2026年9月、大谷選手は右上腕二頭筋の炎症を理由に、15日間の負傷者リスト(IL)へ登録されました。
ドジャースが正式に発表したのは9月11日(日本時間12日)。登録は9月8日(日本時間9日)にさかのぼって適用されました。
大谷選手にとって、これは2023年9月以来、約3年ぶりのIL入りでした。
なぜIL入りが必要だったのか
9月に入ると、大谷選手は左膝だけでなく右上腕二頭筋にも問題を抱え、打撃にも影響が出始めていました。
9月3日から4試合連続で欠場し、9月7日にDHとして復帰したものの、右腕の違和感が再び問題になりました。
9月9日のロバーツ監督の説明では、上腕二頭筋周辺の状態が十分に改善していないことが明らかになっています。
球団は、試合に出続けることよりも、休養期間を確保して身体を回復させることを優先しました。
MLB公式の故障経過によると、ロバーツ監督は後に、振り返ればもっと早くIL入りさせるべきだったとの考えも示しています。
ポストシーズンで大谷翔平は本調子だったのか
ILから復帰した大谷選手は、レギュラーシーズン最後の5試合に出場しました。
しかし、ポストシーズンでは本来の打撃成績を取り戻せず、ドジャースもミルウォーキー・ブルワーズにNLCSで4連敗を喫しました。
特に注目したいのは、ポストシーズンでの打撃成績です。
- 打数:26
- 安打:5
- 打率:.192
- 長打:NLCS第4戦の3ラン本塁打1本
最初の6試合では20打数3安打で長打がなく、打線の中でも苦しい状況が続きました。
球団幹部の間では、NLCS第3戦で大谷選手を休ませるべきかという話し合いも行われました。しかし本人は出場できる状態だと伝え、第3戦に出場。第4戦では本塁打を放ちました。
ここで注意したいのは、ポストシーズンの打撃不振をすべて怪我のせいにすることはできないという点です。
大谷選手自身も、シーズン終盤の打撃について、故障だけを理由にするのではなく、改善すべき課題として受け止めていました。
一方、身体が万全でなかったことは球団幹部の発言からも明らかです。
2026年のポストシーズンは、二刀流を継続するためには、レギュラーシーズンだけでなく10月まで身体の状態を維持できるかが重要だと示したシーズンでした。
【2027年の投手復帰】手術は本当に不要?オフシーズンの治療方針と二刀流の展望

大谷選手の今後を考えるうえで、最大の注目点は2027年の投手復帰です。
10月21日の会見でフリードマン編成本部長は、左膝と右上腕二頭筋について手術は必要ないと説明しました。
これは、2027年の復帰を考えるうえで大きな前進です。
手術を回避できることの意味
大谷選手はシーズン終了後、治療やトレーニング方法を改めて検討する考えを示していました。
10月16日のMLB公式インタビューでは、2027年の投手復帰について「Yes, definitely」と明確に意思表示しています。
その時点では、オフシーズンに何らかの処置が必要になるかは決まっていませんでした。
しかし、10月21日にフリードマン編成本部長が手術不要との見解を公表したことで、球団の治療方針はより明確になりました。
ただし、手術をしないことと、すぐに投球できることは別問題です。
筋肉や関節の炎症が改善しても、実際の投球動作に耐えられる状態まで戻すには段階的な調整が必要です。
2027年の春季キャンプまでに身体の状態を整えることが、まず重要な目標になります。
2027年は開幕から投げるのか
ここは多くのファンが気になる部分でしょう。
球団は2027年の投手復帰を期待していますが、開幕から先発ローテーションに入るかどうかは別の問題です。
MLB公式日本語版の10月21日の報道では、開幕時点で投球可能な状態に戻っていたとしても、あえて先発ローテーションに入れず、シーズン途中から投手としての負荷を上げる案も示されています。
想定される管理上の検討事項は次のとおりです。
- 投球練習をいつ再開するか
- 春季キャンプでどこまで投球強度を上げるか
- 開幕から先発ローテーションに入れるか
- 登板後の休養日をどう設定するか
- 打撃練習と投球練習の負荷をどう分けるか
- ポストシーズンまでコンディションを維持できるか
いずれも球団が今後検討する課題であり、具体的な登板日程が決定したわけではありません。
オフシーズンの治療で重要になるポイント
2026年の問題を踏まえると、2027年に向けて必要なのは単純な投球再開ではありません。
