どんぎつねは、日清食品のロングセラーブランド「日清のどん兵衛」のCMに登場する、きつねをモチーフにしたキャラクターです。吉岡里帆が演じるどんぎつねは、きつね耳をつけた女性の姿で、どん兵衛を食べる男性の前に突然現れるという設定から始まりました。
シリーズがスタートしたのは2017年5月18日。最初のCMでは、星野源が演じる一人でどん兵衛を食べている男性の前に、吉岡演じるどんぎつねが現れます。おあげを食べようとすると、なぜかどんぎつねが痛がるという不思議な展開も話題になりました。ORICON NEWSなども、放送開始時の設定と2人の共演を報じています。
キャラクター誕生の背景には、商品の特徴を視覚的に伝える広告上の狙いがありました。日清食品の担当者は、きつねうどんの魅力であるふっくらジューシーなおあげを、「きつね」というキャラクターに置き換えて表現したと説明しています。
つまり、どんぎつねは単に吉岡里帆のかわいらしさを前面に押し出したキャラクターではありません。商品の特徴と昔話のきつねのイメージを結びつけ、視聴者が自然に商品を連想できるよう設計された存在なのです。
また、当初の企画には、天ぷらそばに卵を落として月見そばとして食べる提案と、「ぼくの『そば』に『きみ』がいる」という言葉遊びも盛り込まれていました。商品訴求と恋愛を思わせるストーリーを組み合わせた点が、従来の食品CMとは異なる特徴でした。まいどなニュースの2020年の日清食品担当者への取材でも、この企画意図が紹介されています。
【星野源との共演】どんぎつねCMが人気シリーズになった理由

どんぎつねの人気を語るうえで欠かせないのが、星野源との共演です。星野が演じたのは、どん兵衛を食べる一人暮らしの男性。そこに吉岡演じるどんぎつねが現れ、2人の間で少し不思議な日常が展開していきます。
星野の淡々とした反応と、吉岡の表情豊かな演技。この対照的な組み合わせが、シリーズの大きな魅力になりました。
印象的だった歴代CMの展開
2017年「どんぎつね」篇では、星野の前に突然現れるどんぎつねという基本設定が登場。おあげを食べると痛がるというユーモラスな仕掛けによって、商品の特徴を物語に組み込んでいました。
同年の「どんぎつねの嫉妬 篇」では、星野が天ぷらそばを食べることにどんぎつねが反応。きつねうどんではないことへの不満を表情や仕草で伝える展開が描かれました。
「ふっくらマフラー篇」も印象的な作品です。寒い冬の公園で、星野が自分のマフラーをどんぎつねに巻いてあげるという演出が登場。単純な商品紹介ではなく、2人の距離が少しずつ近づいていくような物語が描かれました。
2018年には「どんぎつねの恩返し篇」など、過去や思い出を絡めたストーリーも展開。子ども時代の星野源を演じる子役の選考では、約100人がオーディションに参加したことも紹介されています。
星野源と吉岡里帆は実際に交際していた?
