2026年11月現在、駿河台大学野球部は東京新大学野球連盟の1部リーグで厳しいシーズンを経験している。2026年度秋季リーグ戦は1勝10敗、勝率.091で6位。1部リーグ最下位となり、次の焦点は2部優勝校との入れ替え戦で1部残留を果たせるかどうかに移った。
一方、チームには1987年の創部以来積み重ねてきた歴史があり、2019年度秋季から1部リーグで戦い続けてきた実績もある。2024年度から指揮を執る松浦健介監督のチームづくり、約120人と報じられた部員規模、2026年に加わった63人の新入生など、チームを取り巻く環境にも注目したい。公式情報とリーグ戦記録をもとに、現在の戦力と今後の課題を整理する。
【駿河台大学硬式野球部とは】創部から東京新大学野球連盟1部定着までの歩み

駿河台大学硬式野球部は、埼玉県飯能市にキャンパスを構える駿河台大学の体育会所属チームだ。大学の創立と同じ1987年に創部され、1992年に東京新大学野球連盟へ加盟した。
創部当初から大学野球の舞台で経験を積み、2015年には念願の1部リーグ昇格を達成。しかし、その後は2部降格も経験している。チームにとって大きな転換点となったのが、2019年度秋季リーグ戦からの1部定着だ。
大学公式のクラブ紹介では、2019年度秋季から1部リーグを維持していることが紹介されている。2026年秋季の最下位という結果は、この長く続いた1部在籍の歴史を左右する重要な局面となっている。
チームが掲げる目標はリーグ優勝と神宮球場
駿河台大学の公式部紹介によると、硬式野球部が目指すのはリーグ戦優勝、全日本大学野球選手権大会への出場、そして明治神宮野球大会への出場だ。
単に1部に残ることだけが最終目標ではない。大学野球の全国舞台に進むためには、東京新大学野球連盟で上位争いに加わる必要がある。
その意味で、2026年秋季の1勝10敗という成績は、単年度の順位だけでなく、チームが掲げる長期目標との距離を示す結果でもある。
【松浦健介監督体制と部員数】2024年度からのチームづくり
現在の駿河台大学野球部を理解するうえで欠かせない人物が、2024年度から監督に就任した松浦健介監督だ。
大学公式の監督紹介によると、松浦監督の経歴は横浜高校、法政大学、JR東日本。高校、大学、社会人野球という異なるカテゴリーを経験してきた指導者である。
松浦監督が重視する人間的成長
大学公式のクラブ概要では、松浦監督の就任後、大学野球を通じて社会で生きていく力を身につけることをチームづくりの目的として掲げている。
また、学生スポーツ団体としての規律や秩序を尊重しながら、勝てる集団をつくることも重視している。
つまり、競技成績と人間的成長を別々に考えるのではなく、大学野球を通じて両方を追求する方針だ。神宮球場でプレーするという目標も、その延長線上に位置している。
部員数は約120人規模と報道
駿河台大学野球部の部員数については、2026年6月の日刊スポーツの報道が参考になる。同紙は、硬式野球部の部員数が約120人に増えていると紹介した。
背景にあるのが、大学の野球場整備だ。報道によると、2016年のグラウンド改修前は約30人だった部員数が、改修後に約120人まで増加したという。
この変化は、大学スポーツにおける競技環境の重要性を示している。授業を受けるキャンパスと練習施設が近く、寮も近隣にある環境は、選手が競技と学生生活を両立するうえで大きな利点となる。
ただし、部員数が多いこととリーグ戦で勝てることは同じではない。約120人という選手層を、実際の試合で勝利につながる戦力へどう結びつけるかが、指導体制の評価にも関わってくる。
【メンバー・2026年新入生】注目選手と新戦力63人の顔ぶれ
駿河台大学野球部のメンバーを調べる際には、大学公式の選手・スタッフ紹介が基本資料となる。投手、捕手、内野手、外野手のほか、学生コーチやマネージャーも掲載されている。
