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朝日杯フューチュリティステークス2019結果を徹底解剖!サリオスのレコードと全着順・払戻金

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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2019年12月15日、阪神競馬場で開催された第71回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)。2歳マイル王決定戦を制したのは、R.ムーア騎手が騎乗した1番人気のサリオスだった。勝ち時計は1分33秒0。それまでのレースレコードを0.3秒更新する圧巻の走りで、デビューから無傷の3連勝とGⅠ初制覇を同時に達成した。

一方、2着には2番人気のタイセイビジョン、3着には14番人気のグランレイが入線。人気馬同士の決着に見えながら、3着に伏兵が飛び込んだことで、3連単は90,260円という波乱含みの配当になった。2026年の今も振り返る価値があるこの一戦について、JRA公式成績表の全着順、払戻金、ラップタイム、コーナー通過順位から勝敗の分かれ目を検証する。

【2019年のレース結果】サリオスが阪神芝1600mで歴史的なレコード勝利

朝日杯フューチュリティステークス2019

2019年の朝日杯フューチュリティステークスは、12月15日(日曜)、阪神競馬場の第11レースとして行われた。第71回を迎えたこの年の出走頭数は16頭。天候は晴れ、芝コースは良馬場だった。

舞台は阪神競馬場の芝1600m・右回り外回りコース。2歳馬によるマイルGⅠであり、将来のマイル路線や中距離路線を担う若駒が顔をそろえた。

レース前から注目を集めていたのがサリオスだ。6月の新馬戦を勝ち上がり、約4か月ぶりの実戦となったサウジアラビアロイヤルカップでも勝利。東京芝1600mで1分32秒7という2歳コースレコードを記録しており、すでに世代屈指の素質馬として評価されていた。

JRA公式のレース回顧によると、サリオスは単勝オッズ2.0倍の1番人気。京王杯2歳ステークスをレコードで制したタイセイビジョンや、デイリー杯2歳ステークスを勝ったレッドベルジュールなどを抑えて支持を集めた。

結果は、その期待に応える完勝だった。

サリオスの勝ち時計は1分33秒0。2017年にダノンプレミアムが記録した従来のレースレコード1分33秒3を0.3秒更新した。2着タイセイビジョンには2馬身半差をつけており、時計、着差ともに印象的な勝利となった。

サリオスにとってはデビューから3戦3勝。重賞2勝目にして初めてのGⅠタイトルを獲得した瞬間だった。

【2019年朝日杯FS全着順】タイセイビジョンとグランレイの順位も確認

JRA公式成績表に掲載された2019年朝日杯フューチュリティステークスの全着順は以下のとおり。上位3頭だけでなく、16頭すべての結果を整理した。

2019年12月15日・阪神11R・芝1600m(良)

  1. 1着:サリオス(R.ムーア)1分33秒0・1番人気
  2. 2着:タイセイビジョン(武豊)1分33秒4・2番人気
  3. 3着:グランレイ(池添謙一)1分33秒6・14番人気
  4. 4着:タガノビューティー(和田竜二)1分33秒6・9番人気
  5. 5着:プリンスリターン(原田和真)1分33秒8・15番人気
  6. 6着:ジュンライトボルト(岩田康誠)1分33秒9・10番人気
  7. 7着:ビアンフェ(藤岡佑介)1分33秒9・5番人気
  8. 8着:ラウダシオン(C.ルメール)1分34秒0・6番人気
  9. 9着:ウイングレイテスト(松岡正海)1分34秒3・8番人気
  10. 10着:レッドベルジュール(C.スミヨン)1分34秒3・3番人気
  11. 11着:トリプルエース(W.ビュイック)1分34秒4・7番人気
  12. 12着:カリニート(幸英明)1分34秒9・16番人気
  13. 13着:マイネルグリット(国分優作)1分35秒8・13番人気
  14. 14着:エグレムニ(福永祐一)1分35秒8・12番人気
  15. 15着:メイショウチタン(松山弘平)1分36秒5・11番人気
  16. 16着:ペールエール(O.マーフィー)1分37秒0・4番人気

