国際の対戦。拓大紅陵が7―6で競り勝ち、2回戦へ進んだ。
また、二松学舎柏は安房拓心に10―9で勝利。1点を争う試合が続き、序盤からトーナメントの緊張感が表れた。
そのほかの主な1回戦結果は次のとおり。
- 日体大柏 3―2 西武台千葉
- 安房 7―0 千葉日大一
- 鴨川令徳 5―1 柏井
- 東京学館 13―1 県千葉
- 市川 5―2 成東
- 東海大浦安 10―6 成田国際
- 銚子商 8―5 千葉英和
- 千葉商大付 2―1 翔凜
- 習志野 7―1 流通経済大柏
- 市船橋 2―1 成田
- 千葉経大付 9―2 八千代
- 茂原北陵 6―5 東海大市原望洋
- 佐倉 5―4 柏南
- 志学館 8―3 東京学館船橋
ベスト8の顔ぶれと準々決勝結果
4月26日の準々決勝では、千葉県内の実力校8校が激突した。
| 勝利校 | スコア | 敗退校 |
|---|---|---|
| 八千代松陰 | 4―1 | 市船橋 |
| 東京学館浦安 | 5―4 | 千葉学芸 |
| 専大松戸 | 8―0 | 千葉黎明 |
| 拓大紅陵 | 1―0 | 千葉明徳 |
この結果、ベスト4は専大松戸、東京学館浦安、拓大紅陵、八千代松陰に決まった。
特に東京学館浦安の5―4、拓大紅陵の1―0というスコアは、上位進出を懸けた試合の接戦ぶりを示している。
専大松戸は千葉黎明を8―0で退け、攻守両面で安定した勝ち上がりを見せた。
【準決勝・3位決定戦】八千代松陰と拓大紅陵も存在感
5月2日の準決勝では、専大松戸と拓大紅陵、東京学館浦安と八千代松陰が対戦した。
準決勝の結果
| 対戦カード | 結果 | 勝ち上がり |
|---|---|---|
| 専大松戸-拓大紅陵 | 3―2 | 専大松戸 |
| 東京学館浦安-八千代松陰 | 5―3 | 東京学館浦安 |
専大松戸と拓大紅陵の試合は1点差。拓大紅陵も王者を相手に最後まで食い下がったが、専大松戸が決勝への切符を手にした。
もう一方の試合では、東京学館浦安が八千代松陰を5―3で下した。
八千代松陰は準々決勝で市船橋を4―1で破っており、準決勝進出にふさわしい戦いを見せた。惜しくも決勝には届かなかったものの、ベスト4入りは今大会の大きな成果だ。
3位決定戦は拓大紅陵が勝利
5月3日に行われた3位決定戦では、拓大紅陵が八千代松陰を6―4で下した。
これにより、最終的な上位4校は次のようになった。
1. 優勝:専大松戸
2. 準優勝:東京学館浦安
3. 3位:拓大紅陵
4. 4位:八千代松陰
ここで見逃せないのが拓大紅陵の粘り強さだ。準決勝では専大松戸に3―2で惜敗したものの、3位決定戦では八千代松陰を破った。
県内の強豪校が集まった大会で3位を確保したことは、関東大会へ向かううえでも意味のある結果だった。
【関東大会出場校は3校】専大松戸・東京学館浦安・拓大紅陵の実力
2026年の春季関東地区高校野球大会には、千葉県から3校が出場した。
千葉県高等学校野球連盟が発表した代表校は、専修大松戸、東京学館浦安、拓殖大紅陵の3校。県大会の優勝・準優勝に加え、3位の拓大紅陵にも出場権が与えられた。
千葉県代表3校の比較
専大松戸
4年連続8度目の優勝。決勝で逆転サヨナラ勝ちを収め、県1位として関東大会に進出。
東京学館浦安
初の決勝進出を果たし、専大松戸と優勝を争った。県2位として関東大会へ。
拓大紅陵
準決勝で専大松戸と接戦を演じ、3位決定戦にも勝利。22年ぶりの春季関東大会出場を決めた。
春季関東大会での3校の結果
2026年の第78回春季関東地区高等学校野球大会は、5月16日から24日まで千葉県内で開催された。
千葉県代表の3校は、それぞれ異なる結果を残している。
| 千葉県代表 | 関東大会の主な結果 |