この疑問については、CMの物語と実際の人物関係を分けて考える必要があります。
星野源と吉岡里帆の関係として確認できるのは、日清食品の広告における共演者という事実です。CMでは恋愛を思わせる雰囲気や親密なやり取りが描かれましたが、それはキャラクター同士の演出です。
2人が実際に交際していたことを裏付ける公式発表や信頼できる報道は確認できません。CMでの自然な掛け合いを、現実の恋愛関係と結びつける根拠はありません。
むしろ、このシリーズの面白さは、視聴者が2人の関係を想像できる余白を残していたことにあります。物語の続きを見たくなる構成が、長期間にわたるシリーズ展開を支えました。
【歴代CM年表】吉岡里帆の出演期間とどんぎつねの変遷
吉岡里帆のどんぎつねは、2017年の登場から2022年の卒業を思わせるCMまで、約4年9か月にわたってシリーズの中心的存在でした。その後はアニメーションなど別の表現に移行し、2026年に再び実写キャラクターとして帰ってきました。
主要な出来事を時系列で整理すると、次のようになります。
この年表で注目したいのは、2022年の終了と2026年の復活が、単なる出演者の交代ではなく、広告表現そのものの転換を挟んでいる点です。
2022年には、星野源と吉岡里帆が出演する従来のシリーズからアニメーションへと展開が変わりました。放送ライブラリーにも2022年制作のCM作品群が記録されており、星野源、吉岡里帆のほか、複数の出演者が参加していたことが分かります。
【2022年に卒業した理由と2026年の復活理由】何が変わったのか
2022年2月に放送された「さよなら、どんぎつね篇」は、長く続いたシリーズに大きな区切りをつける作品でした。
CMでは、星野源が演じる男性の前からどんぎつねが姿を消します。その後も男性はどん兵衛を食べ続け、どんぎつねの帰りを待つという物語です。最後には、年配の男女が「きつねか?」と話し、もう一人が「いんや、マーケティングだ」と応じる、日清食品らしいユーモアも盛り込まれていました。
その後、2022年9月にはアニメーション版の新シリーズが開始されました。J-CASTニュースが日清食品ホールディングス広報部に取材したところ、星野源と吉岡里帆の両者について、当時の契約は終了しているとの回答がありました。
また、アニメ化の理由について同社は、普段は目に見えないどんぎつねの不思議な魅力を、さまざまな世界観で表現するためと説明しています。つまり、2022年の転換は、単なるキャラクター人気の低下やトラブルによるものと説明されたわけではありません。
2026年に復活した背景
2026年の復活は、日清食品側の広告戦略として明確な意図がありました。
広告専門メディアのAdverTimesが制作関係者に取材した記事によると、2026年のCM企画では、日清食品から「どん兵衛のおだしのおいしさを伝えたい」という要望とともに、「吉岡里帆さん演じるどんぎつねを復活させたい」という意向が示されていました。
この2つの目的を両立させるために採用されたのが、従来のコミカルな物語とは異なる、ハイブランド広告を思わせる映像表現です。
つまり、復活の理由は単なる懐かしさだけではありません。長く親しまれたキャラクターの認知度を生かしながら、新しい商品の魅力を伝えるという、ブランド戦略上の狙いがあったのです。
「自分の一部っていう感覚がありますね、不思議と。『おかえり』っていう感じがしました」
これは2026年の復活時、久しぶりにどんぎつねの耳をつけた吉岡里帆がインタビューで語った言葉です。長く演じてきた役柄に対する親しみが伝わるコメントでした。
【2026年最新】現在のどんぎつねは何をしている?9月の新CMも解説
2026年のどんぎつねは、3月の復活だけで終わりませんでした。9月11日には、日清食品の公式CMページで「おだしが変わった 篇」の全国放映開始が発表され、吉岡里帆が再び出演しています。
4月「帰ってきたどんぎつね篇」
2026年3月31日にWeb先行公開され、4月24日から全国で放映されたのが「帰ってきたどんぎつね篇」です。
今回のどんぎつねは、以前の白を基調としたかわいらしい雰囲気から一転。黒いドレス姿で登場し、降り積もる大量の鰹節に全身を包まれる幻想的な演出が特徴です。
BGMには「恋のマイアヒ」として知られる楽曲のボサノバアレンジを採用。若本規夫の低音ナレーションとともに、どん兵衛のおだしのおいしさを表現しています。
特に印象的なのは、鰹節の上に横たわるどんぎつねの姿です。従来の恋愛コメディーから、商品の味わいを視覚的に表現する映像作品へと方向性が変化しました。
9月「おだしが変わった篇」と新キャラクター
2026年9月11日には、最新CM「おだしが変わった 篇」が登場しました。
今回の舞台はパリを思わせる街並み。どんぎつねは、バゲットのように高級鰹節「本枯節」を紙袋に抱えて登場します。
その後、黒いワンピース、ブルーのトップスときつね色のミニスカート、スカーフを合わせた白いコート姿へと衣装が変化。髪型もスタイリングに合わせて変わり、これまでとは異なる華やかな一面を見せています。
楽曲には布施明の「君は薔薇より美しい」のアレンジを採用。おなじみの「変わった」というフレーズに合わせて、商品の変化と衣装の変化を重ねています。
さらに注目なのが、どん兵衛発売50周年を記念して誕生した公式キャラクター「きつねあにき」です。
CMでは、どんぎつねが笑顔で手を振った相手を、きつねあにきが自分だと思い込むコミカルな場面が登場します。しかし、実際に待ち合わせていたのは女友達。新キャラクターを登場させながら、最後にはどんぎつねらしいユーモアも残しています。
日清食品の公式CM紹介ページでは、2026年9月11日を放送開始日として明記し、出演者に吉岡里帆を掲載しています。2026年10月時点で、どんぎつねは過去の懐かしいキャラクターではなく、現役の広告キャラクターです。
どん兵衛50周年と本枯節の関係
2026年は、日清のどん兵衛が1976年の発売から50周年を迎えた節目の年です。
9月のリニューアルでは、つゆに高級鰹節の本枯節粉末が新たに配合されました。東日本向けは鰹と宗田鰹、西日本向けは鰹と昆布を組み合わせた従来の地域別のだしの特徴を生かしながら、さらにだしのおいしさを追求しています。
2026年のCMで鰹節を大々的に登場させたのは、単なる映像上の演出ではありません。商品のリニューアルを視聴者に印象づけるための表現です。
【CM撮影秘話と人気の理由】なぜ吉岡里帆のどんぎつねは愛される?
