男子バレーの試合で、強烈なスパイクをレシーブし、セッターがトスを上げ、再び相手の攻撃をブロックする。一度では決まらず、両チームが何度もボールをつなぐ場面が「ラリー」だ。では、ラリーはサーブからどのように始まり、何回までボールに触れられるのか。ブロックに当たったボールはタッチ回数に含まれるのか。こうしたルールを理解すると、得点が決まるまでの攻防が一段と面白くなる。
2026年10月現在、国際大会の基本となるのはFIVB(国際バレーボール連盟)の2025~2028年版公式競技規則だ。日本バレーボール協会(JVA)の初心者向け解説でも、6人制ではブロックを除いて3回以内のタッチで相手コートへ返球すると説明されている。さらに2026年には、国際大会の一部で攻撃時のボール接触やビデオチャレンジに関する試行ルールも導入された。基本ルールと最新の運用を区別しながら、男子バレーのラリーの仕組みを整理する。
【基本を理解】男子バレーのラリーとは?サーブから得点までの仕組み

ラリーはサーブから始まる一連のプレー
男子バレーにおけるラリーとは、サーバーがボールを打った瞬間から、ボールがプレー外になるまでの一連のプレーを指す。
単純にボールを打ち合う時間だけではない。サーブを受ける側の守備、攻撃の組み立て、スパイク、ブロック、再びボールを拾うディグまで、得点が決まるまでのすべての攻防が含まれる。
典型的なラリーは、次のような流れで進む。
サーブ → サーブレシーブ → トス → スパイク → 相手のレシーブ → トス → 反撃
この流れが何度も繰り返される。攻撃側が強烈なスパイクを打っても、相手のリベロや後衛選手がボールを拾えばラリーは継続する。さらにブロックに当たってボールの方向が変わっても、コート内に落ちずにプレー可能な状態なら攻防は続く。
重要なのは、ラリーの長さに決まった上限がないことだ。各チームは1回の返球につき最大3回のタッチを使い、相手にボールを返す。この往復が続く限り、ラリーも続いていく。
ラリーポイント制ではサーブ権に関係なく得点できる
男子バレーの6人制では、ラリーポイント制が採用されている。
これは、サーブを打ったチームか、サーブを受けたチームかに関係なく、ラリーに勝った側へ1点が与えられる方式だ。
例えば、Aチームがサーブを打った場合を考えてみよう。
- Aチームがラリーに勝つ:Aチームに1点が入り、同じチームが続けてサーブを打つ。
- Bチームがラリーに勝つ:Bチームに1点が入り、サーブ権を獲得する。
- Bチームがサーブ権を獲得した場合:時計回りにポジションを1つ移動するローテーションを行う。
つまり、サーブを打った側が必ず得点するわけではない。強烈なサーブを打っても相手にきれいにレシーブされ、攻撃を決められれば、サーブ側が失点する。
この仕組みによって、すべてのラリーに得点がかかる。サーブを受ける側も守備だけに徹するのではなく、レシーブから攻撃へ切り替える必要がある。
男子バレーの得点ルールとセットの基本
6人制の一般的な公式ルールでは、1セットは25点先取で、相手に2点以上の差をつける必要がある。24対24になった場合はデュースとなり、26対24、27対25のように2点差がつくまで試合を続ける。
試合は原則5セットマッチで、先に3セットを獲得したチームが勝利する。最終第5セットは15点先取で、こちらも2点差が必要だ。
したがって、ラリーで1点を取ることは、単なる数字の積み重ねではない。セット終盤のデュースでは、1回のレシーブミスやブロックアウトが試合の流れを大きく左右する。
【タッチ回数を解説】バレーボールの3回のボールタッチとブロックの例外
基本はレシーブ・トス・スパイクの3回
バレーボールでは、1チームがボールを相手コートへ返すまでに使えるタッチは最大3回だ。
一般的な攻撃では、それぞれのタッチに役割がある。
- 1回目:レシーブ サーブや相手のスパイクを受け、味方が攻撃できる位置へボールをつなぐ。
- 2回目:トス セッターなどがスパイカーへ打ちやすいボールを供給する。
- 3回目:スパイク アタッカーが相手コートへ攻撃し、得点を狙う。
この3段攻撃が男子バレーの基本形だ。
ただし、必ず3回すべてを使わなければならないわけではない。相手のサーブが乱れて直接返球できそうな場合や、相手の守備が崩れている場合には、1回目や2回目のタッチで相手コートへ返すこともできる。
