2026年11月現在、元幕内力士の英乃海は、14年間にわたる力士生活に終止符を打ち、第二の人生を歩み始めている。本名は岩崎拓也(いわさき・たくや)。木瀬部屋に所属し、最高位は東前頭六枚目。2026年3月の春場所を最後に現役を引退し、同年10月3日には両国国技館で断髪式を行った。
引退会見で明かした決断の理由は、春場所での負け越しだった。加えて、断髪式では現役時代に公表していなかった妻・有希さんの存在が明らかになり、弟の翔猿との最初で最後の兄弟対決も実現した。引退後は不動産業への挑戦を表明しており、相撲一筋だった人生に新たな転機を迎えている。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 引退理由: 2026年春場所で西幕下三枚目から3勝4敗と負け越し、十両復帰を逃したことが決断のきっかけ。
- 妻の存在: 約12年前に結婚していた有希さんが10月3日の断髪式に登場。現役中は結婚を公表していなかった。
- 兄弟対決: 弟・翔猿との最後の一番は英乃海が寄り切りで勝利。初めて実現した兄弟の対戦となった。
- 生涯成績: 541勝539敗22休。最高位は東前頭六枚目で、幕内在位は13場所。
- 引退後: 都内の不動産会社で営業職に就く意向を明かし、宅地建物取引士の資格取得にも意欲を示した。
【2026年最新】英乃海の現在は?3月引退から10月の断髪式まで

英乃海は2026年3月23日、日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。
2012年5月場所の初土俵から約13年10か月。幕内力士として土俵に立った時期も含め、長く大相撲を支えてきた力士の現役生活が幕を閉じた。
引退後、最も大きな節目となったのが10月3日の断髪式だ。
東京・両国国技館には横綱豊昇龍や大関琴桜をはじめ、約300人が参加。師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が止めばさみを入れ、英乃海は長年守ってきた大銀杏に別れを告げた。
式では妻の有希さんから花束が贈られ、弟の翔猿との最後の一番も披露された。
断髪後はスーツが似合うように前髪を長く残した髪型に整え、現役力士とは違う姿を披露。妻からも新しい髪型を褒められたという。
断髪式後のあいさつでは、次のように感謝を伝えた。
本当に相撲をやって良かったと心から思います。本場所で聞かないような大きな声援がうれしかった。
報道によると、英乃海は断髪式を迎えるまで、来場者が少なかったらどうしようという不安も抱えていたという。実際には多くの関係者やファンに見送られ、14年間の力士人生を締めくくった。
なお、2026年11月時点での立場は元力士であり、現役復帰を発表した事実はない。
【引退理由を詳しく解説】英乃海はなぜ2026年春場所で引退したのか?
英乃海の引退を理解するうえで欠かせないのが、2026年3月の春場所である。
引退の直接的なきっかけは、幕下での負け越しだった。
春場所は西幕下三枚目で3勝4敗
英乃海は春場所を西幕下三枚目で迎えた。
幕下から十両へ昇進するには、番付や成績、昇進枠など複数の条件が関係する。英乃海は再び関取に戻ることを目指して場所に臨んでいた。
しかし、結果は3勝4敗。
勝ち越しに必要な4勝に届かず、十両復帰への道は遠のいた。
2026年4月3日に両国国技館で行われた引退会見で、本人は決断までの経緯を説明している。
先場所で負け越してしまい、取組を終えてから師匠にすっきりした気持ちで「引退させてください」と報告しました。悔いはなくホッとしています。
この発言から分かるのは、単に一場所の成績だけで引退を決めたのではなく、再十両を目指した挑戦に区切りをつけたということだ。
師匠・木瀬親方も英乃海の努力を評価
引退会見には師匠の木瀬親方も同席した。
報道によると、親方は英乃海の長年の努力をねぎらい、体が限界に近づいていたことにも触れた。
英乃海自身も、10歳から相撲を続けてきた人生を振り返り、一般社会に出ることへの不安と、新しい仕事に対する期待の両方を口にしている。
幕下に落ちても関取復帰を目指して土俵に立ち続けたことを考えると、引退は簡単な決断ではなかったはずだ。
過去の賭博問題と2026年の引退理由は別の出来事
英乃海について検索すると、2022年の違法賭博問題が見つかることがある。
2021年に発覚した違法賭博への関与について、日本相撲協会は2022年1月、英乃海に1場所出場停止と報酬減額の処分を科した。
