2026年のカーリングミックスダブルス世界選手権は、5月2日にスイス・ジュネーブで閉幕した。日本代表の小穴桃里・青木豪ペアは、予選リーグを7勝2敗の好成績で突破。しかし、5月1日の決勝トーナメント進出を懸けたイタリア戦では、6-6で迎えた延長第9エンドに1点を奪われ、6-7で惜敗した。最終順位はスコットランドと並ぶ5位だった。
一方、決勝ではオーストラリアがスウェーデンを8-4で破り、カーリングの世界選手権で同国初の優勝を達成。スウェーデンが準優勝、カナダが3位、イタリアが4位となった。大会公式結果を基に、日本代表の全戦績、予選リーグ順位表、イタリア戦の展開、決勝トーナメントの結果まで整理する。
【大会速報】2026年世界ミックスダブルス選手権の最終結果と日本代表の順位

2026年の世界ミックスダブルスカーリング選手権は、4月25日から5月2日まで、スイス・ジュネーブのCentre Sportif Sous-Moulinで開催された。
大会名は「ACE & Company World Mixed Doubles Curling Championship 2026」。世界20か国・地域が参加し、2つのグループに分かれて予選リーグを戦った。
日本代表として出場したのは、小穴桃里と青木豪のペア。日本カーリング協会は3月13日に両選手を2026年大会の代表として発表している。
大会の最終結果は次のとおり。
| 最終順位 | 国・地域 | 結果 |
|---|---|---|
| 1位 | オーストラリア | 金メダル・初優勝 |
| 2位 | スウェーデン | 銀メダル |
| 3位 | カナダ | 銅メダル |
| 4位 | イタリア | 準決勝・3位決定戦敗退 |
| 5位タイ | 日本 | 予選突破後、資格決定戦で敗退 |
| 5位タイ | スコットランド | 予選突破後、資格決定戦で敗退 |
日本はメダル獲得には届かなかったものの、予選で7勝を挙げ、決勝トーナメントへの進出を果たした。
特に注目したいのは、世界選手権初出場の新しいペアリングで、予選リーグ上位3チームに入ったことだ。小穴・青木組にとって、世界の強豪と9試合を戦った経験は、今後の競技活動を考えるうえでも大きな材料となる。
【日本代表の全戦績】小穴桃里・青木豪ペアは予選7勝2敗
小穴桃里・青木豪ペアは、グループAで9試合を戦い、7勝2敗を記録した。
世界カーリング連盟の公式結果によると、日本の予選リーグの成績は以下のとおり。
| 対戦国 | 日本のスコア | 勝敗 |
|---|---|---|
| エストニア | 9-0 | 勝利 |
| オーストラリア | 5-7 | 敗戦 |
| 中国 | 9-3 | 勝利 |
| フランス | 10-5 | 勝利 |
| スウェーデン | 4-10 | 敗戦 |
| オランダ | 9-3 | 勝利 |
| ニュージーランド | 11-1 | 勝利 |
| ノルウェー | 6-4 | 勝利 |
| デンマーク | 12-3 | 勝利 |
開幕戦のエストニア戦では9-0と快勝。その後、オーストラリアとスウェーデンには敗れたものの、残る試合では安定して勝ち星を積み上げた。
最終戦のデンマーク戦も12-3で勝利。予選の最終成績を7勝2敗とし、グループAの3位でプレーオフに進んだ。
小穴桃里と青木豪は、この大会が世界ミックスダブルス選手権での初出場だった。世界カーリング連盟も、両選手をこのレベルで新たに組んだペアとして紹介していた。
大会前の4月20日、JOCが伝えたオンライン記者会見では、2人がそれぞれ大会への意気込みを語っている。
「出るからには優勝したいと思っている」
これは小穴の発言だ。
青木も世界の舞台での戦いについて、次のように語っていた。
「一戦一戦乗り越えていきたい」
前年12月のミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選では、2人は五輪出場権を獲得できなかった。その後の世界選手権で7勝を挙げたことは、国際舞台での競争力を示す結果になった。
【予選リーグ順位表】日本はなぜ7勝2敗で3位だったのか
今回の大会では、20チームがグループAとグループBに各10チームずつ分かれ、総当たり形式で9試合を戦った。
各グループの上位3チームがプレーオフへ進出。1位は準決勝に直接進み、2位と3位は別グループの相手と資格決定戦を行う仕組みだった。
2026年大会の予選最終順位は以下のとおり。
| グループ | 順位 | 国・地域 | 勝敗 | プレーオフ |
|---|---|---|---|---|
| A | 1 | オーストラリア | 8勝1敗 | 準決勝へ |
| A | 2 | スウェーデン | 7勝2敗 | 資格決定戦 |
| A | 3 | 日本 | 7勝2敗 | 資格決定戦 |
