福岡ソフトバンクホークスの周東佑京は、2026年シーズンに127試合へ出場し、打率.275、30盗塁を記録。パ・リーグの盗塁王に輝き、4年連続5度目のタイトル獲得という実績を残した。出塁率.337、OPS.699という打撃成績に加え、俊足を生かした走塁と外野守備でもチームに貢献している。
2017年の育成ドラフト2位でプロ入りした周東は、どのようにしてホークスを代表する選手へ成長したのか。東農大二高から東京農業大学北海道オホーツクを経てプロの世界に入り、背番号23を背負う現在までの経歴、歴代の盗塁王獲得記録、ベストナインやゴールデングラブ賞の受賞歴、2026年の活躍と今後の課題を詳しく解説する。
【2026年最新成績】周東佑京は打率.275、30盗塁で4年連続盗塁王

2026年の周東佑京は、福岡ソフトバンクホークスの外野手として127試合に出場した。打撃では133安打、4本塁打、39打点、75得点を記録。最大の武器である盗塁は30個に到達し、パ・リーグ最多となった。
日本野球機構(NPB)の2026年度個人成績によると、打率は.275、出塁率は.337、長打率は.362。OPSは.699だった。盗塁だけに特化した選手ではなく、年間を通じて打線の中で一定の役割を果たしたことが数字から読み取れる。
2026年の打撃・走塁成績一覧
| 項目 | 2026年成績 | 評価ポイント |
|---|---|---|
| 出場試合 | 127試合 | キャリアハイの出場数 |
| 打率 | .275 | 安定した打撃成績 |
| 打席 | 550 | 年間を通じて打線に貢献 |
| 安打 | 133本 | うち二塁打20本、三塁打5本 |
| 本塁打 | 4本 | 長打も記録 |
| 打点 | 39打点 | 得点機会にも貢献 |
| 得点 | 75得点 | チャンスメークと走塁を反映 |
| 出塁率 | .337 | 42四球を選択 |
| 長打率 | .362 | 長打を含めた打撃指標 |
| OPS | .699 | 出塁率と長打率の合計 |
| 盗塁 | 30個 | パ・リーグ1位 |
| 盗塁死 | 5回 | 成功率約85.7% |
特に注目したいのは、30盗塁という数字だけでなく、盗塁成功率の高さだ。30盗塁に対して盗塁死は5回で、成功率は約85.7%。盗塁を積極的に試みながら、失敗を抑えている。
2026年のパ・リーグ盗塁ランキングでは、2位の庄子雄大が22盗塁、3位の渡部遼人が18盗塁だった。周東は2位に8個の差をつけており、リーグを代表する走者としての実力を改めて証明した。
また、2026年7月15日の北海道日本ハム戦では、プロ通算250盗塁を達成。NPBの歴史に名を残す節目の記録となった。(出典:NPB公式個人成績、パ・リーグ公式メディア、2026年7月15日発表)
打率・出塁率・OPSから見える打者としての評価
周東の打撃を評価する際には、打率だけで判断しないことが大切だ。
2026年の打率.275は、一定の安定感を示す数字である。出塁率.337も記録しており、42四球を選んでいる点は見逃せない。安打だけでなく四球でも塁に出ることができれば、持ち前の脚力を発揮する機会が増える。
一方、OPS.699という数字は、長距離打者として突出したものではない。長打率.362という数字からも、周東の価値は本塁打量産より、出塁、盗塁、進塁、得点という一連の攻撃にあることが分かる。
75得点という結果も、単純な打率や本塁打数だけでは評価しきれない周東の存在感を示している。
【歴代記録を比較】周東佑京の盗塁王は通算5度!2020年の50盗塁も圧巻
周東佑京の盗塁王獲得歴を振り返ると、2020年に初めてタイトルを手にし、その後2023年から2026年まで4年連続でパ・リーグの最多盗塁者となった。
2026年のタイトル獲得によって、通算5度目の盗塁王となった。特に2023年以降は毎年30盗塁以上を記録しており、継続的に走れる能力が大きな強みになっている。
盗塁王を獲得した年度と盗塁数
| 年度 | 盗塁数 | 実績・特徴 |
|---|---|---|
| 2020年 | 50個 | 初の盗塁王。13試合連続盗塁も達成 |
| 2023年 | 36個 | 3年ぶりに盗塁王を獲得 |
| 2024年 | 41個 | 2年連続でタイトル獲得 |
| 2025年 | 35個 | 3年連続でタイトル獲得 |
| 2026年 | 30個 | 4年連続、通算5度目のタイトル |
最も目を引くのは2020年の50盗塁だ。この年は10月30日の埼玉西武戦で13試合連続盗塁を達成した。NPBの公式記録でもプロ野球新記録、世界新記録として紹介されている。
