織田信長は、NHK大河ドラマで何度も描かれてきた戦国武将の代表格です。1965年の『太閤記』で高橋幸治が演じて以来、高橋英樹、緒形直人、渡哲也、反町隆史、染谷将太、岡田准一など、時代を代表する俳優たちが信長役を務めてきました。そして2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、小栗旬が新たな織田信長を演じています。
2026年10月31日現在、信長役の歴史を振り返ると、単に俳優が交代してきただけではありません。威厳に満ちた戦国の覇王、冷酷な魔王、孤独を抱える革新者、そして自らの役割を演じ続ける人間など、作品ごとに人物像も大きく変化しています。歴代出演作品と俳優を放送年順に整理し、2026年の小栗旬版まで、その魅力と本能寺の変の描かれ方を比較します。
【2026年最新】大河ドラマ『豊臣兄弟!』で小栗旬が織田信長役に

2026年放送・最新キャスト情報
2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で織田信長を演じるのは、俳優の小栗旬です。
本作の主人公は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)。仲野太賀が秀長、池松壮亮が秀吉を演じ、兄弟が天下統一へと向かう過程を描いています。小栗旬の信長は、兄弟の主君として物語の重要な位置を占めています。
NHKオンデマンドの番組情報でも、小栗旬が織田信長役として紹介されています。2022年の『鎌倉殿の13人』で北条義時を演じた小栗旬が、今度は戦国時代の覇者に挑戦するという点も注目されました。
2026年1月18日に公開されたNHK財団運営の「ステラnet」のインタビューでは、小栗旬自身が今回の信長像について語っています。
小栗旬が考える信長は合理性を追求した人物
小栗旬が捉える信長は、目的を達成するために最短の方法を探し、従来の仕組みを大胆に変えていく合理的な人物です。
一方で、周囲が自分の考えを理解してくれないことによる孤独や苦しさも抱えていたのではないか、という解釈を示しています。
特に興味深いのは、信長が周囲から期待される「織田信長」という存在を、自分自身で演じ続けるようになったという視点です。家臣の前では強い当主でなければならず、本来の自分との間に距離が生まれていく。その心理的な変化が今回の役作りの大きな要素になっています。
また、妹のお市(宮﨑あおい)との関係では、家臣たちの前とは違う柔らかな表情も描かれています。単純な冷酷さだけでは説明できない、家族との関係や人間的な弱さを持つ信長です。
この解釈は、従来の大河ドラマで繰り返されてきた「魔王・織田信長」というイメージとは異なる方向性を持っています。
2026年7月12日には第27回「本能寺の変」を放送
2026年の『豊臣兄弟!』では、7月12日放送の第27回「本能寺の変」で、織田信長の最期が描かれました。
放送に先立つ7月5日、共同通信社のインタビューで小栗旬は、信長が当初抱いていた理想と、戦国の現実の中で破壊的な存在になっていく過程について語っています。
小栗旬の解釈では、信長は最初から破壊を望んでいた人物ではありません。理想とする社会を実現しようと行動するうちに、周囲との対立や裏切りを経験し、結果として恐れられる存在になっていったというものです。
また、秀吉(池松壮亮)との関係も重要な要素です。自分とは異なる発想を持つ秀吉に信頼を寄せる一方、秀長(仲野太賀)との関係には複雑な感情が生まれていきます。
第27回の放送後には、小栗旬が明智光秀(要潤)との対面場面で発した「お前じゃない」という言葉が、脚本にはなかった演技上の提案だったことも報じられました。秀吉に自分の後を託したかったのではないかという、小栗旬独自の人物解釈が反映された場面です。
本作の信長は、天下を目指す強者であると同時に、自分を理解してくれる存在を求める孤独な人物としても描かれています。
【完全まとめ】織田信長の大河ドラマ歴代出演作品・俳優一覧
大河ドラマで織田信長を演じた俳優を放送年順に並べると、1965年から2026年まで、実に幅広い顔ぶれが登場します。
2023年までの大河ドラマデータベースには、信長が登場する作品として20作品が記録されています。そこに2026年の『豊臣兄弟!』を加えると、俳優名が確認できる出演作品は21作品です。
以下は、成人期の信長だけでなく、少年期・幼少期を演じた俳優も含めた一覧です。
織田信長役の歴代俳優・出演作品一覧
出典:大河ドラマデータベース、MANTANWEB、NHKオンデマンドなどの作品・出演情報を基に整理。幼少期・少年期の配役も含む。
2度にわたって信長を演じた俳優は誰?