|---|---|
| 専大松戸 | 花咲徳栄に11―4で勝利、準々決勝で山梨学院に10―11 |
| 東京学館浦安 | 文星芸大付に2―1で勝利、準々決勝で浦和学院に2―12 |
| 拓大紅陵 | 1回戦で前橋商に5―6で敗退 |
専大松戸は花咲徳栄を7回コールドで破り、県大会優勝校としての力を示した。準々決勝では山梨学院との打ち合いとなり、10―11で惜敗した。
東京学館浦安も初戦を突破。文星芸大付に2―1で競り勝ったが、準々決勝で浦和学院に敗れた。
拓大紅陵は前橋商との初戦で5―6のサヨナラ負け。9回裏に3点を奪われる厳しい結末となった。
なお、春季関東大会の最終優勝校は横浜、準優勝校は浦和学院だった。千葉県勢の優勝には届かなかったものの、専大松戸と東京学館浦安がベスト8まで進んだことは、県内上位校の競争力を示す結果となった。
【過去の優勝校と大会史】専大松戸が4年連続で頂点に立つまで
千葉県高校野球春季大会の歴史を振り返ると、2026年の専大松戸の優勝は単なる1大会のタイトル獲得にとどまらない。
同校は2023年から2026年まで4大会連続で優勝している。
直近4大会の優勝校
| 年度 | 大会 | 優勝校 | 優勝回数 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 第76回 | 専大松戸 | 6年ぶり5回目 |
| 2024年 | 第77回 | 専大松戸 | 2年連続6回目 |
| 2025年 | 第78回 | 専大松戸 | 3年連続7回目 |
| 2026年 | 第79回 | 専大松戸 | 4年連続8回目 |
2023年の第76回大会では、専大松戸が木更津総合を抑えて優勝。6年ぶり5回目のタイトルだった。
その後、2024年には中央学院を準優勝に退けて連覇を達成。2025年は習志野を決勝で6―3と破り、3年連続優勝となった。
そして2026年、東京学館浦安との決勝を制し、ついに4年連続8度目の優勝を実現した。
2026年の優勝が持つ歴史的な意味
千葉日報の大会報道は、専大松戸の4連覇を春季千葉県大会史上初の記録として伝えている。
4年連続で優勝するには、毎年入れ替わる選手構成の中でチーム力を維持しなければならない。前年の実績だけでは勝ち上がれず、対戦相手から研究される立場にもなる。
それでも専大松戸は2023年から優勝を重ね、2026年には3点のビハインドを覆してタイトルを獲得した。
この連覇は、単年度の戦力だけでなく、継続的に競争力を保つチームづくりの成果として評価できる。
【プロの結論】2026年大会から見える千葉県高校野球の勢力図
今大会の結果を整理すると、千葉県の勢力図は専大松戸の安定した強さと、追い上げる複数の強豪校という構図になっている。
ただし、優勝校だけを見て大会全体を評価するのは十分ではない。
1. 専大松戸は勝ち切る力が際立った
専大松戸は準々決勝で千葉黎明に8―0、準決勝で拓大紅陵に3―2、決勝で東京学館浦安に4―3と、異なる展開の試合を勝ち抜いた。
特に決勝では、序盤に3点を失っても試合を投げず、終盤の得点機会を生かした。
圧倒的なスコアで勝つ試合だけでなく、接戦をものにできることが4連覇の大きな要因となった。
2. 東京学館浦安は新たな優勝候補として台頭
東京学館浦安は初の決勝進出を果たし、王者の専大松戸を最後まで追い詰めた。
準々決勝で千葉学芸に5―4、準決勝で八千代松陰に5―3と勝ち上がった点も評価できる。
春季大会で準優勝した経験は、夏の選手権や次の秋季大会に向けた大きな財産となる。
3. 拓大紅陵は接戦に強いチームとして存在感
拓大紅陵は準々決勝で千葉明徳に1―0、準決勝では専大松戸に2―3と、僅差の試合を続けた。