当時の連続試合盗塁記録は、阪急の福本豊が持っていた11試合だった。周東はこれを更新し、さらにメジャーリーグの12試合連続盗塁記録も上回った。
2020年10月30日の達成時には、出塁すれば走るという積極的な姿勢を示していたことが報じられている。投手のクイックが速い状況でもスタートを切り、成功させた点が印象的だった。
2020年10月30日、周東は13試合連続盗塁を達成。NPBのプロ野球記録を更新し、メジャーリーグの記録も上回った。
(出典:福岡ソフトバンクホークス公式・2020年度記録達成者情報)
2026年の30盗塁は過去の実績と比べてどうなのか
2026年の30盗塁は、2020年の50盗塁や2024年の41盗塁と比較すると少ない。しかし、盗塁数だけで選手の価値を判断するのは適切ではない。
2026年は127試合に出場し、30盗塁を記録した。さらに9月には左膝裏を負傷し、一時的に出場選手登録を抹消されている。その状況でも最終的に30盗塁へ到達したことには意味がある。
なお、盗塁王の獲得回数と連続試合盗塁の記録は別の指標だ。前者はシーズンを通じたリーグ最多盗塁の実績であり、後者は試合ごとの連続記録である。周東は両方で歴史的な実績を残している。
【プロフィールとプロ入りまで】東農大二高から育成ドラフト2位でホークスへ
周東佑京は1996年2月10日生まれ、群馬県出身。2026年10月現在30歳で、福岡ソフトバンクホークスに所属する外野手だ。
身長180センチ、体重74キロ。右投げ左打ちで、現在の背番号は23。東農大二高から東京農業大学北海道オホーツクへ進み、2017年の育成ドラフト2位でソフトバンクに指名された。
周東佑京の基本プロフィール
- 名前:周東佑京(しゅうとう・うきょう)
- 生年月日:1996年2月10日
- 年齢:30歳(2026年10月現在)
- 出身地:群馬県
- 身長:180センチ
- 体重:74キロ
- 投打:右投げ左打ち
- 所属球団:福岡ソフトバンクホークス
- ポジション:外野手
- 背番号:23
- ドラフト:2017年育成ドラフト2位
- 出身高校:東京農業大学第二高等学校(東農大二高)
- 出身大学:東京農業大学北海道オホーツク
東農大二高時代から東京農業大学北海道オホーツクへ
周東は群馬県の東京農業大学第二高等学校、通称・東農大二高の出身だ。その後、東京農業大学北海道オホーツクの硬式野球部へ進み、地域産業経営学科で学んだ。
大学時代から特に高く評価されていたのが走力だった。東京農業大学が2017年のドラフト指名時に公表した紹介資料では、50メートル走5秒7の俊足が紹介されている。
同資料では、身体能力の高さに加え、打撃で広角に打ち分ける技術や俊足を生かした守備も評価されていた。単に足が速いだけではなく、野球選手として複数の能力を備えていたことが分かる。
2017年10月26日のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから育成2位指名を受けた。東京農業大学北海道オホーツクの選手がプロ野球から指名された初の事例として、大学側もニュースリリースで紹介している。
指名当時、周東が目標に挙げていた選手はホークスの本多雄一だった。盗塁王を目指すという目標を語っており、その後のキャリアを考えると興味深いエピソードである。
育成選手から支配下登録へ、背番号121から23に変更
プロ入り後、最初から一軍のレギュラーだったわけではない。育成選手としてスタートし、2018年にはファームで経験を積んだ。
パ・リーグ公式メディアの選手紹介によると、2018年のファームでは90試合に出場して打率.233、27盗塁を記録。ウエスタン・リーグの盗塁王にも輝いている。
そして2019年3月26日、育成選手から支配下選手へ移行した。背番号は121から23に変更。4月6日に一軍登録され、4月9日の北海道日本ハム戦でプロ初盗塁を記録した。
この時点では、主に代走や守備固めとしての役割が中心だった。しかし、試合終盤に登場するだけで相手バッテリーに警戒を強いる存在となり、徐々にチームに欠かせない選手へ成長していった。
2019年には一軍で102試合に出場し、25盗塁を記録。育成選手から一軍の戦力へと駆け上がる足掛かりをつかんだ。
(出典:東京農業大学、福岡ソフトバンクホークス公式、NPB公式、パ・リーグ公式メディア)
【俊足と走塁技術の秘密】周東佑京はなぜ盗塁を成功させられるのか
