2026年1月2日、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が開催され、東京・大手町から神奈川県箱根町の芦ノ湖まで、全5区間・107.5kmの熱戦が繰り広げられた。今大会で圧倒的な存在感を示したのは青山学院大学だ。5時間18分08秒という往路新記録を樹立し、3年連続8回目の往路優勝を達成した。
往路2位には5時間18分26秒の早稲田大学、3位には5時間19分44秒の中央大学が続いた。加えて、1区の青木瑠郁、2区のキムタイ、5区の黒田朝日が区間記録を更新するなど、個人記録の面でも歴史に残る大会となった。各大学の往路順位とタイム、区間賞、山登りの5区で生まれた逆転劇、そして復路・総合順位への影響を振り返る。
【第102回箱根駅伝2026】往路結果と上位大学の順位・タイムを速報

第102回大会の往路は、青山学院大学が大会史上に残る記録で制した。
2026年1月2日のレースでは、各校が序盤から激しい順位争いを展開。1区から4区までの平地区間で積み上げたタイム差を、最終5区の山登りでどこまで維持・逆転できるかが大きな焦点となった。
青山学院大学は5時間18分08秒でフィニッシュ。従来の往路記録を5秒更新する歴代最高タイムをマークした。
2026年往路上位3大学の結果
1位 青山学院大学5:18:08
往路新記録・3年連続8回目の優勝
2位 早稲田大学5:18:26
青山学院大学との差は18秒
3位 中央大学5:19:44
青山学院大学との差は1分36秒
青山学院大学と早稲田大学の差はわずか18秒。往路終了時点では、早稲田大学にも十分に逆転を狙える位置が残されていた。
一方、中央大学も5時間19分44秒で3位に入り、強豪校としての安定した走りを披露した。特に3区の本間颯が区間賞を獲得したことは、往路の上位争いを盛り上げた要素の一つだ。
なお、往路順位と最終総合順位は異なる。2026年大会では往路4位だった國學院大學が総合2位、往路6位だった順天堂大学が総合3位に浮上している。
【1区から5区まで】箱根駅伝往路の区間賞2026と全区間タイム
往路の107.5kmは、単純に5人の走力を合計しただけでは攻略できない。各区間で求められる能力が大きく異なるからだ。
1区は集団の駆け引き、2区はエース同士の競争、3区は海沿いの風への対応、4区は小刻みなアップダウン、そして5区は標高約874mまで上る山岳への適応力が試される。
2026年大会の各区間賞は次のとおり。
2026年往路の区間賞一覧
1区・21.3km
青木瑠郁(國學院大學・4年)1:00:28
2区・23.1km
キムタイ(城西大学・4年)1:05:09
3区・21.4km
本間颯(中央大学・3年)1:00:08
区間賞
4区・20.9km
鈴木琉胤(早稲田大学・1年)1:00:01
区間賞
5区・20.8km
黒田朝日(青山学院大学・4年)1:07:16
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「第102回大会・歴代の区間賞」、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト。
1区:青木瑠郁が区間新記録で流れをつくる
1区は大手町から鶴見までの21.3km。スタート直後の集団形成と、終盤の六郷橋付近での駆け引きが特徴だ。
この区間で区間賞を獲得したのは國學院大學の青木瑠郁。記録は1時間00分28秒で、従来の区間記録を更新した。
序盤の主導権争いにおいて、区間新記録という結果を残したことは、2026年大会の象徴的な出来事となった。
2区:花の2区でキムタイが圧巻の走り
2区は鶴見から戸塚までの23.1km。全10区間の中でも距離が長く、各大学のエースが集まることから「花の2区」と呼ばれる。
城西大学のキムタイが1時間05分09秒で区間賞を獲得。こちらも区間記録を更新した。
権太坂や戸塚の壁など、起伏の激しいコースを含む2区は、単純なスピードだけでなく、長距離を走り切る持久力とペース配分が問われる。
3区:中央大学・本間颯が区間賞
3区は戸塚から平塚までの21.4km。
中央大学の本間颯が1時間00分08秒で区間賞を獲得した。海沿いのコースでは風の影響を受けやすく、コンディションへの対応が重要になる。
