ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 進撃の巨人は2026年も劇場で再始動!全34巻・全94話と結末、2027年上映を徹底解説

進撃の巨人は2026年も劇場で再始動!全34巻・全94話と結末、2027年上映を徹底解説

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
目次

2026年現在も、世界的な人気を誇る漫画・アニメ『進撃の巨人』への注目は続いている。原作漫画は全34巻で完結し、TVアニメも全94話をもって物語に幕を下ろした。しかし、2026年の劇場再上映や新たな上映企画によって、完結後も作品を大スクリーンで楽しめる機会が生まれている。加えて、劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKは、2027年にSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXでの上映が決定した。

本作の魅力は、単純な人類対巨人の戦いにとどまらない。エレン・イェーガーの正体と目的、巨人が生まれた理由、地鳴らしの仕組み、ミカサ・アッカーマンが下した最後の決断など、物語が進むにつれて世界の見え方そのものが変化していく。ここでは、原作・アニメの完結状況から2026年の最新劇場情報、最終回の意味、諫山創による制作秘話までを整理する。

【まず全体像】進撃の巨人のあらすじと原作・アニメの完結状況

進撃の巨人

『進撃の巨人』は、漫画家・諫山創によるダークファンタジー作品だ。講談社の「別冊少年マガジン」で2009年9月から連載が始まり、2021年4月9日掲載の最終話をもって約11年半の歴史に幕を下ろした。

最終巻となる第34巻は2021年6月9日に発売。原作は全34巻で完結している。講談社の公式情報によると、2024年時点で全世界累計発行部数は1億4,000万部を超えている。

物語の始まりは壁の内側で暮らす人類

物語の舞台は、正体不明の巨人が人間を捕食する世界。

生き残った人類は、高さ50メートルにも及ぶ巨大な壁を築き、その内側で生活していた。壁は人類を守る最後の防衛線であり、外の世界へ出ることは極めて危険な行為とされている。

主人公のエレン・イェーガーは、幼なじみのミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトとともに暮らしていた。

しかし、超大型巨人の出現によって壁が破壊され、平穏な日常は一瞬で崩壊する。目の前で母を失ったエレンは、すべての巨人を駆逐することを誓い、調査兵団を目指す。

当初は、人間と巨人の生存競争を描くサバイバル作品として進むが、物語が進行するにつれて、巨人の正体や壁の秘密、世界の歴史が明らかになっていく。

物語は3つの大きな段階で変化する

第1段階:壁の中の人類と巨人の戦い

エレンたちは訓練兵団を経て調査兵団に加わり、巨人との戦闘や壁外調査に挑む。女型の巨人や鎧の巨人など、通常の巨人とは異なる存在が現れ、戦いの構図が複雑になっていく。

第2段階:壁の外にある世界の真実

ウォール・マリア奪還作戦を経て、エレンたちは地下室に残された情報にたどり着く。そこで明らかになるのは、壁の外にも人類が存在し、巨人をめぐる歴史には国家間の対立や民族への差別が深く関わっていたという事実だ。

第3段階:地鳴らしと世界の命運

エレンは仲間たちと袂を分かち、始祖の巨人の力を掌握する。そして、壁の中に眠っていた巨人たちを動かす「地鳴らし」を発動。ミカサやアルミン、リヴァイらは、世界を破滅させようとするエレンを止めるため、最後の戦いに臨む。

この最終局面の構成は、劇場版公式サイトの作品紹介でも示されている。

原作とアニメの完結時期

項目 完結時期・内容
原作連載開始 2009年9月
原作最終話 2021年4月9日
原作最終巻 第34巻・2021年6月9日発売
TVアニメ開始 2013年4月
The Final Season 2020年12月放送開始
完結編前編 2023年3月4日
完結編後編 2023年11月5日
TVアニメ通算 全94話

原作とTVアニメはどちらも完結済みであり、2026年の劇場企画は物語の続きを描く新シリーズではなく、既存作品を新たな上映環境で楽しむ展開として位置づけられる。

【初見ガイド】進撃の巨人のアニメを見る順番と主要人物の関係

これからアニメを見始める人にとって、最初に気になるのが視聴順だろう。

『進撃の巨人』はSeason 1からSeason 3、そしてThe Final Seasonへと続く構成になっている。途中に劇場版やOADなどの関連作品もあるが、本編を理解するために複雑な視聴順を覚える必要はない。

