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【Jupiterの原曲は平原綾香】リトグリが歌うカバー版との違い

河野 恵 河野 恵 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

「Jupiter」は、もともと平原綾香が2003年に発表した楽曲です。Little Glee Monsterが『陸王』で歌ったものは、この楽曲をアレンジしたカバーバージョンにあたります。

平原綾香の公式プロフィールによると、彼女は2003年12月17日、ホルストの組曲『惑星』の中の「木星」に日本語詞を付けた「Jupiter」でデビューしました。

壮大なクラシック音楽をベースにしたメロディーと、日本語の歌詞による表現が特徴です。平原綾香の深みのある歌声によって広く知られるようになり、世代を超えて親しまれる楽曲となりました。

一方、Little Glee Monster版では、複数のメンバーが声を重ねることで、原曲とは異なる魅力を生み出しています。

平原綾香版とLittle Glee Monster版の違い

両者の大きな違いは、歌唱表現にあります。

  • 平原綾香版:伸びやかな歌声と豊かな声量を生かした、壮大で情感のある表現。
  • Little Glee Monster版:メンバーそれぞれの声質を生かした、重なり合うハーモニーと力強い歌唱。

『陸王』で使用されたリトグリ版は、原曲の持つ壮大さを残しながら、グループならではのコーラスワークを前面に出した仕上がりです。

なお、Little Glee Monsterの公式インタビューでは、メンバーのmanakaが平原綾香の原曲への思いを語っています。また、グループは以前からアカペラメドレーなどで「Jupiter」を歌っていたことも明かしています。

この背景を考えると、今回のカバーは単なるドラマ用の一時的な歌唱ではなく、グループが培ってきた音楽表現とも結びついていたことが分かります。

加えて、Sony Musicの公式発表では、2017年12月3日にリトグリ版「Jupiter」の配信が開始され、翌年1月17日発売の3rdアルバム『juice』にも収録されることが発表されました。

出典:平原綾香公式プロフィール、Little Glee Monsterインタビュー、Sony Music公式発表。

【起用理由と出演の真相】なぜリトグリが選ばれたのか?

陸王主題歌

Little Glee Monsterが『陸王』の劇中歌に起用された背景には、番組プロデューサーの伊與田英徳によるライブ体験がありました。

TBS公式のお知らせによると、伊與田プロデューサーは2017年春にLittle Glee Monsterのライブを訪れ、その歌声に感動したことが起用につながりました。

つまり、単に当時人気のあったアーティストを起用したというだけではありません。グループの歌唱力や、複数の声が生み出すハーモニーが、作品の世界観と結びついたことが大きなポイントです。

メンバーも第1話での放送を知らなかった

興味深いのは、Little Glee Monsterのメンバー自身も、初回放送で「Jupiter」が流れることを事前に知らされていなかった点です。

2017年11月22日公開のリアルサウンドのインタビューでは、アサヒが第1話で楽曲が流れることを知らなかったと振り返っています。

manakaも、カバー曲が劇中歌として使われることに驚きつつ、初回から印象的な場面で流れたことを喜んでいました。

また、かれんはレコーディングについて、ハーモニーの細部にこだわり、何度も歌い直したことをTBS公式のお知らせで明かしています。

このように、作品の演出と歌唱側の制作姿勢が重なり、ドラマの印象を決定づける音楽になっていきました。

Little Glee Monsterはドラマに俳優として出演したのか?

「Little Glee Monster 陸王 出演」という検索もありますが、ここでは出演の意味を区別する必要があります。

2017年11月には、メンバーが実際に『陸王』の撮影現場を訪問しています。役所広司や山﨑賢人、竹内涼真ら出演者と交流し、劇中歌を生歌で披露しました。

ただし、TBS公式の現場レポートで確認できるのは、撮影現場への訪問と歌唱パフォーマンスです。ドラマの登場人物として演技をする俳優出演とは異なります。

撮影現場では、メンバーが「Jupiter」と「Seasons Of Love」を披露。出演者だけでなく、エキストラ参加者も歌声を楽しんだと紹介されています。

特に竹内涼真は、Little Glee Monsterのデビュー当時から注目していたとTBSの現場レポートで紹介されており、生歌を聴いた際の反応も話題になりました。

出典:TBS公式お知らせ、TBS公式現場レポート、リアルサウンドのインタビュー。

【サウンドトラックとSeasons Of Love】陸王の音楽はほかに何がある?