本間は第101回大会に続いて、第102回大会でも3区の区間賞を獲得。2大会連続で同区間のトップに立った。
中央大学が往路3位に入るうえでも、価値の高い走りだった。
4区:早稲田大学の1年生・鈴木琉胤が区間賞
4区は平塚から小田原までの20.9km。
この区間では早稲田大学の鈴木琉胤が1時間00分01秒を記録し、区間賞を獲得した。
特に注目したいのは、鈴木が1年生だった点だ。箱根駅伝の主要区間でルーキーが区間賞を獲得したことは、早稲田大学にとって大きな収穫となった。
早稲田大学は往路2位で芦ノ湖に到着。4区での好走は、優勝争いに踏みとどまる重要な結果だった。
5区:黒田朝日が山登りで区間新記録
往路最後の5区は小田原から箱根・芦ノ湖までの20.8km。
青山学院大学の黒田朝日が1時間07分16秒で走り切り、区間賞と区間新記録を同時に獲得した。
この記録は第101回大会で青山学院大学の若林宏樹がマークした1時間09分11秒を1分55秒更新するものだった。
山登りは選手の身体能力だけでなく、標高差、気温、路面状況への対応も必要とされる。黒田の走りは、2026年大会の往路優勝を語るうえで欠かせないハイライトとなった。
【全20大学の往路順位一覧】2026年のタイムと最終総合成績を比較
ここでは第102回大会の往路順位を20大学すべて掲載する。
往路順位だけを見ると青山学院大学、早稲田大学、中央大学が上位を占める。しかし、2日間の総合成績まで比較すると、國學院大學や順天堂大学の巻き返しも見えてくる。
第102回箱根駅伝2026・往路順位とタイム一覧
記録は大会公式結果に基づく。往路タイム順に掲載。最終順位は1月3日の総合結果。
※関東学生連合はオープン参加のため、上記20大学の順位には含めていない。参考記録は5時間32分02秒。
順位とタイムから見える上位校の実力
今回の往路で特徴的だったのは、上位3校のタイム差が比較的小さかったことだ。
- 青山学院大学と早稲田大学の差は18秒。
- 早稲田大学と中央大学の差は1分18秒。
- 青山学院大学と中央大学の差は1分36秒。
特に青山学院大学と早稲田大学の差は、駅伝の長距離レース全体から見ればわずかだった。
また、往路17位の帝京大学が最終的に総合9位まで順位を上げた点も見逃せない。往路の順位だけで大学の最終的な実力や結果を判断できないことを示す事例だ。
【青山学院大学が往路新記録】5時間18分08秒の歴代記録を検証
2026年大会の最大のニュースは、青山学院大学が5時間18分08秒という往路新記録を打ち立てたことだ。
この記録がどれほど優れているのか、過去の大会と比較すると、その価値がより明確になる。
往路の歴代上位記録
| 大会 | 大学 | 往路タイム |
|---|---|---|
| 第102回・2026年 | 青山学院大学 | 5時間18分08秒 |
| 第100回・2024年 | 青山学院大学 | 5時間18分13秒 |
| 第101回・2025年 | 青山学院大学 | 5時間20分01秒 |
第100回大会で青山学院大学が記録した5時間18分13秒が、それまでの往路最高記録だった。
第102回大会では、このタイムを5秒短縮。2025年大会の5時間20分01秒と比べても1分53秒の短縮となる。
公式記録の歴代ランキングでも、第102回大会の記録がトップに立っている。
黒田朝日の5区区間新が記録更新の決定打に
往路新記録の象徴となったのが、5区を走った黒田朝日の存在だ。
黒田は1時間07分16秒で区間賞を獲得。従来の5区区間記録を1分55秒も更新した。
5区は20.8kmという距離だけを見れば、2区の23.1kmより短い。しかし、小田原から箱根の山を上り、国道1号線最高地点の標高約874mを通過する難コースである。
さらに最高地点を越えた後には下りも待っている。上りで体力を使い切るだけでは好記録につながらず、終盤の下りに対応できる脚力も求められる。
青山学院大学は2025年大会でも5区の区間賞を獲得していた。2年続けて山登りで優れた結果を残したことは、同大学が5区対策を重視してきたことをうかがわせる材料だ。
また、2026年大会では1区、2区、5区の3区間で区間新記録が誕生した。往路全体の高速化を象徴する記録の連鎖だった。
【往路から復路へ】早稲田2位・中央3位の順位はどう変わった?
