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ブルガリア出身力士の歴代と現在は?琴欧洲・碧山の成績と引退後を徹底解説

御影 遼 御影 遼 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年現在、ブルガリア出身の力士として日本の相撲ファンに広く知られているのが、元大関・琴欧洲勝紀と元関脇・碧山亘右の2人だ。琴欧洲はヨーロッパ出身力士として初めて大関に昇進し、2008年5月場所では幕内優勝を達成。一方、碧山は191cm、181kgの恵まれた体格を生かした力強い相撲で、長年にわたり幕内上位で活躍した。

2人はすでに現役を引退しているが、相撲界を離れたわけではない。琴欧洲は鳴戸親方として鳴戸部屋を率い、碧山は岩友親方として春日野部屋に所属し、後進の指導に携わっている。日本相撲協会の公式プロフィールや年寄一覧を確認すると、現役時代の実績だけでなく、引退後の立場も明確になっている。

この記事では、ブルガリア出身力士の歴代の歩み、琴欧洲と碧山の最高位・幕内成績・引退理由、そして2026年現在の親方としての活動までを詳しく整理する。

【歴代の代表格】ブルガリア出身力士といえば琴欧洲・碧山

ブルガリア出身の力士

ブルガリアはヨーロッパ南東部に位置する国で、レスリングをはじめとする格闘競技が盛んな地域でもある。日本の大相撲において、そのブルガリアから来日し、幕内で実績を残した代表的な存在が琴欧洲と碧山だ。

2人には、単に同じ国の出身というだけではないつながりがある。

元大関・琴欧洲勝紀が切り開いたヨーロッパ出身力士の道


- 出身地:ブルガリア・ベリコタロノボ
- 初土俵:2002年11月場所
- 最高位:大関
- 幕内優勝:1回
- 引退:2014年3月場所
- 現在:鳴戸親方

琴欧洲は本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ。佐渡ヶ嶽部屋に入門し、2002年11月場所で初土俵を踏んだ。

レスリング経験と202cmの長身を生かした相撲で急速に番付を上げ、2006年1月場所には大関へ昇進。ヨーロッパ出身力士として初めて大関の地位に到達した。

さらに2008年5月場所では14勝1敗の成績で幕内最高優勝を果たし、ヨーロッパ出身力士として初の優勝力士となった。これは日本の相撲史においても大きな節目だった。

元関脇・碧山亘右は琴欧洲に続いたブルガリア出身力士


- 出身地:ブルガリア・ヤンボル
- 初土俵:2009年7月場所
- 最高位:関脇
- 幕内在位:71場所
- 幕内優勝:0回
- 引退:2024年9月場所
- 現在:岩友親方

碧山は琴欧洲に続くブルガリア出身の関取として活躍した力士だ。

琴欧洲の紹介で来日し、2009年7月場所に初土俵を踏んだ。当初は田子ノ浦部屋に所属し、師匠の急逝に伴って2012年に春日野部屋へ移籍している。

191cm、181kgという大きな体格を武器に、激しい突き押しで幕内上位に進出。2014年11月場所には新関脇となり、最高位の関脇まで昇進した。

琴欧洲がヨーロッパ出身力士の大関・優勝という道を切り開いたのに対し、碧山は幕内で長く戦い続けた大型力士として存在感を示した。

【琴欧洲の成績】大関昇進から幕内優勝までの軌跡

琴欧洲の現役時代を振り返ると、特に注目すべきなのは大関昇進の速さと、ヨーロッパ出身力士として初めて幕内最高優勝を達成した実績だ。

2006年1月場所に大関昇進

琴欧洲は2002年11月場所で初土俵を踏んだ後、短期間で幕内上位まで番付を上げた。

2005年九州場所後に大関昇進が決まり、2006年1月場所から大関として土俵に上がった。

日本相撲協会の歴代大関プロフィールによれば、大関在位は2006年1月場所から2013年11月場所までの47場所。ヨーロッパ出身力士が大関として長期間活躍したこと自体、当時の相撲界にとって大きな出来事だった。