どんぎつねの人気には、吉岡里帆本人の魅力だけでは説明できない、複数の要素があります。
1. キャラクターと商品の特徴が一致している
どんぎつねは、きつねうどんのおあげという商品の象徴を、人間の姿に置き換えたキャラクターです。
視聴者は、きつね耳や仕草を見ただけで、どん兵衛のきつねうどんを連想できます。商品の特徴とキャラクターが一体化しているため、広告としての記憶にも残りやすい構造です。
2. 吉岡里帆の表情と演技
吉岡里帆のどんぎつねには、かわいらしさだけでなく、少し拗ねた表情や驚き、うれしそうな笑顔など、細かな感情表現があります。
特に星野源との共演時には、相手の反応を受けた自然な表情が物語を成立させていました。2026年の復活CMでは、以前のコミカルな演技とは異なる、大人っぽく落ち着いた表現に挑戦しています。
3. 2人の関係を想像できるストーリー
初期シリーズが支持された理由の一つは、星野源と吉岡里帆の関係性を少しずつ描いていたことです。
毎回すべてを説明するのではなく、短いCMの中で少しずつ物語を進める。視聴者が次の展開を想像できる余白がありました。
まいどなニュースの2020年の取材では、日清食品の担当者も、2人の絶妙な掛け合いをシリーズの魅力として挙げています。また、2018年末に制作されたオンライン写真集が、後にSNSで話題になり、アクセス数が制作当時を上回ったことも報じられました。
4. 撮影技術と映像表現の進化
2026年の復活CMでは、従来のシリーズとは異なる撮影手法が採用されました。
AdverTimesの制作関係者への取材によると、今回の映像ではハイブランド広告を研究し、ポージング、表情、衣装、照明などを検討。鰹節が幻想的に降り注ぐシーンでは、27倍のハイスピードカメラも使用されたといいます。
商品の味を直接映像で見せることはできません。そこで、鰹節が舞い落ちる映像を使い、だしのおいしさを視覚的な体験に置き換えています。広告表現としても興味深い工夫です。
5. 吉岡里帆自身の成長とキャラクターの変化
2026年のインタビューでは、吉岡自身もこの4年間の変化について語っています。
体力がついたことや、撮影現場で気持ちを切り替えるスピードが上がったことなど、俳優としての成長を明かしました。
若い時期のどんぎつねと、2026年の大人っぽいどんぎつね。その印象の違いは、単なる衣装変更ではなく、演じる吉岡自身の経験や表現力の変化とも重なっています。
どんぎつねの評判をどう見るべきか
どんぎつねの評判を確認するときは、SNSの一時的な盛り上がりだけでなく、CMの長期的な展開や商品の広告戦略も見る必要があります。
2020年には写真集への反響が報じられ、2026年には約4年ぶりの復活が広告専門メディアでも取り上げられました。さらに9月には新しいCMとキャラクターが登場しています。
こうした継続的な展開は、どんぎつねが一度限りの話題性に依存する存在ではなく、日清食品の広告資産として活用されていることを示しています。
ただし、視聴者全体の支持率や、2026年時点の人気ランキングを示す統一的な調査数値が公表されているわけではありません。SNSの反応と全国規模の人気調査は区別して受け止める必要があります。
【よくある誤解を検証】どんぎつねにまつわる噂と事実
どんぎつねについて検索すると、出演終了や復活、星野源との関係など、さまざまな疑問が見つかります。主な論点を整理します。
- 「吉岡里帆はどんぎつねを完全に卒業した」
2022年には当時の契約終了が日清食品から回答されましたが、2026年には公式CMに復帰しています。永久に出演しないという意味ではありません。
- 「星野源と吉岡里帆は実際に交際していた」
確認できるのはCMでの共演です。作品内の親密な関係と、実際の交際を裏付ける事実は別です。
- 「2026年の復活は突然決まった」
2026年の広告企画では、日清食品側から吉岡演じるどんぎつねの復活を希望する意向が示されていました。
- 「2026年も星野源が共演している」
2026年4月・9月の公式CM情報に星野源の出演は掲載されていません。吉岡里帆がどんぎつねを演じる新しい展開です。
- 「2026年のどんぎつねは以前と同じ設定の続編」
従来のシリーズとのつながりはありますが、2026年のCMはだしのリニューアルを中心とする独立した広告ストーリーとして展開されています。
【よくある質問】どんぎつね吉岡里帆に関するFAQ
Q1:どんぎつねを吉岡里帆が演じ始めたのはいつ?
