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【負傷と復帰】右鎖骨下静脈血栓症・右胸郭出口症候群と手術の経緯

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

山市のプロ1年目を大きく変えたのが、2026年春に判明した血管系の疾患だ。

大学時代から実績を積み、鳴り物入りで川崎フロンターレに加入したものの、シーズン序盤は思うように試合へ出られなかった。

2026年3月9日に2つの診断が公表

2026年3月9日、川崎フロンターレは山市について、検査の結果、次の診断を受けたと発表した。

- 右鎖骨下静脈血栓症
- 右胸郭出口症候群

クラブの発表によると、以前から症状があった部位を検査した結果、これらの診断に至ったという。

右鎖骨下静脈血栓症は、鎖骨の下を通る静脈に血栓が生じる疾患。一方、胸郭出口症候群は、首から鎖骨周辺にかけての通路で神経や血管が圧迫されることなどによって症状が生じる疾患だ。

この2つは関連する部位の問題だが、同じ病名ではない。

3月25日に右胸郭出口症候群の手術

その後、川崎フロンターレは2026年4月23日、山市が3月25日に右胸郭出口症候群に対する手術を受けたと発表した。

クラブが示した全治の見込みは、手術日から約3か月。

つまり、当初の復帰見込みは6月下旬ごろに相当する。ただし、これはあくまで手術後の見込みであり、実際の競技復帰にはリハビリやコンディション調整が必要だった。

10月のゲキサカによる取材記事では、山市自身が大学時代から右肩に違和感を抱えていたことや、プロ入り後の検査で症状が判明したことが伝えられている。

入院も経験し、約3~4か月にわたって戦列を離れたという。

8月から実戦復帰、9月6日にJ1デビュー

復帰への道のりは、段階的に進んだ。

日付 出来事 内容
2026年3月9日 診断公表 右鎖骨下静脈血栓症・右胸郭出口症候群
3月25日 手術 右胸郭出口症候群に対する手術
4月23日 クラブ発表 全治約3か月の見込み
8月23日 U-21リーグ U-21磐田戦に先発、90分出場
9月6日 J1リーグ 清水戦でJリーグ初出場
10月3日 U-21リーグ 東京V戦でゴール
10月14日 ルヴァンカップ 磐田戦で公式戦初ゴール
10月28日 ルヴァンカップ 鳥栖戦で追加のゴール