ただし、2026年の引退会見で本人が説明した直接的な理由は、春場所での負け越しと十両復帰を逃したことだった。
過去の処分と今回の引退を、同じ出来事として扱うのは正確ではない。
【14年間の力士人生】英乃海の本名・プロフィール・成績を総まとめ
英乃海は東京都江戸川区出身。埼玉栄高校、日本大学を経て木瀬部屋に入門した。
本名は岩崎拓也。1989年6月11日生まれで、引退時は36歳だった。
得意技は右四つからの寄り。力強い組み手を持ち味とし、十両と幕内を行き来しながら長く関取として活躍した。
英乃海の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 英乃海拓也 |
| 読み方 | ひでのうみ・たくや |
| 本名 | 岩崎拓也 |
| 生年月日 | 1989年6月11日 |
| 出身地 | 東京都江戸川区 |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 |
| 身長 | 186cm |
| 体重 | 154.7kg |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
| 初土俵 | 2012年5月場所 |
| 新十両 | 2014年11月場所 |
| 新入幕 | 2015年7月場所 |
| 最高位 | 東前頭六枚目 |
| 引退場所 | 2026年3月場所 |
| 通算成績 | 541勝539敗22休 |
| 幕内成績 | 70勝108敗17休 |
※日本相撲協会公式プロフィールに基づく。
英乃海の主な経歴と転換点
| 時期 | 出来事 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 埼玉栄高校に進学 | 相撲部で活躍 |
| 大学時代 | 日本大学に進学 | 相撲部で経験を積む |
| 2012年5月 | 木瀬部屋から初土俵 | 力士人生がスタート |
| 2014年11月 | 新十両昇進 | 英乃海に改名 |
| 2015年7月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 2016年1月 | 十両優勝 | 11勝4敗で優勝 |
| 2021年 | 自己最高位に到達 | 東前頭六枚目 |
| 2026年3月 | 現役引退 | 春場所3勝4敗 |
| 2026年4月3日 | 引退会見 | 不動産業への挑戦を発表 |
| 2026年10月3日 | 断髪式 | 翔猿との最後の一番 |
通算541勝539敗22休が示す実績
英乃海の生涯成績は、541勝539敗22休、83場所。
勝ち星と負け星がほぼ並ぶ数字だが、14年近くにわたり相撲を続け、500勝を超える勝ち星を積み重ねた実績は見逃せない。
内訳を見ると、幕内では70勝108敗17休。幕内在位は13場所だった。
また、優勝実績もある。
- 十両優勝:1回
- 序二段優勝:1回
- 序ノ口優勝:1回
幕内優勝や三賞、金星の獲得には至らなかったものの、下位から番付を上げ、十両優勝も経験している。
特に注目したいのは、2012年の初土俵から2014年の新十両までの成長だ。序ノ口と序二段で優勝し、着実に番付を上げて関取に到達した。
最高位の前頭六枚目は、単なる一時的な昇進ではなく、長年の努力によってつかんだ到達点だった。
【妻はどんな人?】英乃海は約12年前に結婚していた
2026年10月の断髪式で大きな注目を集めたのが、英乃海の妻の存在だった。
現役時代は結婚を公表していなかったが、断髪式では有希さんが花束を贈り、夫の新しい門出を祝った。
妻の名前は有希さん、結婚は約12年前
2026年10月3日のデイリースポーツの報道によると、英乃海の妻は有希さん。
結婚したのは約12年前とされている。
2026年から逆算すると、2014年ごろに結婚したことになる。英乃海が25歳前後だった時期だ。
現役時代は家庭について積極的に公表していなかったため、断髪式で初めて結婚を知った相撲ファンも少なくなかった。
断髪式では妻から花束の贈呈
断髪式では、有希さんが夫を模した力士ネイルを施して参加したことも報じられた。
断髪後の髪型についても「よく似合っている」と喜んだという。
長年にわたり力士として生活してきた夫の引退を、節目の式典で見届けた形だ。
約12年という結婚生活の詳細や、夫婦の日常については多くが公表されていない。
また、子供の有無や人数についても、断髪式の報道から確定できる情報はない。
なぜ現役中は結婚を公表しなかったのか?