注目したいのは、3着グランレイと4着タガノビューティーの差だ。両馬の時計はともに1分33秒6だったが、グランレイが1馬身1/4先着している。

また、3番人気だったレッドベルジュールは10着。4番人気のペールエールも16着に終わった。上位人気が順当に力を発揮した一方で、人気と着順が一致しない馬も少なくなかった。

【勝敗を分けた展開】サリオスの位置取りとラップタイムを分析

このレースを理解するうえで欠かせないのが、サリオスの位置取りと各区間のラップだ。単に最後の直線で速い脚を使っただけではなく、道中で無理なく好位を確保できたことが大きかった。

前半から緩まないラップが生んだ持続力勝負

JRA公式成績表に記録されたハロンタイムは次のとおり。

12.2-10.5-11.1-11.6-11.8-11.8-11.6-12.4秒

前半3ハロンは33秒8。2ハロン目には10秒5という速いラップが記録され、その後も11秒台のラップが続いた。極端にペースが落ちる区間がなく、道中を通じて一定以上のスピードが要求される展開だった。

上がり4ハロンは47秒6、上がり3ハロンは35秒8。最後の1ハロンは12秒4まで時計がかかっている。

この数字から読み取れるのは、単純な瞬発力だけで勝負が決まったわけではないということだ。速い流れに対応しながら脚を残し、最後までスピードを維持する能力が問われた。

サリオスは3番手を確保して直線へ

コーナー通過順位を見ると、各馬の戦略の違いがはっきりする。

  • サリオス:3コーナー3番手、4コーナー3番手
  • タイセイビジョン:3コーナー12番手、4コーナー8番手
  • グランレイ:3コーナー15番手、4コーナー15番手
  • ビアンフェ:3コーナー1番手、4コーナー1番手

先手を取ったのはビアンフェ。サリオスはその後ろの好位につけ、前を射程圏に入れたまま追走した。

JRAのレース回顧では、R.ムーア騎手がレース後に「思い通りの位置。スムーズな競馬だった」と振り返っている。

実際、サリオスは序盤から無理に先頭を奪いにいくことなく、3番手付近で流れに乗った。直線に入るとビアンフェを交わし、追いすがるタイセイビジョンとタガノビューティーを振り切って先頭でゴールした。

グランレイの末脚はメンバー最速

3着グランレイの走りも、このレースを語るうえで見逃せない。

道中は後方15番手。4コーナーでも15番手のまま直線を迎えたが、最後の直線で一気に追い込み、14番人気という低評価を覆して3着まで浮上した。

推定上がり3ハロンは34秒9。これは出走16頭の中で最速だった。

一方、サリオスの上がりは35秒4、タイセイビジョンは35秒3。グランレイは勝ち馬より0.5秒も速い末脚を使っている。

ただし、最後の3ハロンだけで勝敗が決まるわけではない。サリオスは前方でレースを進めながら最後まで脚を維持し、グランレイは後方から追い込んだ。位置取りの差が、最終的な着順に表れた一戦だった。

【朝日杯FS2019の払戻金】3連単90,260円になった理由と人気・オッズ

2019年の朝日杯フューチュリティステークスは、1着サリオス、2着タイセイビジョンという人気上位馬の決着だった。しかし、3着に14番人気のグランレイが入ったことで、馬券の配当には大きな差が生まれた。

単勝・複勝から3連単までの払戻金一覧

JRA公式発表による払戻金は以下のとおり。金額はいずれも100円あたり。

  • 単勝:6番・200円
  • 複勝:6番・120円/8番・190円/9番・2,360円
  • 枠連:3-4・530円
  • 馬連:6-8・660円
  • 馬単:6-8・950円
  • ワイド:6-8・310円/6-9・6,240円/8-9・13,830円
  • 3連複:6-8-9・38,080円
  • 3連単:6-8-9・90,260円