公式メンバー紹介には、4年生の大島陽希投手、3年生の古澤新次外野手、戸田純太内野手らが掲載されている。各選手の学年、所属学部、出身高校、投打などを確認できる点も特徴だ。
2026年新入生は63人が入部
2026年6月19日、高校野球ドットコムは駿河台大学硬式野球部の新入生63人を公開した。投手、捕手、内野手、外野手に加え、学生コーチやマネージャーも含む顔ぶれとなっている。
注目される新入生の一人が、駿河総合高校出身の一ノ瀬太一投手だ。186センチ、90キロの体格を持ち、最速143キロを記録した右腕として紹介されている。高校時代からプロのスカウトの注目を集め、2026年春季リーグ戦でも登板を経験した。
掛川西高校出身の加藤瑞己投手も注目の存在だ。高校時代には技巧派左腕として活躍し、東海大会を経験している。
野手では、次の選手たちが高校時代の実績や潜在能力で注目を集めている。
- 竹内一真内野手(熊谷商):高校時代に4番・一塁手として活躍した左の強打者。
- 松田守生外野手(関東第一):夏の甲子園に出場し、東東京大会でも中軸を担った長打力が持ち味の選手。
- 大村ウィリアム外野手(千葉学芸):投手として140キロを記録し、打者としても本塁打を量産した二刀流タイプ。
特に大村は、投打の両面で可能性を持つ選手として紹介されている。大学でどのポジションに比重を置き、どのような起用法を受けるかは今後の注目点となる。
新入生の加入がチームに与える意味
63人という新入生の規模は、約120人と報じられた部員数と合わせて考えると、チームの選手層を支える大きな要素となる。
ただし、入部直後から全員が公式戦に出場するわけではない。大学野球では、投手の登板機会、守備位置の競争、打撃面での適応など、複数の段階を経てレギュラーが決まる。
2026年秋季リーグでも一ノ瀬は実際に登板しており、新戦力がすでに試合経験を積み始めている。今後は1年生がどこまで主力に食い込み、上級生との競争を通じて戦力の底上げにつなげられるかがポイントだ。
【2026年秋季1部リーグの試合結果】1勝10敗・6位に終わった理由
2026年秋季の駿河台大学野球部は、東京新大学野球連盟1部リーグで11試合1勝10敗、勝点0、勝率.091の6位という結果に終わった。
2026年秋季1部リーグは、創価大学、東京国際大学、杏林大学、共栄大学、流通経済大学、駿河台大学の6校で構成された。リーグ全体の順位と駿河台大学との対戦結果を整理すると、次のようになる。
| 順位 | 大学 | 勝敗 | 勝点 | 勝率 | 駿河台大との対戦 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 創価大学 | 10勝3敗 | 5 | .769 | 2勝0敗 |
| 2位 | 東京国際大学 | 9勝3敗 | 4 | .750 | 2勝0敗 |
| 3位 | 杏林大学 | 6勝5敗 | 3 | .545 | 2勝1敗 |
| 4位 | 共栄大学 | 5勝6敗 | 2 | .455 | 2勝0敗 |
| 5位 | 流通経済大学 | 4勝8敗 | 1 | .333 | 2勝0敗 |
| 6位 | 駿河台大学 | 1勝10敗 | 0 | .091 | ― |
この表から見えてくるのは、駿河台大学が杏林大学とのカードで1勝を挙げたものの、ほかの4校との対戦では勝利を挙げられなかったという点だ。
唯一の勝利は9月12日の杏林大学戦
2026年9月12日、駿河台大学は杏林大学との秋季リーグ初戦で9対3の勝利を収めた。
序盤から得点を重ね、古澤新次の本塁打などで9得点。投手陣は大島陽希が先発し、途中から一ノ瀬太一が救援登板して相手打線を抑えた。
しかし、翌13日は3対7で敗戦。14日の第3戦も2対8で落とし、カード全体では1勝2敗となった。
最初の試合で見せた攻撃力を、連戦の中で維持できなかったことは、今季を象徴する結果の一つだ。
