2023年3月5日(日)に開催された東京マラソン2023は、国内外のトップランナーが集結し、男女ともにハイレベルな記録が生まれた大会です。男子はエチオピアのデソ・ゲルミサが2時間05分22秒で優勝。女子はケニアのローズマリー・ワンジルが2時間16分28秒で頂点に立ちました。日本勢では山下一貴が男子7位、大迫傑が9位、女子では松田瑞生が6位と健闘しています。
大会から3年が経過した2026年現在も、東京マラソン2023の結果は日本マラソン界の重要な記録として残っています。この記事では、男子・女子の総合順位、日本人選手の成績、MGC出場権との関係、車いすマラソンの優勝記録、完走率95.6%の実態まで、公式記録と日本陸上競技連盟の大会レポートをもとに整理します。
【大会概要】東京マラソン2023の開催日は3月5日!4年ぶりの本格開催

東京マラソン2023は、2023年3月5日の日曜日に東京都内で開催されました。第16回大会にあたり、東京都庁前をスタートし、水道橋、上野、日本橋、浅草、両国、銀座、田町、日比谷などを経由して、東京駅前の行幸通りでフィニッシュする42.195kmのコースが舞台となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響で参加人数の制限などが続いていましたが、2023年大会では4年ぶりに定員3万8,000人規模での開催が実現。国内外の有力選手に加え、一般ランナーも多数参加しました。
日本陸上競技連盟の大会レポートによると、スタート時の天候は曇りで、気温は8.8度、湿度は48%。男女のエリートレースでは30kmまでペースメーカーが配置され、日本記録更新も視野に入れたペース設定が行われました。
しかし、レース終盤は海外の有力選手による優勝争いが激化。男子では残り1kmからのスパート合戦、女子ではワンジルの安定した走りが勝敗を分けました。
【男子総合順位】デソ・ゲルミサが2時間05分22秒で優勝!山下一貴は7位
東京マラソン2023男子は、エチオピア勢が上位3位を独占する結果となりました。
優勝したデソ・ゲルミサの記録は2時間05分22秒。同じく2時間05分22秒でフィニッシュした同国のモハメド・エサとの接戦を制しました。
日本陸連の大会レポートによると、レースが大きく動いたのは37.2km付近。タイタス・キプルトが仕掛けたことをきっかけに先頭集団のペースが上がり、40km地点では6人が優勝争いに残っていました。
最後はエチオピア勢3人による争いとなり、行幸通りの直線勝負でゲルミサが先着。エサも同タイムで続き、3位のツェガエ・ゲタウェウケベデは3秒差の2時間05分25秒でゴールしました。
東京マラソン2023男子トップ10の結果
| 順位 | 選手名 | 国・所属 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | デソ・ゲルミサ | エチオピア | 2時間05分22秒 |
| 2位 | モハメド・エサ | エチオピア | 2時間05分22秒 |
| 3位 | ツェガエ・ゲタウェウケベデ | エチオピア | 2時間05分25秒 |
| 4位 | タイタス・キプルト | ケニア | 2時間05分32秒 |
| 5位 | キャメロン・レビンス | カナダ | 2時間05分36秒 |
| 6位 | デメ・タドゥ・アバテ | エチオピア | 2時間05分38秒 |
| 7位 | 山下一貴 | 日本・三菱重工 | 2時間05分51秒 |
| 8位 | 其田健也 | 日本・JR東日本 | 2時間05分59秒 |
| 9位 | 大迫傑 | 日本・Nike | 2時間06分13秒 |
| 10位 | 井上大仁 | 日本・三菱重工 | 2時間07分09秒 |
※順位と記録は日本陸上競技連盟の公式結果を基準としています。
山下一貴が日本歴代3位の2時間05分51秒を記録
男子日本勢で最も注目されたのが、三菱重工の山下一貴です。
山下は2時間05分51秒で総合7位、日本人1位を獲得しました。当時の日本歴代3位に相当する好記録で、2時間5分台という大きな成果を残しています。
特に注目したいのは、終盤の走りです。日本陸連のレースレポートによると、38.5kmを過ぎたところでは大迫傑が山下を一時的に上回りましたが、山下はすぐに順位を取り戻しました。その後もペースを維持し、最後の2.195kmを6分41秒で走り切っています。