箱根駅伝は往路と復路の合計タイムで総合順位が決まる。
往路で好成績を残しても、翌日の復路でタイムを落とせば総合順位は下がる。反対に、往路で出遅れた大学でも復路で巻き返せば、上位に食い込める。
第102回大会は、この駅伝の特徴がはっきり表れた大会だった。
往路順位と最終総合順位の変化
最も目立つのは、國學院大學と順天堂大学の順位上昇だ。
國學院大學は往路4位から総合2位へ。順天堂大学は往路6位から総合3位へと浮上した。
一方、往路2位の早稲田大学は総合4位、往路3位の中央大学は総合5位で大会を終えた。
| 大学 | 往路順位 | 復路順位 | 総合順位 |
|---|---|---|---|
| 青山学院大学 | 1位 | 1位 | 1位 |
| 國學院大學 | 4位 | 2位 | 2位 |
| 順天堂大学 | 6位 | 4位 | 3位 |
| 早稲田大学 | 2位 | 8位 | 4位 |
| 中央大学 | 3位 | 6位 | 5位 |
| 駒澤大学 | 7位 | 3位 | 6位 |
早稲田大学は18秒差から逆転を狙う展開に
往路2位の早稲田大学は、優勝した青山学院大学とのタイム差がわずか18秒だった。
2026年1月3日の復路スタートでは、青山学院大学が午前8時に出発し、早稲田大学は18秒後のスタートとなった。
往路3位の中央大学は、青山学院大学から1分36秒遅れてスタート。こちらも逆転を目指せる位置だった。
しかし、最終的には早稲田大学が復路8位、中央大学が復路6位という結果に終わり、総合順位ではそれぞれ4位と5位になった。
往路と復路の違いは「山登り」と「山下り」
箱根駅伝の往路と復路は、同じコースを単純に往復するだけではない。
往路・5区
107.5km
東京・大手町から箱根・芦ノ湖へ。山登りが最大の難所。
復路・6区
109.6km
芦ノ湖から東京へ戻る。急な下り坂と脚への負担が特徴。
往路は1区から5区までの107.5km。復路は6区から10区までの109.6kmで、全10区間の合計は217.1kmとなる。
往路の5区が山登りなら、復路の6区は山下りだ。
6区では芦ノ湖を出発して最初の約4.5kmを上り、その後は一気に標高差約840mを下る。スピードが出る一方で、着地の衝撃が脚に蓄積するため、平地とは異なる技術と体力が求められる。
つまり、5区で強い走りを見せた大学が、そのまま6区でも有利になるとは限らない。往路と復路では必要な能力が異なるのだ。
【箱根駅伝往路のテレビ中継】2026年の視聴方法と記録速報
第102回箱根駅伝は2026年1月2日に往路、1月3日に復路が行われた。
テレビ中継の中心となったのは日本テレビ系列。日本テレビの箱根駅伝番組公式サイトでは、大会当日の記録速報や区間別の選手情報、順位推移、レースダイジェストなどが公開されている。
また、箱根駅伝公式サイトでは、テレビ、ラジオ、TVerなどの視聴方法が案内されている。スマートフォンやパソコンからレースを追いたい人にとっても、インターネット配信は便利な観戦手段だ。
テレビ中継で注目したいポイント
- 1区: スタート直後の集団形成と六郷橋での競り合い。
- 2区: 各校のエースが見せる順位変動とごぼう抜き。
- 3区: 湘南の海沿いでの風への対応。
- 4区: 5区へつなぐ重要な中継所前の攻防。
- 5区: 山登りでの逆転劇と芦ノ湖のフィニッシュ。
2026年大会を振り返る場合は、特に5区の黒田朝日の走りと、往路2位の早稲田大学が18秒差で復路を迎えた状況を押さえておきたい。
リアルタイムの速報を確認する際には、区間順位と総合順位を混同しないことも大切だ。区間順位はその区間を走った選手の記録、総合順位はそれまでの累積タイムによる順位を指す。
【箱根駅伝往路のプロの結論】2026年大会から読み解く勝負の本質