『陸王』の音楽を語るうえで忘れてはいけないのが、服部隆之が担当したオリジナル・サウンドトラックです。

服部隆之は、ドラマ全体の雰囲気を作る劇伴音楽を担当しました。TBS公式スタッフ情報にも、音楽担当として名前が掲載されています。

服部隆之が手掛けた22曲のオリジナル音楽

『陸王』のオリジナル・サウンドトラックは、2017年12月6日発売、品番UZCL-2123です。発売元のAnchor Records公式サイトでは、全22曲の収録内容が掲載されています。

代表的な収録曲には、次のようなタイトルがあります。

  • 陸王 -Main Theme-
  • それぞれの覚悟
  • 仲間の絆
  • 陸王 ~こはぜ屋の人々~
  • 絶体絶命
  • 意地とプライド
  • 陸王 ~栄光に向かって~
  • アトランティスの闇
  • 因縁の対決
  • 親子の絆
  • 陸王 ~夢を託して~
  • 陸王 -Main Theme-(Piano Ver.)
  • 陸王 -Main Theme-(Extended Ver.)

曲名を見ると、作品の中心にある挑戦、家族、仲間との絆、企業間の対立などが音楽のテーマとして表現されていることが分かります。

特に「陸王 -Main Theme-」は、作品を象徴するメインテーマです。ただし、これは服部隆之が作曲した劇伴音楽であり、Little Glee Monsterの「Jupiter」とは別の楽曲です。

サウンドトラックには全22曲が収録されていますが、「Jupiter」は収録曲一覧に含まれていません。つまり、ドラマの劇伴をまとめたアルバムと、リトグリが歌うカバー楽曲は別々に扱われています。

出典:Anchor Records公式サウンドトラック情報。

Seasons Of Loveはドラマ本編でも流れたのか?

もう一つ、検索されることが多い楽曲が「Seasons Of Love」です。

この曲は、Little Glee Monsterが『陸王』の撮影現場を訪れた際、「Jupiter」とともに披露した楽曲です。TBS公式の2017年11月13日付現場レポートにも、2曲を歌唱したことが記録されています。

ただし、ここで注意したいのは、撮影現場で歌った曲と、ドラマ本編で使用された曲は同じ意味ではないという点です。

TBS公式の現場レポートは「Seasons Of Love」の生歌披露を紹介していますが、この曲がドラマ本編の劇中歌として使用されたことを示す記載ではありません。

一方、「Jupiter」は第1話での使用がTBS公式に明記され、第3話までの劇中歌としても紹介されています。

したがって、両曲を同じ扱いにするのは正確ではありません。『陸王』の劇中歌として確認できる代表曲は「Jupiter」であり、「Seasons Of Love」は撮影現場で披露された楽曲として整理するのが適切です。

出典:TBS公式「こはぜ屋日誌」vol.15、2017年11月13日。

【プロの結論】陸王の音楽が視聴者の記憶に残った本当の理由

『陸王』の音楽が印象的だった理由は、主題歌という一つの楽曲に作品の魅力を集約するのではなく、劇伴と劇中歌を使い分けていたことにあります。

服部隆之の音楽は、こはぜ屋の経営危機や開発の苦労、仲間との結束、ランナーたちの挑戦を支える役割を果たしました。

それに対して、Little Glee Monsterの「Jupiter」は、登場人物の感情が大きく動く場面に歌声を重ねることで、映像だけでは伝えきれない心情を補っています。

特に『陸王』は、企業の再生を目指す宮沢たちと、競技人生に向き合うランナーたちの物語が交差する作品です。努力が報われるとは限らない現実や、仲間を信じて前に進む姿勢が描かれています。