加えて、其田健也も2時間05分59秒で8位に入り、日本人選手が同一レースで2人そろって2時間5分台を記録する結果となりました。世界のトップ選手が集まる大会で、日本男子マラソンの競争力を示した場面です。
大迫傑は9位・2時間06分13秒でフィニッシュ
東京オリンピック男子マラソン6位入賞の実績を持つ大迫傑も、東京マラソン2023に出場しました。
結果は総合9位、日本人3位の2時間06分13秒。山下、其田に続く日本勢の好成績でした。
日本陸連のレポートでは、40km地点まで山下と大迫が接近して走っていたことが紹介されています。しかし、残り約2kmで大迫がペースを落とし、最終的に山下が日本勢トップを守りました。
大迫にとって、この大会の9位という結果は単なる順位にとどまりません。2023年10月に開催されたパリ五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権獲得にもつながりました。
【女子総合順位】ローズマリー・ワンジルが2時間16分28秒で優勝!松田瑞生は6位
女子マラソンでは、ケニアのローズマリー・ワンジルが2時間16分28秒で優勝しました。
2位のツェハイ・ゲメチュは2時間16分56秒。ワンジルは2位に28秒差をつけてフィニッシュし、東京マラソンの女子レースを制しました。
ワンジルは当時、日本を拠点に活動していた選手としても知られ、東京のコースや環境にもなじみがありました。ワールドアスレティックスの大会報告でも、彼女の優勝と女子マラソンの歴代上位に入る好記録が取り上げられています。
東京マラソン2023女子トップ10の結果
| 順位 | 選手名 | 国・所属 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ローズマリー・ワンジル | ケニア | 2時間16分28秒 |
| 2位 | ツェハイ・ゲメチュ | エチオピア | 2時間16分56秒 |
| 3位 | アシェテ・ベケレ | エチオピア | 2時間19分11秒 |
| 4位 | ウォルクネシュ・エデサ | エチオピア | 2時間20分13秒 |
| 5位 | ベッツィ・サイナ | アメリカ | 2時間21分40秒 |
| 6位 | 松田瑞生 | 日本・ダイハツ | 2時間21分44秒 |
| 7位 | 細田あい | 日本・エディオン | 2時間22分08秒 |
| 8位 | リンゼイ・フラナガン | アメリカ | 2時間26分08秒 |
| 9位 | 森田香織 | 日本・パナソニック | 2時間26分31秒 |
| 10位 | 阿部有香里 | 日本・京セラ | 2時間28分20秒 |
※女子の順位・記録は日本陸連の公式結果に基づいています。
松田瑞生は日本人トップの6位!2時間21分44秒の粘り
女子日本勢の中心となったのは、ダイハツ所属の松田瑞生です。
松田は2時間21分44秒で総合6位、日本人1位を獲得しました。優勝したワンジルとは5分16秒の差がありましたが、世界の有力選手が並ぶレースで6位に入ったことは大きな成果です。
日本陸連の大会レポートでは、松田は15km以降に苦しい展開となりながらも、後半に粘りを見せたことが紹介されています。30〜35kmを17分11秒、35〜40kmを17分06秒でまとめ、終盤にペースを立て直しました。
2時間21分44秒は松田にとって当時の自己ベストに次ぐセカンドベスト。世界選手権の派遣設定記録である2時間23分18秒もクリアしました。
7位には細田あいが2時間22分08秒で続き、日本人選手が上位に複数名入った点も見逃せません。
【日本人順位とMGC出場権】山下・大迫・松田らの成績が持つ意味
東京マラソン2023は、男女の優勝争いだけでなく、2024年パリオリンピックのマラソン日本代表選考につながるMGC出場権の獲得という意味でも重要な大会でした。
男子の日本人上位選手
男子では山下一貴が日本勢1位、其田健也が2位、大迫傑が3位という結果でした。特に山下と其田の2時間5分台は、国際大会で日本勢が上位に食い込むための大きな材料となりました。
日本陸連が2023年3月14日に公表した大会ダイジェストでは、東京マラソンを通じて新たに男子5選手がMGC進出条件を満たしたと説明されています。
新たにMGCファイナリストとなった選手は、大迫傑、小山直城、二岡康平、高田康暉、富安央です。山下一貴はすでに出場権を獲得しており、松田瑞生も女子の出場権を取得済みでした。
MGCとの関係を整理
