早稲田大学野球部の現在の活動拠点は、東京都西東京市東伏見にある。1987年に球場と寮を移転して以来、この地域が選手たちの練習と共同生活の中心になっている。
安部球場と東伏見の練習施設
主な施設は次のとおり。
1.安部磯雄記念野球場(安部球場)
早稲田大学野球部のメイン練習場。2015年11月21日に東伏見硬式野球場から名称が変更された。
- 全面人工芝
- 左翼110メートル
- 右翼102メートル
- 明治神宮野球場と同じ仕様を意識したグラウンド
2.ブルペン
投手が投球練習を行う専用施設で、8人が同時に投球できる。
3.室内練習場
天候に左右されず練習できる施設。室内にも投球練習用のブルペンが設けられている。
安部寮とは?入寮できる人数と役割
安部寮は、野球部員のための専用寮である。早稲田大学競技スポーツセンターの施設案内では、入寮する部員は約30名と紹介されている。
ここで押さえておきたいのは、野球部員176名全員が安部寮で生活しているわけではないという点だ。部員数と寮の入居人数は異なる。
安部寮は、練習場と生活拠点が近いという利点を持ち、競技に集中する環境を支えている。
授業と練習を両立するスケジュール
早稲田大学野球部の練習は、大学の授業を優先して組まれている。
授業のない時間帯を利用して練習する仕組みで、公式に紹介されている基本的な時間帯は以下のとおり。
- 8時から:授業がない場合、または午前中の授業がない場合
- 16時30分から:3限まで授業がある場合
- 18時30分から:4限まで授業がある場合
- 19時45分から:5限まで授業がある場合
リーグ戦期間中は週末の試合に合わせて全体練習を実施する。通常のオフは毎週月曜日に設定されている。
早稲田大学野球部の入部方法・入部条件
入部を希望する高校生や新入生にとって、特に重要なのが入部資格だ。
公式案内によると、対象は早稲田大学への入学が確定した新1年生。スポーツ推薦入試だけでなく、一般入試で合格した学生も入部を希望できる。
また、野球の経歴や性別などを問わず応募できると案内されている。ただし、最終的には野球部長と監督が、野球部の建部の精神を体現するにふさわしいと認めることが条件となる。
入部に関する要点は以下のとおり。
- 推薦入試・一般入試のどちらでも応募可能
- 早稲田大学に入学が確定した新1年生が対象
- 選手以外では学生トレーナーやデータ班への参加も可能
- マネージャー・学生コーチとしての新規受け入れは行っていない
学生トレーナーはコンディショニングやトレーニング管理を担当し、データ班は試合情報の収集、動画編集、分析資料の作成などを担う。
2026年度は3月24日が新入生集合日として案内されていた。2027年度の具体的な集合日については、年度ごとの公式案内を確認する必要がある。
部費・入部金はいくら?
早稲田大学競技スポーツセンターが掲載する野球部の費用は次のとおり。
- 入部金:なし
- 月額部費:7,000円
- その他:合宿参加費など
月額部費だけで活動に必要な費用のすべてを賄えるわけではない。合宿などの追加負担も考慮する必要がある。
【2026年ドラフト注目選手】プロ志望届を提出した5人のその後

早稲田大学野球部は、プロ野球選手を数多く輩出してきた伝統を持つ。2026年も複数の選手がプロ入りを目指し、プロ野球志望届を提出した。
ただし、2026年10月22日に開催されたプロ野球ドラフト会議では、早大から提出した5名全員が指名されなかった。
これは今季の早大野球部を振り返るうえで見逃せない出来事だ。
2026年にプロ志望届を提出した選手
香西一希(投手)
九州国際大学付属高校出身。左投左打。U-18ワールドカップ日本代表経験を持ち、制球力と直球が持ち味。
宮城誇南(投手)
浦和学院高校出身。左投左打。2025年の日米大学野球選手権日本代表。最速148キロの直球とスプリットを武器とする。
越井颯一郎(投手)
木更津総合高校出身。右投右打。最速149キロの直球を持つ本格派右腕。
寺尾拳聖(外野手)
佐久長聖高校出身。右投右打。長打力が魅力で、リーグ通算49安打、4本塁打を記録した。
壽田悠毅(外野手)
早稲田実業高校出身。右投左打。2026年春季リーグでは規定打席未到達ながら打率.412を記録した。
10月22日のドラフト会議で何が起きた?
早稲田大学競技スポーツセンターが掲載したドラフト会議の報告によると、2026年は5人がプロ志望届を提出したものの、支配下ドラフト・育成ドラフトともに早大選手の指名はなかった。
早稲田大学からの連続ドラフト指名は2年で途絶えた。
ここで重要なのは、プロ志望届の提出とドラフト指名は別の出来事だということだ。
大学野球で実績を残した選手でも、ドラフト当日の指名は保証されない。球団の編成方針、補強ポイント、選手の評価など、複数の要素が関わる。
2026年の5選手については、指名されなかったという結果と、これまで積み上げた大学野球の実績を分けて見る必要がある。今後の進路や競技継続については、それぞれの本人や関係機関からの発表が重要になる。
【よくある質問】早稲田大学野球部に関するFAQ
Q1:2026年現在、早稲田大学野球部の監督は誰ですか?
A1:2026年11月3日現在は小宮山悟監督です。2026年11月30日付で退任し、12月1日から足立修氏が第21代監督に就任する予定です。
Q2:2026年の早慶戦はいつ開催されますか?
A2:秋季早慶戦は11月7日(土)と8日(日)に明治神宮野球場で開催予定です。両日とも13時試合開始です。11月3日時点では未開催のため、結果は確定していません。
Q3:早稲田大学野球部の東京六大学リーグ優勝回数は何回ですか?
A3:2025年秋季リーグ戦終了時点で49回です。2026年秋季リーグ戦では早大の優勝はなく、記録は49回のままです。
Q4:一般入試で早稲田大学に入学しても野球部に入れますか?
A4:入部を希望できます。公式案内では、一般入試・推薦入試を問わず、早稲田大学への入学が確定した新1年生が対象です。ただし、野球部長と監督による判断などの条件があります。
まとめ:2026年の早稲田大学野球部は世代交代と新体制への転換点
2026年の早稲田大学野球部は、歴史ある名門の現在と未来が交差するシーズンを迎えている。
秋季リーグ戦は5勝5敗で、11月7日・8日の早慶戦を残す。小宮山悟監督にとっては最後のシーズンであり、12月1日には足立修新監督による第21代体制が始まる。
今季のチームを評価する際には、次の3つの視点が欠かせない。
1. 競技成績: 秋季リーグ戦の5勝5敗という結果と、早慶戦での最終的な戦い。
2. 選手育成: 香西一希ら4年生の卒業後、髙橋煌稀や德丸快晴ら次世代の選手がどう成長するか。
3. 組織の継承: 小宮山体制から足立体制への移行と、1901年から続く伝統の継承。
創部から125年を迎える2026年、早稲田大学野球部には49回のリーグ優勝という実績がある。しかし、過去の栄光だけで現在のチームを評価することはできない。
早慶戦の結果、新監督の下で迎える2027年、そして若い選手たちの成長。これらを追うことで、早稲田大学野球部の現在地と今後の方向性が、より明確に見えてくる。