2008年5月場所で幕内初優勝

琴欧洲の最大の実績は、2008年5月場所の優勝である。

この場所では安馬(後の横綱・日馬富士)を破り、14日目に13勝1敗として優勝を決定。最終的には14勝1敗で場所を終えた。

この優勝は単なる個人タイトルではない。外国出身力士の活躍が進む中でも、ヨーロッパ出身の力士が幕内最高優勝を達成したのは初めてだった。

当時の琴欧洲は、長身を生かした右四つと寄りを中心に、相手を正面から受け止めて攻める相撲を得意としていた。

琴欧洲の生涯成績と受賞歴

日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている成績は次のとおり。

項目 成績
最高位 大関
生涯戦歴 537勝337敗63休
生涯在位 68場所
幕内戦歴 466勝322敗63休
幕内在位 57場所
大関戦歴 378勝264敗63休
幕内優勝 1回
十両優勝 1回
幕下優勝 1回
殊勲賞 2回
敢闘賞 3回

特に注目したいのは、幕内優勝1回だけでなく、大関として47場所を務めた点だ。

一度の優勝で終わった力士ではなく、長い期間にわたって最高峰に近い地位を維持した実力者だったことが、成績から読み取れる。

一方、度重なるけがによって休場も63回記録している。後年の引退につながる身体的な負担は、現役時代から積み重なっていた。

【碧山の最高位と関脇時代】幕内71場所を戦った大型力士

碧山の相撲人生を特徴づけるのは、恵まれた体格と長期にわたる幕内での活躍だ。

琴欧洲が大関昇進と幕内優勝で歴史をつくった力士なら、碧山は幕内上位で何度も存在感を発揮した力士だった。

最高位は関脇、2014年11月場所に新関脇

碧山は2009年7月場所で初土俵を踏み、2011年11月場所で新入幕を果たした。

2012年9月場所には新三役となり、さらに2014年11月場所では新関脇に昇進している。

三役とは、小結・関脇・大関を指す上位の番付区分だ。碧山は関脇としても土俵に立ち、幕内上位の力士と長く競い合った。

特に大きな体格を生かした突き押しは、対戦相手にとって脅威だった。懐に入られる前に前へ出る攻めが持ち味で、押し出しや叩き込みなどの決まり手も目立った。

碧山の幕内成績と三賞

日本相撲協会の公式プロフィールによると、碧山の生涯成績は次のとおりだ。

項目 成績
最高位 関脇
生涯戦歴 613勝607敗35休
生涯在位 90場所
幕内戦歴 504勝528敗33休
幕内在位 71場所
幕内優勝 0回
幕下優勝 1回
序二段優勝 1回
序ノ口優勝 1回
敢闘賞 4回
技能賞 1回
金星 1個

碧山は幕内優勝こそ経験していないものの、幕内71場所という実績を残している。

また、敢闘賞4回、技能賞1回、金星1個という記録もある。横綱を破った実績もあり、単に大型であるだけではなく、上位力士に対抗できる力を備えていたことが分かる。

琴欧洲と碧山の相撲スタイルの違い

2人は同じブルガリア出身でも、得意とする相撲には違いがあった。

- 琴欧洲: 右四つからの寄り、上手投げ。長身を生かした組み相撲が特徴。
- 碧山: 強烈な突き押しを中心に、体格と前進力を生かした攻めが特徴。

この違いは、同じ国から来日した力士でも、必ずしも同じスタイルになるわけではないことを示している。

琴欧洲が組んで相手を制するタイプだったのに対し、碧山は立ち合いから圧力をかけて主導権を握るタイプだった。

【年表・比較表】琴欧洲と碧山の初土俵から引退後まで

ここでは、2人の主な出来事を時系列で比較する。

特に重要なのは、琴欧洲が先に大関へ昇進し、その後に碧山が来日して幕内・三役へ進んだという関係だ。

年・時期 琴欧洲勝紀 碧山亘右
2002年11月 初土俵 —
2005年11月 大関昇進が決定 —
2006年1月 新大関 —
2008年5月 幕内初優勝(14勝1敗) —
2009年7月 — 初土俵
2011年11月 — 新入幕
2012年9月 — 新三役
2014年3月 現役引退 —
2014年11月 — 新関脇
2015年2月 15代鳴戸を襲名 —
2017年4月 鳴戸部屋を創設 春日野部屋に所属
2024年9月 鳴戸親方として活動 現役引退、岩友を襲名
2026年 鳴戸部屋の師匠 春日野部屋所属の年寄