さらに3位決定戦では八千代松陰に6―4で勝利。
関東大会出場を22年ぶりに決めたことも、今大会を語るうえで外せないポイントだ。
4. 八千代松陰や千葉学芸にも注目
八千代松陰はベスト4、千葉学芸はベスト8入りを果たした。
市船橋、千葉黎明、千葉明徳も準々決勝まで進出しており、上位校の顔ぶれには幅がある。
こうした学校が次の大会でどこまで巻き返せるかも、千葉県高校野球の楽しみの一つだ。
大会を評価するときの3つの判断基準
今後の大会で各校の実力を見極める際は、次の3点を確認したい。
- 接戦での勝負強さ: 1点差の試合で得点機会を生かし、終盤まで集中力を維持できるか。
- 投手陣の継続性: 連戦や大会後半でも投手を安定して起用できるか。
- 攻撃の対応力: 相手投手や試合展開に合わせて得点方法を変えられるか。
春季大会の順位は、その時点でのチーム力を示す重要な指標だ。しかし、春の結果が夏の選手権の結果をそのまま決めるわけではない。
高校野球は新戦力の台頭や選手の成長によって、短期間でも勢力図が変わる。2026年の春に結果を残した学校が、その後も同じ位置を維持できるかどうかが見どころとなる。
千葉県高校野球春季大会2026に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の千葉県高校野球春季大会の優勝校はどこですか?
A1:専大松戸です。2026年5月3日の決勝で東京学館浦安に4―3で逆転サヨナラ勝ちし、4年連続8度目の優勝を達成しました。
Q2:2026年の春季千葉県大会の準優勝校はどこですか?
A2:東京学館浦安です。決勝では専大松戸に敗れましたが、準々決勝と準決勝を突破して初の決勝進出を果たしました。
Q3:千葉県から春季関東大会に出場した高校は?
A3:専大松戸、東京学館浦安、拓大紅陵の3校です。専大松戸は県1位、東京学館浦安は県2位、拓大紅陵は県3位として出場しました。
Q4:2026年大会のベスト8はどの高校ですか?
A4:専大松戸、東京学館浦安、拓大紅陵、八千代松陰、市船橋、千葉学芸、千葉黎明、千葉明徳の8校です。
Q5:2026年の春季千葉県大会はいつ開催されましたか?
A5:2026年4月18日から5月3日まで開催されました。48校が参加し、千葉県総合スポーツセンター野球場など県内9球場で試合が行われました。
Q6:専大松戸は何年連続で優勝していますか?
A6:2026年大会で4年連続です。2023年の第76回大会から2026年の第79回大会まで優勝を続け、通算8度目の春季千葉県大会優勝となりました。
まとめ:専大松戸4連覇の先にある千葉県高校野球の新たな競争
2026年の第79回春季千葉県高等学校野球大会は、専大松戸の4年連続8度目の優勝で幕を閉じた。
決勝の4―3というスコアが示すとおり、最後まで目の離せない大会だった。
東京学館浦安は初の決勝進出で準優勝。拓大紅陵は3位決定戦を制して22年ぶりの春季関東大会出場を実現し、八千代松陰もベスト4に進出した。
春季大会の結果を振り返ると、専大松戸が千葉県の中心的存在であることは明らかだ。一方で、東京学館浦安や拓大紅陵など、王者を脅かす学校も着実に力を示している。
2026年大会の最大の収穫は、専大松戸の歴史的な4連覇と、それに続くライバル校の成長が同時に確認できたことだ。
春の順位だけで夏の勢力図を決めることはできない。各校がどのように課題を修正し、新たな戦力を加えていくのか。千葉県高校野球の次の大会でも、その競争に注目したい。
主な参考資料:一般財団法人千葉県高等学校野球連盟、大会記録・高校野球ドットコム、朝日・日刊スポーツ大会アーカイブ、千葉日報、一球速報.com。