歴代のキャストの中でも、特に注目したいのが高橋幸治と藤岡弘、です。
高橋幸治は1965年の『太閤記』と1978年の『黄金の日日』で信長を演じました。藤岡弘、は1981年の『おんな太閤記』と1989年の『春日局』で同じ役を務めています。
同じ人物を異なる作品で演じると、俳優自身の年齢や経験だけでなく、脚本や演出の違いも表現に影響します。再登板した俳優の演技を比較すると、同じ信長という人物でも作品ごとに違った魅力が生まれることが分かります。
なお、1993年の『琉球の風』では信長がシルエットで登場したとされますが、俳優名を確認できる通常の配役一覧とは区別する必要があります。
【時代別に徹底比較】大河ドラマの織田信長像はどう変化した?
歴代俳優を並べてみると、信長役には一定の傾向が見られます。それは、時代劇における英雄像から、心理描写を重視した人物像へと表現の重点が移ってきたことです。
1960~1970年代:圧倒的な存在感を持つ戦国の覇王
初期の代表格は、1965年『太閤記』の高橋幸治です。
当時の高橋幸治は、現在のように広く知られたスター俳優という立場ではありませんでした。しかし、信長役で強い印象を残し、視聴者からの人気を集めました。
特に知られるのが、本能寺の変を前にした助命嘆願の逸話です。信長を死なせないでほしいという視聴者の要望がNHKに多数寄せられ、本能寺の変の放送が当初の予定から約2か月後ろ倒しになったと伝えられています。
2026年の『サライ』による過去作品の振り返りでも、この逸話が紹介されています。高橋幸治の信長が、当時の視聴者にとって単なる歴史上の人物ではなく、物語の中で生き続けてほしい存在になっていたことがうかがえます。
1973年の『国盗り物語』では、高橋英樹が信長を担当しました。同作は斎藤道三(平幹二朗)、織田信長(高橋英樹)、明智光秀(近藤正臣)の3人を中心に、下克上の戦国時代を描いた作品です。
NHK番組を収蔵する放送ライブラリーの記録でも、高橋英樹が信長を演じたことが確認できます。高橋英樹版は、信長を天下取りへ向かう中心人物の一人として描いた作品として押さえておきたい一作です。
1980年代:秀吉や家康の物語を支える信長
1980年代に入ると、信長を主人公としない大河ドラマでの登場が目立ちます。
1981年『おんな太閤記』では藤岡弘、、1983年『徳川家康』では役所広司、1988年『武田信玄』では石橋凌が信長を演じました。
この時代の作品では、信長は主人公の人生を左右する重要人物として配置されることが多くなります。秀吉の出世、家康の成長、武田氏との対立など、主人公の視点によって信長の立ち位置が変わるのが特徴です。
1989年の『春日局』では藤岡弘、が再び信長を担当しました。短い登場であっても、歴史の転換点に立つ人物として存在感を示しています。
1990年代:緒形直人が切り開いた主人公としての信長
1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』は、歴代大河ドラマの中でも特に重要な作品です。
なぜなら、織田信長自身を主人公に据えた大河ドラマであり、緒形直人が中心となって人物の生涯を描いたからです。
