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【デフリンピックの競技種目】サッカーはどのような位置づけなのか

如月 淳 如月 淳 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

デフサッカーを理解するうえで、もう一つ知っておきたいのがデフリンピックです。

デフリンピックは、耳が聞こえない、または聞こえにくい選手を対象とした国際総合スポーツ大会です。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が統括しており、夏季大会と冬季大会があります。

2025年11月15日から26日まで開催された東京2025デフリンピックは、日本で初めて開催された夏季デフリンピックでした。77か国・地域などから2,943人の選手が参加し、21競技が実施されました。

東京2025デフリンピックの21競技

実施された競技は次のとおりです。

1. 陸上競技
2. バドミントン
3. バスケットボール
4. ビーチバレーボール
5. ボウリング
6. 自転車競技(ロード)
7. サッカー
8. ゴルフ
9. ハンドボール
10. 柔道
11. 空手
12. 自転車競技(マウンテンバイク)
13. オリエンテーリング
14. 射撃
15. 水泳
16. 卓球
17. テコンドー
18. テニス
19. バレーボール
20. レスリング(フリースタイル)
21. レスリング(グレコローマン)

サッカーは男子・女子の両カテゴリーで実施されました。競技会場は東京都内ではなく、福島県のJヴィレッジです。

東京2025デフリンピックでは、競技の結果だけでなく、選手がどのようにコミュニケーションを取り、審判がどのような視覚的な合図を使うのかも注目されました。

デフサッカーはパラリンピックのサッカーと同じ?

デフサッカーとパラリンピックのサッカーは、同じ競技ではありません。

デフサッカーは聴覚障がいのある選手が11人制で行うサッカーです。一方、パラリンピックで実施されるブラインドサッカーは視覚障がいのある選手を対象とする競技で、音の出るボールや声による情報伝達などを活用します。

両者は障がいの特性に応じて競技環境を工夫している点では共通しますが、必要な配慮や試合の進め方は異なります。

デフサッカーは視覚情報を活用する競技、ブラインドサッカーは聴覚情報を活用する競技という違いを押さえておくと、混同しにくくなります。

【日本ろう者サッカー協会(JDFA)】競技の普及と日本代表を支える組織

デフサッカーとは

日本のデフサッカーを支える中心的な団体が、一般社団法人日本ろう者サッカー協会(JDFA)です。

JDFAはデフサッカーとデフフットサルの普及、選手育成、代表チームの強化、国内外の大会への参加などに取り組んでいます。

協会の公式案内では、デフサッカーを聴覚障がいのある選手11人で行う競技と説明しており、補聴器を外してプレーすることや、手話・アイコンタクトによるコミュニケーションを特徴として挙げています。

デフサッカーを支える主な組織と大会

- 日本ろう者サッカー協会(JDFA): 日本国内のデフサッカー・デフフットサルの普及、選手育成、男女日本代表の強化を担う。
- 日本サッカー協会(JFA): サッカー競技規則や障がい者サッカーの情報を発信し、競技環境の理解を広げる。
- 日本障がい者サッカー連盟(JIFF): 障がい者サッカーの普及や大会情報の発信、競技団体間の連携を支える。
- 国際ろう者スポーツ委員会(ICSD): デフリンピックや世界ろう者選手権など、国際大会と参加資格を統括する。
- デフリンピック: 男女のデフサッカー日本代表が国際舞台で競い合う総合スポーツ大会。

このように、国内の競技運営と国際大会の統括は、それぞれ異なる組織が担っています。JDFAが日本代表の活動を進め、ICSDが国際的な競技基準を定めるという関係です。

2026年から始まった国内リーグの取り組み

国内競技の発展という点では、2026年に始まった「Japan Deaf Premier League」も注目されます。

従来の選手権大会から新たなリーグ形式へ移行し、国内で継続的に競技する機会を整える取り組みです。

代表チームの強化には、国際大会だけでなく、日常的に競い合える国内環境も欠かせません。選手が所属チームで実戦経験を積み、代表活動でその力を発揮できる仕組みが競技全体の底上げにつながります。

【2027年デフサッカーワールドカップ】日本代表が目指す次の世界大会

2027年に予定されている世界ろう者サッカー選手権は、東京2025デフリンピックの次に日本代表が目指す大きな国際舞台です。

国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)の技術規則では、大会は2027年11月19日から12月4日までの日程で、オーストラリアのシドニー近郊パラマタで開催される計画です。