アニメ全94話のおすすめ視聴順

基本的には、放送順に視聴するのが最も分かりやすい。

1. Season 1:第1話〜第25話
- 巨人の襲来、訓練兵団、調査兵団への参加を描く。
2. Season 2:第26話〜第37話
- 壁の秘密や仲間たちの正体に関わる謎が深まる。
3. Season 3:第38話〜第59話
- 王政の秘密、ヒストリアの過去、ウォール・マリア奪還作戦が中心。
4. The Final Season:第60話〜第87話
- マーレの視点が加わり、世界の歴史とエルディア人の問題が明らかになる。
5. 完結編:第88話〜第94話
- 地鳴らしから最終決戦、そしてエレンたちの物語の結末までを描く。

公式ポータルではSeason 1が全25話、Season 2が全12話、Season 3が全22話と案内されている。The Final Seasonの完結編は各話版で第88話から第94話までが配信され、通算94話となる。

なお、完結編はテレビ放送時には前編・後編の長尺スペシャルとして放送された。各話版では通常のエピソード形式で楽しめるため、配信サービスによって表示形式が異なる場合がある。

主要人物と声優、物語における役割

物語を理解するうえで押さえておきたいのが、中心人物の関係性だ。

人物 声優 物語上の役割・関係 エレン・イェーガー 梶裕貴 主人公。進撃の巨人と始祖の巨人などの力を持ち、物語終盤で世界を揺るがす決断をする。 ミカサ・アッカーマン 石川由依 エレンの幼なじみ。圧倒的な戦闘能力を持ち、最終局面で重大な選択をする。 アルミン・アルレルト 井上麻里奈 エレンとミカサの幼なじみ。優れた知性と対話力を持ち、仲間たちを導く。 リヴァイ・アッカーマン 神谷浩史 調査兵団の兵士長。人類最強と称される戦闘能力で仲間を支える。 ジーク・イェーガー 子安武人 エレンの異母兄。王家の血を引き、始祖の巨人の力をめぐる物語の重要人物。

キャラクターの設定とキャスト情報は、TVアニメ公式のキャラクター紹介やThe Final Seasonの公式情報に基づく。

リヴァイ・アッカーマンが人気を集める理由と強さ

リヴァイは、作中で人類最強の兵士と称される人物だ。

小柄な体格ながら、立体機動装置を使った高速戦闘と精密な剣技を得意とする。特に獣の巨人との戦闘では、その圧倒的な実力を印象づけた。

しかし、リヴァイの魅力は戦闘能力だけではない。

仲間の死を何度も経験しながらも任務を遂行する責任感、部下への配慮、そして感情を表に出しにくい性格の奥にある優しさが、人物としての厚みを生んでいる。

講談社の公式キャラクター紹介でも、リヴァイは調査兵団の中で突出した強さを持ち、仲間との別れを誰よりも経験してきた人物として紹介されている。

【核心解説】進撃の巨人の正体と地鳴らしの仕組み、エレンの目的

『進撃の巨人』最大の転換点は、巨人が単なる人類の敵ではないと明らかになることだ。

序盤では、巨人は人間を食べる正体不明の怪物として描かれる。しかし、Season 3以降で明らかになる歴史によって、その存在は民族、国家、支配、記憶といった複雑な問題につながっていく。

巨人の正体は何なのか

巨人の力の起源にいるのが、始祖ユミル・フリッツだ。

約2000年前、始祖ユミルは巨人の力を手に入れた。その死後、彼女が持っていた力は9つに分かれ、後世に受け継がれていく。

これが「九つの巨人」と呼ばれる存在である。

九つの巨人は以下のとおり。

- 始祖の巨人
- 進撃の巨人
- 超大型巨人
- 鎧の巨人
- 女型の巨人
- 獣の巨人
- 車力の巨人
- 顎の巨人
- 戦鎚の巨人

これらの力は、ユミルの民だけが継承できる。

また、九つの巨人の能力者には13年間の寿命制限が存在する。これは「ユミルの呪い」と呼ばれる重要な設定だ。

一方、知性を持たない無垢の巨人もユミルの民が巨人化した姿であり、九つの巨人とは性質が異なる。巨人化能力者を捕食することで、その能力を継承し、人間に戻る仕組みも存在する。