A1:2017年5月18日からです。星野源と共演する「日清のどん兵衛」の新CMで初登場しました。
Q2:吉岡里帆のどんぎつねの出演期間は何年?
A2:初期シリーズの中心的な出演期間は2017年5月から2022年2月までの約4年9か月です。その後、2026年3月31日のWeb先行公開と4月24日の全国放映で復活しました。
Q3:2026年現在、どんぎつねは誰が演じている?
A3:2026年9月11日放映開始の「おだしが変わった 篇」でも吉岡里帆が演じています。
Q4:星野源は2026年のどん兵衛CMに出演している?
A4:2026年の「帰ってきたどんぎつね 篇」と「おだしが変わった 篇」では、吉岡里帆が出演しています。星野源の出演は公式の出演者情報に記載されていません。
Q5:どんぎつねが2022年にいなくなった理由は?
A5:日清食品ホールディングス広報部は2022年、吉岡里帆と星野源の当時の契約が終了したと回答しています。その後はアニメーションによる新シリーズへ移行しました。
Q6:2026年にどんぎつねが復活した理由は?
A6:日清食品側に吉岡里帆のどんぎつねを復活させたいという意向があり、同時に商品のだしのおいしさを訴求する目的がありました。発売50周年に向けたブランド展開とも結びついています。
Q7:2026年の新キャラクターの名前は?
A7:きつねあにきです。どん兵衛発売50周年を記念して誕生した公式キャラクターで、2026年9月の「おだしが変わった 篇」に登場しています。
まとめ:どんぎつね吉岡里帆は2026年に新たな魅力を見せている
吉岡里帆が演じるどんぎつねは、2017年に星野源との共演でスタートし、商品の魅力と短編ドラマの面白さを組み合わせたCMシリーズとして人気を集めました。
2022年2月の「さよなら、どんぎつね 篇」で一つの区切りを迎え、同年9月にはアニメーションによる新シリーズへ移行。しかし、約4年の時間を経て2026年に実写キャラクターとして復活しました。
2026年10月現在、特に押さえておきたいのは次の3点です。
第一に、吉岡里帆のどんぎつねは現在も現役であること。 9月11日には最新CM「おだしが変わった 篇」が全国放映を開始しました。
第二に、復活には明確な広告上の目的があること。 懐かしいキャラクターを再登場させるだけではなく、50周年を迎えたどん兵衛のだしの進化を伝える役割を担っています。
第三に、どんぎつねの魅力は時代とともに変化していること。 星野源との掛け合いを中心とした初期のコミカルな世界観から、2026年には大人っぽく洗練された映像表現へと進化しました。
今後の注目点は、吉岡里帆が演じるどんぎつねと、新キャラクターのきつねあにきがどのような関係を築いていくか、そして日清食品がこのキャラクターをどのような広告展開に生かしていくかです。
どんぎつねは、懐かしいCMの思い出であると同時に、商品の進化を伝える現役のブランドキャラクターでもあります。過去のCMと2026年の最新作を見比べると、その変化をより深く楽しめます。