また、1回目のチームタッチでは、1人の選手がボールに複数の身体部分で連続して触れても、同一動作の中で行われた接触など、規則上の例外に該当すれば反則にはならない。
ブロックタッチは3回のカウントに含まれない
観戦初心者が間違えやすいのが、ブロックに触れた場合の回数だ。
6人制では、ブロックによる接触はチームの3回のタッチに含まれない。ブロックの後には、改めて3回までボールを触って相手コートへ返すことができる。
例えば、次のようなプレーが成立する。
相手のスパイク → 自チームのブロック → レシーブ → トス → スパイク
ブロックで1回触れた後に、さらに3回のタッチを使っているため、合計4回の接触が発生している。しかし、これは反則ではない。
FIVB公式規則の第14.4.1項では、ブロック接触をチームタッチとして数えないことが定められている。さらに第14.4.2項では、ブロックに触れた本人が、その後の最初のタッチを行ってもよいと規定されている。
ブロック中の連続接触も例外になる
複数の選手がブロックに参加した場合や、1人の選手がブロック動作中に続けてボールに触れた場合も、同一のブロック動作に伴う連続した接触であれば、通常のチームタッチとは別に扱われる。
ただし、ブロックなら何度でも自由に触れてよいという意味ではない。ブロック動作の一連の接触であることが条件となる。
なお、相手のサーブをブロックすることは禁止されている。また、後衛選手やリベロが完成したブロックに参加することも反則となる。
このルールを理解しておくと、ブロック後に同じ選手が再びボールを拾う場面を見ても、なぜ反則にならないのかが分かる。
【プレーの関係を整理】サーブレシーブからスパイクまでの役割と流れ
男子バレーのラリーは、単純に6人が順番にボールへ触れる競技ではない。それぞれの選手が役割を分担し、相手の攻撃に応じてポジションや動きを変えながらボールをつないでいる。
特に重要なのが、サーブレシーブ、セッター、アタッカー、ブロッカー、リベロの連携だ。
ラリーを構成する主要なプレーと選手の関係
| プレー・役割 | 主な担当 | 具体的な動き | ラリーへの影響 |
|---|---|---|---|
| サーブ | サーバー | 相手コートへボールを打ち込む | ラリーを開始し、相手の守備を崩す |
| サーブレシーブ | リベロ・後衛選手・アウトサイドヒッターなど | 相手のサーブを受ける | 攻撃を組み立てるための起点になる |
| トス | セッター | アタッカーが打ちやすい位置へボールを送る | 攻撃の選択肢を生み出す |
| スパイク | アウトサイドヒッター・オポジット・ミドルブロッカーなど | 相手コートへ強く打ち込む | 得点を直接狙う |
| ブロック | 主に前衛選手 | 相手の攻撃をネット際で防ぐ | 攻撃を止める、または後衛が拾いやすくする |
| ディグ | リベロ・後衛選手など | スパイクや攻撃を拾う | ラリーを継続し、反撃につなげる |
サーブレシーブの精度が攻撃の選択肢を左右する
ラリーの出発点となるサーブレシーブは、攻撃の成功率を左右する重要なプレーだ。
相手のサーブを正確にセッターの近くへ返せれば、クイック攻撃、時間差攻撃、左右へのトスなど、複数の選択肢を使える。
一方、レシーブが大きく乱れると、セッターがボールを追いかけることになり、攻撃が単調になりやすい。相手のブロックも攻撃方向を予測しやすくなる。
つまり、サーブレシーブは単にボールを拾うプレーではない。次の攻撃をどれだけ有利な状況で始められるかを決める、戦術的な第一歩だ。
スパイクとレシーブの攻防がラリーを動かす
男子バレーの魅力の一つは、強烈なスパイクと、それを拾い上げるレシーブの対決にある。
アタッカーは相手のブロックを避けるため、ストレート、クロス、インナーなど打ち分けを行う。単純に強く打つだけでなく、ブロックの隙間や守備位置を見極めることも必要だ。
対する守備側は、アタッカーの助走、肩の向き、セッターのトスなどを見て攻撃方向を予測する。ブロッカーが相手の攻撃コースを限定し、後衛がそのボールを拾うという連携もある。
こうした攻守の読み合いがかみ合うほど、ラリーは長くなりやすい。