高橋幸治や高橋英樹の信長が、他の戦国武将や主人公の視点から見た存在だったのに対し、緒形直人版では信長自身の成長や権力を手にする過程が物語の中心になります。
幼少期を森田洸輔、少年期を山根隆明が演じ、成人後を緒形直人が担当しました。大河ドラマデータベースによると、緒形直人は全49回の作品で49回出演しており、信長を中心に据えた作品であることが数字からも分かります。
1996年の『秀吉』では渡哲也が信長役を担当。竹中直人演じる秀吉との主従関係を通して、信長の威厳や人を従わせる力が描かれました。
2000~2010年代:個性派俳優による多彩な信長
2000年代以降は、俳優ごとの個性が信長像に強く反映されるようになります。
2002年『利家とまつ』の反町隆史は、若々しさと華やかな存在感を備えた信長として登場しました。2006年『功名が辻』の舘ひろしは、重厚感のある佇まいが特徴です。
その後も、吉川晃司、豊川悦司、江口洋介、吉田鋼太郎、市川海老蔵といった俳優が続きます。
特に2016年『真田丸』の吉田鋼太郎、2017年『おんな城主 直虎』の市川海老蔵は、信長の威圧感やカリスマ性を強く打ち出した配役として知られています。
同じ戦国武将でも、出演回数や主人公との関係によって役割は異なります。例えば、作品全体を通して描かれる信長と、物語の重要な場面にだけ登場する信長では、視聴者に与える印象も違います。
大河ドラマデータベースでは、2007年『風林火山』の佐久間二郎は1回、2016年『真田丸』の吉田鋼太郎は3回の出演として記録されています。登場回数だけで演技の評価は決まりませんが、信長という人物の物語上の位置づけを考える手がかりになります。
2020年代:魔王から孤独な人間へ
2020年代の信長像で大きな転換点となったのが、2020年『麒麟がくる』の染谷将太です。
従来の信長は、威圧的で恐ろしく、圧倒的な力を持つ戦国の魔王というイメージが強くありました。しかし染谷将太は、純粋さや繊細さを持ちながら、その純粋さが周囲には狂気として映ってしまう人物として信長を演じました。
染谷将太はインタビューで、信長を分かりやすい悪役ではなく、動機や感情を持った一人の人間として捉えていることを説明しています。力をつけるにつれて全能感が増し、かつて持っていた仲間への感情が薄れていく過程も役作りの重要な要素でした。
続く2023年『どうする家康』では、岡田准一が信長を演じました。
岡田版の特徴は、松本潤演じる徳川家康との関係性を軸にしていることです。岡田准一は、信長を愛情表現が苦手で、結果を急ぎ、厳しさによって周囲に恐怖を与えてしまう人物として解釈しました。
また、本能寺の変に向かう信長について、天下人でありながら孤独を抱える人物として表現することを意識したと語っています。
そして2026年の小栗旬版では、合理性、孤独、周囲から期待される役割を演じる苦しさが加わりました。染谷版が純粋さと狂気、岡田版が強さと脆さを描いたのに対し、小栗版は信長という立場を自ら背負っていく心理に焦点を当てています。
【本能寺の変を徹底比較】歴代大河ドラマで信長の最期はどう描かれた?