周東の最大の武器は、圧倒的なスピードだ。しかし、盗塁は単純に足が速ければ成功するものではない。
投手の投球動作を見極める判断力、走り出すタイミング、スタートの鋭さ、ベースへの到達速度、捕手の送球への対応など、複数の要素がかみ合って初めて成功する。
50メートル5秒7の走力を生かした加速
大学時代の紹介資料に記載された50メートル5秒7という数字は、周東の身体能力を象徴するデータだ。
盗塁では、二塁までの距離を短時間で走り切る必要がある。特に重要なのは、スタート直後の加速と、投手が投球動作に入った瞬間を捉える判断である。
周東のように加速力に優れた走者は、投手や捕手に大きなプレッシャーを与える。投手が走者を警戒して牽制を増やせば、打者への投球に集中しにくくなる場合もある。
つまり、周東の走力は本人の盗塁数だけでなく、相手バッテリーの配球や試合運びにも影響を及ぼす。
盗塁を支える3つの要素
1. 投手の動作を見極めるスタート判断
盗塁を成功させるには、投手の足の上げ方や体の動き、牽制の傾向などを把握する必要がある。走者が早く動きすぎれば牽制でアウトになる可能性があり、遅れれば捕手の送球に間に合わない。
2. 加速力と走路の確保
走り出した後は、最初の数歩でスピードに乗ることが重要になる。ベースへ向かう際の走路やスライディングも、セーフとアウトを分ける要素だ。
3. 失敗を恐れず、成功率も意識する判断
盗塁は数を増やすだけでは評価できない。失敗が多ければ攻撃の流れを止めてしまう可能性がある。2026年の周東は30盗塁、盗塁死5回で成功率約85.7%を記録しており、積極性と効率を両立している。
盗塁だけではない、走者としての価値
周東の価値は、実際に盗塁を成功させた場面だけに限らない。
一塁に出た時点で相手投手や捕手は走塁を警戒する必要がある。牽制やクイック投球を意識すれば、打者への攻め方にも影響が出る。盗塁を試みなくても、走者がいるだけで相手の守備に負担を与えられるのだ。
また、単打で一塁から三塁を狙ったり、外野への打球で次の塁を狙ったりする積極的な走塁も得点機会を広げる。
周東は、走塁を通じて試合の流れを変えられる選手であり、ホークスの攻撃に独特のスピード感をもたらしている。
【ベストナイン・ゴールデングラブ賞】走攻守で評価される周東の実力
周東の評価は盗塁王だけにとどまらない。2024年と2025年にはベストナインとゴールデングラブ賞の両方を受賞しており、外野手としての総合力も高く評価されている。
ベストナインは2024年に初受賞、2025年は2年連続
2024年のパ・リーグ表彰では、周東が外野手部門のベストナインに初選出された。
2025年も引き続き外野手部門で選ばれ、2年連続の受賞となった。2025年11月25日の福岡ソフトバンクホークス公式発表では、本人が2年連続で受賞できた喜びを示している。
ベストナインは、そのシーズンに各ポジションで優れた成績を残した選手を選出する賞だ。盗塁数だけでなく、打撃や守備を含めた総合的な評価が反映される。
ゴールデングラブ賞も2年連続で受賞
守備面では、2024年に三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。2025年も外野手部門で選ばれ、2年連続2回目の受賞となった。
外野守備では打球への反応、落下地点までの移動、打球判断、送球などが評価される。俊足を生かして広い範囲をカバーできることは、外野手として大きな強みになる。
周東の場合、打球に追いつく能力だけでなく、走力を生かした守備範囲も評価の対象となっている。
なお、2026年のベストナインやゴールデングラブ賞については、2024年・2025年の受賞実績とは分けて考える必要がある。2026年の盗塁王獲得は確定しているが、別の表彰はそれぞれの正式発表に基づいて判断したい。
(出典:NPB公式・2024年パ・リーグ表彰、2025年ベストナイン発表、2025年度三井ゴールデン・グラブ賞)
【2026年の現在とチームでの役割】左膝の負傷を乗り越えて30盗塁を達成
2026年シーズンの周東を語るうえで、左膝の負傷は重要な出来事だ。
9月12日の千葉ロッテ戦で中堅の守備中に左膝付近を痛め、途中交代した。その後、9月18日に出場選手登録を抹消。チームはクライマックスシリーズを見据え、治療とコンディション調整を優先する方針を取った。
小久保裕紀監督は、短期決戦に向けて万全の状態に整えることを重視していた。周東自身も復帰に向けた調整を進め、10月1日の楽天戦でスタメン復帰を果たした。
レギュラーシーズン最終戦で30盗塁に到達