英乃海が結婚を公表していなかったことは報じられているが、その具体的な理由について本人が詳しく説明した事実は確認できない。
力士の私生活には、後援者や部屋との関係、家族のプライバシーなど、さまざまな事情がある。
そのため、公表していなかったことだけを理由に夫婦関係や家庭環境を推測するのは適切ではない。
今回の断髪式で妻の存在が明らかになったことは、現役生活を支えた家族との関係にも関心が集まるきっかけとなった。
【英乃海と翔猿は兄弟】最後の一番が実現した特別な理由
英乃海を語るうえで欠かせない人物が、弟の翔猿(とびざる)だ。
翔猿も大相撲の幕内力士であり、兄弟そろって関取として活躍したことで知られている。
兄・英乃海と弟・翔猿のプロフィール
2人は埼玉栄高校、日本大学という共通の進路を歩んだ相撲経験者だ。
しかし、入門後は別々の部屋に所属した。
- 兄・英乃海:木瀬部屋
- 弟・翔猿:追手風部屋
英乃海は弟を木瀬部屋に誘っていたが、翔猿は追手風部屋を選んだ。
報道によると、当初は英乃海が弟の選択に怒りを示したこともあったが、その後は考えを改めて応援するようになったという。
なぜ兄弟なのに本場所で対戦しなかったのか?
大相撲には、兄弟など4親等以内の親族について、優勝決定戦を除き本場所で対戦させない内規がある。
このため、異なる部屋に所属していた英乃海と翔猿も、本場所で対戦する機会がなかった。
アマチュア時代も対戦経験はなく、巡業で一度胸を合わせた程度だったと報じられている。
つまり、2人が本格的に土俵で向き合う機会は、長い相撲人生を通じてほとんどなかった。
2026年10月3日、断髪式で最初で最後の兄弟対決
その機会が実現したのが、英乃海の断髪式だった。
最後の一番は、兄の英乃海対弟の翔猿。
結果は英乃海の勝利だった。
翔猿の動きを受けながら、出し投げで崩し、最後は寄り切りで白星を挙げた。
現役の幕内力士と引退した兄による特別な取組となった。
取組後、英乃海は次のように振り返った。
手を抜いてくれた。現役バリバリは強いです。
一方、翔猿も兄の力について「思ったより強かった」「腰が重かった」と笑顔で語った。
最後の一番は勝敗だけでなく、兄弟が同じ土俵で向き合うという意味でも特別な時間となった。
断髪式には横綱豊昇龍や大関琴桜らも参加し、師匠の木瀬親方が止めばさみを入れた。
約300人に見送られた英乃海にとって、弟との取組は14年間の力士人生を締めくくる象徴的な場面だった。
【引退後の仕事は?】英乃海は不動産業に転身するのか
英乃海は引退会見で、今後の進路についても具体的に説明している。
選んだ道は、日本相撲協会に残る親方としての仕事ではなく、不動産業への挑戦だった。
都内の不動産会社で営業職を予定
2026年4月3日の日刊スポーツの報道によると、英乃海は中学校時代の同級生が都内で経営する不動産会社に就職する予定だと明かした。
本人が語った主な計画は次のとおり。
- 不動産業に挑戦する
- 営業職を担当する予定
- 働きながら知識を身につける
- 宅地建物取引士の資格取得を目指す
特に注目されるのが、宅建資格への意欲だ。
宅地建物取引士は、不動産取引に必要な専門知識を証明する国家資格である。
相撲界とは異なる環境で働くにあたり、専門知識を一から学ぶ姿勢を示した。
なぜ不動産業を選んだのか?
引退会見では、10歳から相撲しか経験してこなかったため、一般社会について知らないことも多いと話していた。
一方で、不動産業に対しては楽しみな気持ちもあると語っている。
知人が経営する会社への就職という点も、新しい仕事に踏み出すうえでの一つのきっかけになったと考えられる。
師匠の木瀬親方も、英乃海について器用であり、どのような世界でも成功すると思うと期待を寄せていた。
2026年11月現在、不動産会社で働いている?