最も注目されるのは、やはり3連単90,260円だ。1番人気と2番人気が1、2着に入ったにもかかわらず、10万円に迫る配当になった。

その理由は明確で、3着グランレイの複勝が2,360円だったことからも分かるように、同馬が非常に低い評価を受けていたためだ。

3連単の組み合わせは6番サリオス、8番タイセイビジョン、9番グランレイ。232番人気の組み合わせだった。

上位3頭の単勝人気とオッズを比較

  • サリオス:1番人気・2.0倍
  • タイセイビジョン:2番人気・5.8倍
  • グランレイ:14番人気・229.3倍

サリオスは2.0倍という支持を集め、実際に勝利。タイセイビジョンも2番人気に応えて2着に入った。

対照的だったのがグランレイだ。単勝229.3倍という大穴評価だったにもかかわらず、出走馬中最速の上がりを記録して3着を確保した。

この結果は、上位人気馬の能力評価と、馬券における3着候補の評価が必ずしも一致しないことを示している。2019年の朝日杯FSは、軸馬の信頼度と伏兵の食い込みを分けて考える必要性を感じさせる決着だった。

【関係者と歴代優勝馬】サリオス・ムーア騎手・タイセイビジョンの関係

2019年の朝日杯フューチュリティステークスを構成した中心人物・競走馬の関係を整理すると、それぞれの役割が見えてくる。

上位3頭と騎手の関係性

エンティティ 2019年の結果・立場 レースでの特徴
サリオス 1着・1番人気 好位3番手から抜け出し、レースレコードで勝利
R.ムーア騎手 サリオスの騎乗騎手 JRAの朝日杯FS通算2勝目
タイセイビジョン 2着・2番人気 後方から位置を上げて2着を確保
武豊騎手 タイセイビジョンの騎乗騎手 勝ち馬に2馬身半差まで迫った
グランレイ 3着・14番人気 後方15番手から最速の上がり34秒9を記録
池添謙一騎手 グランレイの騎乗騎手 人気薄の馬を3着に導いた

R.ムーア騎手にとって、この勝利は朝日杯フューチュリティステークス2勝目。2013年にはアジアエクスプレスで同レースを制しており、サリオスとの勝利で再び2歳GⅠのタイトルを手にした。

また、サリオスを管理した堀宣行調教師にとっては、朝日杯FS初勝利だった。JRA公式の勝ち馬情報によると、サリオスは父ハーツクライ、母サロミナという血統で、北海道安平町のノーザンファーム生産。レース終了時点で3戦3勝という成績を残していた。

朝日杯フューチュリティステークス歴代優勝馬

JRAの過去GⅠ成績をもとに、2017年から2025年までの優勝馬を並べると、2019年のサリオスが世代の歴史の中でどの位置にあるかが分かる。

  • 2017年:ダノンプレミアム
  • 2018年:アドマイヤマーズ
  • 2019年:サリオス
  • 2020年:グレナディアガーズ
  • 2021年:ドウデュース
  • 2022年:ドルチェモア
  • 2023年:ジャンタルマンタル
  • 2024年:アドマイヤズーム
  • 2025年:カヴァレリッツォ

ダノンプレミアム、アドマイヤマーズに続いてサリオスが勝利した2017~2019年は、後の競馬ファンにも印象深い優勝馬が並ぶ時期だ。

2026年11月時点で見ると、サリオスの優勝から7年が経過している。2024年には京都競馬場で開催されるなど、開催条件にも変化があったが、朝日杯FSが2歳馬の実力を測る重要なGⅠであることに変わりはない。

【プロの結論】2019年朝日杯FSから読み解く本当に強い2歳馬の条件

2019年の朝日杯フューチュリティステークスを改めて分析すると、サリオスの勝利には3つの要素が重なっていた。

第一に、速い前半ラップに対応できるスピード。前半3ハロン33秒8という流れの中でも、サリオスは無理なく3番手を確保した。ペースが速いからといって後方に下げる必要がなく、勝負どころで前との差を詰める余裕を残せた。