11試合で35得点・73失点という数字
アマチュア野球研究所の2026年秋季リーグ分析によると、駿河台大学は11試合で35得点、73失点を記録した。
1試合平均に換算すると、得点は約3.18点、失点は約6.64点。得点力だけでなく、失点を抑える部分にも課題が表れている。
大学野球では、先発投手が試合をつくり、救援投手がリードを守る継投の安定性が重要になる。また、打線が相手の先発投手を攻略できなければ、試合終盤に反撃する機会も限られる。
2026年秋季の結果を見る限り、入れ替え戦に向けては投手陣の失点抑制と、複数試合にわたって得点を生み出す攻撃の再現性が重要なテーマになる。
【1部残留を懸けた入れ替え戦】2026年秋季の最大の焦点
2026年秋季リーグで最下位となった駿河台大学は、1部・2部入れ替え戦への出場が決まった。
1部リーグに所属し続けるためには、2部リーグを勝ち上がった大学との対戦で結果を残さなければならない。秋季リーグの順位だけでチームの将来が決まるわけではなく、入れ替え戦での戦いが最終的な分岐点となる。
2026年春季入れ替え戦では残留に成功
駿河台大学には、2026年春季にも入れ替え戦を経験した実績がある。対戦相手は2部優勝の日本ウェルネススポーツ大学東京キャンパスだった。
春季の対戦結果は次の通りだ。
- 5月30日:駿河台大学が13対1で勝利。
- 5月31日:日本ウェルネススポーツ大学東京キャンパスが7対3で勝利。
- 6月1日:駿河台大学が16対9で勝利。
結果は2勝1敗。駿河台大学が入れ替え戦を制し、1部残留を決めた。
この結果は、レギュラーシーズンの順位が低くても、短期決戦で立て直す力が残留の鍵になることを示している。
2026年秋季入れ替え戦で注目したい3つのポイント
1つ目は、投手陣の立ち上がりだ。
秋季リーグでは73失点を記録している。序盤に大量失点すると、打線が追いつくための負担が大きくなる。先発投手が相手の上位打線をどこまで抑えられるかが重要だ。
2つ目は、攻撃の継続性である。
杏林大学との初戦では9得点を挙げた一方、カード全体では1勝2敗だった。1試合だけの爆発力ではなく、複数試合で得点を重ねる力が求められる。
3つ目は、短期決戦における選手起用だ。
約120人規模の部員を抱えるチームだけに、ベンチ入り選手の役割や投手の継投、代打・代走の判断も重要になる。試合状況に応じて選手の能力を最大限に引き出せるかが勝敗を左右する。
なお、秋季入れ替え戦の対戦相手や具体的な試合日程については、2部リーグの最終順位と連盟の正式発表を確認する必要がある。駿河台大学にとっては、1部残留を決めるための重要な一戦となる。
【練習場所・活動時間】駿河台大学野球場での活動環境
駿河台大学硬式野球部の公式紹介によると、活動拠点は駿河台大学の野球場だ。練習施設が大学キャンパス内にあることは、学生生活と野球を両立するうえで大きな特徴となっている。
公式に掲載されている活動時間
- 平日:16時30分~21時
- 土曜日:9時~19時
- 日曜日:9時~17時
- 活動場所:駿河台大学 野球場
平日は授業終了後から夜まで、土日は日中を中心とした活動時間が設定されている。
大学公式サイトには活動日と活動時間が掲載されているが、日ごとの練習メニューや個別のトレーニング内容、休養日の詳細までは一律に示されていない。
野球場の整備が部員増加につながった背景
日刊スポーツの2026年6月の報道では、駿河台大学の野球場整備と部員増加の関係も紹介された。
同大学では2016年にグラウンドが改修される以前、部員数は約30人だった。その後、人工芝の野球場など競技環境が整備され、約120人規模へと拡大したという。
大学の施設環境は、選手の獲得だけでなく、日々の練習の質やチーム全体の競争力にも影響する。駿河台大学野球部が今後さらに上位を目指すうえでも、この環境をどう生かすかが重要になる。