ここは情報を区別しておきたい。
4月の引退会見では不動産会社への就職予定と営業職への意欲が明かされている。
一方、10月3日の断髪式に関するデイリースポーツの報道では、さまざまな活動をしながら将来について模索していると伝えられた。
したがって、不動産業に進む意向は明確だが、2026年11月時点での具体的な勤務状況や宅建資格の取得については、詳細な公表情報がない。
また、不動産会社を自ら設立したという発表もない。
現時点では、不動産業への転身を目指している元力士という理解が正確だ。
【プロの結論】英乃海の引退は14年間のキャリアを次の人生につなぐ転機
英乃海の歩みを振り返ると、注目すべきなのは最高位の前頭六枚目だけではない。
初土俵から十両昇進までの努力、幕内での13場所、十両優勝、そして幕下に落ちても関取復帰を目指した姿勢がある。
通算541勝539敗という数字には、勝ち越しと負け越しを繰り返しながらも、長期間にわたって土俵に立ち続けたキャリアが表れている。
加えて、引退後の不動産業への挑戦には、これまでの経験に頼るだけでなく、新しい専門知識を身につけようとする姿勢が見える。
力士としての実績を評価するとき、最高位だけで判断するのではなく、在位場所数、通算成績、優勝歴、競技生活の長さを合わせて見ることが大切だ。
英乃海の場合、14年間の継続と500勝を超える実績こそが、その力士人生を理解する重要な要素となる。
【英乃海に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:英乃海の本名は何ですか?
A1:本名は岩崎拓也です。1989年6月11日生まれで、東京都江戸川区出身。木瀬部屋に所属し、最高位は東前頭六枚目でした。
Q2:英乃海の引退理由は何ですか?
A2:2026年春場所で西幕下三枚目から3勝4敗と負け越し、十両復帰を逃したことが直接のきっかけです。4月3日の引退会見では、本人が悔いはなく、ほっとしていると説明しました。
Q3:英乃海の妻は誰ですか?
A3:妻は有希さんです。約12年前に結婚しており、2026年10月3日の断髪式に登場して花束を贈りました。現役時代は結婚を公表していませんでした。
Q4:英乃海と翔猿は本当の兄弟ですか?
A4:はい。翔猿は英乃海の実弟です。兄は木瀬部屋、弟は追手風部屋に所属していました。2026年10月の断髪式では、初めての兄弟対決が実現しました。
Q5:英乃海の最後の一番は誰と取ったのですか?
A5:弟の翔猿です。2026年10月3日の断髪式で対戦し、英乃海が寄り切りで勝利しました。
Q6:英乃海の引退後の仕事は何ですか?
A6:本人は2026年4月の引退会見で、都内の不動産会社で営業職に就く予定だと発表しました。宅地建物取引士の資格取得にも意欲を示しています。
Q7:英乃海の通算成績と最高位は?
A7:通算541勝539敗22休、83場所です。最高位は東前頭六枚目で、幕内在位は13場所。十両優勝1回の実績もあります。
まとめ:英乃海の現在と第二の人生に注目
英乃海は2026年3月の春場所を最後に現役を引退した。
西幕下三枚目での3勝4敗が引退の直接的なきっかけとなり、4月3日の引退会見では、悔いのない決断だったと語っている。
10月3日の断髪式では、約12年前に結婚していた妻・有希さんの存在が明らかになり、弟・翔猿との最初で最後の一番にも勝利。14年間の力士人生にふさわしい節目となった。
現役時代の成績は541勝539敗22休。最高位は前頭六枚目で、十両優勝も経験した。
引退後は不動産業への挑戦を掲げ、営業職や宅建資格取得への意欲を示している。
土俵を離れた英乃海が、これからどのような社会人として新しい道を歩むのか。相撲界で培った経験を生かした第二の人生にも注目したい。
主な確認資料: 日本相撲協会公式力士プロフィール、日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、共同通信の2026年報道。