2026年度の早稲田大学野球部には、横浜高校の阿部葉太、智辯和歌山の福元聖矢、仙台育英の川尻結大、東洋大姫路の阪下漣ら、全国の強豪校で実績を残した選手たちが加わった。高校野球ドットコムが2026年4月17日に掲載した記事では、新入生36人の顔ぶれが紹介されている。投手から捕手、内野手、外野手まで、出身高校も全国各地に広がる陣容だ。
注目したいのは、スポーツ推薦による4人だけではない。早稲田実業、早大本庄、早大学院、早稲田佐賀といった早大系列校からも有望選手が進学している。加えて、2026年春・秋の東京六大学野球では、阿部や川尻が1年生ながら実戦で経験を積んでいる。11月1日時点の最新情報をもとに、新入生一覧、注目選手の特徴、リーグ戦成績、入部制度まで整理する。
【2026年最新】早稲田大学野球部の新入生は36人!発表内容と現行名簿を確認

2026年度の新入生を語るうえで、まず押さえておきたいのが36人という人数だ。
高校野球ドットコムは2026年4月17日、早稲田大学硬式野球部の新入部員36人を紹介した。全国の強豪校から実績ある選手が集まり、投手陣の厚みと野手の競争力を高める顔ぶれとなった。
36人のポジション別内訳
同記事に掲載された一覧をポジション別に整理すると、次のようになる。
- 投手:15人
- 捕手:4人
- 内野手:14人
- 外野手:3人
特に投手と内野手の人数が多く、投打両面で選手層を広げる構成だ。
ただし、人数については一つ注意したい点がある。
11月1日時点で早稲田大学野球部公式サイトの現行部員紹介を確認すると、1年生の選手は投手14人、捕手4人、内野手12人、外野手4人の計34人となっている。
4月17日掲載の36人一覧と現行公式名簿では、掲載人数に2人分の差がある。吉田京平、山中晴翔は前者には掲載されているが、後者の1年生欄では確認できない。公式ページにはこの差についての説明は掲載されていない。
したがって、36人という数字は4月に紹介された新入部員一覧、34人という数字は11月時点の公式部員紹介として区別して見る必要がある。
2026年の新入部員紹介ブログも公開
早稲田大学野球部は、東京六大学野球公式ブログリーグ「TOKYOROCKS」で新入生紹介を掲載している。
2026年3月27日のWeekly MGRでは、アスリート選抜入試で合格した4人へのインタビューを公開。その後、6月25日から7月11日にかけて、新入部員を順次紹介した。
高校時代の実績だけでは分からない、大学進学の理由や本人が考える長所、大学野球での目標が分かる内容になっている。
【新入生一覧】早稲田大学野球部2026年度の出身高校とポジション
ここでは、高校野球ドットコムが4月17日に掲載した36人の一覧を、ポジション別にまとめる。
投手15人
| 選手名 | 出身高校 |
|---|---|
| 足達晶斗 | 鎌倉学園 |
| 今村壮吾 | 札幌国際情報 |
| 岡安優弥 | 早大本庄 |
| 沖田向陽 | 修猷館 |
| 川上真 | 早稲田実業 |
| 阪下漣 | 東洋大姫路 |
| 隅田健介 | 浦和麗明 |
| 竹田宇宙 | 早稲田佐賀 |
| 田中柊成 | 早大本庄 |
| 千葉琉晟 | 花巻東 |
| 中村心大 | 早稲田実業 |
| 前田歩三雄 | 春日 |
| 吉田京平 | 安房 |
| 渡邊爽 | 早稲田佐賀 |
| 渡邊隆太 | 早稲田佐賀 |
投手陣には、早稲田実業や早大本庄、早稲田佐賀といった系列校の出身者に加え、東洋大姫路の阪下漣、花巻東の千葉琉晟などが名を連ねる。
高校野球で異なる環境を経験してきた選手が集まるため、球速や球種だけでなく、投球スタイルの違いも今後の競争を左右するポイントになる。
捕手4人
| 選手名 | 出身高校 |
|---|---|
| 奥山綸太 | 早大本庄 |
| 川尻結大 | 仙台育英 |
| 鈴木雅明 | 石橋 |
| 村野太亮 | 早大学院 |
捕手では川尻結大が特に注目される。
仙台育英では4番・捕手として活躍し、高校通算21本塁打を記録。打撃力と強肩を兼ね備えた選手として紹介されている。
捕手は投手との連携や守備面の判断力も求められるポジションだ。打撃だけでなく、大学野球の試合運びにどれだけ早く対応できるかも見どころとなる。
内野手14人
| 選手名 | 出身高校 |
|---|---|
| 國光翔 | 早稲田実業 |
| 池邉宗太郎 | 早稲田佐賀 |
