北朝鮮U-20女子代表2

日本U-20女子代表0
日本サッカー協会(JFA)の公式試合記録によると、この試合はポーランドのウッチにあるStadion Miejski ŁKS Łódźで開催された。現地時間18時30分キックオフで、前半は0-0、後半に北朝鮮が2点を奪う展開となった。
試合の基本情報は次のとおり。
- 大会:FIFA U-20女子ワールドカップポーランド2026
- ラウンド:ラウンド16
- 開催日:2026年9月17日
- 会場:Stadion Miejski ŁKS Łódź(ポーランド・ウッチ)
- 前半スコア:0-0
- 後半スコア:2-0
- 最終結果:北朝鮮2-0日本
注目すべきなのは、北朝鮮が後半のわずか4分間で2得点を記録したことだ。日本は前半を無失点でしのいだものの、後半に入ってから相手の攻撃を止めきれなかった。
【前半の攻防】日本は0-0で耐えるも北朝鮮の圧力が続く
前半は両チームともゴールを奪えず、0-0で終了した。
FIFAの試合レポートは、前半を両チームが拮抗した展開として伝えている。北朝鮮は前回大会の優勝国として連覇を狙う立場にあり、日本も4月のアジアカップを制したアジア王者として、この試合に臨んでいた。
日本にとって難しかったのは、北朝鮮が単に守備を固める相手ではなかったことだ。北朝鮮はグループステージ3試合をすべて勝利し、9得点無失点という結果でラウンド16に進出していた。
一方、日本はグループDでニュージーランド、アメリカ、イタリアと対戦。初戦のニュージーランド戦を2-1で制し、アメリカ戦は2-2、イタリア戦は1-1だった。3試合を無敗で終えたものの、勝利は1試合にとどまり、勝ち点5で2位通過となった。
つまり、両チームは異なる形で決勝トーナメントに進んでいた。日本は強豪との接戦を重ねたチーム、北朝鮮はグループステージで圧倒的な得点力と守備力を示したチームだった。
前半の0-0は日本にとって悪い結果ではなかったが、後半も同じ守備強度を維持できるかが大きな課題として残っていた。
【後半の試合経過】65分オウンゴール、69分チェ・ヨナの追加点
試合が動いたのは後半65分だった。北朝鮮の攻撃から日本の守備陣に不運な形でボールが入り、オウンゴールによって先制を許した。
65'
北朝鮮が先制:古田麻子のオウンゴール
北朝鮮のチェ・チョンゴムによるクロスがポストに当たり、古田麻子に当たってゴールに入った。
69'
北朝鮮が追加点:チェ・ヨナ
先制からわずか4分後、チェ・ヨナが右足でシュートを決め、スコアを2-0とした。
65分の失点については、単純に日本選手のミスだけで説明することはできない。FIFAの公式レポートは、チェ・チョンゴムのクロスがポストに当たり、その跳ね返りが古田麻子に当たってゴールに入ったと説明している。
オウンゴールという記録だけを見ると守備側の失敗に見えるが、発端には北朝鮮の攻撃とクロスの精度があった。相手の攻撃をゴール前まで許したことも含めて考える必要がある。
さらに69分、チェ・ヨナが右足で追加点を決めた。北朝鮮は先制後も攻撃の勢いを落とさず、日本が守備を立て直す前に試合を決定づけた。
日本は68分に中村心乃葉に代えて松永未夢を投入したが、その直後の69分に追加点を許している。その後も73分に青木夕菜から原ひばり、85分には佐野杏花から太田美月、福島望愛から栗本悠加、田子夏海から津田愛乃音への交代を行った。
しかし、最後まで得点を返すことはできなかった。日本は0-2で敗れ、ラウンド16敗退が決まった。
【4月の決勝と徹底比較】日本は北朝鮮に勝っていたのになぜ敗れた?
今回の敗戦を理解するうえで欠かせないのが、2026年4月18日のAFC U20女子アジアカップ決勝だ。
タイのタンマサート・スタジアムで行われた決勝では、日本が北朝鮮を1-0で破って優勝した。決勝点を決めたのは佐野杏花で、56分のゴールだった。
当時の日本は、北朝鮮に主導権を握られる時間帯がありながら、守備を崩されずに試合を進めた。AFCの公式報道によると、北朝鮮は61%のボール支配率を記録し、17本のシュートを放ったが、枠内シュートは5本。日本の堅い守備を最後まで突破できなかった。
ところが、9月のワールドカップでは結果が反転した。
4月18日と9月17日の試合比較
この比較から分かるのは、両試合とも前半を0-0で終えていた点だ。つまり、前半のスコアだけでは両チームの実力差や試合の優劣を判断できない。
4月の決勝では、北朝鮮がボールを保持して攻撃を続けても、日本の守備を崩しきれなかった。9月の試合では、北朝鮮が後半に攻撃の圧力を高め、65分の先制から69分の追加点まで一気に試合を動かした。
日本対北朝鮮の過去の対戦成績
この2チームのライバル関係は2026年だけのものではない。FIFAが大会前に掲載した両国の対戦特集によると、北朝鮮は直近5試合のうち4試合に勝利していた。日本が勝った唯一の試合が、2026年4月18日のアジアカップ決勝だった。
2008年のU-20女子ワールドカップでも北朝鮮は日本に2-1で勝利している。2024年にもアジアカップやワールドカップで両国が対戦し、北朝鮮が優位な結果を残していた。
したがって、4月の日本の勝利は長期的な対戦傾向を覆す重要な一戦だった。一方、9月の敗戦によって、北朝鮮が再び日本に対して優位な結果を残したことになる。
【敗因と戦術分析】日本U-20女子代表はどこで北朝鮮に上回られた?