第二に、位置取りと末脚のバランスだ。グランレイは上がり34秒9という最速の末脚を使ったが、後方15番手からでは先頭に届かなかった。対してサリオスは上がり35秒4でも、前方で運んだ利点を生かして押し切った。

第三に、レース全体を通した完成度である。2歳馬は精神面やコーナリングなどに成長途上の部分を残していることが多い。JRAの回顧では、ムーア騎手がサリオスについてカーブでの若さを指摘しながらも、最後の反応や馬体を高く評価していた。

つまり、まだ成長の余地がある段階で、レコードを更新するだけの能力を発揮したことが、この勝利の価値を高めている。

また、馬券を検討する立場からは、グランレイの3着が重要な教訓になる。上位人気の能力を正しく評価することと、伏兵が馬券圏内に食い込む可能性を考えることは別の作業だ。2019年はサリオスとタイセイビジョンが期待に応えながら、3着候補の評価が配当を大きく左右した。

過去のレースを分析するときは、勝ち馬の時計だけでなく、前半のペース、コーナー通過順位、上がり3ハロン、人気と実際の着順を組み合わせて見ることが大切だ。2019年の朝日杯FSは、そのすべてが明確に表れたレースだった。

【よくある質問】朝日杯フューチュリティステークス2019に関するFAQ

Q1:2019年の朝日杯フューチュリティステークスの優勝馬は誰ですか?
A1:サリオスです。R.ムーア騎手が騎乗し、1分33秒0のレースレコードで優勝しました。デビューから無傷の3連勝でGⅠ初制覇を達成しています。

Q2:2019年朝日杯FSの3連単はいくらでしたか?
A2:6-8-9の組み合わせで90,260円でした。1着サリオス、2着タイセイビジョン、3着グランレイの順です。グランレイが14番人気だったことが高配当につながりました。

Q3:グランレイは何番人気で何着でしたか?
A3:14番人気で3着でした。道中は後方15番手を進み、上がり3ハロン34秒9というメンバー最速の末脚で追い込みました。

Q4:2019年の朝日杯FSのレースレコードは何秒ですか?
A4:1分33秒0です。2017年のダノンプレミアムが記録した1分33秒3を0.3秒更新しました。

Q5:タイセイビジョンは何着でしたか?
A5:2着です。武豊騎手が騎乗し、勝ち馬サリオスから2馬身半差の1分33秒4でゴールしました。

Q6:2019年の朝日杯FSはどこの競馬場で開催されましたか?
A6:阪神競馬場です。芝1600mの右回り外回りコースで、2019年12月15日に開催されました。

まとめ:サリオスの1分33秒0は2019年朝日杯FSを象徴する記録

2019年12月15日の朝日杯フューチュリティステークスは、サリオスがR.ムーア騎手とのコンビでレースレコード1分33秒0を記録し、デビュー3連勝でGⅠ初制覇を達成した一戦だった。

2着にはタイセイビジョン、3着には14番人気のグランレイが入り、3連単は90,260円。特にグランレイが後方から繰り出した上がり34秒9の末脚は、レースの印象を決定づけるものとなった。

勝敗を分けたのは、速いラップへの対応力と、好位を確保して最後まで脚を使える競馬だった。サリオスの勝利は、2歳GⅠにおいて単純な末脚の速さだけでなく、レース全体を通じた能力の高さが重要であることを示している。

2026年に2019年の結果を振り返る際も、注目すべきなのはレコードという数字だけではない。位置取り、ラップ、上がり、人気と着順の関係を合わせて検証することで、サリオスの強さとグランレイの激走、その両方がより鮮明に見えてくる。

歴代優勝馬の中でも、レースレコードとGⅠ初制覇を同時に達成した2019年のサリオスは、朝日杯フューチュリティステークスを語るうえで欠かせない存在だ。

主な事実確認資料: JRA公式2019年レース回顧・成績表、JRA公式過去GⅠ優勝馬一覧、JRA公式2026年データ分析。

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