公式の用語解説では、始祖の巨人はユミルの民の記憶や身体構造に影響を与える能力を持ち、すべての巨人を統べる存在として説明されている。

エレン・イェーガーの正体と本当の目的

エレンの正体を理解するには、彼が複数の巨人の能力を受け継いでいることを知る必要がある。

エレンが保有する主な能力は次の3つだ。

- 進撃の巨人: 過去の継承者の記憶だけでなく、未来の記憶を見る能力を持つ。
- 始祖の巨人: 巨人とユミルの民に大きな影響を与える能力を持つ。
- 戦鎚の巨人: 硬質化を応用して武器などを作り出す能力を持つ。

特に重要なのが、進撃の巨人の未来の記憶という能力である。

エレンは、未来に起こる出来事の一部を知ることになる。その情報は、彼の選択や行動に大きな影響を与えていく。

では、エレンはなぜ地鳴らしを発動したのか。

単純に世界を支配したかったからではない。

彼の行動には、パラディ島の人々を守りたいという思い、仲間たちに生き残ってほしいという願い、そして自由を求める強烈な執着が複雑に絡み合っている。

ただし、その目的がどれほど複雑であっても、地鳴らしによって多くの命を奪うという行為が正当化されるわけではない。

エレンは、守ろうとしたものと破壊しようとしたものの矛盾を抱えた主人公として描かれている。

地鳴らしの仕組みを分かりやすく解説

地鳴らしとは、パラディ島を囲む三重の壁の内部に封じられていた、無数の超大型巨人を動かす計画である。

その仕組みを理解するためには、始祖の巨人と王家の血筋の関係が重要になる。

大まかな流れは次のとおりだ。

1. 壁の内部に巨人が存在していた

壁は単なる建造物ではなく、内部に多数の超大型巨人を配置することで形成されていた。

2. 始祖の巨人の力が必要になる

始祖の巨人には、ユミルの民や巨人に影響を及ぼす能力がある。ただし、その力を発揮するには王家の血筋に関係する条件が存在する。

3. エレンとジークの接触が転換点になる

王家の血を引くジークと、始祖の巨人を保有するエレンが接触したことで、始祖の力をめぐる物語が大きく動く。

4. 始祖ユミルの協力によって地鳴らしが始まる

エレンは始祖ユミルに自らの意思を示し、彼女の協力を得る。こうして壁の巨人たちが動き出し、世界を踏み鳴らす大行進が始まる。

この仕組みの重要な点は、地鳴らしが単に巨大な巨人を集めた軍事作戦ではないことだ。2000年に及ぶ巨人の歴史と、始祖ユミルが抱えてきた問題が結びついた現象なのである。

講談社の公式コミックス紹介でも、第31巻から第32巻にかけて、ジークの安楽死計画とエレンの真の計画、そして地鳴らしの発動が描かれている。

【最終回ネタバレ】エレンの結末、ミカサの選択、アルミンの役割を解説

重大なネタバレあり

ここからは原作第34巻とアニメ第94話の内容に踏み込む。

『進撃の巨人』の最終回は、単純に主人公が勝利して世界が平和になるという結末ではない。エレンの死、ミカサの決断、アルミンたちのその後、そして遠い未来に残される争いの可能性まで描かれる。

エレンは最後にどうなったのか

地鳴らしを止めるため、ミカサ、アルミン、リヴァイらはエレンに立ち向かう。

仲間たちとの最後の戦いの末、ミカサはエレンの命を終わらせる決断を下す。

幼いころからエレンを守り続けてきたミカサにとって、それは最も残酷な選択だった。

しかし、彼女はエレンへの愛情を持ちながらも、地鳴らしを止めるために自ら行動する。

エレンとアルミンの間には、道の世界で交わされた対話もあった。エレンは自らの弱さや本心をアルミンにさらけ出し、仲間たちへの思いを語る。

この場面は、エレンが単純な悪役ではなく、自由への執着と仲間への愛情、そして自らの行為への矛盾を抱えた人間だったことを示している。

ミカサ・アッカーマンの最後はどうなった?