この年表から分かるのは、琴欧洲が現役引退後に親方として独立し、碧山もその後に引退して親方になったという流れだ。

2人はブルガリア出身という共通点だけでなく、現役時代から引退後まで、日本の相撲界に関わり続けている点でも共通している。

【2026年最新】琴欧洲と碧山の現在は?鳴戸親方・岩友親方の活動

2026年現在、琴欧洲と碧山はどちらも日本相撲協会に年寄として所属している。

ただし、2人の立場は同じではない。琴欧洲は自らの相撲部屋を率いる師匠であり、碧山は春日野部屋に所属する部屋付きの親方だ。

琴欧洲の現在は鳴戸親方、鳴戸部屋を運営


- 年寄名:鳴戸
- 本名:安藤カロヤン
- 所属部屋:鳴戸部屋
- 現在の立場:部屋の師匠
- 協会での役職:委員

琴欧洲は2014年3月場所で現役を引退した後、佐渡ヶ嶽部屋付きの親方として後進の指導を始めた。

2015年2月には15代鳴戸を襲名。さらに2017年4月、佐渡ヶ嶽部屋から独立して鳴戸部屋を創設した。

これはヨーロッパ出身力士として初めて相撲部屋を持つ師匠になったという意味でも重要な出来事だった。

鳴戸部屋の公式サイトでは、伝統的な稽古を大切にしながら、ブルガリア国立スポーツ大学や日本体育大学で学んだ経験も指導に生かす方針が紹介されている。

現役時代に大関まで上り詰めた経験を、弟子の育成に役立てているわけだ。

鳴戸部屋には2026年も現役力士が在籍

2026年の日本相撲協会公式の部屋紹介では、鳴戸親方が師匠として掲載され、幕内には欧勝馬の名前がある。

欧勝馬は2022年7月場所に鳴戸部屋初の関取となった力士で、部屋の育成実績を象徴する存在だ。

また、欧勝海など、関取を経験した力士も輩出している。

琴欧洲自身は現役を退いたものの、現在も鳴戸部屋を通じて大相撲の世界に深く関わっている。

碧山の現在は岩友親方、春日野部屋で後進を指導


- 年寄名:岩友
- 本名:古田亘右
- 所属部屋:春日野部屋
- 現在の立場:部屋付き親方
- 年寄襲名:2024年9月

碧山は2024年9月24日に現役引退と年寄「岩友」の襲名が発表された。

その後は春日野部屋に所属し、後進の育成に携わっている。

岩友という年寄名跡は、元前頭・木村山が名乗っていたものだ。木村山の死去後、碧山がその名跡を継承した。

日本相撲協会の2026年の年寄プロフィールでも、岩友亘右の所属部屋は春日野と記載されている。

つまり、碧山は自分の相撲部屋を設立したわけではなく、春日野部屋の一員として指導者の立場に移ったということだ。

2026年現在、ブルガリア出身の現役力士はいる?

気になるのが、琴欧洲や碧山に続くブルガリア出身の現役力士の存在だ。

2026年10月時点で日本相撲協会の公式プロフィールと年寄一覧を照合すると、琴欧洲は鳴戸親方、碧山は岩友親方として登録されている。両者とも現役力士ではない。

また、公式に確認できるブルガリア出身の現役力士は見当たらない。

ただし、これはブルガリア出身の力士が今後入門しないという意味ではない。鳴戸部屋にはブルガリア出身の親方という先例があり、国際的な人材が角界に入る可能性は残されている。