【反則を見分ける】男子バレーのラリーが終わる瞬間と審判の判定
ラリーが終わるのは、必ずしもスパイクが床に落ちたときだけではない。相手の反則によってもラリーは終了し、原則として反則をしていないチームに得点が入る。
代表的な反則と得点につながるケース
- 4回のタッチ:ブロックを除いてチームが4回以上ボールに触れる。
- ダブルコンタクト:同じ選手が原則として連続して2回ボールに触れる。
- キャッチ・ホールディング:ボールをつかむ、保持する、投げるような接触をする。
- ネットタッチ:プレー中にアンテナ間のネットへ触れる。
- オーバーネット:相手の攻撃が完了する前に、相手側の空間でボールに不正に触れる。
- アウト:ボールが境界線の外側に完全に落ちる、またはアンテナなどに触れる。
- サーブの反則:サーブ時にエンドラインを踏む、規定時間内に打たない、ボールが正しく相手側へ渡らないなど。
ネットにボールが触れても反則ではない
よくある誤解が「ネットに触れたらすべて反則」というものだ。
実際には、サーブやスパイクのボールがネットに触れて相手コートへ入っても、プレーは続行される。
選手については、アンテナ間のネットにボールをプレーする動作中に触れると反則になる。助走、ジャンプ、打球、着地などもプレー動作に含まれる。
ただし、アンテナの外側のネットや支柱などへの接触は、プレーを妨害しない限り、必ずしも反則ではない。
ネットに触れたかどうかだけでなく、選手がプレー中だったか、相手の動きを妨げたかという点が判定のポイントになる。
ボールがラインに触れた場合はインになる
ボールがコート内に落ちたかどうかの判定にも注意したい。
FIVBの規則では、ボールが床に触れたとき、その一部でも境界線に接していればインと判定される。ボール全体がラインの外側に落ちて初めてアウトとなる。
そのため、テレビ中継でボールがラインぎりぎりに落ちた場面は、スロー映像やビデオチャレンジによって判定が確認されることもある。
ダブルコンタクトは必ずしも単純な反則ではない
もう一つ押さえておきたいのが、トスのダブルコンタクトだ。
同じ選手が連続してボールに触れることは原則として反則だが、2026年のFIVBによる競技運用の説明では、2回目のチームタッチにおけるセッターのトス動作中のダブルコンタクトは、ボールが同じコート側にとどまる限り認める解釈が継続するとされた。
したがって、トスが少し乱れたように見えたからといって、すべてが反則になるわけではない。接触の状況やボールの動き、適用される競技規則を踏まえて判断される。
なお、両チームが同時に反則を犯した場合には、ダブルフォルトとしてラリーをやり直すケースもある。
【男子バレーの醍醐味】長いラリーが続く理由と観戦の見どころ
男子バレーでは、強烈なサーブや高い打点からのスパイクが目立つ一方、攻撃が何度も拾われる長いラリーも大きな見どころになる。
一見すると、強いスパイクを打てば簡単に得点できそうに思える。しかし、実際の試合では、攻撃力だけでなく、守備側の予測、ブロックの配置、レシーブの技術が複雑に関係している。
理由1:サーブレシーブとディグの技術が高い
ラリーが続く大きな理由は、選手が強いボールを正確に受け止める技術を持っていることだ。
男子バレーのサーブは、強いジャンプサーブや変化の大きいフローターサーブなど、レシーバーに負担をかける種類がある。それでも、選手は相手の打球フォームやボールの軌道を読み、腕や身体を使ってボールをコントロールする。
また、スパイクを床に落とさないためのディグも欠かせない。リベロを中心とする後衛の選手が、鋭い攻撃を拾ってセッターにつなぐことで、攻撃の機会が再び生まれる。
理由2:ブロックは攻撃を完全に止めるだけではない
ブロックは相手のスパイクを直接止めるプレーとして知られているが、役割はそれだけではない。
相手の攻撃コースを限定し、後衛の選手がレシーブしやすい方向へボールを誘導する働きもある。
例えば、ブロッカーがストレートコースを閉じれば、相手のアタッカーはクロス方向へ打つ可能性が高くなる。後衛の守備選手がそのコースを予測して待ち構えれば、強いスパイクでも拾える可能性が高まる。
加えて、ブロックに当たったボールが大きく跳ね返った場合、味方がカバーに入っていれば再び攻撃につなげられる。