そうした物語に「Jupiter」の壮大なメロディーとリトグリのハーモニーが重なることで、楽曲が単独で流れる以上の印象を残しました。

主題歌と劇中歌を見分ける3つのポイント

ドラマの音楽情報を調べる際には、次の3点を確認すると誤解を防げます。

  1. 公式スタッフ欄の分類:主題歌、劇中歌、音楽担当がそれぞれどのように記載されているかを確認する。
  2. サウンドトラックの収録内容:劇伴とボーカル曲が同じアルバムに収録されているとは限らない。
  3. アーティストの活動記録:ドラマ出演、撮影現場訪問、楽曲提供、歌唱参加を区別する。

『陸王』の場合、TBS公式スタッフ欄とサウンドトラックの収録内容を照らし合わせると、主題歌と劇中歌の違いがはっきりします。

2026年現在も、作品の音楽を振り返る際には、この区分を押さえておくと、Little Glee Monsterの「Jupiter」がなぜ特別な存在として記憶されているのかを理解しやすくなります。

【陸王の主題歌】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ドラマ『陸王』の主題歌は何ですか?
A1:TBS公式スタッフ情報では、独立した主題歌は掲載されていません。Little Glee Monsterの「Jupiter」は主題歌ではなく劇中歌です。ドラマ全体の音楽は服部隆之が担当しています。

Q2:「Jupiter」は陸王の何話で流れましたか?
A2:2017年10月15日放送の第1話で初めて使用されました。宮沢紘一の心情を表現する場面で流れ、第3話までの劇中歌としてTBS公式から紹介されています。

Q3:「陸王」の挿入歌は平原綾香とLittle Glee Monsterのどちらが歌っていますか?
A3:ドラマで使用された「Jupiter」を歌っているのはLittle Glee Monsterです。平原綾香は2003年に同曲でデビューした原曲の歌唱者です。

Q4:「Seasons Of Love」も陸王の劇中歌ですか?
A4:Little Glee Monsterが撮影現場で披露したことはTBS公式レポートで確認できます。ただし、本編で使用された劇中歌としての記録とは区別する必要があります。

Q5:Little Glee Monsterは陸王に俳優として出演しましたか?
A5:確認できるのは劇中歌の担当と撮影現場への訪問、生歌披露です。俳優として役柄を演じた出演とは異なります。

Q6:「陸王」のサウンドトラックは誰が担当していますか?
A6:作曲家の服部隆之です。2017年12月6日に全22曲入りのオリジナル・サウンドトラックが発売されました。

まとめ:陸王は主題歌がなくても音楽が強く印象に残る名作

ドラマ『陸王』には、TBS公式情報で独立した主題歌として発表された楽曲はありません。視聴者の間で主題歌のように認識されているのは、Little Glee Monsterが歌う「Jupiter」です。

同曲は第1話の宮沢紘一の心情を表現する場面で初めて流れ、第3話までの劇中歌として紹介されました。起用のきっかけは、プロデューサーの伊與田英徳がリトグリのライブで歌声に感動したことです。

また、ドラマ全体の音楽は服部隆之が担当し、2017年12月には全22曲のサウンドトラックも発売されました。「Seasons Of Love」については、撮影現場での生歌披露と本編での使用を混同しないことが大切です。

『陸王』の音楽を整理するなら、「Jupiter」はLittle Glee Monsterによる劇中歌、「陸王 -Main Theme-」は服部隆之による劇伴、そして主題歌は公式に独立した楽曲として発表されていない、という3点が答えになります。

作品をもう一度見返すときは、宮沢たちの挑戦を支える劇伴と、心情を際立たせる「Jupiter」の違いにも注目してみてください。音楽の役割を意識することで、『陸王』の人間ドラマをさらに深く味わえます。

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河野 恵
デジタルマーケター 河野 恵
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美容・健康・暮らしのテーマを担当。公的機関の資料やメーカー公式の成分表示を参照し、効果を断定しない書き方で整理することを心がけています。

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