東京マラソン2023でのMGC出場権は、当時のパリオリンピック代表選考につながるものでした。MGCは2023年10月15日に開催されており、2026年現在はすでに終了した選考レースです。したがって、2023年大会の出場権を現在の大会への参加資格と混同しないことが大切です。
日本人選手の主な成績とMGCとの関係を整理すると、次のようになります。
| 選手 | 総合順位・記録 | 日本人順位・MGC関連 |
|---|---|---|
| 山下一貴 | 7位・2時間05分51秒 | 男子日本人1位・出場権獲得済み |
| 其田健也 | 8位・2時間05分59秒 | 男子日本人2位 |
| 大迫傑 | 9位・2時間06分13秒 | 男子日本人3位・MGC出場権獲得 |
| 井上大仁 | 10位・2時間07分09秒 | 男子日本人4位 |
| 小山直城 | 15位・2時間08分12秒 | 男子日本人6位・MGC出場権獲得 |
| 松田瑞生 | 6位・2時間21分44秒 | 女子日本人1位・出場権獲得済み |
| 細田あい | 7位・2時間22分08秒 | 女子日本人2位 |
※MGC関連情報は日本陸上競技連盟の2023年3月14日付発表に基づきます。男子では二岡康平、高田康暉、富安央もワイルドカードで新たに出場権を獲得しています。
車いすマラソンではマルセル・フグが大会新記録
東京マラソン2023で忘れてはならないのが、車いすマラソンです。
男子ではスイスのマルセル・フグが1時間20分57秒で優勝。大会記録を55秒更新し、2連覇を達成しました。
2位は日本の鈴木朋樹で1時間24分31秒、3位は渡辺勝で1時間30分32秒でした。フグは25km過ぎの上り坂で鈴木を引き離し、その後もペースを上げてフィニッシュしています。
女子ではスイスのマニュエラ・シャーが1時間36分43秒で優勝し、こちらも大会新記録を樹立。日本の喜納翼が1時間42分47秒で2位に入りました。
フグとシャーの記録は、一般のマラソン男女とは別カテゴリーの車いすマラソンにおける優勝記録です。東京マラソンの結果を確認する際は、競技カテゴリーを分けて見る必要があります。
【完走率95.6%】東京マラソン2023の完走者数と大会全体の実績
東京マラソン2023では、エリート選手の記録だけでなく、一般ランナーの完走実績も注目されました。
大会公式アーカイブによると、42.195kmのマラソン出走者は38,231人。そのうち36,560人が完走し、完走率は95.6%でした。
10.7km種目も含めた大会全体では、出走者38,423人、完走者36,751人という結果です。つまり、36,560人という数字はフルマラソンの完走者数であり、短距離種目を含めた合計とは異なります。
東京マラソン2023の公式完走データ
- マラソン出走者:38,231人
- マラソン完走者:36,560人
- マラソン完走率:95.6%
- 10.7km出走者:192人
- 10.7km完走者:191人
- 10.7km完走率:99.5%
- 大会全体の出走者:38,423人
- 大会全体の完走者:36,751人
完走タイム別の人数から見る大会の特徴
公式統計では、完走タイム別の人数も公表されています。
- 3時間未満:1,808人(4.9%)
- 3時間以上4時間未満:8,936人(24.4%)
- 4時間以上5時間未満:11,064人(30.3%)
- 5時間以上6時間未満:9,354人(25.6%)
- 6時間以上7時間未満:5,374人(14.7%)
最も人数が多かったのは4時間以上5時間未満の層で、全体の30.3%を占めました。3時間未満のランナーは4.9%であり、エリート選手だけでなく幅広い走力のランナーが参加していたことが分かります。
完走率95.6%という数字は、フルマラソンの出走者を分母とした割合です。10.7km種目を含めた大会全体の完走率ではありません。この違いを理解すると、公式統計の数字を正確に読み取れます。
【公式確定リザルトの見方】東京マラソン2023の順位を正しく確認する方法
東京マラソン2023の結果を調べる際には、速報記事と大会終了後の確定記録を区別することが大切です。
大会当日は速報値を使ったニュース記事が多数配信されましたが、競技終了後には公式記録が整理され、順位やタイムが確認できるようになっています。
公式記録を確認する主な資料
1. 東京マラソン公式サイトの過去大会ページ