| 五木正剛 | 早稲田実業 |
| 関駿 | 淑徳 |
| 髙橋隆太 | 新潟明訓 |
| 石松悠太 | 鳥栖 |
| 大野裕貴 | 國學院久我山 |
| 古田祐太 | 早大学院 |
| 山中晴翔 | 早稲田実業 |
| 風見龍之介 | 下妻一 |
| 川渕櫻介 | 土佐塾 |
| 戸川裕太 | 早大本庄 |
| 樋口寛太 | 早稲田佐賀 |
| 三澤由和 | 早稲田実業 |
内野手には、早稲田実業と早稲田佐賀から複数の選手が加入した。
また、古田祐太は早大学院でエースとして活躍した経験を持つ選手。大学では野手として勝負することが紹介されており、高校時代とは異なるポジションに挑戦する進路も興味深い。
外野手3人
| 選手名 | 出身高校 |
|---|---|
| 阿部葉太 | 横浜 |
| 福元聖矢 | 智辯和歌山 |
| 和田佳延 | 開星 |
外野手では、横浜高校で主将を務めた阿部葉太と、智辯和歌山の福元聖矢が注目される。
ともにアスリート選抜で入学した選手で、打撃面だけでなく守備や走塁も含めた総合力が期待されている。
【スポーツ推薦の注目選手4人】阿部葉太・福元聖矢・川尻結大・阪下漣
2026年度の早稲田大学野球部で、特に注目度が高いのがアスリート選抜入試で入学した4人だ。
公式ブログでは、この4人を「総合型選抜II群入試(アスリート選抜入試)」の合格者として紹介している。
一般にスポーツ推薦と呼ばれることもあるが、正式な入試制度名は区別しておきたい。
| 選手 | 出身高校 | ポジション | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 阿部葉太 | 横浜 | 外野手 | U-18主将経験、走攻守の総合力 |
| 福元聖矢 | 智辯和歌山 | 外野手 | 強肩強打、長打力 |
| 川尻結大 | 仙台育英 | 捕手 | 高校通算21本塁打、強肩 |
| 阪下漣 | 東洋大姫路 | 投手 | 最速147キロの直球、右腕 |
阿部葉太:横浜高校で主将を務めた世代屈指の外野手
横浜高校では2年次から主将を務め、3年春には選抜高等学校野球大会で優勝。高校時代から全国レベルの舞台を経験してきた。
高校野球ドットコムは、阿部を世代屈指の外野手として紹介している。
早稲田大学野球部の公式ブログによると、阿部自身が強みとして挙げているのは、走力を生かした守備範囲と打席での平常心だ。
早稲田大学を志望した理由として、早慶戦の迫力に感動したことも挙げている。
加えて、横浜高校から早稲田大学野球部へ進学する選手として新しい道を作りたいという思いも語っていた。
大学ではスポーツ科学部に所属。180センチ、85キロの体格を持ち、右投左打の外野手として登録されている。
福元聖矢:智辯和歌山出身の強肩強打の外野手
福元聖矢は、智辯和歌山から加入した外野手だ。
早稲田大学野球部の公式部員紹介では、スポーツ科学部所属、右投左打、身長180センチ、体重88キロと紹介されている。
公式ブログでは、強肩強打のパワーヒッターとして取り上げられた。
高校時代の打撃力を大学野球でどのように発揮するかが注目点になる。
福元が早稲田大学を志望したきっかけには、早慶戦で蛭間拓哉が本塁打を放ってチームを勝利に導いた試合を見た経験がある。
自分も同じ舞台でチームを勝利に導きたいという思いが進学につながった。
憧れの選手として福岡ソフトバンクホークスの近藤健介を挙げており、選球眼や打撃フォームを目標にしている。
川尻結大:仙台育英の4番捕手から大学の主力候補へ
川尻結大は、仙台育英で4番・捕手を務めた右打ちの選手だ。
高校通算21本塁打という長打力に加え、強肩を生かした送球も持ち味とされる。
公式ブログでは、広角に打ち分ける打撃、特に逆方向へ長打を打てることを自身の強みとして紹介している。
川尻にとって早稲田大学を志望するきっかけになったのは、高校時代に甲子園のスタンドから母校と慶應義塾高校の試合を観戦した経験だった。
大学野球の早慶戦で慶應を倒したいという目標を持って進学したという。
また、仙台育英の先輩である尾形樹人、髙橋煌稀、湯浅桜翼らとのつながりもあり、大学で再び同じ環境に身を置くことになった。
阪下漣:最速147キロ右腕、復帰後の投手陣への貢献に期待
阪下漣は東洋大姫路出身の右投手で、最速147キロの直球を武器とする。
高校2年秋の明治神宮野球大会では、チームの4強進出に貢献した実績を持つ。