| A | 4 | エストニア | 6勝3敗 | 敗退 |
| A | 5 | ノルウェー | 4勝5敗 | 敗退 |
| A | 6 | 中国 | 4勝5敗 | 敗退 |
| A | 7 | オランダ | 4勝5敗 | 敗退 |
| A | 8 | ニュージーランド | 3勝6敗 | 敗退 |
| A | 9 | フランス | 1勝8敗 | 敗退 |
| A | 10 | デンマーク | 1勝8敗 | 敗退 |
| B | 1 | カナダ | 8勝1敗 | 準決勝へ |
| B | 2 | イタリア | 7勝2敗 | 資格決定戦 |
| B | 3 | スコットランド | 6勝3敗 | 資格決定戦 |
| B | 4 | スイス | 5勝4敗 | 敗退 |
| B | 5 | 韓国 | 5勝4敗 | 敗退 |
| B | 6 | チェコ | 4勝5敗 | 敗退 |
| B | 7 | ドイツ | 4勝5敗 | 敗退 |
| B | 8 | ハンガリー | 3勝6敗 | 敗退 |
| B | 9 | フィンランド | 2勝7敗 | 敗退 |
| B | 10 | アメリカ | 1勝8敗 | 敗退 |
ここで押さえておきたいのが、同じ7勝2敗だったスウェーデンと日本の順位の違いだ。
両チームは勝敗数だけを見ると並んでいた。しかし、直接対決ではスウェーデンが日本に10-4で勝利している。公式順位表には同率チーム間の勝利数も記録されており、この成績によってスウェーデンが2位、日本が3位となった。
つまり、日本は7勝2敗という好成績を残しながらも、グループ1位のオーストラリアのように準決勝へ直接進むことはできなかった。
7勝2敗なら自動的に準決勝進出、という大会形式ではなかったことがポイントだ。
【日本対イタリア6-7】延長第9エンドで決着した接戦を振り返る
日本代表にとって大会最大の分岐点となったのが、5月1日のイタリアとの資格決定戦だ。
対戦相手は、ステファニア・コンスタンティーニとアモス・モサネルのペア。イタリアはグループBを7勝2敗の2位で終え、日本はグループAの3位だった。
勝ったチームが準決勝に進む一発勝負。日本は序盤から競り合い、終盤まで勝敗の分からない展開となった。
試合の流れを整理すると、次のようになる。
- 第4エンド:イタリアが1点を加え、日本4-イタリア2。
- 第5エンド:イタリアが2点を獲得し、4-4の同点。
- 第6エンド:日本が1点を取り、5-4とリード。
- 第7エンド:イタリアが2点を奪い、6-5と逆転。
- 第8エンド:日本が1点を取り返し、6-6の同点。
- 第9エンド:イタリアが1点を獲得し、7-6で試合終了。
通常の8エンドを終えて6-6。勝負は延長に持ち込まれた。
日本は第8エンドで同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。しかし、第9エンドではイタリアに1点を許し、あと一歩のところで準決勝進出を逃した。
この試合で特に重要なのは、予選の成績と決勝トーナメントでの結果を分けて見ることだ。
日本は予選で7勝2敗を記録したが、イタリア戦で敗れたため、今大会全体の通算成績は7勝3敗となった。
また、イタリアに敗れたからといって日本が4位になったわけではない。資格決定戦で敗れた日本とスコットランドは、ともに5位タイとして扱われている。
【決勝トーナメント速報】オーストラリア初優勝、スウェーデン準優勝
日本がイタリアに敗れた後も、大会は準決勝とメダル決定戦へ進んだ。
5月1日の資格決定戦では、もう一方の試合でスウェーデンがスコットランドを7-5で破り、準決勝進出を決めている。
続く準決勝では、グループA首位のオーストラリアとイタリア、グループB首位のカナダとスウェーデンが対戦した。
準決勝の結果
| 対戦 | スコア | 勝者 |
|---|---|---|
| オーストラリア対イタリア | 7-6 | オーストラリア |
| カナダ対スウェーデン | 4-6 | スウェーデン |
オーストラリアとイタリアの試合も接戦だった。イタリアが先行したものの、オーストラリアは第5エンドに3点を獲得して4-4に追いつき、最終的に7-6で勝利した。
この結果、決勝はオーストラリア対スウェーデンに決定。3位決定戦はカナダ対イタリアとなった。
5月2日のメダル決定戦
| 試合 | スコア | 結果 |
|---|---|---|
| 3位決定戦 | カナダ 11-3 イタリア | カナダが銅メダル |
| 決勝 | オーストラリア 8-4 スウェーデン | オーストラリアが金メダル |
決勝では、オーストラリアのタリ・ギルとディーン・ヒューイットがスウェーデンのテレーズ・ウェストマン、ロビン・アールベリを8-4で撃破した。
試合の要点は第3エンドだった。
オーストラリアのギルがスウェーデンのストーン2つを取り除くショットを成功させ、3点を獲得。これによって4-1とリードした。