日本の敗因を考える際、オウンゴールだけに注目するのは適切ではない。重要なのは、先制点が生まれる前から北朝鮮の攻撃をどの程度抑えられていたか、そして日本がボールを持った時間を得点機会につなげられたかという点だ。
1. ボールを保持しても攻撃の決定機を作れなかった
試合データを掲載する複数の集計サイトでは、9月17日の試合について、日本のボール支配率は53%、北朝鮮は47%とされている。
一方、シュート数は北朝鮮が21本、日本が5本。枠内シュートも北朝鮮が10本、日本が1本という集計になっている。
公開試合統計による比較
ボール支配率・日本
53%
ボール支配率・北朝鮮
47%
5
日本のシュート数21
北朝鮮のシュート数1
日本の枠内シュート10
北朝鮮の枠内シュート
この数字が示すのは、ボールを保持することと試合を支配することは同じではないという事実だ。
日本は相手より多くボールを持っていたものの、シュートまで持ち込む回数が少なかった。対する北朝鮮は、ボール保持率では下回りながらも、攻撃をシュートに結びつける効率で日本を上回っていた。
日本の課題は、パスをつなぐことだけではなく、相手の守備を崩してゴール前に進入することだったと考えられる。
2. 後半の守備対応とクロスへの対処
65分の失点は、北朝鮮のクロスがポストに当たった後、古田麻子に当たってゴールに入るという展開だった。
この場面から読み取れる課題は、クロスを上げさせないための対応だけではない。ゴール前でボールの軌道が変化した際、守備陣がどのように反応し、セカンドボールを処理するかも重要になる。
もちろん、オウンゴールは選手個人を責めるための材料ではない。サッカーでは守備側の選手にボールが当たって失点することもある。チーム全体として、相手のクロスをどこまで制限できたかを分析する必要がある。
3. 失点直後の立て直しが間に合わなかった
65分の先制から69分の追加点まで、わずか4分しかなかった。
1点を失った後の試合では、守備陣形を整えること、選手同士の距離を保つこと、相手の攻撃を一度落ち着かせることが重要になる。
しかし、日本は北朝鮮の攻撃を止められず、追加点を許した。先制された後のゲームマネジメントという意味でも、今回の試合は改善点を残した。
4. 4月の勝利をそのまま再現できなかった
4月の決勝で日本が勝ったとき、北朝鮮は61%のボール支配率と17本のシュートを記録していた。それでも日本は守備を崩されず、56分の佐野杏花の得点を守りきった。
一方、9月のワールドカップでは、北朝鮮がより多くのシュートを枠に飛ばし、短時間で2点を奪った。
対戦相手が同じでも、試合の流れ、選手のコンディション、攻撃の完成度、守備の連携によって結果は変わる。4月の成功体験に頼るのではなく、北朝鮮の攻撃パターンに合わせて守備を調整する必要があったと考えられる。
【井尻明監督と田子夏海】日本U-20女子代表のメンバーと大会成績
今回の日本U-20女子代表を率いたのは井尻明監督だ。JFAが2026年8月18日に公表したワールドカップ招集メンバーには、国内クラブ、大学、海外クラブなどでプレーする選手が名を連ねた。
田子夏海はセレッソ大阪ヤンマーレディース所属のフォワードとして招集され、北朝鮮戦でも先発メンバーに入った。試合終盤の85分に津田愛乃音と交代している。
北朝鮮戦の日本代表スターティングメンバー
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 岩崎有波 |
| DF | 青木夕菜 |
| DF | 朝生珠実 |
| DF | 鈴木温子 |
| DF | 佐野杏花 |
| MF | 本田悠良 |
| MF | 古田麻子 |
| MF | 福島望愛 |
| MF | 眞城美春 |
| MF | 中村心乃葉 |
| FW | 田子夏海 |
キャプテンはGKの岩崎有波。交代選手として松永未夢、原ひばり、太田美月、栗本悠加、津田愛乃音らが起用された。
井尻明監督のチームに求められたもの
井尻監督にとって、2026年はアジア王者として世界大会に挑む重要な年だった。
4月のAFC U20女子アジアカップでは、北朝鮮を破って日本を7度目の優勝に導いた。加えて、福島望愛は同大会で5得点3アシストを記録し、大会MVPを受賞している。