理由3:攻撃側も単純な強打だけを選ばない
長いラリーを生むのは守備だけではない。攻撃側の工夫も関係している。
スパイカーは、相手の守備が整っていると判断すれば、強打ではなくフェイントやブロックアウトを狙うことがある。ブロックの指先に当ててボールを外へ出そうとしたり、守備の薄い場所へ短く落としたりすることで、相手の予測を崩す。
こうした攻撃の変化に対して、守備側もポジションを調整する。攻撃と守備が互いに対応し続けることで、ラリーは単純な力比べではなく、読み合いの連続になる。
長いラリーで注目したい5つのポイント
- サーブの狙い:どの選手にサーブを集中させているか。
- レシーブの位置:セッターが攻撃を組み立てやすい位置にボールが返っているか。
- ブロックの動き:相手のスパイクコースをどう限定しているか。
- リベロの守備:強打だけでなく、フェイントやブロックのこぼれ球にも対応できているか。
- ラリー終盤の判断:再び強打するのか、フェイントで相手の守備を崩すのか。
特に注目したいのは、最初の攻撃が拾われた後の展開だ。最初のスパイクが決まらなくても、次のトスで攻撃を組み直し、相手のブロックが整う前に反撃できれば、得点につながる可能性がある。
長いラリーは単に選手の体力を示すものではない。ボールを拾った後に、どれだけ冷静に攻撃を再構築できるかを示す場面でもある。
【2026年最新】男子バレーのルールは何が変わった?FIVBの試行内容
2026年の男子バレーを観戦する際に押さえておきたいのが、基本となる公式規則と、特定の国際大会で試されている新しい運用の違いだ。
FIVBの基本規則は2025~2028年版で、2025年1月1日以降に始まる大会に適用される。一方、2026年2月27日にはFIVBが2026年国際シーズンに向けた競技規則・運用の試行を発表した。
2026年は一部の国際大会で新ルールを試行
FIVBの発表によると、試行内容が適用される対象大会は、2026年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)、FIVB U17世界選手権、各大陸選手権だ。
つまり、2026年にすべての男子バレーの大会で一律に新ルールへ切り替わったわけではない。対象大会と通常の国内大会などでは、適用される競技運用が異なる場合がある。
攻撃時のキャリーやプッシュを厳格に判定
2026年の試行で特に注目されるのが、攻撃時のボール接触に関する運用だ。
FIVBは競技規則第9.2.2項を攻撃時に厳格に適用し、ボールをつかむ、投げる、押す、保持するような動作や、両手で方向を変える攻撃などを認めず、短い接触によるティップを認める方針を示した。
これにより、攻撃時にボールを長く押し出すようなプレーと、短く触れて落とすティップとの判別が、これまで以上に注目される。
ラリー中のビデオチャレンジに新しい仕組み
もう一つの変更点は、ラリーの途中で判定確認の対象となり得るプレーを記録しておく「ミッドラリーチャレンジ・ブックマーク」だ。
チームはラリー中に確認を求めたいプレーをマークできる。ラリー終了後にそのラリーを失った場合、マークした中から1つの判定についてチャレンジを申請できる仕組みとなっている。
両チームが同じラリーでマークした場合は、プレーの順序を確認し、最初に発生した反則が優先される。
加えて、サーブレシーブや守備時のボールタッチもチャレンジ規則の対象に加えられた。判定を覆すには、映像上で明確に確認できる接触が必要とされ、証拠が不十分な場合は当初の判定が維持される。
トスのダブルコンタクトに関する解釈も確認
2026年のFIVB発表では、2回目のチームタッチにおけるセッターのトス動作中のダブルコンタクトについて、ボールが同じコート側にとどまる場合は引き続き認める解釈が示された。
これは新たにダブルコンタクトを全面解禁したという意味ではない。通常の接触に関する規則を踏まえたうえで、トス動作における判定の取り扱いを明確にしたものだ。
2026年の男子バレーを観戦するなら、基本となる3回のタッチやラリーポイント制を理解したうえで、対象大会では攻撃時の接触判定やビデオチャレンジの運用にも注目したい。
【観戦で損をしない】男子バレーのラリーに関するよくある誤解
ラリーは必ず3回ボールに触れて返す必要がある?