スウェーデンも第4エンドに2点を返して4-3と迫ったが、オーストラリアは第5エンドに1点を追加。第6エンドにスウェーデンが1点を返したものの、第7エンドにはオーストラリアがパワープレーで3点を獲得し、8-4と突き放した。
スウェーデンは第8エンドで残りのストーンを使い切り、オーストラリアの優勝が決まった。
世界カーリング連盟の公式発表によれば、この優勝はオーストラリアにとってカーリング競技で初めての世界選手権タイトルだった。
2025年大会で銅メダルを獲得していたギルとヒューイットが、翌年には世界の頂点に立ったことになる。
【プロの結論】2026年大会から読み解く日本代表の評価と今後の注目点
今回の日本代表の結果を評価するうえで、単純に「5位だった」という順位だけを見るのは十分ではない。
注目すべき要点は3つある。
1.世界選手権初出場のペアで予選7勝を挙げた
小穴桃里・青木豪ペアは、このレベルで新たに組んだペアとして大会に臨んだ。予選では9試合中7試合に勝利し、20チームのうち上位6チームが進むプレーオフに入った。
世界選手権での経験が限られる新しいペアが、予選を上位で終えたことは評価できる。
2.直接対決の結果が順位と対戦相手を左右した
日本はスウェーデンと同じ7勝2敗だったが、直接対決の敗戦によって3位となった。
もしスウェーデンとの試合で勝利していれば、同率時の順位が変わり、プレーオフの組み合わせも異なっていた可能性がある。
この大会では、勝利数だけでなく、同率チームとの対戦結果まで確認する必要があった。
3.イタリア戦は勝敗を分ける最後の1点が大きかった
日本は第8エンドに同点へ追いついた。つまり、試合を最後まで競り合いに持ち込む力は示している。
一方で、延長第9エンドに1点を許したことで大会が終了した。世界トップレベルのミックスダブルスでは、最後のショットの精度やストーンの配置、相手に得点機会を与えない判断が勝敗を左右する。
今回の結果から、日本の実力不足だけを結論づけるのではなく、予選での安定感と、接戦を勝ち切るための課題を分けて考えることが重要だ。
なお、大会前のJOC発表では、2人は2025年12月の五輪最終予選後、世界選手権を終えてから今後の活動方針を決める考えを示していた。今回の5位という結果が、その後の活動にどうつながるかも注目される。
最新のカーリング試合結果を追う場合は、世界カーリング連盟のライブスコアと公式結果一覧を使い分けたい。大会終了後は、リアルタイムの試合表示ではなく、確定済みの最終順位や試合結果の記録を確認するのが確実だ。
カーリングミックスダブルス速報2026に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年世界ミックスダブルス選手権で日本代表は何位だった?
A1:小穴桃里・青木豪ペアは5位タイだった。予選リーグは7勝2敗で突破したが、イタリアとの資格決定戦で6-7と敗れた。スコットランドも同じ段階で敗れたため、日本とスコットランドが5位タイとなった。
Q2:日本対イタリアの試合結果は何対何だった?
A2:2026年5月1日の資格決定戦で、日本はイタリアに6-7で敗れた。8エンド終了時点では6-6で、延長第9エンドにイタリアが1点を獲得して勝利した。
Q3:オーストラリアとスウェーデンの決勝結果は?
A3:2026年5月2日の決勝で、オーストラリアがスウェーデンを8-4で破った。タリ・ギルとディーン・ヒューイットのペアが優勝し、オーストラリアはカーリングで初の世界選手権タイトルを獲得した。
まとめ:日本代表5位の価値と2026年大会が残したもの
2026年の世界ミックスダブルス選手権は、オーストラリアの初優勝とスウェーデンの準優勝で幕を閉じた。
日本代表の小穴桃里・青木豪ペアは、予選リーグで7勝2敗という好成績を残しながら、イタリアとの資格決定戦で6-7と惜敗。最終順位はスコットランドと並ぶ5位タイだった。
今大会を振り返る際に押さえておきたい数字は、予選7勝2敗、イタリア戦6-7、最終5位タイ、そしてオーストラリアの決勝8-4だ。
日本はメダルには届かなかったものの、世界選手権初出場のペアで上位争いに加わった。特に、延長戦までもつれたイタリア戦は、今大会の日本代表の戦いを象徴する一戦となった。
今後のカーリング日本代表速報や世界大会の結果を追う際にも、予選順位だけでなく、同率時の順位決定方法、資格決定戦、準決勝、メダル決定戦まで確認することで、大会全体の流れを正確に把握できる。
主な根拠資料:世界カーリング連盟「2026 World Mixed Doubles Curling Championship」公式結果・大会結果集、日本オリンピック委員会の4月20日付事前会見報道、日本カーリング協会の3月13日付日本代表発表。