織田信長を語るうえで欠かせないのが、1582年の本能寺の変です。
天正10年6月2日、明智光秀の謀反によって信長は本能寺で最期を迎えました。この事件は戦国時代の勢力図を大きく変え、秀吉が天下統一へ進む転機にもなりました。
大河ドラマでは、1965年の『太閤記』から2026年の『豊臣兄弟!』まで、何度も映像化されています。しかし、同じ歴史的事件でも、主人公が誰なのかによって描き方は大きく異なります。
1965年『太閤記』:視聴者が信長の生存を願った作品
最初期の本能寺の変を描いた作品が『太閤記』です。
高橋幸治が信長、緒形拳が秀吉、佐藤慶が明智光秀を演じました。秀吉の出世物語の中で信長の死は避けられない歴史的転換点でしたが、高橋幸治の人気によって、信長の最期を惜しむ視聴者の声が集まったとされています。
2026年に『サライ』が紹介した過去の本能寺の変の検証記事では、炎と煙の中で信長が最期を迎える場面や、森蘭丸とのやり取りも取り上げられています。
1992年『信長 KING OF ZIPANGU』:信長の生涯を中心に描く
緒形直人版では、本能寺の変は信長自身の生涯を締めくくる出来事です。
主人公が信長であるため、光秀の謀反だけでなく、信長がどのような人物として成長し、なぜ周囲との関係が変化していったのかという長い時間軸の中で最期を捉えられます。
2020年『麒麟がくる』:明智光秀から見た信長の最期
『麒麟がくる』では、長谷川博己演じる明智光秀が主人公です。そのため、本能寺の変は光秀の決断と人生の行方を左右する重大な出来事として描かれました。
染谷将太の信長は、単なる恐怖の象徴ではありません。自分の理想を信じ続ける純粋さと、周囲との価値観のずれによって生まれる孤独が、光秀との関係にも影響を与えています。
2023年『どうする家康』:家康との関係が浮かび上がる最期
岡田准一版では、家康との複雑な関係が本能寺の変の重要な要素となりました。
岡田准一は、信長が家康に期待している一方で、互いの立場の変化によって気持ちがすれ違っていく様子を意識していたと語っています。
天下人としての強さだけでなく、家康との関係に見える不器用な愛情や孤独が、信長の最期に深みを与えました。
2026年『豊臣兄弟!』:秀吉・秀長との関係から描く本能寺
2026年の『豊臣兄弟!』では、主人公が豊臣秀長であるため、信長の死は豊臣兄弟の運命を大きく変える出来事として描かれます。
小栗旬は、秀吉を自分とは異なる感覚を持つ存在として捉え、信長にとって重要な人物になっていく過程を説明しています。
特に注目したいのは、信長が秀吉に抱く期待と、秀長に対して感じる複雑な感情です。単に明智光秀が謀反を起こして信長が倒れるという歴史の再現にとどまらず、豊臣兄弟との関係が信長の心理を理解する鍵になっています。
同じ本能寺の変でも、秀吉、光秀、家康、秀長という誰の視点から描くかによって、信長の最期の意味は変わります。これこそ大河ドラマで繰り返し本能寺の変が描かれる理由の一つです。
【人気・評判を比較】歴代の信長役で特に注目したい俳優と作品
「歴代で一番かっこいい織田信長は誰なのか」という疑問は、信長役を調べる人が気になるテーマの一つです。
ただし、全作品を対象とした公的な人気投票や、俳優別の統一された評価データがあるわけではありません。そこで、演技の方向性や作品における役割を基準に比較すると、それぞれの魅力が見えてきます。
高橋幸治:伝説的な初期の信長
1965年『太閤記』での高橋幸治は、歴代信長を語る際に外せない存在です。助命嘆願の逸話が残るほど、当時の視聴者に強い印象を残しました。
初期の大河ドラマにおける信長像を知りたい人には、最初に確認したい俳優です。
高橋英樹:堂々とした戦国武将の風格
『国盗り物語』の高橋英樹は、戦国大名としての力強さを感じさせる配役です。斎藤道三や明智光秀との関係を含め、戦国時代の権力争いを楽しみたい人に向いています。
緒形直人:信長の生涯を追体験できる主演作
『信長 KING OF ZIPANGU』の緒形直人は、信長そのものを主人公として描く作品の中心人物です。
他作品のように短い登場で終わるのではなく、幼少期から天下統一を目指す時期までの流れを通して信長を理解できる点が魅力です。
染谷将太:従来の魔王像を覆した信長
『麒麟がくる』の染谷将太は、歴代キャストの中でも人物解釈の違いが際立つ俳優です。
威圧感のある大柄な戦国武将という定番イメージに寄せるのではなく、純粋で繊細な人物が、時代の中で恐ろしい存在になっていく過程を表現しました。
岡田准一:圧倒的な強さと孤独を持つ信長
『どうする家康』の岡田准一は、身体的な強さや威圧感を感じさせながら、家康との関係では不器用な愛情を見せる信長を演じました。
歴史上の強者と、個人的な感情を抱える一人の人間という二面性を楽しめる配役です。
小栗旬:合理性と孤独を抱えた2026年版信長
2026年の『豊臣兄弟!』では、小栗旬が信長の合理性と孤独を掘り下げています。
『鎌倉殿の13人』で権力を握る人物の変化を演じた小栗旬が、今度は天下人としての役割を背負う信長に挑戦した点も見逃せません。
歴代俳優の優劣を決めるよりも、それぞれが作品の主人公との関係を通じてどんな信長を作り上げたかを見ることが、比較を楽しむうえでのポイントです。
【よくある質問】織田信長の大河ドラマに関するFAQ
Q1:大河ドラマで最初に織田信長を演じた俳優は誰ですか?