大会公式サイトの「過去大会」から2023年大会を選択すると、男女の優勝者、車いすマラソンの優勝者、出走者数、完走者数、完走率などの大会統計を確認できます。
2. 日本陸上競技連盟の公式リザルトPDF
日本陸連が公開した2023年3月5日付の公式結果資料では、男子・女子の順位、選手名、所属、5kmごとの通過タイム、最終記録などを確認できます。トップ選手の順位を詳しく比較したい場合に適した資料です。
3. ワールドアスレティックスの大会結果
ワールドアスレティックスの公式記録ページでは、国際大会としての順位や選手の記録を確認できます。海外選手の実績や国際的な競技記録と比較する際に役立ちます。
速報値と確定記録で注意したい3つのポイント
ポイント1:同タイムでも順位が異なる
男子優勝のゲルミサと2位のエサは、どちらも2時間05分22秒です。しかし、着順判定によってゲルミサが1位となっています。表示されたタイムだけで順位を判断しないことが重要です。
ポイント2:男子と女子は別々の順位表で確認する
男女のマラソンはそれぞれ独立した競技カテゴリーとして順位が発表されます。山下一貴の男子7位と松田瑞生の女子6位は、同じ総合ランキングにおける順位ではありません。
ポイント3:完走者数と出走者数を混同しない
大会全体の完走者36,751人と、フルマラソンの完走者36,560人は異なる数字です。マラソンの完走率を確認するときは、必ずフルマラソン単独の統計を参照してください。
【東京マラソン結果2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京マラソン2023の男子優勝者とタイムは?
A1:エチオピアのデソ・ゲルミサです。記録は2時間05分22秒。同じタイムでフィニッシュしたモハメド・エサを着順で上回り、優勝しました。
Q2:東京マラソン2023の女子優勝者と記録は?
A2:ケニアのローズマリー・ワンジルです。2時間16分28秒で優勝し、2位のツェハイ・ゲメチュに28秒差をつけました。
Q3:東京マラソン2023の日本人最高順位は?
A3:男子は山下一貴の総合7位・2時間05分51秒、女子は松田瑞生の総合6位・2時間21分44秒です。大迫傑は男子9位・2時間06分13秒でした。
Q4:東京マラソン2023の完走率と完走者数は?
A4:フルマラソンの完走率は95.6%、完走者は36,560人です。10.7km種目を含めた大会全体では36,751人が完走しました。
Q5:東京マラソン2023でMGC出場権を獲得した選手は?
A5:男子では大迫傑、小山直城、二岡康平、高田康暉、富安央の5人が新たに出場権を獲得しました。山下一貴はすでに獲得済みでした。女子の松田瑞生もすでに出場権を取得していました。
Q6:車いすマラソンの男子優勝者と記録は?
A6:スイスのマルセル・フグです。1時間20分57秒で優勝し、大会記録を55秒更新しました。
Q7:東京マラソン2023の公式確定リザルトはどこで確認できる?
A7:東京マラソン公式サイトの過去大会ページ、日本陸上競技連盟の公式結果PDF、ワールドアスレティックスの大会結果ページで確認できます。詳しい順位や通過タイムを調べる場合は、日本陸連の公式リザルトPDFが便利です。
まとめ:東京マラソン2023は世界の強豪と日本勢の実力が際立った大会
東京マラソン2023は、2023年3月5日に開催され、男女ともに世界トップクラスの記録が生まれた大会でした。
男子はデソ・ゲルミサが2時間05分22秒で優勝。日本勢では山下一貴が2時間05分51秒で7位、其田健也が8位、大迫傑が9位と続きました。特に山下と其田の2時間5分台は、日本男子マラソンにとって印象的な成果です。
女子はローズマリー・ワンジルが2時間16分28秒で優勝。松田瑞生は2時間21分44秒で6位に入り、日本人トップを獲得しました。
加えて、車いす男子のマルセル・フグは1時間20分57秒の大会新記録を樹立。一般ランナーを含むフルマラソンの完走者は36,560人、完走率は95.6%に達しました。
2026年現在、東京マラソン2023の結果を振り返る際に押さえておきたいのは、単純な優勝タイムだけではありません。男女それぞれの順位、日本人選手の国際競争力、MGCにつながった選考上の意味、そして大会全体の完走実績を合わせて見ることで、当時の日本マラソン界の状況がより鮮明になります。
順位や記録を正確に確認したい場合は、大会公式アーカイブと日本陸上競技連盟の確定リザルトを基準にすることが、最も確実な方法です。