ミカサの最終回は、本作全体のテーマを理解するうえで極めて重要だ。

彼女はエレンを愛していた。しかし、その愛情によってエレンの行為を無条件に受け入れることはしなかった。

始祖ユミルが長い間抱えていた王への執着と、ミカサの選択には深いつながりがある。

ミカサは、愛する人を失う苦しみを受け入れながらも、自分の意思で決断した。

この選択を目撃した始祖ユミルは、長年続いてきた王への執着から解放される。そして巨人の力そのものが消滅する方向へ物語は進む。

ミカサはその後もエレンの墓を訪れ続ける。

原作第34巻の追加描写では、長い年月が経過した後のミカサの姿も描かれる。男性や子どもとともに墓参りをする場面があるものの、その男性の名前や具体的な関係は作中で明言されていない。

そのため、ジャンと結婚したという説はファンの考察の一つであり、確定した公式設定として扱うことはできない。

アルミン・アルレルトは最後に何をしたのか

アルミンは、物語の序盤から知性と想像力を武器にしてきた人物だ。

エレンやミカサが戦闘能力に優れているのに対し、アルミンは情報を分析し、状況を打開する方法を考えることに長けている。

最終局面では、エレンを止めるための戦いに参加するだけでなく、ジークとの対話を通じて生きる意味について考える。

彼が示したのは、力で相手を制圧するのではなく、相手を理解しようとする姿勢だった。

エレンの死後、アルミンたちは和平の使節としてパラディ島へ向かう。

つまりアルミンは、戦闘によって世界を救うだけではなく、その後の世界で対話を続ける役割も担うことになった。

最終回のラストに込められた意味

物語の終盤では、エレンの墓がある丘の木が成長し、さらに長い年月が経過した未来が描かれる。

パラディ島は遠い未来に大きな破壊を受けたように見え、最後には少年と犬が巨大な木へ近づいていく。

この描写は、始祖ユミルが巨人の力を得た場所を連想させる構図になっている。

ここで重要なのは、作品が明確な答えを提示していないことだ。

巨人の力が再び生まれるのか、同じ歴史が繰り返されるのか。それらは直接的には説明されていない。

しかし、どれほど大きな犠牲を払っても、人間同士の争いが完全に消滅するとは限らないというテーマが浮かび上がる。

エレンが地鳴らしによって争いを終わらせようとしたにもかかわらず、未来には再び破壊の痕跡が残されている。

この皮肉こそが、最終回を単純なハッピーエンドにしなかった理由の一つだ。

【2026年最新情報】劇場版THE LAST ATTACK再上映と2027年の上映予定

原作漫画とTVアニメが完結している一方、2026年には劇場版の再上映が実施され、作品を改めて劇場で体験できる機会が広がっている。

2026年11月2日時点で押さえておきたいのは、2026年の『紅蓮の弓矢』再上映と、2027年に予定されている『THE LAST ATTACK』の特別上映だ。

2026年1月:THE LAST ATTACKが復活上映

最初に、2026年1月9日から劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKの復活上映が実施された。

今回の復活上映では、通常版に加えてドルビーシネマ版が用意された。

公式発表によると、ドルビーシネマ版は新規4K上映マスターを制作し、4K HDRリマスタリングとドルビーアトモス音響を採用。1月9日に全国10館で先行公開され、1月16日から通常上映版も順次公開された。

2026年10月23日:劇場版『紅蓮の弓矢』が再上映

2026年10月23日上映開始

2026年の秋には、劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜の再上映が始まった。

本作は2014年に公開された劇場版2部作の前編で、TVアニメSeason 1の全25話を再編集した作品だ。

今回の再上映では、以下の3形式が採用されている。

- SCREEN X: 正面だけでなく左右の壁面にも映像を投影する3面マルチプロジェクション方式。
- 4DX: 座席の動きや風、水などの特殊効果を組み合わせた上映方式。
- ULTRA 4DX: SCREEN Xと4DXを組み合わせた上映方式。