一方、阪下には故障からの復帰という重要なテーマもある。
早稲田大学野球部の2026年7月の新入生紹介によると、2025年春の甲子園大会前日に肘の靱帯を断裂。その後、2025年9月にトミー・ジョン手術を受け、復帰に向けたトレーニングを続けていると本人が説明している。
高校時代の実績だけで評価するのではなく、大学でどのようにコンディションを整え、登板機会につなげていくかが注目される。
【早大系列校からの加入】早稲田実業・早大本庄・早大学院の存在感
2026年度の新入生一覧を見ると、早稲田大学系列校からの進学も目立つ。
特に注目したいのは、早稲田実業、早大本庄、早大学院、早稲田佐賀の4校だ。
早稲田実業からは6人
4月17日掲載の36人一覧では、早稲田実業出身者として次の6人が紹介されている。
- 川上真(投手)
- 中村心大(投手)
- 國光翔(内野手)
- 五木正剛(内野手)
- 山中晴翔(内野手)
- 三澤由和(内野手)
早稲田実業は大学野球部とのつながりが深く、高校時代から早大の野球環境を意識しやすい学校の一つだ。
今回の加入では、投手と野手の両方に選手が分かれており、複数のポジションで競争が生まれる構成になっている。
早大本庄からは4人
早大本庄からは、次の4人が加入した。
- 岡安優弥(投手)
- 田中柊成(投手)
- 奥山綸太(捕手)
- 戸川裕太(内野手)
投手2人、捕手1人、内野手1人という構成だ。
バッテリーと内野の両方に選手が加わる点は、チームの選手層を考えるうえでも興味深い。
早大学院からは2人
早大学院からは、次の2人が進学した。
- 村野太亮(捕手)
- 古田祐太(内野手)
古田は高校時代に投手としてエースを務めた経験があり、大学では野手として挑戦する。
このように、系列校出身者でも高校時代と同じポジションで勝負するとは限らない。
早稲田佐賀からも5人が加入
早稲田佐賀からは、次の5人が新入部員一覧に掲載されている。
- 竹田宇宙(投手)
- 渡邊爽(投手)
- 渡邊隆太(投手)
- 池邉宗太郎(内野手)
- 樋口寛太(内野手)
系列校4校だけで17人となり、36人一覧の約半数を占める。
ただし、早大系列校出身者が多いからといって、入部が系列校出身者に限定されているわけではない。
横浜、智辯和歌山、仙台育英、東洋大姫路をはじめ、全国各地の高校から幅広く選手が集まっている。
【2026年の実戦成績】阿部と川尻は秋季リーグで存在感
新入生の評価で重要なのは、高校時代の実績だけではない。
大学野球では木製バットへの対応、投手の球威や変化球への対応、守備のスピードなど、高校野球とは異なる課題が待っている。
2026年は、1年生が春季リーグから実戦経験を積む機会を得た。
川尻結大は秋季リーグで3本塁打
東京六大学野球の公式記録室BIG6 Scorebookによると、川尻の2026年秋季リーグ成績は次の通り。
- 出場:6試合
- 打数:17
- 安打:5
- 打率:.294
- 本塁打:3
- 打点:3
特に目を引くのが、17打数で3本塁打という長打力だ。
春季リーグでも打率.258、1本塁打、5打点を記録しており、春から秋にかけて実戦経験を積んでいる。
捕手としての守備力に加え、打線の中で長打を期待できる点は大きな魅力だ。
阿部葉太は秋季リーグで7打点
阿部の2026年秋季リーグ成績は以下の通り。
- 出場:10試合
- 打数:32
- 安打:6
- 打率:.188
- 打点:7
- 本塁打:0
打率だけを見ると、まだ大学投手への適応段階にあることがうかがえる。
一方、32打数で7打点を記録しており、得点機会でチームに貢献している。
春季リーグでも11試合に出場しており、外野手として試合経験を積み重ねている点も見逃せない。
2026年秋季リーグの早大は早慶戦を残す
2026年11月1日時点の東京六大学野球秋季リーグでは、早稲田大学は5勝5敗、勝ち点2、勝率.500で4位タイとなっている。
残る大きな注目カードが、11月7日・8日に予定されている秋季早慶戦だ。
2026年は春季からDH制も導入され、野手の起用や打順の構成にも変化が生まれている。
新入生にとっては、単に高校時代の実績を持ち込むだけではなく、大学野球の競争の中で自分の役割を確立することが求められる。
川尻の長打力、阿部の外野守備と打点能力は、今後の早大打線を考えるうえで注目したい材料だ。
【入部資格・入部方法】スポーツ推薦でなくても早大野球部に入れる?