男子・女子の両カテゴリーが実施され、各国の代表チームが参加する形式です。会場や詳細な試合日程については、技術規則上、発表待ちとなっています。

2027年大会に向けた日本代表の課題

日本代表にとって、東京2025での男女銀メダルは大きな自信につながる結果でした。

一方、2027年の世界大会でさらに上を目指すには、いくつかの課題があります。

1. 男子・女子それぞれの選手層を広げること

代表選手だけでなく、育成年代や地域クラブで競技を続ける選手を増やすことが重要です。U23代表の2026年世界大会準優勝は、その育成が成果につながっている例です。

2. 国際経験を積み重ねること

東京2025では、トルコやアメリカなど世界の強豪との対戦が日本代表の課題を明確にしました。国際試合を通じた戦術面・フィジカル面の強化が大切です。

3. 視覚的な連携をさらに磨くこと

デフサッカーでは、声による指示を前提としない連携が必要です。アイコンタクト、手話、ジェスチャー、事前に決めた約束事をチーム全体で共有することが、試合の質を高めます。

2026年11月時点で確認したい出場資格の状況

2027年大会の技術規則には、出場チームの選考方法が記載されています。現時点の資格取得チーム欄には開催国オーストラリアが掲載されていますが、日本の出場確定を示す記載は確認できません。

したがって、東京2025で銀メダルを獲得したからといって、2027年大会への出場が自動的に決まるわけではありません。2026年の男子アジア予選を含め、予選制度と最終的な出場国の発表が重要になります。

2027年の世界大会は、東京2025で得た成果を次のステージにつなげる機会です。男子だけでなく女子も世界の強豪と競い合うことで、日本のデフサッカーがさらに成長することが期待されます。

【デフサッカーとは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:デフサッカーは普通のサッカーとルールが違うのですか?

A1:基本的なルールは一般のサッカーと同じです。11人制で、前後半45分ずつ行われます。主な違いは、補聴器などの聴覚補助機器を競技中に使用できないことと、主審がフラッグも使ってプレーの停止を知らせることです。

Q2:デフサッカーでは補聴器や人工内耳を必ず外すのですか?

A2:国際大会では、競技区域内で補聴器、音の増幅機器、人工内耳の体外機器などを使用することは禁止されています。公平な競技条件を確保するための規定です。

Q3:デフサッカーは何人制で、試合時間は何分ですか?

A3:11人制で、基本的には前半45分・後半45分の合計90分です。ハーフタイムは15分です。

Q4:デフサッカーとデフフットサルの違いは何ですか?

A4:デフサッカーは屋外のフルサイズピッチで行う11人制競技、デフフットサルはフットサルコートで行う5人制競技です。競技時間や細かなルールも異なります。

Q5:デフサッカーの日本代表は2025年にどのような成績を残しましたか?

A5:東京2025デフリンピックで男子・女子ともに準優勝し、銀メダルを獲得しました。男女そろってのメダル獲得は、デフリンピックのサッカーでは日本初の快挙です。

Q6:2027年のデフサッカーワールドカップはどこで開催されますか?

A6:ICSDの技術規則では、2027年11月19日から12月4日まで、オーストラリアのパラマタで開催される計画です。会場や詳細な試合日程は発表待ちです。

まとめ:デフサッカーの本質は「音の代わりに視覚を使う」競技設計にある

デフサッカーとは、聴覚障がいのある選手が補聴器などを外してプレーする11人制サッカーです。

一般のサッカーと競技の基本構造は共通していますが、審判のフラッグ、手話、アイコンタクト、身ぶりなど、視覚情報を中心としたコミュニケーションが競技の特徴です。

今回紹介した要点を整理すると、次のようになります。

- 競技の基本: 11人制で前後半45分ずつ。基本ルールは一般のサッカーと共通。
- 競技中の工夫: 補聴器などの使用を禁止し、審判はフラッグで視覚的な合図を送る。
- チーム連携: 手話やアイコンタクト、ジェスチャーを組み合わせてプレーする。
- 日本代表の実績: 2023年世界選手権の男子準優勝、東京2025デフリンピックでの男女銀メダル。
- 今後の注目: 2026年の代表強化と、2027年オーストラリア世界大会への挑戦。

【プロの結論】観戦するときはボール以外にも注目したい

デフサッカーの魅力は、単に音を使わないサッカーという点にとどまりません。

むしろ注目したいのは、選手が周囲の状況をどれだけ正確に把握し、味方と情報を共有しているかという部分です。

一般のサッカーでも視野の広さやポジショニングは重要ですが、デフサッカーではそれらに加えて、視線を交わすタイミングや身ぶりの意味、審判のフラッグを確認する動作が試合の流れに深く関わります。

観戦する際には、ボールを追うだけでなく、選手同士の視線や身体の向き、審判の合図にも注目してください。競技の奥深さが見えてきます。

そして、東京2025で男女ともに銀メダルを獲得した日本代表には、次の世界大会でさらなる飛躍が期待されています。

デフサッカーを知ることは、サッカーの新しい楽しみ方を知ることでもあります。 2027年の世界大会に向けて、男子・女子日本代表の挑戦と、国内の競技環境の発展を引き続き注目したいところです。


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如月 淳

芸能・エンタメ領域を10年以上取材してきたデスク。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として確認し、裏付けのない情報は記事にしない方針です。

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