シリーズ初となるSCREEN Xでの上映も特徴だ。

公式サイトでは、10月25日に東京・TOHOシネマズ池袋で公開記念舞台挨拶が開催されたことも報告されている。

登壇したのは、エレン役の梶裕貴、Season 1〜3の監督を務めた荒木哲郎、音楽を担当した澤野弘之の3人。TVアニメ完結後も新たな展開が続くことについて、梶は作品が長く愛されていることへの喜びを語った。

また、音楽の使い方やアニメ制作当時のエピソードなども紹介され、作品を支えたスタッフの仕事に改めて注目が集まった。

2027年:THE LAST ATTACKがSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXで上映決定

2027年上映決定

2026年9月9日、TVアニメ公式サイトは、劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKを2027年にSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXで上映すると発表した。

2026年の『紅蓮の弓矢』再上映と同じく、臨場感を重視した劇場体験が企画されている。

ただし、2026年11月2日時点で公式に発表されているのは2027年の上映決定と上映形式であり、具体的な公開日や上映館の詳細は今後の続報を待つ必要がある。

THE LAST ATTACKとはどんな映画なのか

『THE LAST ATTACK』は、2024年11月8日に公開された劇場版だ。

2023年3月と11月に放送されたThe Final Season完結編の前編・後編を再構築し、映像のブラッシュアップと5.1chサラウンド音響を採用した145分の長編映画として制作された。

つまり、新たな続編ではなく、TVアニメの最終決戦を一本の映画として楽しめる作品である。

監督の林祐一郎は、当初から一本の映画として楽しんでもらうことを想定して絵コンテを制作していたと公式インタビューで語っている。

そのため、劇場版では単にエピソードをつなぎ合わせるだけではなく、音響や映像演出を含めて映画としての完成度を高めることが重視された。

2027年の特別上映に期待されるのは、地鳴らしの大規模な映像表現や立体機動装置を使った戦闘を、従来とは異なる環境で体感できることだ。

原作やアニメを見終えた人にとっても、劇場版を改めて楽しむ意味は十分にある。

【制作秘話】諫山創が進撃の巨人に込めた思いと最終回の変更

『進撃の巨人』の魅力を理解するには、作者・諫山創の制作過程にも注目したい。

本作は、最初から現在の壮大な物語として完成していたわけではない。講談社の公式マガポケベースに掲載された諫山へのインタビューでは、読み切り作品から連載版が誕生するまでの経緯が紹介されている。

読み切り作品から世界的な漫画へ

諫山は19歳のとき、専門学校の集団持ち込み会で上京し、複数の少年誌編集部に作品を持ち込んだ。

最後に訪れた講談社の編集部で絵を評価され、担当編集者がついたという。

その後、新人漫画賞への応募などを経て、連載作品を作る段階に進んだ。

興味深いのは、連載版『進撃の巨人』が、当初から連載を想定した新作プロットではなく、過去に描いた読み切り作品をもとに生まれたことだ。

編集者との打ち合わせを重ねる中で、別の新作案ではなく、以前の読み切りを連載化する提案が出された。これが現在の『進撃の巨人』につながっている。

諫山は同インタビューで、専門学校時代には画力の練習よりもネーム作りに時間を費やしていたことや、アシスタント経験を通じて画力と漫画制作の重要性を学んだことも明かしている。