【プロの結論】駿河台大学野球部が再び上位を目指すための評価基準
2026年の駿河台大学野球部を評価する際、単純に1勝10敗という数字だけを見るのでは十分ではない。
1987年の創部、1992年の連盟加盟、2015年の1部昇格、2019年秋季からの1部定着という歴史を踏まえると、現在は長年維持してきた競争環境を守れるかどうかの重要な局面にある。
また、松浦健介監督の就任後は、人間的成長と勝利の両立を掲げたチームづくりが進められている。約120人の部員と63人の新入生という規模は、将来の戦力を形成するうえで大きな可能性を持つ。
一方、秋季の73失点という数字は、選手層の厚さだけではリーグ戦の結果を改善できないことも示している。
今後の評価では、次の3点を基準にしたい。
- 投手力:先発から救援まで失点を抑え、試合終盤まで競争力を保てるか。
- 攻撃力:古澤新次ら既存選手と新入生が連携し、継続的に得点できるか。
- 組織力:多くの部員が在籍する環境を生かし、選手層と競争力を高められるか。
特に入れ替え戦では、リーグ戦の順位を覆すための集中力と、複数試合を戦い抜く選手起用が求められる。春季に日本ウェルネススポーツ大学東京キャンパスを2勝1敗で下した経験は、秋季の残留争いに向けた重要な材料になる。
【駿河台大学野球部に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:駿河台大学野球部の部員数は何人ですか?
A1:2026年6月の日刊スポーツの報道では、約120人と紹介されています。学年や役割を含めたチーム全体の規模として参考になる数字です。
Q2:駿河台大学野球部の2026年新入生は何人ですか?
A2:高校野球ドットコムが2026年6月19日に公開した情報では63人です。一ノ瀬太一投手、加藤瑞己投手、大村ウィリアム外野手などが注目選手として紹介されています。
Q3:駿河台大学野球部の監督は誰ですか?
A3:2024年度から松浦健介監督が指揮を執っています。横浜高校、法政大学、JR東日本を経た経歴を持ちます。
Q4:2026年秋季リーグの順位と成績は?
A4:東京新大学野球連盟1部リーグで6位。11試合1勝10敗、勝点0、勝率.091という成績でした。
Q5:駿河台大学野球部は2部に降格したのですか?
A5:2026年秋季リーグ終了時点では、1部・2部入れ替え戦への出場が決まった段階です。入れ替え戦の結果によって、翌季の所属リーグが決まります。リーグ最下位になったことと、2部降格が確定したことは区別する必要があります。
Q6:駿河台大学野球部の練習場所と活動時間は?
A6:駿河台大学野球場が活動場所です。平日は16時30分~21時、土曜日は9時~19時、日曜日は9時~17時と大学公式サイトに掲載されています。
まとめ:2026年秋季の苦境を乗り越え、1部残留を果たせるか
駿河台大学野球部は、2026年秋季の東京新大学野球連盟1部リーグで1勝10敗、6位という厳しい結果に終わった。最大の課題は、11試合で73失点を喫した投手力と、複数試合にわたって得点を生み出す攻撃の安定性にある。
しかし、チームには2019年秋季から1部で戦ってきた歴史があり、2026年春季の入れ替え戦でも2勝1敗で残留を決めた実績がある。松浦健介監督のもと、約120人の部員と63人の新入生が持つ可能性も大きい。
今後の最大の注目点は、秋季入れ替え戦で勝利し、1部リーグの舞台を守れるかどうかだ。
その先にあるのは、単なる残留ではなく、リーグ上位進出と神宮球場というチーム本来の目標である。2026年の苦戦をどのような成長につなげるのか。駿河台大学野球部の次の戦いに注目したい。
主な情報確認資料: 駿河台大学公式スポーツサイト、東京新大学野球連盟の2026年度リーグ記録、日刊スポーツ、高校野球ドットコム、杏林大学硬式野球部の試合報告、アマチュア野球研究所。