【引退理由を検証】琴欧洲と碧山はなぜ現役を退いたのか

2人の引退には、身体的な負担と現役力士としての限界という共通点がある。

ただし、引退に至る直接的な経緯には違いがあった。

琴欧洲の引退理由は度重なるけがと心身の限界

琴欧洲が現役引退を表明したのは2014年3月20日。

2014年3月場所では西関脇として出場したものの、2日目から9連敗。左肩の痛みで途中休場し、引退届を提出した。

日刊スポーツの引退会見報道によると、本人は精神面と体力面の限界を決断の理由として挙げている。

現役時代には何度もけがを経験し、大関としても7度のかど番を経験。2013年11月場所には大関から陥落していた。

2014年1月には日本国籍を取得しており、引退後も日本相撲協会に残って親方として活動する道を選んだ。

重要なのは、単に成績が落ちたから引退したのではないという点だ。

大関として長年戦い続けた身体への負担と、思うような相撲が取れなくなった精神的な苦しさが重なっていた。

碧山の引退理由は膝の慢性的な痛みと体力の低下

碧山は2024年9月場所を東十両13枚目で迎えた。

しかし、この場所は5勝10敗と負け越し、次の場所では幕下への陥落が避けられない状況となった。

加えて、以前から両膝に慢性的な痛みを抱えていた。2024年初場所では右膝も負傷し、満身創痍の状態で土俵に立ち続けていたと報じられている。

9月26日の引退会見では、本人が引退の背景について、けがだけが理由ではなく、以前のように力が出なくなり、これまで続けてきた稽古もできなくなったことを説明した。

約15年間の現役生活を振り返り、力士になれたことへの喜びも語っている。

引退の直接的なきっかけは、秋場所での5勝10敗と幕下陥落の見通しだったが、その背景には長年の膝の負担と身体能力の低下があった。

2人の引退理由の違い

比較項目 琴欧洲 碧山
引退時期 2014年3月 2024年9月
最後の番付 関脇 十両13枚目
主な身体的問題 左肩痛、度重なるけが 両膝の慢性的な痛み
直接的な状況 9連敗後に途中休場 5勝10敗で幕下陥落が確実に
本人が示した背景 精神面・体力面の限界 体力低下、十分な稽古ができない
引退後 鳴戸親方 岩友親方

両者に共通するのは、引退後も日本相撲協会に残り、後進を育てる道を選んだことだ。

一方で、琴欧洲は大関経験者として長い現役生活の終盤に引退を決断し、碧山は幕内で71場所を務めた後、十両での成績と身体の状態を踏まえて引退した。

この違いを理解すると、2人の相撲人生をより正確に比較できる。

【ブルガリア出身の力士】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ブルガリア出身の歴代力士には誰がいますか?

元大関・琴欧洲勝紀と元関脇・碧山亘右が代表的な力士です。琴欧洲は2006年に大関へ昇進し、2008年には幕内優勝を達成しました。碧山は最高位関脇で、幕内71場所を経験しています。

Q2:琴欧洲の現在は何をしていますか?

2026年現在は鳴戸親方として鳴戸部屋の師匠を務めています。2017年4月に佐渡ヶ嶽部屋から独立し、自身の相撲部屋を創設しました。弟子の育成に加え、日本相撲協会の委員としても活動しています。

Q3:碧山の最高位は何ですか?

最高位は関脇です。2014年11月場所に新関脇となりました。幕内在位71場所、敢闘賞4回、技能賞1回、金星1個という実績を残しています。

Q4:碧山はなぜ引退したのですか?

2024年9月場所で5勝10敗と負け越し、幕下陥落が確実となったことが直接的なきっかけです。両膝の慢性的な痛みや体力の低下もあり、以前のような稽古ができなくなったことを引退会見で説明しています。

Q5:琴欧洲と碧山は現在も現役ですか?

いいえ。琴欧洲は2014年3月、碧山は2024年9月に現役を引退しています。現在はそれぞれ鳴戸親方、岩友親方として日本相撲協会に所属しています。

Q6:2026年現在、ブルガリア出身の現役力士はいますか?

日本相撲協会の公式情報で確認できるブルガリア出身の現役力士は見当たりません。琴欧洲と碧山はともに親方として活動しています。

まとめ:ブルガリア出身力士の功績は現役引退後も続いている

ブルガリア出身力士の歴史を振り返ると、琴欧洲と碧山の2人は、それぞれ異なる形で日本の大相撲に足跡を残してきた。

琴欧洲は2006年にヨーロッパ出身力士として初めて大関に昇進し、2008年5月場所には幕内優勝を達成した。537勝337敗63休という生涯成績を残し、2014年3月に現役を引退。その後は鳴戸親方として独立し、鳴戸部屋を率いている。

碧山は最高位関脇、幕内在位71場所という実績を残した。2024年9月に引退した後は岩友親方となり、春日野部屋で後進の育成に携わっている。


【プロの結論】2人を評価する際に押さえたい3つの視点

1. 番付とタイトルを分けて評価する。 琴欧洲は大関・幕内優勝1回、碧山は関脇・幕内71場所という異なる実績を持つ。
2. 引退理由を混同しない。 琴欧洲はけがと心身の限界、碧山は膝の慢性的な問題に加えて体力の低下が大きな背景だった。
3. 引退後の活動にも注目する。 琴欧洲は部屋の師匠、碧山は部屋付き親方として、それぞれ異なる立場から角界を支えている。

2026年現在、ブルガリア出身の現役力士は確認できないものの、2人が残した功績は消えていない。大関と関脇という異なる頂点に到達した2人が、今度は指導者として日本の相撲文化を次の世代へ伝えている。

ブルガリア出身力士の歴史は、土俵上の記録だけでなく、引退後も相撲界に残り続ける2人の活動を通して、現在も続いている。

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