周東は10月5日の楽天戦で盗塁を成功させ、4年連続30盗塁に到達した。これによって2026年の盗塁王獲得も確実なものとなり、通算5度目のタイトルを手にした。
「最低限、30走れたところがうれしいというか、よかった」
周東佑京選手のコメント(2026年10月8日、日刊スポーツ報道)
左膝の状態と向き合いながら、シーズン最終戦で目標としていた30盗塁に到達したことは、2026年を象徴する出来事の一つだ。
ホークスで求められる1番打者・外野手としての役割
周東の役割は、単純な代走要員ではない。2026年は127試合に出場し、133安打、75得点を記録した。年間を通じて打線に組み込まれる選手として、攻撃の起点を担っている。
上位打線に周東がいることで、ホークスは出塁後の盗塁や進塁打、外野への打球を利用した得点機会を作りやすくなる。
加えて、中堅手としての守備範囲もチームにとって大きな戦力だ。打撃、走塁、守備の三つを高い水準でこなせることが、周東を一軍の中心選手に押し上げている。
今後の課題は走力を維持するコンディショニング
30歳を迎えた2026年は、身体の状態を管理しながら高いパフォーマンスを維持することも重要になっている。
2024年オフには左膝の手術を経験しており、2026年にも同じ左膝付近を負傷した。俊足を最大の武器とする選手にとって、膝の状態は盗塁だけでなく守備範囲や打撃走塁にも影響する。
一方、2026年には127試合に出場し、30盗塁を記録した。今後も出場試合数を確保しながら、走塁の質と守備力を維持できるかが注目点となる。
【よくある質問】ソフトバンク周東佑京に関するFAQ
Q1:周東佑京の2026年の成績は?
A1:2026年は127試合に出場し、打率.275、出塁率.337、OPS.699、133安打、4本塁打、39打点、30盗塁を記録した。30盗塁はパ・リーグ最多で、4年連続5度目の盗塁王を獲得している。
Q2:周東佑京はこれまで何回盗塁王になった?
A2:2020年、2023年、2024年、2025年、2026年の計5回。2023年から2026年まで4年連続でタイトルを獲得している。
Q3:周東佑京は育成ドラフト何位で入団した?
A3:2017年の育成ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。2019年3月26日に支配下登録され、背番号は121から23に変更された。
Q4:周東佑京の出身高校と大学は?
A4:群馬県の東京農業大学第二高等学校(東農大二高)を卒業後、東京農業大学北海道オホーツクに進学した。大学時代から俊足と高い身体能力が評価されていた。
Q5:周東佑京はベストナインとゴールデングラブ賞を受賞している?
A5:受賞している。ベストナインは2024年に初受賞し、2025年も選出されて2年連続。ゴールデングラブ賞も2024年と2025年に2年連続で受賞した。
Q6:周東佑京の背番号は何番?
A6:福岡ソフトバンクホークスでの背番号は23。2019年3月の支配下登録時に、育成時代の121番から変更された。
Q7:周東佑京の2020年の記録は?
A7:2020年に50盗塁を記録して初の盗塁王を獲得した。さらに13試合連続盗塁を達成し、当時のプロ野球記録とメジャーリーグ記録を上回る記録を残した。
まとめ:周東佑京は育成出身から球界を代表する走攻守の選手へ
周東佑京は2017年の育成ドラフト2位でソフトバンクに入団し、2019年に支配下登録を勝ち取った。その後、2020年の50盗塁と13試合連続盗塁という記録的な活躍を経て、球界を代表する俊足選手へと成長した。
2026年は127試合で打率.275、出塁率.337、OPS.699、30盗塁を記録。4年連続5度目の盗塁王という実績を残した。ベストナインやゴールデングラブ賞の受賞歴もあり、走塁だけでなく攻守両面で評価される選手となっている。
今後の注目点は、30歳を迎えた身体のコンディションを維持しながら、どこまで盗塁数と出場試合数を伸ばせるかだ。特に左膝の状態は、周東の最大の武器である走力を左右する重要な要素となる。
周東の本当の価値は、盗塁王というタイトルの数だけでは測れない。出塁すれば相手バッテリーに警戒を強い、走れば得点圏を広げ、守れば外野の広い範囲をカバーする。育成選手から背番号23の主力へと成長した歩みは、ホークスにおける育成システムの成功例としても注目される。
2026年に通算5度目の盗塁王を獲得した周東佑京。今後もその俊足と走塁技術が、福岡ソフトバンクホークスの攻撃を支える大きな武器となりそうだ。