2026年の第102回大会を振り返ると、往路の結果を左右した要素は大きく3つに整理できる。
1. 区間賞の数だけでは往路優勝は決まらない
2026年の往路区間賞は、國學院大學、城西大学、中央大学、早稲田大学、青山学院大学に分かれた。
青山学院大学が5区で区間賞を獲得した一方、他の4区間では別の大学がトップに立っている。
つまり、全区間で区間賞を獲得することよりも、各区間で大きなタイムロスを避け、最後までチーム全体の総合力を維持することが優勝への近道となる。
2. 5区は距離以上に難易度が高い
5区は20.8kmだが、標高差の大きい山登りと終盤の下りがあるため、平地区間と単純比較できない。
山登りに強い選手を配置できるかどうかは、チーム編成の重要な判断材料になる。
黒田朝日の1時間07分16秒という記録は、個人の能力だけでなく、5区を担う選手の育成や配置が大学駅伝の勝負を大きく左右することを示した。
3. 復路を含めた10区間の戦略が総合順位を決める
往路2位の早稲田大学、3位の中央大学が最終的に4位、5位になった一方、國學院大學と順天堂大学は往路の順位を上回る総合成績を残した。
この結果からも、箱根駅伝は往路だけで完結する競技ではないことが分かる。
往路の好成績は大きなアドバンテージだが、翌日の復路まで見据えた選手起用、コンディション管理、各区間の適性判断が必要になる。
【箱根駅伝往路の2026年大会】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の箱根駅伝往路で優勝した大学はどこ?
青山学院大学です。2026年1月2日の第102回大会で、5時間18分08秒の往路新記録を樹立し、3年連続8回目の往路優勝を達成しました。
Q2:2026年の箱根駅伝往路2位と3位はどこ?
2位は早稲田大学で5時間18分26秒、3位は中央大学で5時間19分44秒でした。青山学院大学との差は、それぞれ18秒、1分36秒です。
Q3:2026年の5区区間賞は誰?
青山学院大学4年の黒田朝日です。1時間07分16秒で走り、従来の記録を1分55秒更新する区間新記録を樹立しました。
Q4:箱根駅伝の往路は何km?
全5区間で107.5kmです。1区21.3km、2区23.1km、3区21.4km、4区20.9km、5区20.8kmで構成されています。
Q5:往路と復路では何が違う?
往路は東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの107.5km、復路は芦ノ湖から東京まで戻る109.6kmです。往路の5区は山登り、復路の6区は山下りが特徴です。
Q6:2026年の往路新記録は従来の記録をどれだけ更新した?
第100回大会(2024年)の5時間18分13秒を5秒更新し、5時間18分08秒を記録しました。
まとめ:箱根駅伝往路2026は青山学院大学の記録的な勝利
第102回箱根駅伝の往路は、青山学院大学が5時間18分08秒という新記録で優勝した。
早稲田大学が18秒差の2位、中央大学が3位と続き、上位校の実力が接近したハイレベルなレースとなった。
個人記録では、國學院大學の青木瑠郁、城西大学のキムタイ、青山学院大学の黒田朝日が区間新記録を樹立。特に黒田の5区1時間07分16秒は、山登りの歴史に残る快走だった。
一方、最終総合順位では國學院大學が2位、順天堂大学が3位に浮上し、往路順位とは異なる結果が生まれた。
2026年大会が示した最大の教訓は、箱根駅伝の勝敗は5区間の往路だけでは決まらず、復路まで含めた10区間の総合力によって決まるということだ。
往路新記録という大きな成果を残した青山学院大学の強さと、最後まで順位を争った各大学の戦略。その両方を知ることで、箱根駅伝の奥深さがより鮮明に見えてくる。