大谷選手は投手として14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79という成績を残しました。投手としての能力が失われたわけではなく、負傷によって年間の投球計画が崩れたことが大きな問題です。
したがって、オフシーズンには次の3点が重要になります。
1. 左膝の状態を安定させる
投球時の下半身の動きを確認し、再び痛みが出ない状態を目指すことが必要です。
2. 右上腕二頭筋の回復を優先する
打撃と投球の両方に関わるため、患部の回復状況を見ながら負荷を調整することが大切です。
3. 投打のスケジュールを再設計する
2026年は投球調整の負荷を上げた時期に打撃成績も低下しました。2027年は投打の練習量と休養のバランスを見直す必要があります。
【プロの結論】2027年の復帰を判断する3つの基準
大谷選手の復帰を追う際には、次の3段階を区別することが大切です。
手術不要という球団見解
10月21日に公表済み。オフシーズンの回復方針を考えるうえでの重要な材料。
投球練習・実戦形式への復帰
投球強度を段階的に上げられるかが、実際の投手復帰を判断するポイント。
二刀流でシーズンを戦い抜けるか
開幕だけでなく、レギュラーシーズン終盤から10月まで状態を維持できるかが最終的な評価基準。
この3段階を混同しないことが、復帰報道を正しく理解するポイントです。
特に「2027年に投手復帰する」という見通しを、「2027年開幕から完全な二刀流に戻る」と読み替えるのは適切ではありません。
ドジャースが本当に目指しているのは、短期間だけ投打で活躍する大谷選手ではなく、シーズンを通じてチームに貢献し、10月にも最高の状態でプレーできる大谷選手の姿です。
【大谷翔平の怪我】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大谷翔平は2026年11月現在、まだ怪我をしているのですか?
大谷選手は左膝と右上腕二頭筋の負傷を抱えたまま2026年シーズンを終えています。10月21日に球団幹部が手術不要との見解を示しましたが、完全復調したとの発表ではありません。現在はオフシーズンの回復と2027年に向けた準備が焦点です。
Q2:大谷翔平は2026年7月3日以降、一度も投げていないのですか?
2026年の公式戦では7月3日が最後の登板です。その後、投球練習を再開した時期はありましたが、シーズン中に投手として復帰することはありませんでした。
Q3:大谷翔平は2027年に二刀流へ完全復帰できますか?
本人も球団も2027年の二刀流継続を希望しています。ただし、開幕から投手として先発するか、年間を通じて投打を両立できるかは未確定です。球団は身体の状態とポストシーズンまでの負荷管理を考慮して起用方法を検討する方針です。
まとめ:大谷翔平の怪我は回復へ、2027年は二刀流再建のシーズンに
2026年11月1日現在、大谷翔平選手の怪我をめぐる最大のニュースは、10月21日にドジャースのフリードマン編成本部長が左膝と右上腕二頭筋の手術は不要との見解を示したことです。
2026年は6月の左膝の炎症に始まり、7月3日の右上腕二頭筋の違和感、投手としての長期離脱、9月の15日間IL入りと、苦しい展開が続きました。
それでも投手としては14先発で8勝2敗、防御率1.79という数字を残しています。二刀流を続ける能力そのものが失われたわけではありません。
今後の注目点は次の4つです。
- 左膝と右上腕二頭筋の回復状況
- オフシーズンの治療・トレーニング方針
- 2027年の投球練習再開と実戦復帰
- レギュラーシーズンからポストシーズンまでの負荷管理
大谷選手本人は2027年も投手としてプレーする意思を示しています。球団もその復帰を強く期待しています。
ただし、2027年の開幕日や初登板日、年間の登板数はまだ確定していません。
2026年の故障は、二刀流という前例の少ない挑戦を長く続けるために、休養とコンディション管理がいかに重要かを浮き彫りにしました。
ファンにとって待ち遠しいのは、再びマウンドで躍動する大谷選手の姿です。焦って復帰することよりも、万全の身体で投打の両方を発揮できる状態を取り戻すこと。それが2027年の大谷翔平に期待される最大のテーマです。
主な情報源:MLB公式日本語版・MLB.com、ドジャース球団発表、ロイター通信、AP通信、日刊スポーツ。情報基準日:2026年11月1日。