最終回は当初の構想から変更されていた

もう一つ興味深いのが、最終回の制作過程だ。

2021年の連載完結記念インタビューで、諫山は最初に描いた最終回のネームについて説明している。

当初の構想では、丘の木に向かって3人が走る場面が最終ページになる予定だった。

しかし、担当編集者との打ち合わせを終えた後、最終ページの構成を変更することを決断したという。

加えて、雑誌掲載時にはページ数の制限があり、単行本では追加ページを使って描き切りたい部分が残っていたことも明かしている。

この制作過程は、単行本第34巻で描かれた追加のエピローグにもつながる重要な背景だ。

なぜ進撃の巨人は完結後も語られるのか

本作が長く支持される理由は、単純なストーリーの面白さだけではない。

特に大きいのが、物語の前半と後半で、同じ出来事の意味が変わっていく構成だ。

序盤で読者が信じていた人類と巨人の関係は、後半で大きく覆される。

加えて、敵として描かれていた人物にも家族や故郷があり、それぞれの立場から見た正義が存在することが明らかになる。

この構成によって、読者は単純に主人公を応援するだけではなく、登場人物それぞれの選択を考えざるを得なくなる。

そして、最終回で提示されるのは、すべての問題が解決する世界ではない。

愛する人を失っても生きること、異なる立場の人間と対話すること、そして争いを繰り返さないために考え続けること。

こうしたテーマが、完結後も作品を読み返す理由になっている。

【進撃の巨人に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:進撃の巨人の原作漫画は何巻で完結していますか?

A1:原作漫画は全34巻で完結しています。最終話は2021年4月9日に「別冊少年マガジン」に掲載され、最終巻となる第34巻は同年6月9日に発売されました。

Q2:進撃の巨人のアニメは全部で何話ありますか?

A2:TVアニメは通算全94話です。Season 1からSeason 3、The Final Season、完結編の順番で視聴すれば、物語の最初から最後まで楽しめます。

Q3:進撃の巨人の巨人の正体は何ですか?

A3:巨人の力は、約2000年前に巨人の力を得た始祖ユミルに由来します。九つの巨人はユミルの力が分割された存在で、ユミルの民がその能力を継承します。

Q4:エレンはなぜ地鳴らしを発動したのですか?

A4:パラディ島の人々や仲間を守りたいという思い、自由への執着、未来の記憶による影響など、複数の動機が重なっています。単純な世界征服では説明できない複雑な選択でした。

Q5:ミカサは最後にジャンと結婚したのですか?

A5:原作第34巻の追加描写では、ミカサが後年に男性や子どもとともにエレンの墓を訪れる姿があります。ただし、男性の名前や具体的な関係は明示されていないため、ジャンとの結婚は確定情報ではありません。

Q6:THE LAST ATTACKは2027年にいつ公開されますか?

A6:2027年の上映は公式発表済みです。SCREEN X・4DX・ULTRA 4DXでの上映が決定していますが、2026年11月2日時点では具体的な公開日や劇場の詳細は発表されていません。

Q7:THE LAST ATTACKはアニメの続編ですか?

A7:続編ではありません。2023年に放送されたThe Final Season完結編の前編・後編を再構築した145分の劇場版で、エレンたちの物語の最後を描いています。

まとめ:進撃の巨人は完結後も劇場で楽しめる名作

『進撃の巨人』は、原作全34巻、TVアニメ全94話で物語そのものは完結している。

しかし、2026年には劇場版『紅蓮の弓矢』の再上映が始まり、2027年には『THE LAST ATTACK』のSCREEN X・4DX・ULTRA 4DX上映も決定している。

作品を初めて楽しむ人には、Season 1から順番に全94話を見る方法がおすすめだ。一方、原作を読み終えた人やアニメをすでに見た人には、最終回の意味を改めて考えながら劇場版を体験する楽しみ方もある。

特に注目したいのは、エレンの自由への執着、ミカサの愛と決断、アルミンの対話への姿勢、そして始祖ユミルの長い歴史が最後に一つにつながる点だ。

『進撃の巨人』は、巨人との戦闘を描いた作品であると同時に、人間が自由を求めることの意味、憎しみの連鎖、愛する人を守るための選択を問い続ける物語でもある。

2027年の劇場上映は、完結した物語をもう一度大スクリーンで体験できる機会となる。 2026年の再上映で作品に触れた人も、長年追い続けてきたファンも、エレンたちが歩んだ物語を改めて振り返る価値がある。

同じカテゴリの記事

橘 宗
SEOスペシャリスト 橘 宗
プロフィールを見る →

全記事の校正と事実確認を担当。固有名詞・日付・数値を公開情報と突き合わせ、誤りが見つかった場合は訂正日時を明記して更新します。

おすすめの関連記事