必ず3回触れる必要はない。3回は最大回数であり、1回や2回で相手コートへ返球しても問題ない。相手の守備が崩れている場合には、セッターが2回目のタッチで直接攻撃することもある。
ブロックに触れたら1回分を消費する?
6人制ではブロック接触はチームの3回のタッチに含まれない。ブロック後には3回まで返球のためのタッチを使える。ブロックに触れた本人も、最初のタッチを行うことができる。
スパイクをレシーブしたらラリーは必ず続く?
レシーブが成立しても、その後にボールが床に落ちたり、反則が発生したりすればラリーは終了する。ボールを拾っただけで得点が決まるわけではなく、相手コートへ正しく返球するまで攻防は続く。
ラリーが長いほど、そのチームの守備力が高い?
長いラリーは守備力の高さを示す一つの要素だが、それだけでチームの実力を判断することはできない。攻撃側の決定力、サーブの精度、ブロックの配置、両チームの戦術なども関係する。長いラリーの後にどちらが主導権を握ったかまで見ることが大切だ。
男子バレーでは女子バレーよりラリーが短い?
男子と女子のラリーの長さを一律に比較することはできない。男子は強力なサーブや高い打点からの攻撃が特徴となる一方、レシーブやブロックの技術によって長いラリーが成立する。選手の能力や対戦チームの戦術によって展開は変わる。
【プロの結論】男子バレーのラリーは攻撃と守備の連携で読み解く
男子バレーのラリーを理解するうえで、最初に覚えておきたいのは3つの基本だ。
第一に、ラリーはサーブから始まり、ボールがプレー外になるまで続く。第二に、6人制ではブロックを除いて最大3回のタッチで相手コートへ返す。第三に、ラリーに勝ったチームにはサーブ権に関係なく1点が入る。
そのうえで、長いラリーの面白さは、強烈なスパイクが決まる瞬間だけにあるのではない。サーブレシーブで攻撃の土台を作り、セッターが相手のブロックを読み、アタッカーがコースを打ち分け、守備側がそれを拾う。こうした一連の連携にこそ、男子バレーの戦術的な魅力が詰まっている。
観戦時には、得点した選手だけでなく、その前に誰がボールを拾い、どのようにトスをつなぎ、ブロックがどのコースを防いだのかを見てほしい。ラリーが長く続くほど、選手同士の判断や連携の差が見えやすくなる。
2026年はFIVBによる一部国際大会の試行ルールも加わり、攻撃時の接触やビデオ判定にも新たな注目点が生まれている。基本のラリーポイント制と3回のタッチを理解しておけば、試合の流れだけでなく、審判の判定や選手の戦術まで、より深く楽しめるはずだ。
主な根拠資料:日本バレーボール協会「はじめてのバレーボール」、FIVB「Official Volleyball Rules 2025–2028」、FIVB 2026年2月27日付の競技規則試行に関する公式発表。