ただし、アジア大会で優勝したチームが、そのまま世界大会でも同じ結果を残せるとは限らない。今回のラウンド16では、北朝鮮の攻撃力に対する守備対応と、日本の攻撃をゴールにつなげる力が問われた。
田子夏海の役割と今後の注目点
田子夏海は北朝鮮戦の先発フォワードとして出場した。チームが得点を奪えなかったことから、前線の選手には相手守備の背後を取る動きや、少ないチャンスをシュートに結びつける力が改めて求められる。
ただし、今回の敗戦を田子一人の責任にすることはできない。公開された試合統計では、日本全体のシュート数が5本にとどまっており、前線へのボール供給や中盤からの攻撃参加も含めたチーム全体の課題として捉えるべきだ。
2026年ワールドカップの日本と北朝鮮、その後
今回の敗戦によって日本の大会は終了したが、北朝鮮はその後も勝ち進んだ。
- 9月20日:準々決勝でカナダに2-0で勝利
- 9月23日:準決勝でコロンビアに3-0で勝利
- 9月27日:決勝でスペインと0-0、PK戦3-4で敗北
北朝鮮は決勝まで進出したものの、最終的にはスペインが優勝。北朝鮮は準優勝となった。
つまり、日本を破った北朝鮮は世界大会の決勝に進む実力を示した。日本が敗れた相手は、単にアジアのライバルというだけではなく、世界の頂点を争うチームだったという背景も押さえておきたい。
【日本U-20対北朝鮮U-20】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本U-20対北朝鮮U-20の試合結果は?
A1:2026年9月17日のFIFA U-20女子ワールドカップ・ラウンド16で、北朝鮮が日本に2-0で勝利しました。前半は0-0、後半65分と69分に北朝鮮が得点しています。
Q2:65分のオウンゴールを記録した選手は誰?
A2:日本の古田麻子です。北朝鮮のチェ・チョンゴムのクロスがポストに当たり、古田に当たってゴールに入ったとFIFAが報じています。
Q3:69分に追加点を決めた選手は誰?
A3:北朝鮮のチェ・ヨナです。65分の先制から4分後、右足のシュートで2点目を決めました。
Q4:2026年4月18日の日本対北朝鮮の決勝はどちらが勝った?
A4:日本が1-0で勝利しました。56分に佐野杏花が決勝点を挙げ、AFC U20女子アジアカップの優勝を決めています。
Q5:北朝鮮は2026年のU-20女子ワールドカップで優勝した?
A5:優勝していません。日本を破った後、準々決勝と準決勝にも勝ち進みましたが、9月27日の決勝でスペインと0-0で引き分け、PK戦3-4で敗れて準優勝となりました。
まとめ:【プロの結論】日本U-20女子代表が次に克服すべき課題
2026年9月17日の日本U-20女子代表対北朝鮮U-20女子代表は、北朝鮮が2-0で勝利した。前半は0-0だったものの、後半65分の古田麻子のオウンゴール、69分のチェ・ヨナの追加点によって、日本はラウンド16で敗退した。
4月18日のアジアカップ決勝では日本が1-0で勝っていたため、今回の結果は大きな対照を生んだ。しかし、両試合を比較すると、単純な実力の逆転だけでは説明できない。4月は日本の守備が北朝鮮の攻撃をしのぎ、9月は北朝鮮が後半の攻撃強度と得点機会の創出で上回った。
今回の試合から日本が持ち帰るべき課題は、主に次の3点だ。
1. 攻撃の決定力: ボール保持をシュートやゴール前への侵入につなげること。
2. クロスへの守備対応: ゴール前のポジショニングと、ボールの跳ね返りへの対応を改善すること。
3. 失点後の試合運び: 先制された直後に守備を立て直し、追加点を防ぐこと。
日本は4月にアジアの頂点に立った実績を持つ。だからこそ、今回の敗戦は単なる一大会の失敗として片づけるべきではない。世界大会で勝ち上がるためには、ボールを保持する技術だけでなく、相手の強みを消し、決定的な場面で得点を奪う総合力が必要になる。
北朝鮮との2-0という結果は、日本の若い選手たちにとって厳しい経験となった。一方で、4月の勝利と9月の敗戦の両方を分析することは、次の国際大会に向けた強化の重要な材料になる。2026年のU-20女子代表を評価するうえでは、アジア王者という肩書だけでなく、世界基準でどこまで戦えるチームになったかを見極めることが大切だ。
主な情報源:日本サッカー協会(JFA)公式試合記録・招集メンバー発表、国際サッカー連盟(FIFA)大会レポート、アジアサッカー連盟(AFC)公式報道。