A1:1965年の『太閤記』で高橋幸治が演じました。緒形拳演じる豊臣秀吉の主君として登場し、視聴者から高い人気を集めたことで知られています。
Q2:2026年の大河ドラマで織田信長を演じる俳優は誰ですか?
A2:2026年の『豊臣兄弟!』では小栗旬が演じています。主人公の豊臣秀長(仲野太賀)と兄の秀吉(池松壮亮)の主君であり、合理性や孤独を抱える人物として描かれています。
Q3:緒形直人が織田信長を演じた大河ドラマは何ですか?
A3:1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』です。緒形直人が成人期の信長を演じ、幼少期を森田洸輔、少年期を山根隆明が担当しました。信長自身を主人公とした作品です。
Q4:大河ドラマで織田信長を2回演じた俳優は誰ですか?
A4:高橋幸治と藤岡弘、です。高橋幸治は『太閤記』『黄金の日日』、藤岡弘、は『おんな太閤記』『春日局』で信長を演じています。
Q5:染谷将太と岡田准一の信長は何が違いますか?
A5:染谷将太の信長は、純粋さと狂気、孤独を抱える人物として描かれました。一方、岡田准一の信長は、圧倒的な強さを持ちながら家康への愛情や不器用さを抱える人物です。前者は内面の変化、後者は家康との関係性が大きな見どころです。
【プロの結論】織田信長の大河ドラマは時代ごとの人物解釈で選ぶ
織田信長の大河ドラマを1965年から2026年まで振り返ると、歴代俳優の顔ぶれだけでも日本のテレビ時代劇の変遷が見えてきます。
高橋幸治が作り上げた初期の信長像から、高橋英樹の堂々とした武将像、緒形直人による主人公としての信長、染谷将太の純粋さと狂気、岡田准一の強さと孤独、そして小栗旬の合理性と心理的葛藤まで、同じ人物でも表現の方向性はさまざまです。
作品選びに迷ったら、次の基準を参考にするとよいでしょう。
- 歴史的な名作と初期の信長像を知りたい:1965年『太閤記』
- 信長と戦国大名の権力争いを楽しみたい:1973年『国盗り物語』
- 信長の生涯を中心に見たい:1992年『信長 KING OF ZIPANGU』
- 従来とは違う人物像を見たい:2020年『麒麟がくる』
- 家康との関係を楽しみたい:2023年『どうする家康』
- 豊臣兄弟との関係から信長を理解したい:2026年『豊臣兄弟!』
特に重要なのは、信長役の俳優だけで作品を比較しないことです。大河ドラマは主人公の視点によって、同じ信長でも善悪や人間関係の描き方が変わります。
2026年の小栗旬版も、単純に冷酷な天下人として描くのではなく、信長という役割を背負う人間の孤独に光を当てた作品です。
本能寺の変という結末を知っていても、そこに至るまでの人間関係や心理を追うことで、歴代作品を新鮮な気持ちで楽しめます。織田信長の大河ドラマは、俳優ごとの演技だけでなく、日本の歴史ドラマが信長という人物をどう理解してきたかを知るための貴重な作品群なのです。