早稲田大学野球部への入部について、誤解されやすいのがスポーツ推薦の必要性だ。
公式サイトの「入部を希望される方へ」では、早稲田大学への入学が確定した新1年生であれば、推薦入試・一般入試を問わず入部可能としている。
入部資格は早稲田大学に入学した新1年生
公式案内によると、入部資格は次のように整理できる。
- 早稲田大学への入学が確定した新1年生
- 高校時代の野球歴や入試方式は問わない
- 性別や経歴による一律の制限はない
- 野球部長と監督が部の建部の精神を体現するにふさわしいと認めること
つまり、アスリート選抜だけが入部ルートではない。
一般入試で入学した学生にも入部の機会がある。
入部テストは原則なし
野球部の公式Q&Aでは、入部テストのような選考はないと説明されている。
ただし、集合日を過ぎてからの途中入部は原則認められていない。
2026年度の新入生集合日は3月24日(火)だった。
入部を希望する学生は、大学への合格が決まった段階で野球部へ連絡し、指定された手続きや集合日を確認する必要がある。
選手以外のスタッフとしての入部も可能
公式案内では、選手以外にも学生トレーナーやデータ班を希望する学生の受け入れについて説明している。
学生トレーナーは、トレーニングメニューの考案、コンディショニング管理、ウォーミングアップの管理などを担当する。
データ班は、リーグ戦や練習のデータ収集、資料作成、動画編集などを担う。
一方、マネージャーや学生コーチとしての新規受け入れは行っていない。
部費については公式Q&Aで月額7,000円と案内されている。寮はあるものの全寮制ではなく、入寮は実力や人間性などを踏まえて認められる仕組みだ。
なお、2027年度以降の入部希望者は、その年度の集合日や募集案内を改めて確認したい。
【早稲田大学野球部の新入生】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年度の早稲田大学野球部の新入生は何人ですか?
A1:高校野球ドットコムが2026年4月17日に掲載した新入部員一覧では36人です。一方、11月1日時点の大学公式部員紹介に掲載されている1年生選手は34人です。掲載時点による違いに注意してください。
Q2:2026年度のスポーツ推薦の注目選手は誰ですか?
A2:阿部葉太(横浜)、福元聖矢(智辯和歌山)、川尻結大(仙台育英)、阪下漣(東洋大姫路)の4人です。いずれも総合型選抜II群入試(アスリート選抜入試)による入学者です。
Q3:一般入試で早稲田大学野球部に入部できますか?
A3:可能です。公式サイトでは、早稲田大学への入学が確定した新1年生であれば、一般入試・推薦入試を問わず入部可能と案内しています。ただし、部長と監督による承認が必要で、集合日以降の途中入部は原則認められていません。
Q4:早稲田実業や早大本庄からの新入生はいますか?
A4:います。2026年度の36人一覧には、早稲田実業、早大本庄、早大学院、早稲田佐賀などの系列校出身者が複数掲載されています。
まとめ:【プロの結論】2026年の新戦力は実績と成長余地の両方に注目
2026年度の早稲田大学野球部には、阿部葉太、福元聖矢、川尻結大、阪下漣という全国的な実績を持つ4人をはじめ、多彩な新入生が加わった。
今回の新入部員を評価するうえで、重要なのは次の3点だ。
第一に、即戦力としての可能性。
川尻は秋季リーグで3本塁打を記録し、阿部も7打点を挙げた。高校時代の実績を大学野球につなげ始めている点は大きい。
第二に、投手陣の将来性。
阪下をはじめ、15人の投手が掲載された新入部員一覧は、将来の投手層を考えるうえで興味深い。特に故障からの復帰を目指す阪下については、焦らず競技に戻る過程も注目したい。
第三に、系列校と全国の強豪校を組み合わせた選手構成。
早稲田実業や早大本庄などの系列校出身者に加え、横浜、智辯和歌山、仙台育英、東洋大姫路などから選手が集まった。異なる高校野球の環境を経験した選手同士が競い合うことで、チーム全体の成長につながる可能性がある。
2026年秋季リーグの早慶戦、そして次年度以降のリーグ戦で、新入生がどのような役割を担うのか。
高校時代の知名度だけで評価するのではなく、出場機会、打撃成績、守備力、投手としての復帰状況を追いかけることが、早稲田大学野球部の新戦力を正しく理解するポイントになる。
主な確認資料
- 早稲田大学野球部公式部員紹介・入部案内
- 早稲田大学野球部公式ブログ「TOKYOROCKS」
- 高校野球ドットコム(2026年4月17日掲載)
- 東京六大学野球公式記録室「BIG6 Scorebook」
- 2026年東京六大学野球秋季リーグ戦記録