8月23日のU-21磐田戦では90分間プレー。実戦でのコンディションを確かめる段階を経て、9月6日の清水戦でJ1デビューを果たした。

長期離脱から復帰し、J1の公式戦に出場できたことは、本人にとってもクラブにとっても大きな前進だった。

10月には本人が復帰後の手応えを語る

10月12日付のゲキサカの記事では、山市の復帰後のコメントが紹介されている。

10月3日のU-21東京ヴェルディ戦では得点を記録し、小林悠のゴールにも関与した。

そのプレーについて、山市は次のように振り返った。

「フロンターレに来て積み上げてきたものが、一つ結果として出たのはすごくよかったかなと思います」

加えて、自身の成長については「まだ俺の最大値は出ていない」と語っている。

この言葉から伝わるのは、復帰そのものをゴールにしていない姿勢だ。長期離脱によって失った実戦経験を取り戻し、さらにプロとしての成長を目指している。

10月11日の名古屋戦ではベンチ入りしたものの出場機会はなかった。それでも、その後のカップ戦では結果を残すことになる。

【2026年最新成績】Jリーグデビュー後の出場記録と現在の状況

山市秀翔

2026年11月3日時点で、山市はすでにJ1リーグでの出場経験を持ち、ルヴァンカップでも得点を記録している。

特に注目したいのが、10月のカップ戦での活躍だ。

J1初出場は2026年9月6日の清水戦

Jリーグ公式データサイトによると、山市のJ1リーグ初出場は2026年9月6日。

2025年の特別指定選手時代にはJ1の試合でベンチ入りした経験があったが、出場機会は得られていなかった。

したがって、2026年9月6日は、プロ選手としてJ1のピッチに初めて立った節目の日となる。

J1デビューと、その後の公式戦での得点は分けて考える必要がある。J1での初出場を果たした後、山市はルヴァンカップで先に得点という結果を残していった。

10月14日、磐田戦でプロ初ゴール

2026年10月14日、川崎フロンターレはルヴァンカップ3回戦でジュビロ磐田と対戦した。

試合は川崎Fが4-0で勝利。山市は先発出場し、後半39分に当たる84分にチーム4点目を記録した。

これがJリーグ公式データに記録されたルヴァンカップ初得点となる。

長期離脱から戻った選手が、先発出場した試合で得点を挙げたことは大きい。復帰後のコンディションが整いつつあることを示す、目に見える結果だった。

10月28日、鳥栖戦でもゴール

さらに10月28日のルヴァンカップ4回戦、サガン鳥栖戦でも山市が結果を残した。

川崎Fは鳥栖に2-0で勝利。山市は後半20分、65分に先制ゴールを決めた。

この試合では、ペナルティーエリア中央から左足でゴール左下へシュートを決めている。

10月14日の磐田戦に続き、2試合連続でのルヴァンカップ得点となった。

2試合連続ゴール

この2試合は、山市の持ち味である左足の技術と攻撃参加が、実際の得点という形で表れた試合でもある。

2026年11月時点の公式戦成績

Jリーグ公式データサイトの選手別成績では、2026/27シーズンの記録は次のとおり。

大会 出場試合数 得点
J1リーグ 4試合 0得点
ルヴァンカップ 3試合 2得点
合計 7試合 2得点

2026年11月3日時点のJリーグ公式データサイト掲載値。大会別集計であり、U-21リーグなどは含まない。

J1では出場経験を重ねる段階にある一方、ルヴァンカップでは3試合2得点という結果を残している。

ここで注目したいのは、単なる出場試合数ではなく、復帰後の試合で先発機会を得て得点につなげていることだ。

特に10月の2試合連続ゴールは、今後のトップチームでの起用を考えるうえで重要な材料となる。

現在の評価と今後の課題

川崎フロンターレの2026-27シーズン公式プロフィールでは、山市について、快活なキャラクターと高い意識を持ち、チームのムードメーカーとして期待される選手と紹介している。

個人目標として掲げているのはJリーグベストイレブン。チーム目標はタイトル獲得だ。

ただし、カップ戦での2得点だけでJ1の主力に定着したと判断するのは早い。

今後の評価要点は、次の3つに整理できる。

1. J1での出場時間を増やせるか: カップ戦での結果をリーグ戦での継続的な出場につなげられるか。
2. ボランチとしての安定感: 守備の強度と攻撃の組み立てを高い水準で両立できるか。
3. 負傷後のコンディション維持: 長期離脱を経験した後、年間を通じて安定してプレーできるか。

大学時代に示した実績を考えれば、期待される役割は大きい。今後は実際の出場時間とプレー内容を通じて、J1での立ち位置を確立していく段階にある。

【プロの結論】山市秀翔の将来性はどこにあるのか

山市の将来性を評価するうえで、注目すべきなのは、大学時代から積み重ねてきたリーダーシップと、攻守両面に関われる技術的な特徴だ。

デンソーカップのMVP、全日本大学選抜の主将、早稲田大学の主将、そして川崎フロンターレの副主将。

異なるチームやカテゴリーでリーダーの役割を任されてきた事実は、山市の強みを理解するうえで重要である。

加えて、右肩周辺の症状による長期離脱を経験しながら、2026年秋にはJ1デビューとカップ戦での得点を実現した。

もちろん、今後の活躍が保証されているわけではない。J1で継続して出場し、試合の流れを変えるプレーを増やせるかが、本当の評価につながる。

現段階では、完成されたスター選手というよりも、大学年代で実績を残し、プロの舞台で本格的な競争を始めた成長途上の選手と見るのが適切だ。

【山市秀翔に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:山市秀翔の読み方は?

A1:山市秀翔は「やまいち・しゅうと」と読む。英語表記はShuto Yamaichi。2004年1月20日生まれで、2026年11月現在22歳。

Q2:山市秀翔の所属チームと背番号は?

A2:川崎フロンターレ所属で、ポジションはMF。2026特別シーズンからの背番号は25番。加入内定時の34番から変更されている。

Q3:山市秀翔が副主将に選ばれた理由は?

A3:明るいキャラクターや高い意識、チームを盛り上げる力が評価されたため。早稲田大学時代に主将を経験していることも、リーダーシップを理解するうえで重要な背景となる。

Q4:山市秀翔の負傷と手術の内容は?

A4:2026年3月9日に右鎖骨下静脈血栓症と右胸郭出口症候群の診断が公表された。その後、3月25日に右胸郭出口症候群に対する手術を受けている。

Q5:山市秀翔のJリーグデビューはいつ?

A5:2026年9月6日の清水戦。Jリーグ公式データサイトに初出場日として記録されている。

Q6:山市秀翔の2026年の得点数は?

A6:11月3日時点のJリーグ公式データでは、J1リーグ4試合0得点、ルヴァンカップ3試合2得点。10月14日の磐田戦と10月28日の鳥栖戦でゴールを記録している。


まとめ:山市秀翔は川崎フロンターレの未来を担うMF

山市秀翔は、桐光学園高校から早稲田大学へ進み、大学選抜のMVPや複数の主将経験を経て、2026年に川崎フロンターレへ加入したMFだ。

プロ1年目から副主将に抜てきされた一方、右鎖骨下静脈血栓症と右胸郭出口症候群による長期離脱という予想外の壁にも直面した。

それでも、9月6日のJ1デビューを経て、10月にはルヴァンカップで2試合連続ゴールを記録。復帰後の成長を結果で示し始めている。

今後の注目点は、カップ戦での活躍をJ1リーグでの継続的な出場につなげられるかどうかだ。

山市秀翔を評価するなら、大学時代の実績、副主将としてのリーダーシップ、負傷からの復帰、そして2026年秋の得点実績を一連の成長過程として見ることが大切だ。

22歳のMFが川崎フロンターレでどこまで存在感を高めるのか。背番号25の今後の挑戦に注目したい。

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